ネロ・クラウディウス――
薔薇の皇帝たるこの少女と自分は、数多の戦いを通して絆を深め合った。
ただの主従を超えた、特別な関係……俺は彼女とのそんな絆を形にするべく、仮初ではあるものの、結婚式を挙げることにした。
カルデアのシミュレーションを利用しただけの、あくまで仮の儀式。だが。
「ふふ、其方とこうして伴侶となるとはな……余は嬉しいぞマスター❤」
こうして俺たちは結ばれた。
結ばれたはずだった。
そんな幸せな日々が続いていたある日のこと……最近ネロの様子がおかしい、そう思っていた矢先に届いた一通の手紙。招待状。案内された場所で、俺は信じられない光景を目の当たりにした。
「あっ❤ んっ❤ はあっ❤ んあっ、はぁぁああああっ❤❤❤」
「えっ……ネ、ロ……?」
「やあ、よく来たねマスターくん」
「んっああ❤ はっ、は……そ、そなたか……? んっンンうっ❤ あっはあっ❤」
そこは自分たちが、仮初の結婚式を挙げたシミュレーション空間だった。
だがそこに広がっていたのは、いつかの花嫁衣装のネロと、職員である中年の男……二人が快楽を貪り合っている光景でーー
確か、そう……手紙の内容はこうだった。「これから結婚式を挙げるから招待する」という……
「ど、どういうことだ……なんでネロと……」
「ああ僕たち、結婚することにしたからさ。前々からネロちゃんとは影で愛し合ってたけど、もうそろそろちゃんとした関係になりたくってさ」
「ッ……」
「まあそこで見ていなよ。ネロちゃんとおじさんがどれだけ愛し合ってるか……そうしたら君も諦めがつくだろ?」
「待っ……!」
神聖なる式場で行われている行為。
いまだ理解の追いつかぬ思考で静止を呼びかけるも、男は意に介さず己の欲望を少女へと向けて――
「んっ、おおっ、おおおおおっ❤」
「どうだいネロちゃん、おじさんの……これから伴侶となる男のチンポは。今まで何度もマスターくんに隠れて浮気セックスしてきたけど、こうして堂々とできるセックスは格別だろう?」
「はっ……はっ……あぁ、イイっ……❤ このおちんぽぉ……んっあ、好きっ……好きぃ……❤」
男のチンポが一際深く挿入した瞬間、あまりに甘美な悲鳴が周囲に轟いた。
それは心からの至福を謳うような――
深い愛情を示すかのようでいて……
「んんっ❤ あっ❤ これっ……これだ、このおちんぽっ……余の一番奥にっ……ズンズン当たって……あっあ、すご、いっ……❤」
「いつもより感じちゃってるねぇ。すぐそこでマスターくんが見てるってのに」
「んっんあ、それはっ……」
男とのセックスに、とても演技とは思えない様子で興じるネロ。
初めは何かの間違いかと思った。
あるいは、何か脅されているのかと……
「ほらほら、ネロちゃんの大好きなおじさんのチンポだよ。マスターくんのよりこれが好きなんだろ?」
「んっ❤ んんっ❤ あっあ、そうだっ……❤ マスターのより、っ……マスターのちっちゃい奴より……こっちの方が……いっぱい、気持ちイイとこ当たって……❤」
「んんっ、んあっ❤ これしゅご、んぉ……余の、奥を……パンパン、てっ……マスターと全然違う、うぅううっ❤」
「ほら見ろ、マスターくんよ。こんなによがってるネロちゃん見たことないだろ? 僕たち、本当に愛し合っちゃってるからさっ……!」
男の言う通り、そこに嘘や秘密は無かった。
ただの事実、ただの本心。
ネロが自分以外の男に愛情を示してしまっているという、揺るぎのない絶望。
確かに自分は技術も拙く、ネロを正真満足させてあげられていたかというと定かではない。だからと言って、こんな――
「くっ……」
「ネロっ、俺は……君を愛している! どんなことがあっても必ず……だから――」
「マス、タ……っ」
その呼びかけに……ふと重なり合った少女の視線は、僅かばかりに希望を感じさせるものだった。
完全に失われたわけではない。
まだ取り戻すことができる。
そうした希望。
今すぐにでも男へ殴り掛かって、ネロとの絆を取り戻す……その一歩を踏み出そうとした時。
「余所見はいけないぞ、っと……」
「んんんんんんぅ❤ あっ、あっ……んああああっ❤ く、来るなマスターっ……邪魔を、するでないっ……❤」
「ネ、ロ……なんで……」
「余は、ご主人様と今……愛し合って、おるのだっ……❤ その邪魔を……余の、晴れ舞台に水を刺すでないぞっ……んんっ、んはぁっ❤」
「え……」
救い出すべき少女からの、まさかの拒絶。
自分を「邪魔」と吐き捨てた少女には、心の底から忠誠を誓った相手からの、愛されることの悦びのようなものが感じられた。
途端、がくりと両足から力が抜けていき――
「結婚までした己のサーヴァントが他の男に寝取られる気分はどうかね。諦めが付いたならそこで黙ってシコってなさい」
「んんあっ、はっ、あひぃっ❤ あっ、あ……んぉ、おっ……マスターとの……上書きされてるっ……❤ 余の全部……ご主人様に支配されてるぅぅっ❤」
「じゃあそろそろ誓いの儀式といくよ。準備は良いかい……?」
「あっあ、キテっ……❤ 余の皇帝まんこに中出ししてっ……❤ マスターとの全部……そなたのもので塗り替えてっ……❤」
恍惚とした表情でそれを待ち侘びるネロ。
さながらそれは口付けの代わりと言ったところか。
誓いの儀式。わざわざこんなシミュレーションまで用意して、見せつけてきたのだ。
それが果たされた時が、きっと――
「おらおら、クソ雑魚マスターくんにガチイキするところ見てもらえ! 浮気セックスで受精しろ! 新たなマスターにちゃんと誓え!」
「んおっ、おおおおっ❤ 誓うっ、誓うぅっ❤ 余は、そなたにっ……身も、心も捧げてっ……おまんこサーヴァントとして一生奉仕しゅるぅぅぅうっ❤」
「だから余を、孕ませてっ……❤ 皇帝まんこ種付けしてっ❤ マスターのより何倍も濃いタネで、マスターと誓い合ったこの場所でっ……余にそなたの本物の花嫁にしてっっ❤」
「オラっ、射精るぞ! マスターにお別れしながらイケ! 皇帝様孕ませてやる!」
「んおっ、おォォォォおおっ❤❤❤ イクイクっ、イっくううううっ❤ おっ❤ おっ❤ マスターのより濃い射精、キテっ……これ、絶対孕んで……んおっ、おほっ、おぉぉおおおっ❤」
「おっ……ぉぉ……❤」
「ふーっ……ふーっ……」
一段と激しい嬌声が鳴り止むと、男は満足げに笑った。
ネロは放心したまま動かない。
そして結合部から漏れ出す精液の量。
ともすればサーヴァントですら孕ませてしまうのではと納得させられるほどの凄まじさ。自分とは違う、決定的な雄としての格差。
「ふぅ……これでネロちゃんとおじさんは正式に夫婦となったわけだね。元のマスターくんはもう用済みだし、シミュレーションから帰ったら今度は二人きりで初夜ックスしようか❤ 」
「はっ……はっ……余は、うれしい……❤」
その後――
名実共に男のものとなったネロは、自分の側から消えた。
今でも定期的にかつての最愛のサーヴァントの痴態が近況報告のようにして届く。
「おっ❤ おおっ、んぉぉおっ❤」
「式場セックス……それも第一子を孕んだ状態でするセックスは格別だろう。乳首のリングもよく似合ってるね。素敵だよ、ネロ」
「あっ❤ はあんっ❤ あっあ、っ……んおおっ、ほおっ❤ おっ❤ おっ❤ ごひゅじ、さまっ……❤ おまんこ突かれてるっ❤ 赤ちゃんごと突かれてりゅっ❤」
とてもかつての名を馳せた皇帝とは思えない、尊厳も、凛々しさも失い、男に服従を誓った様子の彼女……ネロ。
証拠とばかりに乳首にぶら下がったリングは、婚約指輪なのだろうか。
結婚までした筈の、愛すべき己のサーヴァント。その大切なものが奪われてしまった事実に、自分はただただその場で悔しさを噛み締めるのだった。
GardiguyCor
2024-01-28 04:37:13 +0000 UTC