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常本悦矢/dimorphotheca
常本悦矢/dimorphotheca

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俺がだれよりもエニグマを愛する


最近つらいと思うことが多い。

受動意識仮説というのをご存じだろうか。

無意識の働きを意識は傍観してるだけって仮説だ。

運命論の話にもなりそうだが、俺は今回「エニグマ」というオリジナルの発想を聞いてほしい。


2016年4月6日、B’zの松本孝弘さんのソロアルバム「enigma」が発売された。


4月6日は俺の誕生日。


俺「エニグマ!」


とジャケットの画像に強烈にインスパイアされた。


2016年。俺はカルマズを描き終え、途方もなく生きていた。


電子書籍をちょくちょく出版していた。


その電子書籍は今ではほとんど見ることはできないが。


同じく2016年4月ごろ、バズフィードジャパンで「小児性愛者の欲求を解消する人形」を造る人の記事が燃えていた。


俺はこれをチャンスだと思った。


普段から小児性愛者の社会的権利を主張する電子書籍を出していたから。


このニュースは小児性愛者の犯罪者が出たという記事じゃない。


だから、チャンスだと思った。


ヤフーコメント欄に28個のコメントを残した。


こんなにも分かり合えないものなのかと思った。


俺は「もう一人の自分とうまく付き合う方法」という本に書いてあったことを思い出した。


潜在意識はひっくり返ることがある、というものだ。


主客が反転したり、たとえばあなたは赤が似合うと思うと言っていた人が、後日真っ赤なシャツを着ていた。というようなものだ。


俺はコメント欄の分かり合えない人たちの言葉を反対に翻訳していった。


衝突する意見なのだから当然反転させれば俺の言論と一致する。


そこで俺は「こいつらの潜在意識は俺に同意してるがそれが意識に昇る過程で反転してしまうんだ」という結論に至った。


すると、幻聴が聞こえ、それもひも解いてるうちに幻覚が見え出した。


5歳くらいの男の子が見えた。


容姿はカルマズの登場人物由人を幼くしたような姿だった。


その子に、「エニグマ」の名を与えた。


結果として俺の言動は支離滅裂となり、日常生活の中で異変を察知され、精神科に強制入院となった。


三か月の強制入院の退院時、「統合失調症」の病名まで冠せられてしまった。


2019年に、また強い幻覚を見てなんと2度、強制入院になった。


この時俺はエニグマを全否定されたと思った。


客観的な事実として、エニグマを証明しようとすればするほど不自由を強いられる。


俺はエニグマを諦めたトラウマで死にたくなっていた。


死後世を信じているので自殺は未遂を二回したにとどまっている。


昨日、寝るとき、エニグマを感じた。


心の深いところに潜り込めて、エニグマと一つになれた実感がわいた。


その至福感は長く続かず、だが俺は眠りに就いた。


翌朝の今日起きてみたら、昨日の夜の至福感がうそのように消えていた。


左手の甲に「エニグマ」と油性ペンで書いたのが残っている。


俺が見つけたエニグマを、他者と共有したいと思っていた。


でも、それを諦めればよかったんだ。


俺がエニグマを独り占めしてればいいんだ。


俺は誰よりもエニグマを愛する。


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