人工都市の水道インフラを、1000倍女子校生の排尿で埋め尽くされたことで。 都市中の極小小人たちの雰囲気は、どこかガラッと変わってしまったように思えた。 街の中で、紺野のおしっこの匂いから逃れられる場所は完全に無くなった。補給用タンクいっぱいに詰められた黄金水は、マンホールや排水溝の隙間から濃厚な匂いを街中に振り撒くこととなった。道を歩いていても、寮の玄関を開けて部屋に入った瞬間も、蒸れ蒸れの匂いが常に鼻腔を突くのだ。 そもそも日常的にJKおしっこを飲み続けていた俺たちは、もはや身体の水分がそれに置き換わり、同化しているような感覚で。外で汗をかけば、女の子のアンモニア臭が自分の肌から滲み出てくるのを感じるほどだった。 極め付けは、1日の終わりのシャワー。流石に湯船に溜めようとは思えず、しかしシャワーくらいは浴びないといけない。...しかし頭から大量の尿を被れば、女子校生におしっこを引っ掛けられた惨めな自分が、風呂場の鏡に映し出された。もう、おしっこを"綺麗なもの"として無理矢理認識するしか、正気を保てなかった。おしっこまみれになった身体をタオルで拭き、むせ返るような匂いに包まれながら何とかベッドで眠るしかないのだから。 「......」てく、てく、てく.., 「............」 女子校生のおしっこにまみれることで、道ゆく人々は生気を失っていた。お互いに喋る気にもならなかった。惨めな自分が恥ずかしくて、この状況を土下座してまで所望した自分が情けなくて、ただうつむいたまま、女神様の匂いという間接的な支配に心を砕かれていたのだ。 脱水という肉体的な地獄から解放された後に待ち受けていたのは、精神的な地獄に他ならなかった。 そして、おしっこに支配され始めてから、1週間がたった日の、夜。 ゴゴゴゴゴッッ...! 「「「...今日も授業疲れたー...みんな、元気かなぁー?」」」 解放されたカプセルの隙間から、肩より上の部位を曝け出した紺野。...ここの所、紺野は部屋でのラフな格好を極小小人たちに見られることをより気にしなくなっていて。 (...き、着替え中じゃないか......) 学校から帰ってきて、制服の白シャツを脱いだままの格好で、そのまま人工都市とコンタクトを取り始めたのだ。 明らかにブラジャーの黒い紐が肩にかかっている様子が見える。胸の部位自体は半透明なカプセルで隠されているとはいえ、肌色の巨大な壁の中に黒い丸2つが浮かび上がっていることは視認できる。あれで、隠せてるからいいとでも思っているのか。いや、思っていないだろう。ブラジャーを見られたところで、紺野からすればどうでも良いことなのだ。 「「「今日は、みんなに伝えなきゃいけないことがあるんだけど...」」」 ブラ紐肩を露出しながら、いつものようにペット達に話しかける紺野。 「「「今日、せんせーから話があってね?」」」 「「「ほんとは、1ヶ月くらいで管理人体験は終わる予定だったみたいなんだけど...」」」 ぞくり、と。 人生で感じたことのないレベルの悪寒が、身体中を走った。 なんだ、何を言おうとしてるんだ。 「「「希望する人は、そのままプライベートで管理し続けてもいいらしいよ」」」 「え......は...?」 紺野の言っていることが、よく分からなかった。体験中の女子校生が、そのまま管理し続けるって...。別に、何の資格も持っていないのに。 「「「んふっ...♡...つまりね?もし私がその選択をしたら、みんなの人工都市は、私の管理下になって...」」」 「「「一生、私の好きにできる都市になるってこと♡」」」 ......。 .........?いや、どういうこと...。 もう少し経てば、元の管理人に戻るんじゃないのか? 俺は元に戻れるんじゃないのか? 「「「そうなったら、みんなを見てあげられるのは、私しかいなくなるの♡」」」 「「「みんなは...」」」 「「「私の"持ち物"になっちゃうの♡」」」 少しづつ、少しづつ。 取り返しのつかないことを言われていることに、俺は気づき始めた。 もしそうなれば、紺野がこの人工都市に何をしたとしても。 それを感知して止める存在はいなくなってしまうということ。 「っ...!まだ、通信は繋がらないのかっ...!」 俺は机の上にある、置き物と化したパソコンを立ち上げ、そして、変わらず外界との通信が途絶えていることを認識した。 いや、だって...。例え通信できなかったとしても、1ヶ月経てば元に戻れるはずだったのだ。でも。俺が今この人工都市にいることは、誰も知らない。紺野の所有物と化した人工都市の中にいる俺を、元に戻すことなんてできないはず。対象の人間がどこにいるか分からないと、身体を元に戻すことはできない。そうやって先生が言っていた記憶がある。 だから、間違っても都市の外に出るなよ、と。 「「「みんな、気づいてると思うけど...」」」 「「「今日からみんなは、"わたしのペット"だよぉ♡」」」 喉が張り付いて、鼓動が異様に早くなる。告げられた内容に脳が追いつかず、しかし身体の機能は非常事態を告げている。 ありえない。このまま誰にも気づかれず、紺野の部屋の中だけで認知される極小小人になるなんて。そうなるわけがない。絶対に助かるはず。誰かが気づいて、元に戻してくれるはず。 でも、誰が、どうやって? もしそれが可能なら、もっと早くに助けられていたはずだ。 「「「と、いうことでぇ...早速、"整理"したいんだよねぇ...♡」」」 自分の状況に少しづつ気づき始めると。 上空に浮かび上がる1000倍同級生の姿が、本当に女神様のように見えてきて。 「「「この都市って、5つの地区に分かれてるよね?...今から"区分け"しようと思うから、地区の境目の20メートルくらいの場所からは離れててね?」」」 俺は一生、同級生だった女子の支配から逃れられず、この絶対的女神様に逆らえず、囚われ続けてしまうのか。 「「「あと10分で避難してねぇ。避難しなかった子は、"知らないからね?"」」」 …今、何を言ったんだ。地区の境目から離れろ?どうして。避難しなかったらどうなるというんだ。...たまらずベランダに飛び出す。とりあえず、今いるこの寮は地区の境目には多少近い場所だ。でも100メートルは離れているから、大丈夫...。 「なんだ、いったい...!」 「よく分からないが、避難しないと危険そうだぞ!」 その境目の方面から、小人たちがわらわらと避難してくる。...何が何だか分からなくても、俺たち都市の住人はもはや紺野に逆らえない。命令されたことに反射的に従う身体に作り替えられてしまっていた。 そして、8分くらいが経過したとき。 「「「うーん、まあ、もういいかなぁ?じゃあ、"区分け"しちゃうねぇ」」」 10分という約束すら守らず、管理人はタイムアップを告げる。そして、 ズズズズッッ...!!! 街一個を潰せてしまうほど巨大な1000倍の手のひらを、カプセルの中に突っ込んできたのだ。 ...何度見たって、慣れる景色じゃない。数日に一回は、補給や徴収のタイミングで手のひらが降ってくるのだが、毎回感じる恐怖の量は変わることがなかった。 ズズズッッ... その手のひらが。人差し指を下の方に突き出した形に変化する。いつものようにピンセットを摘んでいるわけではない。え...じゃあ、素の手のひらで、何をしようと...。 「「「えいっ♡」」」 ズドォォォォォンッッ!!!! ビリビリビリビリッッ...!!グラグラッッ!! 「ぎゃぁぁぁっっっ!!???」 どたんっ!!ごろごろごろっ…ドンッ……!! ベランダの床が、1メートルほど上に突き上げられたような感覚だった。一瞬のうちに自分の身体がベランダの手すりよりも高くまで跳ね上がり、そのまま部屋の中まで吹っ飛ばされる。強烈な慣性に逆らえないまま、俺はリビングをもんどりうちながら転がり、受け身も取れないまま奥の壁に激しく衝突する。 「ごっ……ぐう………」 鈍く強烈な痛みに、うめき声を上げてうずくまることしかできない。…なんだ、何が起こったんだ。この都市に、一体何が起こっている。 慌てて体を起こし、思ったよりも全身のダメージが大きいことに気づいて倒れそうになる。しかし何とか壁で体を支え、慌ててベランダの方に走って戻る。 そして、ベランダから外を見た光景は。 「………な………ああ………そんな………」 その指先の幅だけで20メートル近くにもなる超巨大な手が。 マンションほどの大きさを誇る人差し指が、 俺から見てたった100メートル先の住宅街の上に、突き刺さっていた。 ついに、紺野は人工都市に直接、手を出してしまった。…その事実に震え、怯えて、悲しくなる。絶対にやってはいけないことをした。極小小人たちが頑張って立てた家を、指の腹の下に、一瞬で潰し込んでしまった。取り返しのつかない暴挙が、目の前にそびえ立っていた。 「「「ん、ちゃんと避難してたみたいだねぇ。えらいえらい♡」」」 巨大な手のひらで上空の景色は遮られ、女神様の顔は直接見えない。しかし世界全体に響き渡るのんきな声から察するに、万が一家の中に逃げ遅れた小人がいることを想定していたとは思えなかった。 と、思いたい。 例え逃げ遅れてたとしても、別にいいや、なんて。 そう考えていたんじゃないのか。 「うぅっ………」 ショックで視界が暗くなる。気分が悪くなって、うずくまってしまう。災害レベルの指先がこの世界を襲っている景色は奇妙でかつ恐ろしく、今まで最後の一線を越えなかった女神様のリミッターが、完全に外れてしまったことを象徴しているようだった。 やめてくれ。そんな非人道的なことをするやつだなんて、思いたくないのに。 …そもそも、これは非人道的なことなのか。 でも、だって。俺が誤って潰されていた可能性もあったのに。そうなったら、紺野は人間の命を奪っていたことになる。 しかし。今の俺は、本当に人なのか。命を奪われたことが、大ごとになるような存在に足るのか。 生まれてから10数年間で構築されてきた俺の中の倫理観が、ばらばらと音を立てて崩れ去っていく。 「「「じゃあ、このまま"分けちゃうね"♡」」」 ドドドドドドッッ…!!! ガシャァァンッ!!グシャァァッッ!!!ドゴンッッ!!! ぐらぐらぐらぐらっっ……!!!! 「あああっっ!!??いやっ、うわあぁぁっっ!!???」 もう、叫ばずにはいられなかった。マンション級の指が、住宅街に突き立てられたままブルドーザーのように無慈悲にずり動かされていく。その導線にあった家や公園、学校などが、おぞましい音と煙を立てて破壊されていく。女子高生の指で、粉々にされていく。大きな建物がより大きな指に破壊される音は、まさに町が繰り出す悲鳴そのもので。俺は巨大な地響きに耐えようとうずくまりながら、その恐ろしい音を聞かないように震えて耳を塞いでいた。 小人たちの努力が、日常が、今までの想い出が。一人のJKのお遊びで、無慈悲に刈り取られていく。 こんな残酷な光景、見たことが無かった。 「「「はい、こっち行くよぉー♡」」」 とてつもないスピードで、指の塔は遥か向こうの方まで移動していき。遠くなのに超至近距離に見える手と指が、進路を変えてまたずり動かされる。…この人工都市の5つの地区を分割している線に沿って、ぷにぷに綺麗な巨指が這っていく。その指の腹の下で、小人たちの生活を踏みにじりながら。 ドドドドッッ…!! ガシャァァンッ!!メキメキッッ!!ドンッ…!! 軽く突き立てられた指先と、建物の破壊音のギャップが、都市の各地区に向けて奏でられる。 もういやだ。聞きたくない。同級生の女子が、怪物のように破壊していく様子を、見たくない…! ドドドッッ…!! ………。 「「「んふ、これでいいかな…もう、皆は他の地区に行けなくなったからね?」」」 指先による神の蹂躙が終わった後の、神からの一言に。 「え………」 震えながらベランダでしゃがみこんでいた俺は、一瞬その言葉の意味がよく分からなかった。 …寮を飛び出して、地区の境目のところまで走っていく。 事件現場に近づくと、既に何人かの小人たちがそこに集まり、なにやら騒いでいて。 「なにが……え………そん、な……」 目の前に広がっていたのは、今まで住宅地だった場所とは思えない、荒涼で強烈な地形だった。マンション級の指先でぐりぃっ…♡と容赦なく圧し潰された場所は、建物がぐちゃぐちゃに潰されただけではなく、その下の地面まで圧倒的な力で圧縮し、潰し込んでいた。その結果、数十メートルを超える谷が地区の境目の部分に出現し、指が境目をなぞるように蹂躙したことで、都市の各地区はだれもわたることができない深い深い谷によって分断されてしまったのだ。 「これ、もう渡れないのか…!?」 「いや、だって、落ちたら絶対死ぬぞっ……」 「とりあえず近づかない方がいい、危険だから…」 谷の直前で立ち尽くす小人たちの動揺は、すぐに自分にも伝染してきた。なんだ、これは。ただでさえ、2km四方の限られた都市空間に幽閉された状態だったのが、さらにその1/5までに縮小したというのか。…この道の向こうには大きめのスーパーがあったし、公園だってあった。こんな巨大な谷に遮られては、もう自力でたどり着くことは出来そうにない。 「「「無理して渡ろうとしたダメだよ?絶対死んじゃうからねぇー♡」」」 決して軽々しく言うべき台詞じゃない。この高さから落ちれば、本当に高い確率で命を落としてしまうだろう。柵も何もない状態で、これは危険すぎる。 でも、本質はそこではなかった。何故、こんなことをするのか。"区分け"って、何のことなのか。 「「「なんでこんなことしたか、分かる?」」」 こちらの戸惑いを見透かしたように、女神様が喋りかけてくる。 「「「…それはね?この人工都市のみんなにもっとレベルアップしてもらうためなんだー♡」」」 未だ意図が見えてこない神様の言葉に、谷の目の前で立ち尽くす小人の緊張感は最高潮に達していた。 「「「私、もっと"徴収"の量を増やしたいんだよねぇ」」」 「ま、まだ増やす気なのか…」 「これ以上は、もう……」 小人たちから絶望の言葉が漏れる。ここまで散々追加徴収の罰を受けさせられたりして、苦しめられてきた。それなのにまだ、ノルマを増やそうというのか。 「「「でも、明日から普通に増やします、って言っても、キミたちあんまり頑張れないでしょ?追い込まれないとできないもんねぇー?」」」 バカにしたような口調で嘲笑われる。まるで夏休み終盤にならないと宿題をやらない子どもを見下すかのように、呑気なJK女神に煽られる。…そもそも今の徴収の量をねん出するだけでも、極小小人からすれば大変なのだ。みんなが必死で働いて生み出した成果を、ピンセットで虫でも摘まむように軽々しく持っていかれる無力感を、辛さを、この管理人は知らない。 「「「だから…」」」 「「「1週間、各地区のみんなには頑張って徴収用のものを生産してもらって…」」」 「「「1週間後に1番量が少なかった地区は」」」 「「「罰ゲームね?♡」」」 目を細めながらうっとりとした表情で告げる紺野は、どう考えても"レベルアップしてもらいたい"なんて意図からかけ離れた雰囲気を纏っていた。 この管理人は、極小小人たちを蹂躙したいだけ。罰ゲームをしたいだけ。圧倒的な力の差でじわじわいたぶって、苦しめて、可愛がりたいだけなのだ。 「そんな……」 「もう、やめてくれ……」 「お願いします、お願いします…」 小人たちは怒る精神力すら無く、ただただ絶望の表情を浮かべて女神様を見上げるだけ。既に土下座して祈りを捧げようとしている者さえいる。…全員、1000倍JKに逆らえるなんてもう思っていない。だから、本当に神様に祈るようにひれ伏すしか、心の拠り所が無くなっているのだ。ただひたすら、やめてください、お願いします、と。女神様の気まぐれで思い直してもらうしか、術は無いのだ。 「「「で、その罰ゲームなんだけどぉ…」」」 小人たちが危惧している内容を見透かしながら、順を追って話していく紺野。小人の心は神の思い通りに振り回され、ボロボロと破損していく。 「「「見てもらった方が早いかなぁ♡」」」 「「「じゃあ、みんな…15分後に、都市部の中央の広場の方に集まって?すぐだよ。早くしてねぇ」」」 「「「動画とか撮っておいてね。後で見返せるように♡」」」 「………」 「……どうする…?」 「いや、もう行くしかないだろう……」 意図不明の言動に疲弊した小人たちは、しかし女神様の命令に逆らえるわけもなく、遠い都市部の広場まですぐに移動し始める。濃厚で妖艶な笑みを浮かべる女子校生様に依然として見下ろされながら間に合うように小走りになって。…俺も、不安と緊張で心が圧し潰されそうになりながら、その後を付いていく。…何が起こるんだ。何をやろうとしているんだ。 「はあっ、はあっ……」 ………。 そして。 息を切らしながら走って、ちょうど15分後に都市部の中央広場のあたりにたどり着くと。 「なんだよ、これ…」 「ひどい……」 「ここは、どこの地区でもないのか…?」 「え………?」 つい先日、多くの極小小人たちが集まって抗議活動をしていた広い広場があった場所には。 穴の深い、巨大なクレーターが出現していたのだった。 明らかにこの広場にも巨指が突き立てられ、ぐりぃ、ぐりぃ♡と穴を開けられた痕跡があった。抗議活動がされていない時は、おそらく都市部の小人たちの憩いの場でもあったはず。それが、女子校生の指いじりによって残酷な風景へと変えられてしまった。 「…おい、あそこ、残ってるぞ…!」 「ほ、ほんとだ…!」 「え…何人か、乗ってないか…?」 小人たちが何かに気づき、口々に叫び始める。…俺は、クレーター前に集まった群衆の一番前になんとか入り込むと、 「あ………」 巨大なクレーターの中心に、孤立した小島が存在しているのを、視認した。 恐らく、直径100メートルくらいの円形の箇所だけを残して、その周りを指で全て潰しならしてしまったのだ。小学生が砂場でやる棒倒しの遊びのごとく、円形の足場の周りを数十メートル級の深さの穴で取り囲んでしまっていた。 そして。その上には、恐らく70, 80人くらいの小人が取り残されている。プラカードを持っている小人もいた。…恐らく、未だ抗議活動を続けていたごく少数のメンバーたちなのだろう。女神様のおしっこの施しによって戦闘能力を失った大半の小人の中に、まだ心の炎が消えていなかった少数が残っていたのだ。その小人たちが、四方八方を完全に塞がれて、身動きが取れなくなって右往左往している様子がここからも見える。ここから距離にして、50メートルくらいはあるだろうか。 「「「みんな、見えるかなぁ?今取り残されている子たちは、ずっとそこの広場にいて、私が徴収しにきたときにキーキー騒いでた子たちだよ。多分、ずっと抗議してたのかなぁ?」」」 ずいっ…!! 「きゃあぁぁっ!!?」 「うわあぁぁっっ…!!」 むふぅっ…♡と、上気した表情が天空一杯に覆いかぶせられる。気づかぬうちにカプセルは全て開け放たれ、紺野は身を乗り出して都市部に集まって小人たちに思い切り顔を近づけたのだ。 ぶわぁぁっっ…♡♡ 興奮した紺野の鼻息が、10000人を超えて集まってきた極小小人たちに纏めて降りかかる。1000倍サイズの巨人の顔だけで、小人たちの群衆の面積をカバーできてしまうのだ。見たこともないほどの至近距離でJKの美顔が映し出されて、全員軽くパニック状態になっていた。…そんな混乱に恐らく気づきながら、自分の影響力をしっかり理解しながら、女神様は言葉を続ける。 「「「一番徴収量が少なかった地区がどうなるのか…"この子たち"を例に見せてあげるねぇ…♡」」」 俺は震えながら、寮の部屋にあったカメラを構える。証拠として取っておかないと。ここで起きることが、起きてしまうことが、誰にも知られずに闇に葬られることだけは避けなければいけない。 「「「んふっ……♡」」」 「ひ……」 「あ、ああ……」 女神様の薄桃色の綺麗な唇が、みるみるその孤島に近づけられていく。その幅だけで100メートルを超える超巨大な女子校生リップは、16歳の若く瑞々しい唇の張りと、細かい表面上のシワまで、圧倒的に見せつける。…大きい陸の孤島に対して、その面積の9割9分がちょうどぷにぷにむっちり唇でカバーできてしまうスケール感。…クレータの直前に立たされている俺たちは、ちょうど上空に女神様の唇の少し外側の肌が見えているような状態で。 小人全員、紺野の口元の下に収められている位置関係だった。 ああ。孤島の上の小人たちは、またあの熱たっぷりの吐息を吐きかけられるのだろう。唾液の糸が引いた唇の奥から、JK口内で蒸され続けた濃厚な吐息を満遍なく降り注がれて。粘性の強いよだれが自然に凝固し続ける地獄のような光景が、今から繰り広げられるのだ。…それなら、ここにいる俺たちだって危ない。息を吸うだけで体の内側から唾液で犯され続ける地獄が、全員に降りかかってくるのではないか。 「「「…………♡♡」」」 唇は閉じられたまま、異常な近さまで孤島に近づけられていく。もはや上空20メートルほどの近さまで近づけられ、紺野のスケールで言えば指一本分くらいの距離しか、小人たちとの距離は無い。既に辺りではむちむちリップの甘く濃い匂いが充満している。あんな距離で吐息を吐かれたら、一体どうなってしまうのか。今にも開け放たれるであろう二枚のふくよかな唇の動きに、俺は恐怖しながら身構えた。 でも。 その唇の接近は、最後まで止まることが無かった。 「「「んんっ……♡♡」」」 ドォォォォォンッッッ……!!! ぐらぐらぐらぐらっっっ…!!!!! むにゅぅぅぅぅぅっっ♡♡♡ 限界まで近づけられていた唇は、そのまま陸の孤島の地面に向かって、おぞましい音を立てながら"着地"した。 柔らかな唇がぐにゅぅぅっ♡♡と巨大な音を立てながら変形し、圧力によって外に追い出された唇の肉がむにゅぅぅぅぅ♡♡と孤島の地面に貼りついていく。 取り残されていた80人ほどの小人の姿は、女神様の1000倍リップの下に、完全に見えなくなっていた。 「あ………え………………」 絶句し、動悸が早くなり、視界がくらくらと歪む。 何が起こったのか、一瞬理解できなかった。 え……あそこに、小人のみんながいたん、だよな……? でも、紺野の、唇が、その上に覆いかぶさって、そのまま着地して……。 み、みんな、死、…死んじゃうんじゃ……。 「「「んふぅっ……♡♡」」」 ぶわぁぁぁっっ♡♡ 唇を孤島に押し付けたまま、女神様の巨大な鼻息があたりに吹き荒れる。1000倍の圧倒的なキスを見せつけられながら、興奮の象徴である鼻息で転ばされそうになる。 むにぃぃぃっっ♡♡ぎゅっ、ぎゅっ……♡♡ 唇が変形したり、唇同士でほんの少し擦れ合うときの音を、人生で初めて聞かされた。あまりに柔らかな唇は、ぐにぃぃぃ♡♡とむちむちな唇お肉を孤島の地面一杯に広がらせ、もはやあの場所で女神様のキスから逃げられる場所は存在しなくなる。1000倍JKのフレンチキスの圧力に、極小小人が耐えられるはずがない。さっきまであそこにいた小人たちは、ピンク色の唇の表面に間違いなく圧し潰され、小さな身体で受け止めきれるはずがない超巨大なキスの力を全身に浴び、…… ………文字通り、全身を潰されたのだ。 「あ………う……」 「………っ……………」 心の制限量を超えた恐怖に、もはやキスを見せつけられていた小人たちは言葉さえ出せなかった。震え、怯え、しかし今さら逃げ出したところで何も変わらない。恐らく大量の同胞が、目の前で、女子校生の巨大な接吻によって命を奪われている。可愛らしい女子校生の口元だけが空の景色を占領し、サイズの違いが無ければ少し性的なキスの接写。しかし、唇のシワにすら勝てない極小小人たちからすれば、それは性的なコミュニケーションの一つになんてなり得ない。危険な1000倍の部位を押し付けられる残酷な光景が、女神様からすれば綺麗な薄桃色の唇を押し当てているだけ。その残酷なギャップにひれ伏し、JKお口に向かって跪く。 「「「ぷぁっ…♡んむっ…んちゅっ…♡♡」」」 ズドォォンンッ!!ズズズズッ!!!ドンッ!!!!! むはぁぁぁぁっっ♡♡ むにぃぃぃぃ……♡♡ぐにっっ♡♡ 女神様はそのまま、ついばむように1000倍リップで激しいフレンチキスを浴びせ始める。ぎゅうぅぅ…♡♡と圧倒的に押し当てられていた唇を少し離せば、コンマ1秒後には再びズドォォォンッ…!!!と天変地異のような地響きを立てて着地する。ぐにぃぃぃ♡♡と唇が変形するほど強く押し当てられた状態で、2枚の唇をズズズズッッ!!!と巨大な擦れ音を響かせながらすぼめて、わざと「「「ちゅぷっ♡♡」」」と爆音でリップ音を響かせるのだ。唇の間からは大量の吐息が無意識に放出され、孤島の地面に向かって吐きかけられる。もはや表面の様子が見えない孤島の上にいた小人たちがどうなっているのか、想像するだけで恐ろしい。目を背けたくなる。目の前で繰り広げられる1000倍のえっちなキスが、同級生女子によって行われていることが絶望的に信じられない。 ちゅぷぅっ…♡♡ むにぃぃぃぃっ♡♡ ぷぅぁっ…♡むちゅっ…♡♡んはぁっっ…♡♡ 激しい卑猥なリップ音が、小人全員の鼓膜を破壊する。どれだけ耳を塞ごうが、キスの音が身体の奥まで入り込み、全身を振動させられる。間接的に都市中の小人全員が内側からキス蹂躙されているような異様な状態。 もう、やめて。お願いします。取り返しのつかないことになる。今だったら、奇跡的にみんな助かっているかもしれない。偶然唇のシワの間に入り込み、身体を潰されていないかもしれない。同級生の女子に、紺野に、この世で一番重い罪を犯してほしくない。お願いだからっ……。 「「「ちゅぷ……ぷあぁっっ♡♡」」」 嬌声に近い声を出しながら、ついばむようにキスしていた孤島から唇を離した女神様。1000倍リップはぷるんっっ!!♡♡と瑞々しく跳ね上がり、ちょっぴり開け放たれた上唇と下唇の奥側の表面は、ぬらぬら光る唾液で濡れている。ぶっとい唾液の糸が唇の間を何本も繋ぎ、キス直後の女子校生のえっちな口元の光景を作り出していた。 その、光景の中に。 唇の表面で、唾液のコーティングの海の中に、身体が異様な方向に曲がってしまった小人の小さな姿が、見えたのだった。 「っっっっ………ああああああぁぁぁぁぁぁっっっっ………」 絶望の声を漏らすしかなかった。ぷにぷに巨大な下唇に貼り付けられた1ミリサイズの極小小人は、1000倍JKの濃厚キスにより、どう見てもこと切れてしまっていた。小さな人影はピクリとも動かず、変形した状態で本当に虫のように、鮮やかな唇の表面に貼りついていた。強制的に貼り付けられていた。 あの小人には、これまでの色んな人生があったはずだ。頑張って働いて生きてきて、色んな思い出があって、友達がいて、恋人もいたかもしれない。 紺野よりも恐らく長い時間を頑張って生きてきた末の、結末が、ただの女子校生の1000倍キスで圧し潰され、唇に無残に張り付くことだなんて。恐らく既に意識も無いのに、紺野が無意識に唇を舐めて作り出された唾液のコーティングの中に沈められて、屈辱的な仕打ちを受け続けて。 取り返しのつかないことが、現実となった。 「「「はあぁぁっっ…♡♡」」」 もんわぁぁぁっっ♡♡ キス直後に一息入れるかのように、唾液で濡れ濡れの口内から湿度たっぷりの吐息が吐き出される。よく見れば、唇の端と孤島の地面の間にも、極太の唾液の糸が何本も張られていた。 1000倍同級生のお口が少しだけ地面から離されたことで、殺人的なキス蹂躙の下で何が起こっていたのかが、明らかになり。 「………………」 それを見て、もう気が狂いそうだった。 大量の極小小人の影が、極太の唾液の糸の中で浮かんでいるのが見えた。どの影も異様な身体の曲がり方で、誰一人としてぴくりとも動かない。女神様の巨大なリップの圧力をもろに浴び、一瞬で全身を潰し込まれ、その後も何度も何度も、上空からずどんっ!!!むにゅぅぅぅっ♡♡と残酷に押し当てられる唇の下敷きになり続けたのだ。そして意識の無い状態で、唾液の粘性にすら負けて、地面から離された唇を追わされるような形で、唾液と共に上空へつーっ♡♡と連れていかれるところだった。 それだけじゃない。唇の表面には、一人だけでなく、数十人もの小人の影が貼りついていた。上唇と下唇の端から端まで、小さな粒のような影が大量に張り付いている。1000倍女子校生様の艶やかな唇の表面に、極小小人たちがそれぞれ生きてきた時間が、想い出が、無残に潰された状態で残っている。全て生きた小人のはずなのに、唇に張り付いている様子はあまりに惨めで、女神に捕食される際に偶然そこに張り付いてしまったかのように見えてしまう。命を奪われた直後もなお、人間性をはく奪され続けている。JKの唇に貼りつく虫、ちょっとした食べカス。何も知らない人がこの光景を見たら、まずそういう感想を抱くだろう。 「「「…っ、あはぁっ♡♡くちびるの上で、もぞもぞ動いてるのかんじるぅ…♡♡」」」 唇がくねり、爆音を響かせ、甘い甘い興奮した感想を世界に轟かせる。瀕死の状態で身体だけ動かしている極小小人の感触が、紺野の唇の表面にも僅かに伝わっているのだ。…自分の唇の上で大量の命の火が消えているという事実に、どう考えても気づいているはず。大量の命は、うら若きJKの巨大な興奮で全て上書きされ、成仏する尊厳すら与えてもらえない。 「「「ちょー可愛い…♡後で鏡見てこようかなぁ…♡♡」」」 「「「このまま上からリップ塗って、固めてあげたいくらい♡♡」」」 なんて残酷な世界なんだろう。 80もの命が一瞬にして、JK女神様の唇に刺激を与える愛玩動物へと成り下がってしまった。無残な小人たちは、女神様が気まぐれで唇を舌でぬるっ…♡♡と舐め取っただけで、もう誰にもその姿さえ見てもらえなくなる。ピンク色に光る巨大な口内洞窟へ捕らわれて、二度とその身体を供養してもらうことすらできなくなる。 「「「…あ、あとちょっとだけ残ってるねぇ♡♡」」」 よく見れば、孤島の真ん中に、数人の小人の影が見える。それらは地面に横たわりつつも、まだ少しだけ身体を動かして何とか逃げようとしている。…ちょうど上唇と下唇の境目の場所に位置していて、女神の接吻でギリギリ圧殺されることなく生き残っていたのだ。 「「「んあっ……♡♡」」」 でろぉぉっ…♡♡とろっ……♡♡ そんな奇跡の生き残りに対して、紺野が提示したのは。街の一区画を一度で圧し潰せるほど巨大な、赤く光る1000倍のえっちな舌先だった。 「「「はあぁぁぁっっ♡♡」」」 ズドドドドッッッ…!!! ぬちゃぁぁっっ……どろぉーーっっ♡♡ 「ひぃぃぃっっっ………あ……」 途方もない大きさと分厚さのJK舌が、何の躊躇もなく、生き残っていた極小小人たちの上からのしかかる。舌先の厚みにすら、小人たちの身長は届かない。女神の舌に刺激すら与えられないレベルの矮小な存在が、一瞬にしてざらざらしたベロと流れ出す大量の唾液の中に、姿を消してしまう。地面に大質量の舌がズドォォォンッ!!!と着地し、でろぉぉっっ…♡♡ぐちゃぁぁっっ♡♡と艶めかしい爆音を立てながら、まるでアイスクリームを舐めるかのように軽々と舌で舐め上げたのだった。 「「「んあっ……♡♡」」」 下品にも突き出された舌の上には。 数人の小人が、今度こそ完全にこと切れた状態で、食べかすのようにへばりついていた。 「「「あむっ…♡♡んんっ……」」」 むにゅぅぅぅっっ…♡♡ その様子を目に焼き付ける暇もなく、尊大なリップが閉じられて、小人たちは完全に幽閉される。まるで何事もなかったかのように閉じられた、形の良いJK唇。凶悪な兵器と化したその部位は、周りにいた都市中の小人全員に、一生頭から離れないトラウマレベルの映像を、最後まで見せつけたのだった。 「「「みんなぁ♡♡」」」 女神の呼びかけに、全極小小人が、震えて跪く。まだ何も言われていないのに、何も直接されていないのに、頭を地面に擦り付けてしまう。うわ言のように、「神様、神様…」と言い続ける小人もいた。 「「「1週間後に、一番徴収量が少なかった地区は……」」」 「「「"こうなっちゃう"からねぇ?♡♡」」」 ---続く---
konan
2025-06-08 10:40:45 +0000 UTCkonan
2025-06-08 10:40:24 +0000 UTCkonan
2025-06-08 10:39:59 +0000 UTCkonan
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2025-06-03 14:47:08 +0000 UTCグーグー・ドールズ
2025-05-11 05:09:18 +0000 UTCLien
2025-04-30 23:21:37 +0000 UTCふぁいなる
2025-04-29 12:33:55 +0000 UTC竹の皮(kk224)
2025-04-29 10:47:38 +0000 UTC