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【無料小説】縮小居住区②~SNS映えの餌食にされる~

季節は初夏になり、学生たちが夏服へと衣替えした。 僕はいつも、高校の授業が終わって寮に帰ると、すぐに近所のスーパーへ向かうことが日課になっていた。寮暮らしではあるが、縮小保護区の人員不足のため、食堂などは用意されていない。高校生ながら、自分で食べるものを用意する必要があった。 「…今日も高いな」 スーパーで野菜やお肉を物色する。が、日に日に高くなっている物価に思わずため息が出た。…この縮小保護区で売られているものには保護区税がかかっており、外の世界、女性たちの10倍の世界よりも遥かに物価が高くなっていた。それは、この小さい保護区を維持するための費用が年々高くなっていることに依存していた。小さい男たちは、自分たちが住む街を維持してもらうための高い税金を支払わなければいけない。そうして、10倍女性たちに街を保護してもらわなければ、まともな生活をして生きていけないのだ。 僕は出来るだけ安い鶏肉と野菜を必要最低限な量だけ買い、それをリュックに詰めながら外に出た。 「………」 そして、そのままスーパーの横に併設されている駐車場へと向かう。このスーパーの駐車場は多少広い空間になっているのだが…平日はいつも、下校途中の女子校生が数人たむろしていることが多かった。 僕がそのスーパーの駐車場にある自販機でジュースを買おうと、その場所に向かったとき。 「「それでさ~」」 「「あははっ…!」」 3人くらいの女子校生たちが、自販機がある場所で話しながらたむろしていたのだ。 ズンッ…ドンッ…!! 自販機はスーパーの壁に沿うように設置されていて。夏服である白と水色のセーラー服を着た10倍女子は、スーパーの壁にもたれるようにしながら、その大きなローファーを自販機の前のあたりに投げ出していた。 すなわち、女子校生が壁にくっつけているお尻、ローファー、自販機で三角形の空間が作られているような状態だった。 「…う………」 自販機とローファーの間は2メートルくらい離れているため、一応自販機は使えなくもないのだが。…ひらひらとそよ風に舞う巨大スカートを履いた10倍女子校生の足元に潜りこまなければいけないため、さすがに気が引けてしまう。 「「あ、このジュースおいし」」 「「私ものみたーい」」 ドンッ……ズリッズリッ……!! 女子校生同士で会話しながら時折、何気なくローファーをずらしたり、リュックを背負い直したり。その度に、肌色のきめ細かい、むちむちっ…♡とした柔らかさが重量感を伴ってぷるんっ…♡と波打ち、その巨大でえっちな質感に目を奪われてしまう。そして、10倍巨体がドンッ…!!ズンッ…!!と、駐車場の固いアスファルトの上に激しくのしかかって。その振動は容易に周囲に伝わり、ぶるぶるとアスファルトが揺れているのが分かる。…ついさっきまでスーパーの中にいたのだが、時々店内が揺れていたのもこの女子たちのせいだったのか、と気づいた。 もの凄く喉が渇いているんだけど、でも、行きづらい。こっそり足元に行ってさっとジュースだけ買うことも考えたが、ずっしり重く地面にのしかかるローファーのすぐ傍に、女子校生が気づいていない状態で行くなんてあまりに危険な行為。無造作に投げ出されているローファーは、どう見てもこの保護区内の住民たちを気遣ったものとは思えなかった。 同世代の女子校生がちょっとたむろしているだけで、こちらの行動が制限されてしまう。こうしたことは、日常茶飯事だった。 「「あ、邪魔になってるよ」」 「「ん…ごめんね~」」 「っ…えっ…あっ……」 上空のスピーカーから流れているような巨大な女子校生たちの声が、突然自分に向けられたものだと気づき、うろたえる。足元でまごついている僕の存在に気づいたらしい。自販機の後ろの壁にもたれていた女子が、ローファーの位置を少しだけ自販機から遠い所にずらす。とは言っても、もたれる体勢はほとんど変わっていない。しかし、どうぞ、と言わんばかりのその行動に、 「あ、ありがとうございます…」 逆に、自販機を使わざるを得なくなってしまった。 「「………」」 会話を止めた女子校生が、何となく、僕が自販機を使って帰るのを待っているようで。17,8メートルも高くから見下ろされる視線を感じながら、僕は変な汗をかきながら、急いで自販機の元へ向かう。でも…… (これ………) 自販機に小銭を入れて、何を押そうか迷う。が、意識は陳列されたジュースのラベルに向かっていなかった。そびえ立つ女子校生の脚が、自分の斜め後方から2本、上空に向かって伸びているのだ。今上を見上げたら、夏服の薄い生地のスカートに包まれたむちむちの太もも、その先の下着まで、絶対に見えてしまう。…しかし女子たちに意識を向けられている状態でそんなことが出来るわけがなく、僕は必死で意識を目の前の自販機に向けようとしていた。 「「くすくすっ…」」 「「ふふっ…」」 上から降ってくる、女子たちのくすくす笑い声。どう考えてもそれは、スカートの下にのこのことやってきた僕に対して向けられたもので。見知らぬ女子校生たちに笑われている事実でどんどん冷や汗をかいてくる。…何か、すごく惨めな気分だった。僕はどれだけ笑われようとも、その10倍巨体を避けながら生活をしなければならないのだ。何となくいじめられているような気分にもなってきて、僕は急いでジュースのボタンを押そうとした。 そのとき、 ずりずりずりずりっ……!!! 頭上の方で、スーパーの壁と何かが激しく擦れる音。大きな音に思わず見上げると、 ずりずりずりっ!! 「うわああっっっ!!」 壁にくっついていたスカートお尻が、そのまま壁に擦られながら、こちらに向かって落下してきたのだった。女子校生が、壁にもたれた体勢からそのまま座ろうとしているのだ。 そして、 ドンッ!! ギィィィィィッッ…!!! 「っっ……ひ……あ………」 頭を抱えしゃがみ込んだ僕の上から、10倍ヒップが小さな自販機にのしかかった時の恐ろしい軋み音が襲う。 ぶわあっ…♡♡ その直後、僕の身長よりも大きな女子校生ヒップが起こした暴風が、激しく僕に吹き付ける。アスファルトの地面に散らばっていた砂や石が容易に舞い上がり、僕の周囲に大きな砂ぼこりを起こしてしまう。 「「あははっ……」」 「「ちょっと、かわいそうじゃん~」」 おっきなお尻に潰されると思ってしゃがみこんでしまった僕を、名前も分からない女子校生たちがくすくすと笑う。明らかに、わざとだった。わざと自販機の上に座り込んで、見知らぬ1/10男子がどんな反応をするか、楽しんでいるのだ。たちの悪い女子校生たちの、下校中の遊びだった。 「あっ……ああ………」 腰を抜かしてしまった僕は、地面に尻餅をつきながら上を見上げる。そこには、 むちっ…♡みちっ…♡ 絶句してしまうほどに、女子校生のスカートの中が惜しげもなく披露されていた。自販機という小さすぎる椅子に腰を下ろし、僕の姿を見るために少し両脚を広げている状態の女子。その下に囚われた僕の視点からは、豊満な肌色の裏腿と、その根元に位置する白色の巨大なパンツが、大パノラマで広がっていた。むちむちの裏腿のお肉が、重力に従ってたぷんっ…♡とぶら下がっていて、その柔らかそうな質感と、暴力的なほどたっぷりとした重量感が、自然とこちらを威圧している。そして、普通なら見知らぬ女子校生の下着をこんな距離で見せつけられることはない。座り込んだことでパンツのゴムがぐいぃ…♡と脚の付け根に食い込み、引き伸ばされたパンツの生地が巨大なお股にぴっちりと張り付いていた。 「「ほら、怖がってるよ?」」 「「そう?嬉しそうじゃない?」」 そんなえっちすぎるむちむちな股ぐらを見せつけておきながら、女子たちは僕のことを軽々しくからかっているようにしか見えない。同じ年頃の男子に下着を見られることへの危機感など、何も感じられなかった。…それも、そうだろう。だって、1/10の小さな男子に見られたところで、男子が何をしたって、おっきな女子たちには敵わないのだから。体格差が生む意識の差が、如実に行動に現れていた。 カシャッ…… 「っ……!!」 後ろの方から聞こえた巨大なシャッター音にびっくりさせられる。思わず振り向くと、こちらに向かってしゃがみこんだ別の女子が、スマホをこちらに向けていた。明らかに、巨大な太ももと下着の傍で腰を抜かしている僕の姿を、撮っていた。 「やっ……やめ……「「いいの撮れた~♪」」 許可なく撮影されて、しかし小さな抗議の声は容易に女子の戯れの声でかき消される。 …知っていた。最近SNSで、女子校生たちの間で流行っているもの。縮小保護区にいる男たちを使って写真や動画を撮り、アップするのだ。「#縮小男子遊び」というタグを付けて、最近の女子校生はよくそういう投稿を行うのだった。男子たちに危害を加えるようなことは無いのだが、しかし、そういう写真や動画を男子側に許可を取って撮影しているかは分からなかった。だって、こんな恥ずかしい写真を、顔も修正せずに公開されたいわけがない。 でも、今分かった。こうやって勝手に撮られた写真や動画を、勝手にアップされてるんだ。こちらが抗議しても、10倍の体格差では聞き入れてくれるはずもない。大木のような脚や手を目の前にしては、本気で拒否しようと思っても声が出てこない。 脅されているわけでも、危害を加えられているわけでもないが、何となく、逆らえない。 これが、10倍という体格差なのだ。 「「ねえ、ここ乗ってよ」」 ゴンッ…!! 突然。自販機の対面側にしゃがみ込んでいた女子が、手に持っていた有名カフェのプラスチックの容器を、僕の傍に置いた。その高さは僕の首元くらいまであって、直径はドラム缶よりも大きく見える。透明なプラスチックの中に入っているのはカフェオレだろうか。半分くらいの量まで減っていて、明らかに飲みかけの状態。容器には緑色の極太ストローが差し込まれていて、そばに置かれただけでカフェオレの甘ったるい匂いが漂ってくる。 「…え………」 いきなり"乗って"と言われても、身体が動かない。…これからSNSのために遊ばれることは、明らかだった。少しにやついている女子たちの表情から、それが容易に伺えた。 「「早くー」」 ぼんっ…!!ぼんっ…!! 「あっ…ひっ……」 僕の腕より太いおっきな人差し指が、目の前に置かれたプラスチックの容器のフタを何気なく叩く。その音は僕にとって思ったよりも大きくて、何気ない催促の行為が、とても恐ろしく感じられていた。 僕はやはり拒否することができず。その巨大なカフェオレの容器のフタに手をかけて、何とかその上によじ登る。柔らかいはずのプラスチック容器だが、僕の体重にはびくともしない。上に登っても、透明なフタはほとんどたわむことすらなかった。 そして、 「「持ち上げるよ?」」 おっきな手が、僕が乗っている容器の側面をぎゅっ…!!と力強く掴む。僕が乗ってもびくともしなかったプラスチックの素材が、強靭な女子校生の手で握られることによって、ぐにっ…と簡単にたわんで凹んでしまう。 ずいっ…!! そのまま、一瞬のうちに、容器ごと上空へ連れ去られる。 「ひぃぃぃっ……」 悲鳴が喉の奥につっかえて出てこないほど、恐怖を感じる瞬間だった。しゃがみ込んだ女子校生が容器を軽く持ち上げたくらいのため、高さとしては5メートルくらいだろうか。しかし、周囲に壁も無く、命綱もない状態で、巨大な重力をかけられながら一気に持ち上げられるというのは、想像以上に恐ろしかった。 「「これいいかも、ちょー可愛い♪」」 「っっ……」 すぐ傍にある巨大な女子校生の声が、こちらの鼓膜をビリビリと震わせる。飲みかけカフェオレの容器に小さな男子を乗せ、自分の顔の傍まで持ち上げた女子は、そのSNS映えしそうな姿にテンションが上がっているようだった。 「「撮って撮ってー」」 「「はい、いくよー」」 カシャッ…!! けたたましいシャッター音が鳴り響き、女子校生の手に容易に収まるサイズの容器に乗せられた小人男子を画像データとして記録する。ほぼ無断で写真を撮られ、しかし透明な容器から見える下の地面の遠さに目が眩み、抵抗もできず容器の蓋に捕まるしかない。何の信頼関係も無い他人の女子に持ち上げられることはさすがに怖く、僕は目を瞑りながら一刻も早く解放してくれることを願った。 しかし。 「「そのまま飲むところも撮ろうよ」」 「「あ、それいいかも!」」 写真を撮っていた側の女子が、不穏な提案をして。 「「じゃあ…」」 真横の、僕の身長の2倍ほどもありそうな巨大な顔が、ぐわっ…!!と突然動いていく。 「「…あむっ……♡」」 むにゅっ…♡ 「ひぎゃっ…!!」 何の断りも無く、僕を蓋の上に乗せたまま、上に伸びていたストローの先端を巨大な唇が咥える。鮮やかなピンク色の唇は、僕の胴体の幅を簡単に覆えてしまうほどおっきくて。同世代の女子の唇という、男子にとってはデリケートで、意識してしまう部位を、恥ずかしげもなく近づけられた。 「「んー……」」 ストローごと僕も咥えられてしまうのではないかと錯覚するほどの大迫力。何せ、自分の身長の倍くらいもある綺麗な顔が、蓋にへたり込んだ僕の上空1メートルまで接近しているのだ。立ち上がればその柔らかな表面に当たってしまう距離感。この女子がもう少しストローを深く咥えれば当たってしまう距離感。 「「ちゅうぅぅ…♡」」 ズゴゴゴゴッッ…!! 「やめっ…あ……!!」 不意にすぼめられた唇が、恐ろしい勢いでストローを吸引する。あまり残っていなかったカフェオレが、空気と共にストローの中を駆け上がる爆音が、目の前で鳴り響く。ぶっといストローが一瞬でべこべこに細くなり、大量のカフェオレが、すぼめられた唇の中に入っていく。ただただ女子がストローで飲み物を飲んでいるだけなのに、何という迫力、生々しさなのだろうか。自分ごと吸引されそうな錯覚を起こして、しかし真上のむちむち巨大リップに吸い込まれたら、という想像が一瞬頭をよぎり、変な感覚に苛まれる。 「「めっちゃ怖がってる、可愛い~」」 「「あはは、いい写真かも」」 同世代の女子の吸引に怖がる矮小な僕を、当然心配するでもなくキャッキャと笑いながら見物し、写真を撮り続ける女子たち。当の僕は、暴力的な吸引の恐ろしさと単純な高さによる恐怖で、声も出せずいっぱいいっぱいになっていた。 「「もっと近づけたら?ちゅーする直前くらいまで」」 「「ほれくらい?」」 (っっ……!!) さらにストローを深く咥えこんだ巨大な唇が、上空の眼前に迫りくる。触ってはいけないと思い、僕は容器の蓋にほぼ仰向けに倒れ込むような体勢となってしまう。仰向けになった僕の腹部の上30cmくらいまで唇が近づけられ、僕の視界は綺麗なピンク色とその周りの肌色で埋め尽くされた。 (はあっ、はあっ……!!…に、おいが……!!) 恋人であっても、女の子の口元をこんな異常な至近距離で見せつけられることはそうそうないだろう。ありえない距離感は、今までに嗅いだことのない濃い女子の匂いを嗅がされることにもなっていて。女の子特有のシャンプーの良い匂いなのか、塗られたリップクリームの爽やかな匂いなのか。咥えられたストローは唾液で光っており、カフェオレの甘さと唾液の濃厚さが混ざった、他人がおいそれと嗅いではいけないようなパーソナルな匂いに思い切り包まれていた。 「「かわいい~」」 「「これはバズりそうだねー♪」」 カシャッ…カシャッ…!! 目の前の唇に触れないように、仰向けにした身体を指一本動かせない。何故か、キスをするときのように、呼吸すらできない。しかし唇を近づけている側はそんな配慮は無く、 ぶわぁっ…♡ぶわぁっ…♡ 視界の上の方にある鼻から放出される息が、定期的に僕の全身に振りかけられるのだった。 「「んあっ…♡…良い感じに撮れた?」」 「「ばっちりだよ」」 ようやくストローから唇を離した女子が、撮ってもらった写真を確認している。 「っっ…ぜえっ、ぜえっ、……」 僕は束の間、空気を吸いこんで酸素を取り入れる。…そして自分が何故か、いや、理由は明白なんだけど…勃起していることに気づいた。慌てて、あおむけの状態から座る状態になって、それを隠そうとする。 「「もうちょっと色々撮りたいなー」」 「「そうだね、何がいいかなあ」」 写真を確認しながら、女子たちだけで話を進められる。他人の男子を付き合わせているのに、こちらに許可を取ることなど全く考えてもいない。僕の意思は無視され、ただただ写真映えする「小さい男子」というアイテムとしてしか認知されていないのだと、思い知らされる。 そこから、SNS映えする小人写真の撮影会は止まることなく。 「「お、これいいかも」」 「「スマホケースみたいで可愛い~」」 「ひっ…!!やめてっ…!!」 巨大なスマホと背中合わせになるように立たされた僕は、そのままスマホごと、巨大な女子校生の右手にむぎゅっ…♡と掴まれて。そのまま持ち上げられて、僕がいる側をカメラの方に向けて記念撮影される。僕は胸から膝のあたりまでを肌色の柔らかなぶっとい指で締め付けられ、しかしそれだけの状態で上空に連れ去られてしまう。先ほどとはあまりに怖さが違う。どこにも足を付けられず、見知らぬ女子の手の力だけによって支えられている状態なのだ。 「「上乗せてもいいかも?」」 「「こうかなー」」 モノのように簡単に身体を掴まれ、意思を確認される間もなく、巨大なスマホの液晶の上に座らされる。ちょうど僕が座れるくらいの広さのスマホが、ただの女子校生の片手に収まっているなんて信じられない。液晶に付けられた指紋の大きさが生々しく、間接的に女子の大きさを教え込まれている気分だった。 「「肩とか乗せてみたい!」」 「「妖精みたいな感じ?笑」」 ぐわあっっ…!!! 突然、僕をスマホに座らせたまま、女子が立ち上がる。異常な重力が全身にかかり、景色が突然下の方に移動していく。安全を考えたら、これ以上上空に連れていかれることは無いと思っていた。 「いやっ、ちょ、待って待って待ってっっ…!!」 抵抗する間もなく、マンションの5階くらいの高さまで連れてこられる。僕は、ただ畳半畳分くらいの広さのスマホに、そのまま置かれているだけなのだ。少しでもスマホを傾けられて足を踏み外せば、恐らく無事ではいられない。 「「よいしょ…安定して乗るかな…」」 「「あ、鎖骨の所に乗ったよー笑」」 「「こういうキャラクターいるよね」」 さすがに身体がガタガタ震え、声も出ない。白いセーラー服の生地に包まれた肩に強引に乗せられた僕は、平ぺったくもない不安定な足場の上で座ることもできず、鎖骨の凹凸を何とか利用しながら、四つん這いになって巨大な肩にしがみつくことしかできなかった。薄いセーラー服の生地を1枚隔てただけの状態で、女子校生の肩の骨の強靭さや、それ以外の部分の意外なまでの柔らかさを、全身で感じることになる。この初夏の暑さで、じんわりと肌から分泌された微量の汗が、すっぱい匂いとなって立ち上る。10倍女子校生の肩はものすごい熱気を持っていて、四つん這いで肩にしがみつく僕の手は、あまりの熱気ですぐに汗でべとべとになってしまう。その汗も、ほとんどがこの女子から分泌された新鮮な汗でしかなかった。 「「ほら、ピースしてー♪」」 「「この高さだけで怖いのかな?」」 「っ………」 ピースなんて出来るわけがない。自分が感じている恐怖と、女子たちが予想している恐怖があまりにも乖離していて、悪寒がする。…確かに、女子たちからすれば自分の身長でしかない高さ。そんな高さで男子が怖がってしまうこと自体が、想像もつかないのだろう。 「「ほんと軽いね、肩に乗ってても全然重み感じないかも」」 ぐるっ…!! 「っっ…あ…う……」 僕を肩に乗せたまま、その大きな顔をこちらに向けてくる。やはり異常なほどの距離感で見つめられ、全身をびくっと震わせてしまうと共に、ものすごく恥ずかしくなってくる。真正面で、女子の顔全てを視界に入れなければいけないのだ。まともに女子と見つめ合ったことが無い人間にとって、あまりに心臓に悪い光景だった。 それに。この女子のセミロングの黒髪が、カーテンのように周囲に垂れ下がり。その一部が無意識に僕の身体にしだれかかり、爽やかなシャンプーの香りに包まれた髪の感触を教え込まれる。何百本もの綺麗な黒髪が、さわさわっ…♡と全身を撫で上げてくる感触が、恐ろしく心地良いのだ。 そして玩具遊びは、さらにエスカレートする。 「「しっかり掴まらないと落ちちゃうよー♪」」 「はっ……!!あっ……!!」 分厚いカーテンのような、巨大なスカートの裾に強制的に掴まらせられて。両手でスカートの裾を持っただけの体勢で、両足は投げ出されて宙ぶらりんの状態。下方に見えている地面までは2,3階建てほどの高さがあり、リアルな恐怖を感じるレベルだった。恐怖でひきつるような声しか出せず、抗議の声を上げることすら出来ない。しかも、 むちぃっ……♡♡ 眼前に広がるのは、10倍女子校生のあまりに健康的なぶっとい太もも。肌色で白くて、むっちりこんもりとした脚線美はうら若き少女特有のもので。美脚ながら豊満な太ももの肉に見つめられながら、僕は必死でただのスカートの裾に縋りつく。あまりに甘美な光景が広がっていると同時に、あまりに惨めで危険な状態に晒されているという強烈なギャップで、脳がおかしくなってくるのだ。 「「ほーらっ♪」」 ぶんっ…ぶんっ…!! 「ぎゃあああっっっ!!??」 10倍女子が軽く腰をくねらせ、その巨大な身体を揺らすだけで、分厚いスカートの生地は激しく前後左右に揺らされる。そこに捕まっている矮小男子は、女子の腰の動きと共に縦横無尽に振り回され、生脚の壁に急接近してその匂いを嗅がされたり、遠ざけられたり、やられ放題だった。 「「あははっ!がんばれー♪」」 カシャッ!カシャッ! 年頃の男子の屈辱も、惨めさも、巨大な女子の身体に接近する興奮も、全て巨大なスマホのカメラに収められ、SNSのネタとして簡単に消費されていくのだ。激しく揺れ動くこちらの感情とは違い、女子たちにとっては日々の登下校の暇つぶし、会話のネタの一つでしかないという残酷な認識の差。 どれだけ恐怖で泣き叫ぼうが、どれだけ心を奪われて求めようが、その全てが10倍という体格差の前では無にされる。 生きる世界が違うというのは、そういうことなのだ。 「「大丈夫かな?泣いてるけど」」 「「もー、あんなにスカート振り回すからだよー(笑)」」 「「あははっ、楽しかった~」」 「「後で私の写真ちょうだいね、またアップしとくから」」 ズンッ…ズンッ…!! 自販機の前の地面にへたり込む僕から早々に意識を外した女子校生たちが、その巨大なローファーで重苦しい地響きを揺らしながら、自分たちの家がある街へと帰っていく。その地響きに全身を揺らされながら、僕はただ茫然と、家々の屋根を軽く凌駕する女子たちの下半身の巨大な姿を見つめるしかなかった。 自分を取り巻く感情が、恐怖なのか、悲しみなのか、怒りなのか、それとも歓喜なのか、よく分からない。 しかし、初めて女子校生たちに話しかけられ、初めて弄ばれた今日の出来事は、退屈な日々の中であまりに鮮烈で。 また下校中にこの場所に来てしまうかもしれないと、何か確信めいたものが自分の中に生まれつつあった。 ---続く---

【無料小説】縮小居住区②~SNS映えの餌食にされる~

Comments

意識転移アプリは自分もお気に入りなので、是非続きは書きたいです!

konan

嬉しいです、ありがとうございます!

konan

ありがとうございます!そのご期待には沿えると思います!

konan

なるほど、何かアイデアになりそうな動画です…!ありがとうございます!

konan

https://www.youtube.com/live/QgINwgo-Q48?si=EDcS45Fs9qgG09zO&t=2461 この動画のように縮小カフェー素材の小説も書いてくださることができますか??

YANG392

めちゃくちゃシコい…… スカが一番好きなのですが、こういうシチュも良いですね この感じ、100分の1、1000分の1とかやるんですかね。 それだったら嬉しいです!

シコシコシコッター

すごい好きなシチュ…! 最高です!

コモン

今月も素晴らしい作品ありがとうございます。 意識転移アプリの続編を楽しみにしています。

かなたんぽ


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