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【無料小説】真夏のサイズ差監禁② ~小さな故郷と~

「ん……」 目が、覚めた。いつの間にか寝てしまっていたようだ。 「……?」 見慣れない場所。固い椅子の感触。縛られた手の痛み。…自分が置かれていた状況を、思い出す。 「…っ!夏海ちゃんっ!茜ちゃんっ!だいじょう…ぶ……?」 とっさに自分の股の間に目をやるも、そこに親友の姿はなかった。柚季の脳内に、最悪のケースが思い浮かぶ。 「そんな……っ!」 必死で腰を浮かしながら、自分のお尻が鎮座していた場所を探す。が、柚季の予想に反して、そこに親友の無残な姿は見られなかった。 「……ふう……」 最悪の予想が外れ、柚季は安堵して椅子に座りこむ。ただ、何故2人はいなくなってしまったのだろうか。柚季が思考を巡らせていると、教室の扉がガラリと空いた。 「おっはよー、柚季ちゃん♪」 「奈緒…ちゃん……」 快活な笑顔で教室にやってきたクラスメートに、苦虫を嚙み潰したような顔で返答する柚季。親友を縮めた張本人に対し、しかし温厚な柚季はどう自分の感情を表せばよいのか分からなかった。 「2人はどこなの…?」 「ああ、心配しないでいいよ。あの2人は先に元の大きさに戻して、家に帰ってもらったからさ」 「そ、そうなの…?……良かった……。」 自分が縛られている状況にも関わらず、親友の無事に胸をなでおろす柚季。自分の汗やおしっこでひどい目にあわせてしまったが、とにかく帰れたなら良かった。 「本当に優しいねー、柚季ちゃんは」 そう言いながら、姫宮奈緒は教室に転がっている机を一つ動かし、座っている柚季の目の前まで持ってきた。 その上にコトリ、とお皿が置かれた。お皿には、サラダと食パンが置かれている。 「これは…?」 「朝ごはんだよ。置いてたおにぎりも食べてないみたいだし、お腹減ってるでしょ?」 「…減ってるけど……。」 もしかしたら監禁から解放されるかもと思っていたが、朝食を出されたことで暗に監禁が続くことを示唆されたように思え、柚季は落胆した。しかし、限界までお腹が減っていることも事実だった。 「ほらほら、食べといた方がいいよー?先は長いんだからさ♪」 「……っ!いつまでこんなことするの…?はやく…ここから出してよ…!」 「んー、それは今日の柚季ちゃんの働き次第かなー。とりあえず、それ食べちゃってね。それまで私は別の所行ってるから」 「ちょ、ちょっと…!」 ひらひらと手を振りながら、姫宮奈緒は教室を出て行ってしまった。再び教室に訪れる静寂。まだ続くであろう監禁に心が折れかけるも、ひとまずお腹だけは満たそうと思い直した。 …ただ、腕が縛られている状態。 「うぅ……」 柚季は躊躇したが、背に腹は代えられない。どうせ誰も見ていない。出来るだけ上半身を傾け、いわゆる"犬食い"の体勢に入っていった。 ------ 「ちょっと、何なのこれ……!」 そのころ、夏海は謎のジャングルの中をさまよっていた。柚季のおしっこで気絶した後、目が覚めたらこの空間の中にいた。周囲には数十メートルほどの高さの植物?らしきものが乱立している。かといって足元は地面ではなく、白くかたい床が広がっていた。 ズズズズズ……… 「きゃあっ!!」 地響きのような音と共に、周囲に暴風が吹き荒れる。突然の出来事に夏海は抵抗することもできず、数メートルほど吹き飛ばされてしまう。そして次の瞬間、 ズウゥゥゥゥゥン……!! 夏海の目の前に、"何かとてつもなく大きな物体"が着地した。それは大きすぎて、何なのかよく分からない。視界を埋め尽くす、桃色と肌色の物体。それがジャングルの一部にのしかかったと思ったら、そのまま物体は上へ上へと上がっていく。 「……!」 見ると、物体が降りていた場所のジャングルは無くなっていた。まるで、何か大きな生物に食い荒らされたような、ジャングルの残骸。そのとき、最悪の想像が夏海の頭をよぎった。 一部のジャングルが取り除かれ、視界が上に開けた場所で、夏海は空を見上げた。 「嘘でしょ……ゆず……き………?」 遥か高くの空。明らかに、人の顔が見えた。ものすごく遠いはずなのに大きいそれは、間違いなく親友の柚季の顔だった。何かをおいしそうに咀嚼している。 「これを…食べたの…?」 夏海の周りの巨大な植物を、柚季は食べた。明らかにここはお皿の上で、周りの植物はサラダか何かなのだろう。どうやら自分は、夜中に柚季の股の間にいたときよりもはるかに小さいサイズまで縮められてしまったらしかった。 と、そこで夏海は気づく。お皿の上。サラダの中にいる、小さな自分。先ほどサラダを食べた柚季。答えは一つ。もう一度、柚季はサラダを食べにくる。 「「「あーー♡」」」 上空から空気を振動させるレベルの大きな声が響く。柚季が、口を開けてサラダに顔を近づけているのが、見えた。 「いやああぁぁぁっっ!!!!」 分けも分からず走り出す。どこが安全なのかも分からないが、とにかく走るしかなかった。 「とりあえずあそこの「「「はぁむっ♡」」」 柚季の超巨大な唇がお皿に到着し、その衝撃で夏海は先程の倍くらい吹き飛ばされる。 「ぐえっ……」 惨めな声を出して倒れこむ。倒れこんだ夏海の視界いっぱいに、親友のあまりにも巨大すぎる唇が広がっていた。 「何…これ……」 「「「もしゃっ、もしゃっ、もしゃっ、……」」」 耳をふさぎたくなるくらい大きな、柚季の咀嚼音。あれだけの大きさのサラダが、全て柚季の口の中に入ってしまった。そして、夏海から見ると巨大建築物レベルの大きさの唇が、咀嚼するごとにぐにゃり、ぐにゃりと形を変える。親友のただの食事シーンのはずなのに、この世の終わりみたいな光景だった。 「「「れろぉ…♡」」」 「ひゃっ…!」 突如、その巨大な唇から肉厚な舌が出てきたと思えば、皿の表面をねっとぉ…♡と舐めだした。すっかりお腹が減っていた柚季の、少々下品な食事。柚季はお皿に残っていた小さなパンくずやサラダのカスを、根こそぎ舐めとろうとしていた。 「………」 あまりの光景に言葉をなくす夏海。皿を舐め回す柚季の舌は、まるで怪獣映画に出てくる巨大生物のよう。あんなに大きなものが、形を変えながら唇の間で蠢いている。その現場から夏海のいる場所までは100m以上はあると思われたが、既に夏海の周りの空気には柚季の唾液の匂いが充満していた。この空間全てが、食事をしている柚季の舌に支配されているようだった。 その時、蠢く巨大生物の真下に、動く人影を発見した。 「……っ!茜っ!!!」 間違いなく、夏海と同じ制服を着た茜の姿。頭上から降り注ぐ舌肉から逃げようと、必死で駆けずり回っているのが見える。 「逃げてっ!!茜っ!!!!」 必死で叫ぶ。だが次の瞬間、 「「「れぇー……♡」」」じゅぷじゅぷじゅぷ……♡ ブルドーザーのように食べカスを嘗め回す巨大な舌が、…茜の真上から覆いかぶさった。 「あ……」 絶句する。絶望的な質量の舌が、あんなに小さい茜の体に覆いかぶさった。…それが意味する現実。 「「「れろぉっ♡」」」 食べカスを舐め切ってお皿から離れた巨大な舌。その中腹に、食べカスよりも小さな人の姿が見えた。明らかにその姿は、こと切れていた。 「いやあぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」 頭を抱えて絶叫する。大切な親友が、あんなに優しかった親友に舐め取られて殺された。嘘だ、嘘だ……! 「「「あーん…♡」」」 涙を流しながら絶叫する夏海の上から、柚季の開けた口から漏れ出る間の抜けた声が響き渡る。柚季の唇は、夏海のいるあたりのサラダを狙っていた。しかしそこから逃げ出す精神力を失っていた夏海は、天空を覆う桃色の唇と、その中で蠢く唾液まみれの舌を、ただ泣きながら見つめるしかなかった。 「柚季…やめて……お願い……」 世界が柚季の唇に覆われ、一気に暗くなる。こんなにも近づいているのに、まだ巨大な唇はお皿に到達しない。 「お願い……やめt「「「はむっ♡」」」 夏海の意識は、柚季の大きすぎる唇の圧力により、一瞬のうちに刈り取られた。 ------ 「ふぅ…ちょっとお腹まぎれたかも……」 お皿に盛られた少量のパンとサラダを、柚季は最後の食べカスまで舐めとった。ささやかな量の朝食だったが、少しは空腹が収まった。 ガラガラッ 「全部食べ切ったみたいだねー♪」 食べ終わると同時に、再び教室のドアが開いて姫宮奈緒が入ってきた。 「'ぜーんぶ'ぺろぺろ舐め切っちゃうんだもん、ちょっと興奮しちゃった♪」 「え……?」 姫宮の言っている意味が分からない柚季。ただ、恐らく変態的な発言をしているであろうことは分かり、訝しげな目で姫宮を見つめる。 「睨まないの♪…じゃあ柚季ちゃん、ちょっと腰上げてくれる?その縄ほどいてあげるから」 「え…?ほどいてくれるの…?」 「そうだよー。今の体勢だとほどきにくいから、ちょっとお尻浮かせて欲しいな」 突然の監禁終了宣言に、少し拍子抜けする柚季。ちょっと怪しいが、もたもたしていると奈緒ちゃんの気が変わってしまうかもしれない。素直に言うことを聞き、脚に力を入れて腰を浮かせる。 「ん……こう?」 「そうそう。じゃあ……'柚季ちゃんの街'、カモーン♪」 瞬間、腰を浮かせた柚季のお尻の下あたりが光に包まれる。 「ひゃあっ、なに……?」 まばゆい光は少しづつ弱くなっていき、もともとそこにあった椅子の座面が見えてくる。が…座面の上に何か乗っている。なに…これ…? 「ちっちゃい……ミニチュア…?」 椅子の座面いっぱいに現れたそれは、精巧な街のミニチュアのように見えた。細かくは小さすぎて見えないが、ビルのような建物や住宅地のようなエリアが見て取れる。一体これは、何なのだろうか。 「ざんねーん。それはミニチュアじゃなくて…'本物'だよ♪」 「ほん…もの…?」 その言葉を聞いた途端、柚季の心臓がドクドクと跳ねだす。昨日、二人の親友を怪しい力を使って縮めた張本人が、そう言っているのだ。その力を使って、街ごと縮めるなんてことも…不可能じゃない。 「い…いやっ…!嘘…なんでしょ…?」 「ふふっ、じゃあニュース見てみよっか」 姫宮は教室の片隅に置かれたテレビのリモコンを手に取り、電源を入れる。朝のニュースが流れだした。が、番組の様子がおかしい。速報のテロップがでかでかと出ており、キャスターが大声で臨時ニュースを読み上げている。 「速報です、たった今○○市付近の建物が…'消えた'模様です。詳細は不明ですが、半径数km程のエリアが、何故か更地となっている模様です。繰り返しお伝えします……」 映像が切り替わり、上空のヘリからの画に差し変わる。…それは異様な光景だった。ちょうど四角の形で、街の一部が切り取られてしまったかのよう。茶色い更地となったそのエリアには、元々あった建物も、人も、影も形もなかった。 衝撃はそれだけではない。たった今キャスターが読み上げた市の名前。まぎれもなく、それは柚季の地元だった。 「う…そ………」 絶句して言葉も出ない柚季は、恐る恐る自分の股下の小さな街を見やる。よく見ると、それは柚季の慣れ親しんだ街の光景にそっくりであった。駅前の商店街、通っていた小学校、実家のある大規模な住宅街。そして…そのなかで、小さな小さな点が蠢いているのが分かる。 「人が…いる…の……?」 「当たり前じゃん♪柚季ちゃんの住んでた街を、そのまま持ってきたんだから」 あまりにも信じられない状況だが、テレビに映るニュースがそれを事実だと知らせていた。柚季の地元の街は、たった今柚季の股下の椅子の上にワープさせられたのだった。それも、1/10000の大きさとなって。 「いやっ!!やめてよ…!なんでこんなこと…するの…!?」 「ふふっ、そういう柚季ちゃんの反応がカワイイからだよ♡」 とんでもないことをしでかしたにも関わらず、姫宮奈緒は軽い口調でそう返すと、再び教室のドアを開けた。 「今度は潰しちゃだめだよー?あの二人みたいにね♪」 ------ 「はあっ、はあっ、はあっ、………」 30分後、柚季はひどい息切れを起こしながら、相変わらず中腰の状態だった。 「足……痛い…」 不安定な状態で体を支えていたことで、柚季の脚の筋肉はとっくに限界を迎えていた。しかし、絶対に腰を下ろすわけにはいかない。腰を降ろせば、街の1/3はつぶれてしまう。…そこに住んでいる人たちも。 「はぁっ、くぅっ、……ふぅ、……」 ふくらはぎの筋肉がつりそうになりながらも、必死で体重を支える。…いつまでこうしていればよいのか分からない。早く、解放してくれないと、ほんとに潰しちゃう……! ------ 「「「はぁー、…ふぅっ、くぅ…」」」 喘ぎ声にも似た女の子の声が、はるか上空から響き渡る。あまりの音量に、その街にいた人は皆耳をふさいでいた。突如街の上空に現れた、超巨大な少女。少女とはいえ顔はほとんど見えない。上空を覆うのは、肌色の巨大な2本の太ももと、その間に鎮座するショーツ。それらをふんわりと包み込む、大きな大きなスカート。女の子の下半身とおもわれる巨大な物体が突如上空に現れ、街全体がパニックとなっていた。 「逃げろ!!ここにいたら危ない!!」 「いや、どこに逃げたら安全か分からないだろ!!」 「神様……助けてください……」 あまりにも巨大すぎる少女の下半身に、どこに逃げたら良いかも分からずうろたえる住人達。一部の住人に関しては、その下半身を神の怒りと捉え、必死で上空に向かって手を合わせている。 そんな街の人々に、再び爆音が響き渡る。 「「「逃げてください……お願い…します……!」」」 中腰の体勢のままの柚季は、必死で股下の街に向かってそう呼びかけていた。ふくらはぎが完全につってしまった柚季は、激痛に耐えながらも何とか体勢を保っていた。…だが時間の問題だった。少しづつ体重を支えきれなくなり、ずり、ずり、と腰が街に向かって落ちていく。 街の人々から見れば、それは地獄の光景だった。 「「「ズズッッ………ズズッッ……」」」 感じたことのないレベルの地響きと共に、上空の下半身が少しづつ、落ちてくる。まるで、空がそのまま街へ落っこちてくるような錯覚を起こさせる。むちむちとした2本の太ももと、汗でぴっとりと張り付いた白の巨大ショーツ。それらが、明らかに街に向かって近づいてきているのが分かった。 「駅前の方へ逃げるんだ!!そっちなら助かるかもしれない!!」 「早く走って!!みんな!!」 巨大なショーツとは逆の方向へ、一心不乱に駆け出す住人達。柚季のお尻の真下のエリアから何とか逃げ出そうと、砂粒のような住人が走っている。 「「「ほんとに……げんかい……!!ごめん…なさい…!!」」」 ついに脚の力を全て使い切った柚季は、ずるずると足を滑らせ、腰を椅子に向かって下ろしていく。 「「「ズズズズズ…………!!!!!」」」 この世の終わりとも思える光景。巨大でふっくらとした女の子のお尻が降ってくる。お尻の真下の地域には光が届かなくなり、逃げ遅れていた人は上を見上げて絶望した。縫い目一つとっても自分より大きなショーツが、凄まじい早さで降ってくる。数百人ほどの住人は、そのまま逃げることを諦めた。 「「「ズドォォォォォン………!!!!!!!」」」 柚季のお尻が街の一部を破壊し、押しつぶし、圧縮する。街全体が未曽有の揺れに襲われ、その衝撃だけで数々の建物が崩れていく。柔らかなお尻と太ももに圧し潰された住人だけでなく、座った揺れによる二次災害でも多くの住人が犠牲となっていた。 「「「み、みんな逃げてくれたよね…!?大丈夫、だよね……!?」」」 自分に言い聞かせるように繰り返す柚季。柚季の目からでは、街の住人がどこにいるかはほぼ見えていなかった。砂粒のような点がかろうじてみえるくらい。その砂粒が自分のお尻の真下にいたかどうか、柚季には確認のしようがなかった。 「「「ごめんなさい……おうち、壊しちゃって……ごめんなさい……」」」 自ら故郷の街を壊してしまった柚季は、涙を流しながら繰り返し謝罪する。しかし街の住人は、その声の主が自分たちと同じ人間であるという発想すらなかった。何か別の生き物、概念、あるいは女神様。自分たちよりはるかに上位の存在が、何らかの罰を与えに来た。そういう捉え方だった。街の1/3を下半身だけで軽く圧し潰せるような、圧倒的な大きさと力。それがこの街に住んでいた心優しい女子高生だとは、夢にも思わなかった。 「「「うう…むずむずする……」」」 小さなたくさんの建物を敷き潰したことで、柚季のお尻には小さな無数の刺激が与えられていた。米粒のような建物がぷちぷちと弾ける感覚。それがくすぐったいのか、どこか気持ちいいのか、柚季には判別付かなかった。が、故郷を潰してしまった柚季は少なくともそれを「気持ちいい」とは感じたくなかった。 一方、小さな街の中では、巨大な女神が発する熱気で異様な気温の上昇を記録していた。 「暑い…死んじゃうよ……」 「家の中に入れ!!」 「みんな…たくさん水を飲んで耐えるんだ…!」 気温にして42度。さらに、柚季の太ももからにじみ出る汗の蒸気により、湿度はほぼ100%に近い値を記録していた。建物の窓の表面では、柚季の汗の巨大な水滴が実体化し、垂れ流れていた。外に出れば、来ている服がすぐに汗でびしょびしょになり、それが自分の汗なのか名も知らない女神様の汗なのかもわからなかった。さらに、柚季の汗は雲となって実体化し、小さな街の上空を覆い始めている。 …街の気候さえ変えてしまう程の熱気に包まれ住人たちが熱中症で倒れ始めるのも時間の問題だった。 ------ 「「「すぅー--、すぅー--、……」」」 熱気に苦しむ人々のはるか上空から、可愛らしくも暴力的な音量の寝息が聞こえてくる。柚季は、腰を浮かせて耐えていた際に体力を消耗したことで、また眠りについてしまっていた。大きな体を支えていた意識が崩れ、柚季の上半身は前方に倒れ込む形となっていた。柚季の巨大な顔は街の表面に限りなく近づき、至近距離から寝息を聞かせる体勢となっていた。 「これが…顔なのか……」 街の住人たちは、上空を突如埋め尽くした巨大な女の子の顔に対し、恐怖と当惑を感じていた。空全体を覆ってしまうレベルの大きさの物体が、人の顔であるという衝撃。さらにその顔立ちは可愛らしい女子高生のものであり、閉じられた目や鼻、ふっくらとした唇がどれも自分たちよりはるかに大きいであろうという事実に、人々は絶望を感じてた。この大きすぎる少女の気持ち一つで、この街はいかようにもされてしまうだろう。このサイズ差で逃げ場などあるはずがないのだ。 「「「んー-、……すぅ………」」」 「おい、…口から何か、落ちてこないか…?」 柚季の口の真下あたりの学校に避難していた住人の一人が、大きな唇の端から何か垂れてきていることに気づいた。 「もしかして、'よだれ'なんじゃないの…?」 眠りに落ちてすっかり意識を失っていた柚季の口はだらしなく開け放たれ、その端から無意識のうちに分泌された唾液が糸を引いて垂れようとしていた。柚季からすれば、舌でちょっと舐め取れば済む量の唾液量。しかし小さな街の住人にとっては、学校のグラウンドを容易に埋め付くすほどの大容量。 それが、唇から糸を引きながらゆっくりと落ちてくるのだ。 「いやああぁぁっ!!助けてっ!!」 「早く学校の外へ逃げろ!」 学校のグラウンドに避難していた数百人の住人は完全にパニック状態となった。逃げようにも、この大人数ではすぐに学校の外には出られない。必死で走り回る者、泣き叫ぶ者、諦めて座り込む者。それら全ての人間に、柚季の巨大な唾液の水滴が、ゆっくりと迫っていった。 そして、 「「「ズウゥゥゥゥゥン…………」」」 粘性の高い、直径百数十メートルほどの唾液が、グラウンド上の全員を押しつぶした。 「………っっ!!!」 一瞬にして唾液の海の中に取り込まれた人々は、必死で酸素を求めて手足を動かす。しかし高い粘度の唾液の中では満足に手足を動かせない。それどころか、少しでも口を空ければ女神様の唾液を大量に飲み込まされ、体がずっしりと重くなっていく。一人、また一人と唾液の海の中で気を失っていき、大量の住人が唾液の中で虫のように浮かんでいった。 「「「んっ……すぅー、すぅー、……」」」 顔の真下で地獄の光景が広がっていることもつゆ知らず、だらしなくよだれを垂らしながら眠り続ける柚季。つい数時間前までは同じ人間だったはずなのに、今では一人の女子高生の唾液にすら勝てない、大の大人たち。残酷で屈辱的な最期を迎えた街の住民たちは、誰の唾液に溺れさせられたのかすら、最後まで分からないままだった。 「「「ズズズズズ…………!!!」」」 学校のグラウンドで悲劇が起こっている一方で、街全体は強烈な地響きに襲われていた。 「'壁'が…迫ってくるぞ…!!」 「逃げろっ!!」 街を東西から取りかこむ、肌色の巨大な壁。住人たちは、それが上空を顔で覆いつくしている少女の'太もも'であると、何となく気づいていた。街のどのビルよりも遥かに大きくて高いそれが、地響きを立てながら少しづつ、少しづつ迫ってきているように見える。意識のない柚季の太ももが、大股開きの状態から少しづつ閉じてきていたのだった。 「頼むから起きてください……!!」 可愛らしい寝顔を街全体に見せつける柚季に、住人たちは必死で懇願する。しかしいくら呼びかけたところで、女神様の耳には到底とどかない。全力で命乞いを叫んでも、柚季の無意識の寝息で全てかき消されてしまう。柚季の吐息の音量が大きすぎて、住人同士の会話もままならない状況だった。 「「「んんうぅ……」」」 さらに爆音で、柚季の寝息が響き渡る。それと共に、柔らかくふくよかな太ももが容赦なく街をひき潰し始める。 「「「ズゴゴゴゴォォ……!!!!」」」 住宅街も、ビルも、学校も、全ての建物が柚季の太ももの肉にむにゅっ、むにゅっ、と取り込まれ、一瞬のうちに擦り潰されていく。建物の中に避難していた住人たちは苦しむ間もなく、柚季の内ももにへばりつく小さなゴミと化していった。天変地異的な災害に、もはや住人は逃げることを諦めていた。視界全てを埋めつくす、女の子の顔と太もも。逃げてどうにかなるとも思えず、ただ茫然としながら女神の鉄槌を待つだけとなっていた。 また、どうせ死ぬのならと錯乱し、巨大な女子高生のショーツに向かって走り出す住人も少なからずいた。はるか上空までそびえたつ白いショーツは、巨大ながらも強烈に性的な印象を街の男子に与えていた。汗で股間に張り付いたショーツは、その中に存在する性器の形を鮮明に映し出している。その巨大さ、生々しさは凄まじく、さらに圧倒的なのはその匂い。女子高生の股間が発する強烈でエロティックな匂いが街を駆け巡り、あらゆる建物の隙間から入り込んでその匂いで満たした。 「「「んっ……うぅー……」」」 さらに上空から鳴り響く、女の子の悩ましげな寝息。その声が、遠くにそびえたつ巨大なショーツの持ち主が可愛らしい女子高生のものであることを強烈に印象付ける。それなのに、巨大な股間にも太ももにも、指一本触れることは叶わない。せいぜい、潰される瞬間に全身でその感触を味わえるくらいだ。その屈辱感が、一部の住人の気持ちをより一層弄んだ。 数百人ほどの住人が、柚季の股間付近までたどり着いた瞬間だった。 「「「ズズッ…ズズッ……」」」 寝ている柚季の体を支えていた脚に力が入らなくなり、柚季が座っている位置も少しづつ椅子の前方へズレはじめた。すなわち、柚季のぷにぷに柔らかなお尻が、股間付近の建物も人も、全てを潰しながら移動し始めた。 「あ……あ……」 柚季の股間の誘惑に魅了されて走ってきた住人も、迫りくる巨大なショーツを目の前に言葉を失ってしまった。汗でびちょびちょになったショーツと、汗の水滴だらけとなった白い内ももとお尻。それらが小さな建物に当たるたびにふにっ…♡ふにっ…♡と軽く形を変えながら、こちらに迫ってくる。今から自分もあの建物のように、女神様のお尻のお肉に全身敷き潰され、大容量の汗と一体化しながら肌にへばりつくことになる。そんな想像が、死への恐怖と、異常なほどの興奮を掻き立てる。 …柚季の股間付近にいた数百人ほどの男は、震える体で自分の股間を必死でまさぐりながら、柚季の性器とお尻にむにゅむにゅっ…♡と潰されてしまったのだった。 ------ 「柚季ちゃんエロすぎ……♡寝ながらたくさん小人を擦り潰しちゃうんだから、ほんと悪い子だよね…♪」 とある別の空き教室で、モニターの画面を見ながら独り言を言う奈緒。柚季の股下の街のあらゆる場所の監視カメラ映像をモニターに移しながら、奈緒はその無意識の蹂躙の様子を楽しんで鑑賞していた。 「さて、じゃあ最後は、'自分の意思'でちっちゃな子をイジめてもらおうかな♡」 そう言って奈緒が片手でカラカラと振る薬瓶には、小さなラベルで'超強力媚薬'と書かれていた。 ーーーーーーーーー続くーーーーーーーーーーー

【無料小説】真夏のサイズ差監禁② ~小さな故郷と~

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