最近文章を書いていないのでSSは本当におまけ程度に考えていただけると嬉しいです。 SSは「縮小学園」を元に書いていますが、本編とは若干異なる設定となっています。ゲームの後日談ぐらいの解釈で読んでいただけると幸いです。 先端科学研究部の四天王であるミズホに呼び出された地仁田遥は、学園にあるというミズホの部屋に訪れていた。 扉が少しだけ空いていた(恐らくミズホが開けておいてくれたのだろう)のでそこから中へ入ると、ミズホがリラックスした姿勢でテレビを見ているようだった。 「おーい、ミズホさん! 来たぞー!」 かなりの大声を出したつもりだが、どうやら聞こえていないらしい。100分の1という縮小人間である地仁田が大きな声で叫んでも、虫の羽音に等しく巨大なミズホには届かなかった。 「仕方ない、耳元まで行くか」 そう言うと地仁田は床に落ちるホコリをかき分けてミズホの足元へ向かう。 縮小人間である地仁田の足では、ミズホの足元にたどり着くまでに数分も要してしまった。人間が横たわっているだけだというのに、近いようで遠い感覚が地仁田の遠近感を狂わせる。 ミズホの巨大な足裏を見てみると、赤いシミがいくつもついているのが見て取れた。 「気付かれずに潰されてしまったんだろうな……」 改めて縮小人間の非力さを痛感させられる。女の子に踏まれただけで、人はああも無残な姿になってしまうのだ。 地仁田はそのままお尻の方へ向かおうとするが、その最中でミズホさんが体勢を動かした。 「うわっと」 ただ体勢を変えただけ。だというのに、地仁田にとっては暴風と地揺れが同時に襲いかかったような被害を受ける。危うくミズホの体の下敷きになりかけたが、ギリギリのところで回避をすることが出来た。 「危なかった――んっ!」 地仁田の目に飛び込んできたのは、ミズホのむっちりとした巨尻だった。体勢を変えたことで強調されたその如何わしい臀部が地仁田の眼前に雄大に広がっている。 よく見ると、その大きなお尻にもいくつかの血痕が見て取れる。 「ミズホさん、どれだけ潰してるんだ……」 ゴクリ、と喉が鳴る。 何者かがそのお尻に敷かれ命を絶ったであろうというのに、そのことがほんの少しだけ羨ましく思えた。 「っと、馬鹿なことを考えている場合じゃない! 早くミズホさんに声が届くところまで行かないと」 艶美な妄想を頭から追い出すと、地仁田は足早にミズホの顔付近へと向かう。だがその距離は遠くなかなかゴールが見えてこない。 「地仁田さん、遅いなぁ」 突如轟音が鳴り響いたかと思うと、ミズホの巨体が地鳴りを上げながら動き出した。 「ま、待ってくれこのままじゃまずい!」 ミズホが床に座ろうとお尻を移動させた。地仁田は必死にミズホの体から距離を取ろうとするが速度の差は歴然だった。 「女の子を待たせるなんていけない人ですね地仁田さんったら。もう、来たら少しお仕置きです」 そういう自身のお尻の下に、当の待ち人が潰れているということなどミズホは考えもしなかった。