今週は古馬の中距離王決定戦、天皇賞・秋。
秋天は僕の最推しスペシャルウィークが復活した舞台であり、またその娘ブエナビスタも制し父娘制覇を成し遂げた舞台でもあるので、とても思い出深いレースですね。
去年もスペシャルウィークの娘シーザリオの息子エピファネイアの息子エフフォーリアが制しましたし、僕にとってもスペシャル一族にとっても縁起が良い舞台。
それ以外にもエアグルーヴとバブルガムフェローによる叩き合い、ウオッカVSダイワスカーレットの大接戦ドゴーン、アグネスデジタルの覇王討伐、エイシンフラッシュ&デムーロ騎手のの敬礼、キタサンブラック雨中の復活劇など、名勝負名シーンが多いレース。
せっかくなのでもう少しスペシャルウィークを掘り下げましょう。
ご存じ、スペシャルは秋天の前哨戦である京都大賞典で、生涯初の大惨敗を喫します。
とはいえ一戦だけで秋天で4番人気にまで落ちるのは不可解とお思いでしょう。スペシャルは中間の調教がもう最悪だったのです。500万下の格下に併せ馬で遅れる始末……むしろその調教内容も合わせて、当時は皆が「スペシャルは終わった」と口にしました。
ファンではあったけれど、この頃の僕はまだまだ競馬ビギナー……競馬記者や競馬玄人がここまで言うならそうなのかな…と半ば諦めていました。
そんな中で、武豊騎手は「秘策がある」とレース前に語ります。
この秘策は当時のスーパー競馬内でもリポーターから紹介されています。
その秘策こそが後方一気の競馬。
スペシャルは古馬になってから先行脚質になっていましたが、武豊騎手は秋天で追い込みの競馬をさせます。これがスペシャルを蘇らせます。
この頃はまだサンデーサイレンス産駒の正しい乗り方というものがまだ確立されていなかったんですが、前半温存させて後半末脚を爆発させる差し追い込みがサンデー産駒の真骨頂。武豊騎手はスペシャルでこの乗り方を確立させました。(あと同時期のアドマイヤベガも大きかった)
これが後々、ディープインパクトにも活かされていきます。
そしてスペシャルは、周囲の声を良い意味で裏切り秋天を制覇。
しかもヤエノムテキが作ったレコードを9年ぶりに更新する快挙。
レース後はもうね、盛りのついた猿のようにテレビの前で絶叫しましたよ(例えの仕方)
スペシャルウィークのレースは全て感動しましたが、一番となるとやはりこの秋天かもしれません。ここで大敗するようなら即引退と白井師も語っていたので、下手すればJCや有馬を待たず、ここがラストランになるところでしたからね。
いやー…本当に良かった。あそこが歴史の分岐点だった。
長々と語りましたが、何はともあれ今年もどんなドラマが観られるか、とても楽しみです。