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うたたねのあいま

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海岸線沿いの砂浜を目的もなく、海と空と人をぼんやり眺めながら歩く。

最初の頃に声を掛けた女の子たちはあまり見当たらず、昼から来たであろう新規の方が多くなっていた。


何組か新たに、女子だけで遊びに来ているグループも見かけたが、流石に一人では声を掛ける度胸も無く、横目でチラリと盗み見ては、品評するくらいだった。


(あの子、かわいい。けど胸が無いな)

(胸でか…でも、ちょっとぽっちゃりし過ぎか)

(可愛い!…けど……彼氏持ちか…)


……そうこうしてる間に、砂浜の端にたどり着く。

砂浜から岩場へと切り替わるくらいのここには、流石に人気がない。

折り返して戻ろうかとも思ったが、この遠浅の海は、岩場を飛び飛びにして進めば、もう少しだけ奥に行けそうだった。


少し先に海岸線にせり出した岩礁が見える。

あそこの近くまで行ったら戻ろう。


次第に足場に出来る岩も少なくなり、最後の方は海に足首を浸けながらも、目的地までたどり着いた。

大きめの岩礁を回り込みながら、この先はまだ進めるのか?と先を覗く。


途端、びくりと身体が跳ねた。

岩の裏手に人影があったのだ。

こんな所に人が居るとは思わず、慌てて元居た方への岩場へと身を隠した。

突然の驚きに、心臓がばくばくと鳴る。


(…なんでこんな所に人が……いや、それを言ったら俺もそうか)

自分の様な、冒険したがりの物好きなのだろうか。


鼓動を落ち着けようと、気配を殺すように小さく息を吸っていると、岩場の奥から微かに声が漏れ聞こえて来た。

岩場を洗う波音に紛れる、蚊の鳴くような声。


(……えっ…?……これって……うわっ、マジかよ…)


それは女の声だった。…それも喘ぐような。

それでおおよそ察しがついた。


はぁー…と大きくため息を漏らす。

人気の無いこの場所で、盛ってるバカが居る。青姦と言うやつだ。


さっきの人影を思い出す。

岩場の影で暗い中に一瞬見えたのは、確かに男の背中だった様な気がする。

もう一度大きくため息を吐きながら、視線を足元の海に落としてしゃがみ込んだ。

…ナンパをすれども、ろくに相手をされなかった自分が急に馬鹿らしくなってきたからだ。


(……帰るか)

そう思い、腰を上げようとした所でまた声が聞こえた。

さっきのような、耳を澄ませばやっと聴こえるような声ではなく、明確な嬌声。


(……声でか…)

流石に浜までは届かないだろうが、隠す様な気はあまり感じられない。

……ふと、どんなやつがヤッてるのか気になった。


気まずさと好奇心の天秤はとうに好奇心側に振れていて、気がつけば息を潜めて岩陰からゆっくりと身を乗り出していた。


眼前左手の岩場、その奥から段々と男の背中が現れる。

男は全裸で後背位をしているようで、ヘコヘコと腰を振っていた。


(腰振ってる姿って傍から見ると滑稽だな…)

白髪の混じる頭髪と、後ろ姿からも見て取れる肉のダブつき方から、そこそこ歳はいってそうだ。


(……おっさんがいい歳こいて、青姦なんてすんなよ…)

どうしても心の中で毒づいてしまう。

相手は一体どんなババアなんだろうか…?その怖いもの見たさでもう少しだけ身を乗り出した。


(……………あ…?……ぇ?……)

意味が分からなかった。


女の顔は見えなかった。

代わりにおっさんの、突く度にたるむ贅肉越しに見えたのは、綺麗な銀の髪と白い肌だった。


(………???)

理解が追いつかない。

…いや、分かってはいるのだ。

多分、そうだ。

だけど、頭が受け入れない。


頭が思考を放棄する中、おっさんは変わらず、女を後ろ手に引っ張って、腰を振り続けていた。

時折、何か女につぶやいてから、馬にムチを入れるように尻やももなどを叩いたり、腰の動きを緩めて胸を揉みしだいていたと思ったら突然、今まで以上に激しく腰を叩きつけたりしている。

 

そんな中、ふと揺れる銀髪の合間に女の横顔が見えた。

やっぱりそうだ。……あの子だった。







(……どういう……こと………?………??)

止まっていた頭が、なんとか状況を飲み込もうと動き出す。


さっき一緒に居た、似合いの恋人はどうした?

いや、そもそも恋人では無かった?

…じゃあ、親と子ほども年の差が離れてそうな、このおっさんが恋人?

……そもそも、これって現実か?


頭がぐるぐると回る中、一際大きい声で現実に引き戻される。


「……いやっ…!……中は…ダメ…!!やめっ……っぁ…………!!!」

今まで嬌声だけだった女から、明確な拒絶の言葉が聞こえた。

男は気に留める事無く、今まで以上に激しく腰を振っている。


(……あ…?…これ、もしかして……強…姦………?)

(……助けた…ほうが良いのか……?)

(ぇ……でもこんな所まで連れ込むって……そんな事、出来るか?……)


目は釘付けにされたまま、頭の中で考えだけが巡るその横で、女の悲鳴が聞こえ、おっさんが大きく身震いして動きを止めた。

それから、口を尖らせて細く息を吐きながら、余韻に浸るように気持ち良さげに空を見上げている。


しばらくして掴んでいた女の両腕を離すと、女はそのまま倒れるように、ばしゃりと屈み込んだ。

不意に男がこちらを振り返るような仕草を見せる。


(……!!……やばっ……!)

夢中になって身を乗り出し過ぎた。

何とか隠れられただろうか……気付かれなかっただろうか?

そのまま息を切らし、逃げるように砂浜に走って戻った。


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はい、今回は一部始終を目撃した第三者モブ視点でお送りしました。

狭霧の水着ほんとエッチすぎる…


狭霧ちゃんと海水浴デート中、心地よい日差しのせいか、うたた寝してしまう提督。その間の出来事でした。

この後、旅館にも止まるのですが、夜中にふと目覚めると、横の布団に狭霧ちゃんの姿は無く…。…お風呂にでも行ったのかな…?まいっかー😴

みたいな続きのシチュも描きたいですね。


では、またー

うたたねのあいま うたたねのあいま

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