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夏の思い出

ご無沙汰しております。

"狭霧の水着"最近知ったマン……😇

今回はモブ視点で。


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夏の盛りが少し過ぎた頃。

連れと二人、ナンパで女でも引っ掛けようぜ!と意気込んで海に来た。

人ごみも良い具合にまばらな海岸の、海の家。



「………ホント…ごめんなぁ…」

頭から濡れタオルを被り、机に突っ伏したままでツレが呟いた。


「…熱中症はしょうがないって、ほら水分取れよ」

買ってきたポカリを差し出すと、気怠げに受け取り、半分ほど頑張って飲んでから、再び机に伏す。


「……はぁ~……調子にノリ過ぎたわ…」

海岸で見かけた女の子には、ほとんど声を掛けたんじゃないだろうか。

お調子者のツレは、女の子の気を引こうと片っ端から声を掛け、走り回っていた。


…この炎天下の中でろくに水分も取らずにはしゃぎ回れば、こうなるのも仕方ない。


「……」

コーラの缶を開けて泡を啜りながら、呆れと同情半々で、突っ伏すツレを見やる。


「……なぁ…あの子、めっちゃ可愛かったなぁ…」

「…どの子?」

目星は付いていたが、何故かとぼけてしまった。


「ほら、あの、銀髪の」

「…あぁ」

思った通り、小一時間前に見た銀髪の子の事だった。

色んな意味で、場違いだった彼女を脳裏に思い浮かべてみる。


吸い込まれるような、薄紫色の瞳。

サラサラとそよぐ銀の髪に、日焼けを知らぬ真っ白な肌。

腰骨辺りまで切れ上がった、一際目を引くレオタード型の白水着。


間違いなくこれまで見た中の女の子で、一番可愛かった。



「…はぁ~……男居なかったら真っ先に声掛けたんだけどなー…」

「俺らじゃ相手にされんだろ」

彼女と仲睦まじく手を繋いでいた男。

爽やかな好青年っぽく、見た感じの印象だけだが、少なくとも自分達なんかよりはよっぽど彼女に相応しく見えた。


「……やっぱ、そうかなぁ」

そう言って、ツレは大きくため息を吐いた。

しばらく続く言葉を待っていたが、どうやら最後の空元気だったらしく、いつの間にか、眠るように目を閉じていた。


快復にはもう少し掛かるだろう。

流石にこのまま隣で待つには、手持ち無沙汰過ぎる。

申し訳なく思ったが少し迷ってから、腕枕で机に突っ伏すツレに小さく声を掛けた。


「…ちょっと歩いて来るわ」

「………ん、了解。…俺、ちょっと休んどく」


ツレの元気が戻ったら、もう帰ろう。

それまでは気分転換も兼ねて、海岸沿いを少し散歩する事にした。


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夜に続きを更新します、ではまたー。


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