「…ふーむ」
満足気な、聞き様によっては少し飽きたような声が聞こえ、胸から手が離れる。
もう終わったのだろうか。
ひとしきり胸を弄ばれている間、目を固く閉じながら耐え続けて、つかの間の解放。
少し荒くなった息を整えようとした時に、ギクリとした。
男の右腕がいつの間にかスカートをたくし上げていたからだ。
遅かれ早かれはこうなる事は分かりきっているが、今は嫌だった。
太ももを軽く撫でた右腕は、なんの遠慮もなく股の間に滑り込む。
男はそのまま中指を使い、ショーツの上を、お尻側からおヘソに向かってゆっくり、ゆっくりと沿わせていく。
その指が途中で止まり、背中越しに男が少し笑う気配がした。
一方向に向かっていた指が、その部分だけ何度かやさしく押し付けるように上下に往復する。
男の指の往復によって、肌と密着したショーツの一部分は薄っすらと濡れたシミ跡が出来ていた。
…それが汗によるものでは無いことは、自分が一番分かっている。
ギクリとした理由はそれだった。
「………っ」
染まった頬を更に赤くして押し黙る。
「…気にするな、ただの生理現象じゃないか」
意外な言葉だった。これ見よがしになじられるのかと思っていたからだ。
「体が自然とこれから起こることに準備を始めているだけだからな、なんの不思議もない」
フッと笑うように息を吐き、男は続けた。
「…問題はいつから濡れていたか、だが」
「胸を揉まれている間に出来たシミなら当たり前。…だがもし、そうでないならどういうことだろうな?」
私がいつから、下着を濡らしていたのか。
本当の答えを男が知る術はない。
男の軽口に、答えは返さなかった。
……自分の名誉のために。
だが男は、まるで答えを聞いたかのように確信的にほくそ笑んだ。
そして許可も無くショーツをずらし、それから、シミを作っていた場所に指を這わせ、つぷつぷと指を沈めていった。
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ではまたー