今回はSkebに来た依頼。
英語版は、知人が訳してくれたものだ。
この場面では、遊戯や城之内たちが観戦しているはずだから、彼らに孔雀舞のこの姿が見られている事になると思うと居たたまれない。
2023年10月上旬、私のSkebに今回の依頼が届いた。
内容を読んでみると「遊戯王」のキャラだという事が判明。私は遊戯王については全く知らず、それに関連する絵を描いた事もなく、X(旧Twitter)においても遊戯王の話題でポスト(ツイート)した事は一度も無かった。
よく知らない作品なので、依頼の説明文を読んでも何をどう描けばいいのかピンとこない。これは受けるべきか迷った。
私は「この依頼は何かの間違いで、私のところに届いてしまったのだろう。しばらく放置すれば、依頼主が間違いに気づいて取り消すだろう。」と思い、数日放置する事に。しかし3日ほど経っても取り消される事はなかった。
私はしばらく考えた後、思い切って受けてみる事にした。ジャンルの幅を増やせる機会だと思ったからだ。
しかしよく知らない作品を、良く知らないまま描くのは不安だし、気持ち良くないというものだ。
この依頼は、恐らく原作にあるシーンのパロディーである可能性が高いと判断し、私は試しに「遊☆戯☆王」の漫画を全巻買って読んでみる事にした。
この依頼の金額は24000円と高めだったので、遊☆戯☆王の全巻(電子書籍版で約15000円)を購入してもマイナスにはならない。寧ろこういう機会でなければ、そもそも私が読む事も無いのだろう。今こそ教養として遊戯王を読んでみるのは悪くないと思ったのだ。
とはいえ自分は遅読で、本を読むペースが遅い。遊戯王を1日1~2時間ペースで読み進め、全巻読み終わるまで44日掛った。これでも、自分としては早いペースで読んでいるつもりだ。今回の依頼は、原作を読んで元ネタを把握してからでないと作業を始められないと思ったからだ。
Skebの締め切りは90日後にしてあったので、案外間に合った。
遊戯王の原作漫画は最初からカードバトル漫画かと思いきや、実際は様々なゲームでバトルする漫画だった事にまず驚いた。(途中からカードバトルが主体となる。)
遊戯王とは「どんなにピンチな状況でも、逆転の方法や抜け道は必ずある。最後まで諦めてはならない。」というデュエリストの熱い精神を学べる漫画だ。そして、「今、手元にある手札(=実行可能な選択肢)で最善を尽す事で、道は開ける。デッキ(=可能性)は日常生活で創造していくものであり、良いカードを引くカギは日常生活の積み重ねの中にある。」というようなメッセージも感じ取る事が出来る(※気がした)。
これは小学生だった頃の自分に読ませたいと思った。
というのも、自分が小学生の頃といえば、ノートに自作TRPG(のようなもの)を作って、謎のモンスターを自作し、思いついたストーリーを展開しながら、一人でサイコロを振り、それっぽい戦闘や冒険をして遊んでいた記憶があるのだ。そして飽きたら別のノートに、別のマップを描いて、新しいTRPG(のようなもの)が始まる。名付けて自作ソロTRPGだ。
遊戯王では、そういった当時の自分が好きそうなアナログゲームや遊びが沢山登場するし、色んなモンスターも登場する。これは絶対、子どもの頃の自分が好きなやつだ。
遊戯王のラスボス戦では、カードゲームとTRPGを融合させたようなゲームで戦うところも、個人的評価ポイントが高い。
もしも小学生の頃の自分に遊戯王の漫画やTGGを与えた場合、一人でカードゲームを始めていたような気がする。面白ければ問題なし。
(ちなみに私が中学生になると、PSPでモンスターハンターなどを遊ぶ事が多くなり、そういった自作ソロTRPGは次第にやらなくなっていった。)
今回の依頼で登場する「バイザー・ショック」といった拷問アイテムが原作で登場するのはいつだろうか?と私は期待しながら読んでいた。しかし中々登場しないので、私は痺れを切らして「遊戯王 バイザー・ショック」といったワードで検索してみる事に。万が一「それは原作に登場せず、アニメオリジナルである」といったものだったら困ると思ったからだ。しかし、実際はその逆だった。
「バイザー・ショック」や「万力魔神バイサー・デス」は原作のバトルシティ編後半にて登場する。闇マリクという敵キャラが、対戦相手となる孔雀舞や城之内に使うものであるが、アニメ版ではこの拷問シーンは改変され、登場しないというのだ。
調べた事で多少のネタバレを喰らいつつも、今回の依頼の元ネタが原作に登場する事が分かって安心し、私はそのまま漫画を読み進めた。
孔雀舞が拷問アイテムでビリビリされる件のシーンでは、想像以上にシリアスなもので私は驚いた。というのも、バイザー・ショック関連のイラストは基本的にギャグっぽいノリに見えるものが多いので、私はてっきり元ネタもギャグっぽいシーンではないかと思っていたからだ。
そんな今回の依頼で、最も描くのに苦戦したのは、やはり――
万力魔神バイザー・デス
バイザー・ショック
といった拷問器具たちだ。それらは見た通り、複雑な構造をしている。
これをしっかり描くには「下描きにする為の3Dモデル」を作る必要があると判断し、私はそれっぽいものをクリップスタジオのデフォルト3Dオブジェクト素材を組み合わせて作る事にしたわけだが、それらを組み立てるまでに3時間くらい掛かった。
これは下描き用として必要だと判断したパーツだけを組み合わせたものだ。中にはデフォルト素材では再現が難しい部分もある。
これらをアナログで描いたであろう、遊戯王の作者とアシスタント達はマジで凄い。しかも週刊連載でそれをやるとは。
私は電撃といったエフェクトは滅多に描いた事が無かったので、2ページ目のビリビリシーンは上手く描けるか不安だった。しかしいざ仕上げてみると、思った以上に痛そうなビリビリ感となっていた。これはこれで良しとする。
使用フォントは「FOT-コミックミステリ Std DB」
原作漫画の闇マリクのセリフでは、このフォントに近いものが使われている。
遊戯王は小学生の頃に、よくTVでアニメを見かけた記憶がある程度。当時の自分としては「カードで戦う良く分からないアニメ」といった印象。あまりちゃんと見てはいなかった。
しかし、このBGMは良く記憶に残っている。
カッコ良すぎて痺れる。今後しばらく作業する時は、アニメ版遊戯王を作業用BGMとして再生し、このBGMが流れたりする熱いシーンでは作業の手が止まる事だろう。
自分は小学生の頃、TCGはやっていなかったわけが、当時の小学校では半数の男子たちが遊戯王TCGをやっていた記憶がある。この見た感じ難しそうなゲームを、小学生がよくやっていたものだと感心する。
ちなみに女子で遊戯王カードをやっている人は、当時は見た記憶が無いので、女性デュエリストがいるとしたらレア。
それはまさに「イシズ・イシュタール」
FEシリーズでは、あまり見かけないタイプの褐色肌クール系美人。