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生簀川
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有村麻央はおちんぽも嗜み始めた

前日譚:

有村麻央「て、抵抗は無駄ですよ。おちんちんのご奉仕を嗜んで……その……」

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=26622473

──────



 麻央がプロデューサーへの慕情をはっきりと自覚したのは、何気ない後輩との会話からだった。

 一体どんな話だったのかすらも、ろくに覚えていない。

 何かの拍子に麻央がプロデューサーについて、


「最近、よく校内で見かけるからね」


 と言ったのだ。

 これに後輩の藤田ことねはぽかんと口を開け、キャ~ッと黄色い声をあげて麻央に抱き着いた。


「なに!? なになに!?」

「えっ、マジで言ってます? 麻央ちゃん先輩かわい~♡」

「麻央ちゃん先輩はやめてね……マジってなんだい?」


 ことねはけらけらと笑った。


「それ、先輩が無意識にプロデューサーさんを探してるだけだと思いますよ。

 好きな人ができるとそうなっちゃいますよね~♡」

「え──」


 ぎく、と麻央は硬直した。

 言われてみれば、そういう節はあった。

 探している自覚はないが、『今日は見かけないな』と思うことは頻繁にあった。

 それはつまり、そういうことなのだ。


 そのあとことねと何を話したか、よく覚えていない。

 適当にお茶を濁して切り上げたのだと思う。


 *


 有村麻央、冬のHIFを制す。

 この結果に、初星学園には激震が走った。

 十王星南が有終の美を飾るという大方の予想を裏切ったのだから、無理もない。

 麻央はいたくドライな部分で、


(反感は買うかも)


 と思っていた。

 やはり十王星南に最後の最後まで一番星であってほしいという声は強かろうし、それをどこの馬の骨が、という反応があっても無理はない。

 そうした声も受け止めてこその一番星だと麻央は割り切っていたが、そのような声はまるで聞こえてこなかった。

 水面下でもがき続けたリトル・プリンスの三年間、その努力と高邁な精神は、実のところ多くの生徒たちが知るところだったのだ。

 そんなわけで、麻央はあっちに行ってもこっちに行っても祝福されるような、地に足の着かない日々を過ごした。

 そのまま冬休みに突入し、里帰りし、家族にも歓待され、三が日が過ぎ──寮に戻り、ようやく一息をついた。


「う~ん…………」


 麻央は女子寮の自室でクローゼットを引っ繰り返していた。部屋には服が散乱している。

 同室の姫崎莉波がまだ帰省中で良かったと思うが、いたらいたでもっと騒ぎになっていた気もする。

 というのも、明日はプロデューサーと初詣に行く予定で、その服を選んでいるのだ。

 プロデューサーとの浅はかならぬ関係を知る──といっても日夜ペッティングをするとまでは知らない──ことねもその予定は知っているが、どうしても抜けられないアルバイトがあるということでここには不在だ。終わったら爆速で駆けつけるらしい。

 仕事終わりであまり無理をしてほしくはないが、『あたしの服でよかったらなんでも持って行ってください!』とも言ってくれているので、それは大いに助かる。ことねとは身長が1センチしか違わないので、服の貸し借りが可能なのだ。逆に同室の莉波はデートに向いていそうなフェミニンな服をたくさん持っているが、身長差が大きいので交換というのは難しいところがある。

 

「う~ん…………」


 結局ことねが帰ってくるまで麻央はうんうんと唸り続け、合流した後もああでもないこうでもないと消灯ギリギリまで服を選び続けたのだった。



 2


 結局、服装はシンプルめなものになった。

 初詣『後』のことを考えると、あまり目立つ格好はしないほうがよかろうという判断である。

 そう、後──である。

 初詣の後、麻央はプロデューサーの家に訪問する予定になっていた。

 そして帰りは翌朝になるかもしれない……そういうことである。

 無論、初星学園の女子寮は厳しく門限を管理されており、このようなごく個人的な事情での外泊など許されようはずもない。

 しかし麻央も寮長として務めてきたなかで、ルールの裏を突く手段は知っていたし、何より莉波やことねといった強力な内通者の存在により、完全なアリバイを構築することが可能だった。

 無論、悪事の片棒を担がせることになるので相当気が引けたが、麻央がおずおずとプロデューサーと初詣に行くことを伝えた日、莉波は即座に、


「麻央はその日、ずっと寮にいるよ」


 と奇妙な返事を真顔でしてきた。

 一体何を言っているんやろうかと麻央は思ったが、つまりそういうことにするんだという莉波の凄味をすぐに理解した。持つべきものは友である。


 *


 初詣を終え、プロデューサーの家に向かう。

 麻央はニット帽を目深にかぶり、マフラーで口元を隠し、伊達メガネをかけ──という紛う方なき変装ファッションだった。

 プロデューサーの隣を静かに歩きながら、


(どどどどどどうなるんや? このあと?)


 と、頭はパニックになっていた。

 これまで散々とんでもないことをプロデューサーとしてきたわけではあるが、こう、いざ、じゃあもうしましょうみたいになると、かえって勝手がわからない。

 ちらりとプロデューサ―の横顔をうかがうが、いつもと変わらない表情だ。


(それはそう)


 プロデューサーとて、常日頃から発情しているわけではない。

 というか、こんなにヤル気になっているのが自分だけだったらどうしよう、と麻央は思う。

 莉波やことねにはいかにも何かありますという体で女子寮を出できたのに、これで普通に帰ることになったらさすがに恥ずかしい。

 プロデューサーとはポツポツと他愛のない会話を続けているのだが、正直ちっとも内容が頭に入ってきていない。

 プロデューサーのマンションに着き、エレベーターに載り、部屋にお邪魔して──そこで逆に麻央は落ち着いてきた。


(もしかしたら本当に何もないかも)


 それならそれでも構わないのだ。

 一番星の座を勝ち取ったことで、麻央は100プロの所属後もプロデューサーとのパートナーシップを続けることができるようになったのだから、焦る必要はない。

 今までいびつなステップを踏んできてしまったというのも事実ではあるし、ここらで地に足を着けて関係を進めていくのも良い。

 麻央はピンク色に染まっていた自分の脳味噌に反省しつつ、マフラーを取った。

 人目を気にして厚着をしていたので解放感がある。上着を脱ぎ、ニット帽も取ると、麻央は自分から蒸気が立ち昇るように感じた。


(う、そういえばけっこう汗かいちゃったかも)


 暖房を入れたばかりで部屋が寒いので、窓を開けようとも言いづらい。

 デオドラント用品の準備も抜かりないため、トイレに逃げ込もうと考えた麻央だったが、そこでふと、


(におい──)


 と、室内がプロデューサーのにおいに満ちていることに気づく。

 先ほどまではテンパっていて意識していなかったが、当然ながら室内はプロデューサーのにおいで満ちている。

 ワンルームのマンションなので、目と鼻の先には彼が寝ているだろうベッドもある。

 整理整頓されて清潔感はあるし、しかし同時にたしかな生活感を感じる。

 その生々しい事実に、萎んだはずの麻央の情念がめらめらと沸き上がってくる。


「…………」


 麻央はシンクでお茶か何かを淹れてくれているプロデューサーを横目に少し考え、上に来ていたニットを脱いだ。

 その下は肌着代わりに着ているようなカットソーで、この時期、外で脱ぐこともなかろうとかなり体に密着しているようなシルエットで、かつ下着がモロに響いている。要するに透けている。


(これならプロデューサーのスイッチが入るのでは)


 加えて、もし面と向かって指摘されても『ちょっと厚着しすぎて暑くて』と言い訳が立つ。

 マグカップを二つ手に持ってくるプロデューサーは、麻央の格好を見てぎょっとした顔をしたが、すぐに咳払いをして平静を保とうとした。


(う゛っ……)


 いつもの勢いでプロデューサーに身を寄せかけた麻央が、ぐっと堪える。

 それではダメなのだ。今日はそれ以上の成果を、もう一歩踏み込んだ関係になるのが目的なのだ。


(いやでもボクだけ期待してたら本当にアホやな)


 麻央はニットを脱いだことを早くも後悔しつつも、ここでいそいそと着直したらそれこそ頭のおかしい女でしかないので何事もなかったかのように振る舞う。


(よくよく考えてみれば……)


 麻央とプロデューサーは性的な関係にあるが、一方でぎりぎりの線は守っている。端的に言うとキスと挿入行為だ。

 プロデューサーと慰め合う関係になる以前は、そんなもの性行為の範疇で変わらないだろ、という気がしていた──と思う──が、このぬかるみにハマった今となっては、かなり厳然とした線であるように思える。

 有り体に言えば、なかったことにできるというか、元に戻れるというか、要するに麻央の体は清いままなのだ。

 進路が明確になったこの機会に、関係を清算しようという腹積もりでプロデューサーがいたとしても、おかしくはない。


(清算って言い方はともかく……)


 本来の、パートナー同士の、その本分らしい関係に、というのであれば、間違いではない。むしろ正しい。

 麻央は悪い妄想が頭を満たしていって、際限なく気持ちが落ち込んでいっていることを自覚した。


(アホ。バカ。人んちに来て暗い貌すんな)


 おそらく表情にも出てしまっている。

 麻央はぐりぐりと自らのこめかみを押して、どうにか気持ちを切り替えようとした。


「────」


 そんな麻央を横目に見つつ、プロデューサーはコーヒーを一口啜った。

 この男も、一番星のプロデューサーなだけはあるのだ。

 海千山千の初星学園で頭角を示すだけの実力がある。勘が良く、度胸があり、勝負所も知っている。


「麻央さん」

「はい」

「実は一つ失敗をしてしまったことがあって……」

「失敗、ですか」


 麻央の声が強張る。失敗という単語が、悪い未来の想像と結びついてしまったためだ。

 プロデューサーは麻央を安心させるように笑って肩をすくめた。


「花束を頼んでいたんですが、段取りを間違えてできるのが夜になってしまいました。

 あと三時間はかかります」

「花……あ、HIFのお祝いですか?」

「いいえ」


 首を振るプロデューサーに、麻央が首をかしげる。

 ならばどうして、わざわざ自分に言ったのか。


「あなたに好きだと伝えようと思ったのですが、手ぶらだと勇気が出なかったので、小道具に頼ろうとしたんです」

「え──」

「今、何も渡せるものがないんですが……」


 プロデューサーが言葉を続ける前に、麻央はその胸に飛び込んでいた。


 *


 飛び込んできた麻央を受け止めると、プロデューサーはその唇を奪った。

 初めてのキスだった。

 お互いの性器は何度となく舐め合っているというのに。


(っ──♡♡♡♡)


 唇同士が触れ合った瞬間、麻央の背筋がぞくぞくと震えた。

 一瞬で頭が、体が、ソッチに切り替わってしまう。

 そのあまりの甘美さに頭がくらくらとしてくる。

 プロデューサーがおずおずと舌を差し出し、麻央の唇を舐めた。

 麻央も応じるよるに唇を開いてそれを受け入れる。


(あう゛──♡♡♡♡)


 唾液の絡んだ舌と舌が触れ合い、麻央は腰が抜けるような快感を味わった。

 ちゅくちゅくと骨に響くような水音が、思考を麻痺させていく。

 プロデューサーから段々と遠慮がなくなり、麻央の口腔をむさぼるように舌が暴れた。


(まず、い、これ──♡♡)


 麻央の腰が発情期の犬のようにヘコヘコと動いた。

 キスだけの前戯、それも物の数十秒で、麻央の雌の部分が種を求めて唸っている。

 舌の応酬を続けながら、麻央はちらりとプロデューサーの股間を見た。

 ガチガチに張ったテント。

 今日こそはあれを受け入れるのだと思うと、それだけで体がオーガズムを覚えるようだった。

 プロデューサーは麻央を抱えると、そのまま部屋の隅のベッドに連れ込む。

 仰向けに倒れ込み、頬を上気させてこちらを見上げる麻央。

 麻央のカットソーをめくり上げると、白いブラジャーに包まれた豊満なバストがあらわになる。

 ホックも外してしまうと、重力にしたがってたゆんと乳房が左右に流れる。それでもなお巨大な印象は損なわれない。

 プロデューサーは乳房に手を伸ばし、その吸いつくような肌質と柔らかな感触を愉しむ。

 そしてすぐに堪えきれなくなって、もう一方の乳房に吸いついた。


「あ゛っ!♡♡♡♡」


 高ぶり尖った乳首を吸い上げると、麻央が高い声をあげた。


「ん゛っ♡♡ はっ、あ゛っ♡♡ ま゛っ……あ゛ッ♡♡」


 乳首を甘噛みされて、麻央が甘ったるい声で喘いだ。

 事務所でするときよりも、明らかに反応が良いのはお互いにわかっていた。

 ここなら万が一のトラブルはない。物音に怯えて声を抑える必要もないのだ。

 二人がそのことをはっきりと自覚したのはこの瞬間だった。

 プロデューサーは鼻息を荒くしながら麻央のズボンに手をかけ、引ったくるように下ろした。

 愛液が染み出してじっとりと濡れたショーツをずり下ろし、てらてらと妖しく光る茂みに鼻先を押しつける。

 強烈な雌のにおいをいっぱいに吸い込みながら、プロデューサーも窮屈なジーンズを脱ぎ捨てた。

 もう待てないとばかりに、プロデューサーは脇に準備していたコンドームを手に取った。この瞬間を待ちわびていたのは、当然麻央ばかりではない。

 ゴムを着けたプロデューサーが麻央に覆い被さる。

 さすがに緊張した面持ちのプロデューサーが目で麻央をうかがうと、麻央も顔を真っ赤にしてコクコクと何度もうなずいた。


「う゛っ……♡♡」


 肉棒が麻央の股をさぐる。

 大陰口を嬲るかのようにすりつけられる亀頭に悶えながらも、麻央は手を伸ばしてペニスを導いてやった。

 膣の入り口にその先端が触れると、さすがに麻央の背中にもヒヤッとしたものが走った。

 後戻りするつもりは微塵もないが、それでも痛みに対する恐怖がゼロだというわけではない。

 ただでさえ初めてだというのに、プロデューサーのサイズは平均をはるかに上回って長大だ。


(ち、ちゃんと入るかな)


 そういう心配はある。

 一度受け入れてしまえば以降はスムーズと聞くが、その一度を乗り越えるために繰り返しチャレンジが必要なこともあるという。

 麻央が意を決してプロデューサーに手を伸ばすと、プロデューサーもそれに応じて麻央の指に自身の指を絡めた。

 ぐっと押し出されるプロデューサーの腰。

 麻央はぐっと息を止めてプロデューサーの挿入を受け入れる。


 ずっ……ぐっ、ずるっ……♡♡


 膨らんだ亀頭が麻央の膣口にめり込む。


(う゛っ……なんっ、か……おもいっ……)


 重苦しく、圧迫するような感触が徐々に迫ってくる。


──ずっ♡♡ ずるるるっ……ずりゅっ、ずちゅっ……ずっ♡♡♡♡


(あれっ、あ゛ッ──)


 一瞬だけ引っかかるような感触があったものの、そのままずるりとペニスは先に進んでいく。

 一番星を目指す過程における激しい運動で膜が剥離しかかっていたのと、何より日夜行われたペッティング行為でほぐされた麻央の秘所は、思った以上に容易くプロデューサーの巨根を受け入れることに成功した。

 それは同時に、ほとんど痛みを伴わなかったことを意味していた。


「あ゛ッ♡♡ やっ……う゛ッ、あぁっ──♡♡♡♡」


 奥へと進む肉棒が内壁を削るようにこそぐ。その肉で肉を引っ掻くような感触は、麻央が未だ感じたことのない、甘やかな刺激だった。

 ぞくぞくと背筋が震え、鳥肌が立つ。

 麻央が悶えている間にもプロデューサーの挿入は続き、──どちゅっ♡♡ と一番奥に辿り着き、子宮口付近に叩きつけるような振動を与えた。


(う゛ッ♡♡♡♡ なにこ……あ、まずっ──♡♡♡♡)


 ずっぽりと肉棒を咥え込んだ膣が蠢動した。


「あ゛ッ!♡♡ あ゛ッ、あ゛ッ──あ゛あ゛ッ……♡♡♡♡」


 未知の快感に全身を支配された麻央は、艶のある声をあげながら体を硬直させた。


(イッて──る──? うううう……ううっ♡♡)


 クリトリスを責められてイクときとはだいぶ勝手が違う。

 あれは強烈な刺激がガツンと体を貫くような感覚だが、これは腹の中からじんわりと快感が外に向けて広がっていくような感じがする。

 外イキは押し寄せるオーガズムに堪える──という感じだが、こっちはなんというか、絶頂の乗り越え方……のようなものがわからない。

 悶絶する麻央だったが、プロデューサーのほうもたまらない状態になっていた。

 柔らかく、しかしたしかな弾力を持って肉棒に絡みつく膣。中は愛液で溢れ返り、まるでローションにペニスを漬け込んでいるかのようだ。

 奥に辿り着くまでに射精をせずに済んだのは、ゴム一枚を隔ててわずかばかりに感覚が鈍くなったせいだろう。

 しかしここに来て、麻央の中イキとともに膣がぎゅぎゅっと肉棒を抱きしめるようにすぼまった。加えて未知の感覚に戸惑った麻央が悶えて腰をひねったものだから、そこに更なる締めつけが加わる。

 あまりに強烈な快楽に堪え切れず、プロデューサーは麻央の中でそのまま暴発してしまった。


──びゅるるるっ、びゅくっ♡♡ どぷっ♡♡ どくどくどくっ♡♡ びゅるるるっ、びゅぶ~っ♡♡


 震えるプロデューサーに、麻央も彼が射精を果たしたことに気づく。


(う゛っ……これっ……♡♡♡♡)


 どくどくと吐き出される精子。

 それはゴムに阻まれて当然麻央に届くことはないが、それでも麻央の膣はびくびくと悦びに震えるように痙攣した。


(ボクのが……ゴム越しの精子、飲もうとしてる……♡♡)


 無意識に種を付けられようとしている自分の雌の部分を自覚し、麻央はゾクゾクと高揚を味わった。

 プロデューサーは麻央をきつく抱きしめて、最後の一滴まで絞り出そうと腰を押しつけてくる。

 麻央はその荒々しい振る舞いに、何度となく快感の波が自分の中に渦巻くのを感じた。

 外イキは言ってしまえば一過性のもので、激しく消耗するようなところがあるが、これはどこまでも快楽の海に沈んでいられる。

 やがて射精を終えたプロデューサーが脱力し、麻央を避けて横に転がろうとしたので、麻央は彼の背中をぽんぽんと叩いてそのまま伸しかかるよううながした。

 プロデューサーが早々に達してしまったことを謝ると、麻央はぶんぶんと首を振った。


「ぜ、ぜんぜん! 本当にっ、ぜんぜん、そんなことっ」


 言葉が出てこない。

 今になって、彼が自分の中で果てたことへの達成感とか満足感とか、そういうものが麻央の中で溢れて、言葉も感情もうまくまとまらなくなってしまった。

 プロデューサーもそれ以上はなんて言ったらいいのかわからなくなり、互いにまごまごとして、照れ隠しに二人とも笑った。


「えっ……と。これ、取るんですよね?」


 麻央は萎んだ陰茎からコンドームを手に取る。

 先端の部分にたっぷりと精液が溜まっており、これが自分の中で出されたと思うと、なぜか自尊心がくすぐられた。

 インターネットで秘め事の知識を蓄えている間に、麻央は『具合の良し悪し』というものを知ったが、これは具合が良いと言っていいものではないのだろうか。


(これは……結べばいいのかな)


 麻央は入口をきゅっと結んで処理する。

 そうしていつものようにだらりと脱力している陰茎を浄めようと顔を向けたのだが、


「あ」


 ペニスは、既に元気を取り戻し始め、半勃ちの状態になっていた。

 プロデューサーを見ると、麻央の体から視線を外せないようだった。

 そういえば、事務所では咄嗟に着替えられるよう半脱ぎの状態で致しているので、今のように丸裸になることはなかった。

 胸も局部もプロデューサーの前では今さら隠すようなものではないが、こうも開けっ広げになるのは初めてかもしれない。

 そう考えると、麻央は妙に気恥ずかしい気持ちになった。


「あ、あれ……」


 身をよじる麻央に何か感じ入ることがあったのか、むくむくと陰茎が膨らみ、天井を指す。


「えっと…………」


 膣の痛みはそれほどではない。

 多少ピリッとする感じはあるが、それだけだ。


「あの……します?」



 3


 あの後、二回戦では治まらず、結局疲れて眠るまで二人は情愛を尽くした。

 どれくらいやったのかは覚えていないが、1ダース入りのはずのコンドームの箱が半分くらいいなっていたので、おそらくそれくらいだろう。

 莉波やことねに遅くとも朝一番に帰ると言っておきながら女子寮に戻ったのは昼過ぎだったので、当然怒られた──ことはなく、二人は麻央のことが気になってろくろく眠れなかったので、とにかく顛末を聞きたいということだった。

 麻央は極力生々しい表現を避け、オブラードに包んでプロデューサーとの一日を語ったが、それでも談話室が黄色い叫び声でいっぱいになったことは言うまでもない。

 当の麻央はというと、


「~♪」


 かなり無敵な感じになっていた。

 気を抜くとやたら鼻歌を歌ったりしているし、劇団出身のせいか無意味にターンしたりしている。

 だいぶ浮かれ気味であったが、内情を知る女子寮の関係者はこれを生温かい目で見ていた。

 鳴かず飛ばずの二年を乗り越え、HIFを制し、100プロの内定を決め、晴れて想い人とも結ばれたのだ。情状酌量の余地はある。

 麻央の浮かれる様は、彼女の愛らしい風貌も相まって、ともすれば微笑ましい光景だった。

 だったが──ヤることはヤっている。ヤリまくっている。

 以前からプロデューサーとの触れ合いには相当入れ込んでしまった麻央だったが、本番行為を済ませ、破瓜の痛痒もきれいさっぱりとなくなった今では、ドが五つ付くくらい色事にハマってしまっていた。

 麻央自身、


(ちょっとハメを外しすぎかも)


 という思いがないではなかったが、こうやって蜜月を過ごせるのも三月までだし、という気持ちのほうが強い。

 100プロに入所後もプロデューサーが付いてくれることは決まったが、一方で彼はまだ初星の専門大学に通うわけで、今のように毎日顔を合わせることはできなくなる。


(今だけ! 今だけやから!)


 そういうわけで、今日も麻央は放課後に事務所と落ち合うのを楽しみにしている。


 *


 ミーティングを終えると、麻央は流れるように事務所のカーテンを引いていく。

 かつてはさりげなさを装っていたが、今はそのような素振りもなく、好色な目を隠そうともしない。

 プロデューサーは奥手だが旺盛なのでこっちからスイッチを入れてしまえばいい、と学んでからの麻央はかなり積極的だった。

 ソファに並んで座り、他愛のない雑談をする。

 その間も麻央はプロデューサーに体を密着させ、ベタベタと彼に触っている。


(一年前の自分が見たら泡吹いて倒れるやろな)


 と真剣に思う。

 プロデューサーの骨張った手を触ったり、掘りの深い顔や、意外と長い睫毛を至近距離でじっと見つめてみたり、やりたい放題である。

 麻央の奔放な振る舞いにプロデューサーは困った顔こそすれど、決して嫌がりはしない。そのことを麻央もよくわかっているので、好き勝手している。

 ふと気になって、


「プロデューサーは、ボクにされてイヤなことはないんですか?」


 と聞いてみる。

 根が真面目なプロデューサーはしばらく考え込み、ないと思います、と答えた。

 麻央は期待通りの答えに喜色を浮かべる。


「ボクもたぶんないです」


 麻央はプロデューサーにしなだれかかったまま自らのタイをほどき、ブラウスのボタンに指をかけた。

 染みひとつない、白く美しいデコルテにプロデューサーの目が釘付けになる。

 セーターを脱いだ麻央の、ブラウスの裾からプロデューサーの手が入り込み、その指がなめらかな肌をすべる。麻央はプロデューサーが触れやすいよう、ブラウスのボタンをすべて外してしまう。

 小柄な体に不釣り合いな巨大なバスト。

 可愛らしい水色のブラジャーのホックを外すと、柔らかな肉の塊が重力にしたがってぶるんと揺れた。

 青い静脈が浮いて見えるほど白く、微塵も垂れていない、完璧な乳房だ。サイズに比例する形で乳輪は少し大きめで、その淫猥さはプロデューサーをいたく高ぶらせた。

 麻央はプロデューサーの膝の上にまたがると、大きな胸をぎょっとプロデューサーに押しつける。

 顔面でその素晴らしい弾力を堪能するプロデューサーの股間がみちみちと硬くなり、麻央の太ももを押した。

 麻央は窮屈そうなスラックスのベルトに手をかけ、ボクサーパンツごとそれを下ろし、肉棒を解放してやる。

 ぶるんと勢いよく飛び出るペニス。

 麻央はカウパーで濡れている亀頭を撫で、粘液の付着した指をぺろりと舐めた。

 プロデューサーの熱い吐息に気を良くした麻央はソファを降りると、彼の前にひざまずき、その股ぐらに顔を突っ込む。

 長く突き出した舌でれろれろと亀頭を舐め、カリ、カリ裏、裏筋と、丁寧に唾液で浸していく。

 

 ちゅぼっ……♡♡


 麻央は唇をすぼめると、唾液まみれになった肉棒に吸いつく。

 ゆっくりゆっくりと顔を進めて亀頭を呑むと、カリ裏に舌を這わせた。

 舌を硬く尖らせるようにして、隅々までを刺激していく。

 何度も何度も、焦らすように、竿には触れないよう、ひたすら亀頭をしゃぶり倒す。


 ちゅぶっ……♡ ちゅばっ……♡ くちゅっ……♡ じゅぶっ……♡


 麻央は亀頭責めに悶えるプロデューサーの表情を十分に愉しむと、ペニスから離れ、今度は金玉にしゃぶりついた。

 亀頭のほうは指先でくりくりといじめながら、はむはむと金玉に吸いつく。

 あくまでも竿には触れない。


(一回目は絶対膣中……♡)


 と今日の麻央は決めていたので、万が一の暴発も避けるようにしていた。

 一方で中に吐き出してもらうザーメンは多ければ多いほど良いので、金玉にはしっかり準備をしてもらわなくてはいけない。

 これ以上焦らすのはかわいそうだというところまでプロデューサーを追い詰めた麻央がコンドームを手に取る。


「準備しますね……♡」


 麻央は封を切って取り出したゴムを口に咥えると、そのまま手を使わずに陰茎に押しつけ、くるくると装着していく。

 このような小技も、あっという間に覚えてしまった。

 麻央にとっての男性はプロデューサーただ一人だけだが、この一人のためにもはや娼婦のような振る舞いを身に着けている。


「できました♡」


 麻央は自分のズボンに手をかける。

 あらわになった水色のショーツは当然のように愛液にまみれ、麻央の体温で蒸らされ、かぐわしい女のにおいを放っていた。

 水気を帯びたショーツを脱ぎ、床に落ちらところでぴちゃりと音を立てた。

 麻央が再びプロデューサーの膝にまたがる。

 その頬は上気し、瞳は爛々と輝き、今から味わう肉の悦びに涎でもこぼしそうなほどだった。

 激しく主張する肉棒を秘所に宛がう。

 粘液同士が絡み合うぬちゃりとした感覚に、麻央は思わず背中を震わせた。


 ずりゅっ……♡♡


 男根を求めて粘ついた涎を垂らす麻央のまんこが、亀頭を呑み込む。

 その大きさには圧倒されるが、愛液で蕩けきった麻央のまんこに、プロデューサーのペニスは何の引っ掛かりもなく滑り込んでいく。


 ずりゅっ、ずりゅりゅりゅりゅりゅっ……♡♡♡♡


「ん゛お゛ッ♡♡ ほッ……おぉ……んっ……♡♡」


 切り込み鋭いカリと大きな反りを持ったプロデューサーのペニスが、麻央の膣、その腹側をゴリゴリとえぐる。


(おっ……き……すご……♡♡ あっ……きもちっ……きもちぃ~……♡♡♡♡)


 肉棒が進むたびに、麻央はびくびくと体を震わせる。四肢が痺れるかと思うほどの快感に、思わず上の口からも涎がこぼれる。


 ずちゅっ……ずりゅりゅりゅりゅりゅ……どちゅっ♡♡♡♡


「ん゛ぎっ!♡♡ ん゛あ゛ッ、あ゛あ゛あ゛ぁぁ……はぁぁぁ……♡♡♡♡」


 剛直が麻央の一番奥まで辿り着き、子宮口付近をゴツッとえぐった。


 ずちゅっ♡♡ ごちゅっ♡♡ ずちゅっ♡♡ ごりゅっ♡♡ ぶじゅっ♡♡


 プロデューサーが細かく腰を動かして、麻央の奥をゴリゴリと弄り倒す。


「お゛ッ!?♡♡ お゛ッ♡♡ あ゛ッ♡♡ あ゛ッ♡♡ う゛ッ♡♡」


 奥を突かれるたびに、バチバチと目がくらむような刺激が麻央を襲う。


「あ゛ッ!♡♡ ま゛ッ♡♡ まって♡♡ だッ……めっ♡♡ あ゛ッ、まずっ♡♡ あ゛あ゛あ゛あ゛♡♡」


 突かれながら、じょろろっとハメ潮をこぼす麻央。

 それでもプロデューサーは抽送を止めない。麻央は下を出し、犬のようにだらしなく呼吸をしながら甘い快感を享受する。

 対面座位の姿勢であっても、麻央が小柄で体重も軽いせいで、プロデューサーは自由に腰を突き上げることができた。

 本来なら麻央が動いて然るべきような体勢ではあるが、プロデューサーが好き勝手に麻央を使っているような状態だ。


 ずるっ♡♡ ずちゅっ♡♡ じゅぶっ♡♡ ぱんっ♡♡ ぱんっ♡♡


 プロデューサーに蹂躙されている当の麻央の目は、ハートマークでも浮かんでいるのかと思うほど蕩けきっていた。

 頭は快感と惜しみないプロデューサーへの愛情で満たされて、他は何も考えられない。


「あ゛ッ♡♡ はぁッ♡♡ ぎも゛ち゛ぃっ♡♡ ぎも゛ぢぃれすっ♡♡ ぷろでゅーさー、あ゛ッ♡♡ う゛あ゛っ♡♡♡♡」


 甘えた声をなげながら悶える麻央。

 プロデューサーのほうも、麻央の肉の味に射精感が込み上げてくる。

 出そうだと麻央に告げると、麻央は体を突かれながらプロデューサーの顔に夢中でキスをした。


「出してっ♡♡ 出して出してっ♡♡ ボクの中でっ、おまんこでっ、プロデューサーの精子全部吐き出してっ♡♡♡♡」


 甘え上手になった麻央の媚びるようなリクエストに応じ、プロデューサーは麻央をがっちりと抱きしめる。

 麻央は羽交い締めのような状態で固定され、身動きが取れなくなったままガツガツと肉棒の突き上げを食らう。


 ごりゅっ♡♡ ごりゅっ♡♡ ごりゅっ♡♡ ずっ、どちゅっ♡♡ ずちゅんっ♡♡ どちゅんっ♡♡


「お゛ッ!?♡♡ お゛ごッ♡♡ あ゛ッ♡♡ あ゛ぎッ♡♡ ん゛ッ♡♡ グッ♡♡ ン゛あ゛ッ♡♡」


 子宮口付近に重たい衝撃を立て続けに受け、麻央は普段の鈴の鳴るような声から想像もできないほど低い喘ぎ声をあげた。

 密着した性器と性器の間からは白い本気汁がびちゃびちゃと漏れ出す。

 膣はぐねぐねと収縮し、種を欲してコンドーム越しのペニスにまとわりついた。


「あ゛ッ♡♡ あ゛ッ、あ゛ッ♡♡ あ゛あ゛っ♡♡ 好きっ♡♡ 好き好き好きっ♡♡♡♡」


 全身を桜色に上気させて悶える麻央が、激しい突き上げにオーガズムへと登り詰めていく。

 肉棒は麻央の膣壁の複雑な隆起に絡み取られ、いよいよ堪えきれずに激しく精を放った。


 ごぷっ♡♡ ごぼごぼごぼごぼっ♡♡ びゅくんっ♡♡ びゅるっ、びゅるるっるっ♡♡♡♡


 コンドームという薄皮一枚の隔たりを突き破ろうかという激しい勢いで精液が吐き出される。


「かッ──♡♡ あ゛ッ、ぐ……♡♡ い゛ッ、ぎ、あ゛ッ♡♡ ん゛お゛っ♡♡♡ お゛ッ、お゛ッ♡♡ お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉ──♡♡♡♡♡♡♡♡」


 ガクガクガクと体を痙攣させて、麻央が絶頂に至った。

 喉からは、低く、野太く、しかし媚びるように甘い、種に悦ぶ雌があげる本物の嬌声が漏れた。

 膣はペニスを奥へ奥へと運ぶかのように収縮し、届くはずもない精液を吸い上げようと必死に悶えている。

 麻央の蕩けた瞳が焦点を失ってさまよう。

 快楽物質の過剰分泌で脳が充たされ、視界にはチカチカと明滅する星が浮かんだ。


「あ゛っ、あ゛あ゛~……♡♡ はぁぁぁ~……♡ すき、すき、すき……♡♡♡♡」


 子宮から腰を包むようにじんわりと広がる温かい快感。

 しょぼぼ、と潮か尿かわからない生温かい液体が股からこぼれる。

 プロデューサーは脱力して体重を預けてくる麻央にキスをすると、麻央もすぐさま舌を絡めてきた。


「んぢゅっ♡ ちゅっ♡ じゅる……♡ んっ♡ んむっ♡♡ じゅっ、ちゅっ♡♡」


 ねっとりとした執拗なキス。

 世の男性には賢者タイムというものがあり、射精後はパートナーの女性に対して素っ気ない態度を取ったりすることがあるようだが、プロデューサーに関してはそのようなきらいはない。

 むしろペニスが休憩中なので代わりにといったばかりに、口や手でねちねちと麻央と触れ合おうとする。そしてもちろん、麻央はそうしたプロデューサーの旺盛な振る舞いを好ましく思っていた。

 キスをしながら興に乗ったのか、プロデューサーはそのまま麻央をソファに押し倒し、首や胸に舌を這わせ、その美しい肢体を味わい始める。


「はっ……♡ あっ、はぁ……♡♡ あっ、ああ……♡」


 絶頂の余韻を残したまま受ける愛撫に、麻央の四肢はピリピリと痺れるような快感を覚える。

 プロデューサーは身を起こすと、たっぷりと精液の詰まったコンドームに手をかける。

 そこにすかさず麻央が身を寄せ、その作業を代わった。白く細い指が、丁寧な所作でコンドームを外していく。

 麻央はザーメンの詰まったコンドームを指でいじくり、そのぷよぷよとした感触を楽しむ。


「たくさん出ましたね……♡」


 麻央はそのままプロデューサーの股ぐらに顔を突っ込み、当然のように萎れたペニスを口に含む。


 ちゅるるっ♡ ちゅぼっ♡♡ れろろろぉ……♡ ちゅるっ♡♡ じゅじゅじゅ……♡ ぐ


 お掃除フェラにしては過剰な奉仕。

 当然ながら、ペニスは段々と力を取り戻し、麻央の口腔をこじ開けるように膨張する。

 もちろんそうなることはわかっていた様子で、麻央は上目づかいにプロデューサーを見て熱っぽい視線を送ると、そのままフェラチオに移行する。


 じゅぶっ♡♡ じゅぶるっ♡♡ ぐぽっ♡♡ ぐっぽ♡♡ ぐっぽ♡♡

 じゅるるっ、ずぞぞぞぞぞ……じゅるるるっ♡♡♡♡

 ぐぽっ♡♡ ぐぽっ♡♡ ぐぽっ♡♡ ぐぽっ♡♡


 つい先日まで扱いに戸惑っていたとは思えないほどの大胆さで麻央が責める。

 舌で舐め、吸い上げるだけではなく、歯茎や頬の内側と、口腔内の硬い部分、柔らかい部分を巧みに使い分けてペニスを刺激していく。

 まさに口まんこといった快感に、射精したばかりで感度が鈍くなっているはずなのに、プロデューサーは悶えるような声をあげた。


(かわいっ♡♡)


 一般的に男性というのはあまり喘ぎ声をあげないものだが、プロデューサーはそれなりに声をあげて愉しむ。

 これは自慰にまつわってポルノと縁遠かったことによるものもあるが、麻央が声をあげてくれるほうがうれしいとプロデューサーを教育した結果でもある。

 ポルノコンテンツ、AVでもASMRでも、女性があげる嬌声を男がこよなく愛するのと同じように、麻央もまたプロデューサーがあげる甘い喘ぎをこよなく愛していた。


(は~、かわいい♡♡ かわいいかわいいかわいい♡♡ もっと鳴いてもっと鳴いてもっと鳴いて♡♡♡♡)


 悶えるプロデューサーを見て、その声を聴いて、麻央のフェラチオは際限なく激しくなっていく。

 巧みな舌さばきと吸引、そして喉奥を締めて亀頭をもてあそぶほどのテクニックで容赦なく責められ、プロデューサーの金玉が上がってきた。

 出るっ、出るっ、と情けなく喘ぐプロデューサーに、麻央はじっとりと湿度の高い目を向け、もちろん出していいと言わんばかりに一層喉奥深くに肉棒を咥え込む。

 最後の仕上げとばかりに麻央は身を乗り出すと、豊満な乳房で竿を挟み込んだ。

 巨乳に埋もれた肉棒を思いっ切り吸い上げる。


 ずじゅるるるっ、ずぞぞぞぞぞぞっ───♡♡♡♡


 パイズリバキュームフェラの破壊力に堪えきれず、プロデューサーはあえなく精を漏らした。


 どぷっ♡♡ ぶびゅるるるるっ、びゅ~っ♡♡♡♡ ごぼごぼごぼごぼっ♡♡ ずちゅっ♡♡ びゅ~っ、びゅるっ♡♡♡♡


 麻央の口まんこに思いっ切りザーメンを流し込む。

 ポンプのように勢いよく吐き出された精子が喉を突いても、麻央はえづきもせず、しっかりと口内でそれを受け止め続ける。

 どくっ、どくっ、とペニスが震えるたびに流し込まれる精液の量が段々と少なくなってくる。

 プロデューサーの腰の震えが落ち着いたところで、麻央は口内に精液を浸したまま、おまけとばかりに肉棒をぐちゃぐちゃと舐め回した。

 麻央の唾液と精液とでミキサーされた粘液の中でまだ敏感なペニスを刺激され、プロデューサーがまた高い声をあげて悶える。


 ずぶぶっ♡♡ びちゃびちゃっ♡♡ ぐちゅぐちゅぐちゅっ♡♡ じゅるっ♡♡ じゅぼぼっ、ぶちゅ~っ♡♡♡♡


 プロデューサーが仰け反る。

 本当に最後の一滴までを口内に流し込まれた麻央は、口をきつくすぼめると、ぎゅぎゅっと竿を搾るように顔を引いていく。

 きゅぽ、と亀頭から唇が離れる。

 麻央はソファで脱力しているプロデューサーの前に立つと、少し上を向いてから口を開き、並々と注がれ、口内で泳ぐ精液のプールを見せつける。

 それから口を閉じ、ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ♡ と口の中で撹拌する。

 撹拌しながら、麻央は先ほどから本気汁を垂れ流し続けているまんこに手をやり、その熟れた肉の中に中指を突き入れた。

 口内でザーメンを味わいながら、麻央はプロデューサーに見せつけるようにオナニーをする。

 陶酔しきった顔。

 上の口で、下の口で、くちゃくちゃと淫猥な水音を立てながら、自慰に耽る。

 高まりを感じた麻央は、ラストスパートとばかりに指の動きを速める。


「ん゛ッ♡♡ ん゛ッ♡♡ ん゛ん゛ッ────ごくっ♡♡♡♡」


 達する直前、口内のザーメンの一気に嚥下する。

 鼻を抜ける青臭いにおいとともに、麻央が達した。

 カクカクカクカク、と腰を揺らし、イキ潮をまき散らしながらの盛大な絶頂。

 ふらつく麻央をプロデューサーが身を乗り出して抱きしめる。

 ザーメンを飲み込んだばかりの麻央の唇を、そんなものは気にしないとばかりに奪い、激しく舌を絡め合った。


 ほどなくして唇を離した二人は、ソファに横に並んでだらりと身を投げ出した。

 どちらともなく壁にかかった時計を見上げると、女子寮の門限が近い。


(さすがに……まずいか……)


 急げばもう一回くらいはと思う麻央だが、本当の本当にギリギリのラインだ。

 プロデューサーと麻央は顔を見合わせると、やはりどちらともなくうなずき合って。

 散乱した衣服を拾い集め、床やらソファに飛び散った液体の類をささっと掃除していく。


(うわ……♡)


 麻央は投げ捨ててあったショーツを拾い上げる。

 汗と、何より愛液でぐちゃぐちゃになり、とくにクロッチの辺りは色が濃くなっていた。


(さすがに履け……ないか)


 麻央がショーツを人差し指と親指でつまみあげる。

 ふと気づくと、プロデューサーがじっとこちらを見ていた。その頬は赤い。


(あ)


 そういえばプロデューサーはショーツでしごかれるのも好きだった。


(というか、ボクがそうしたんや。教育が悪い……)


 反省。

 ただ反省はしているが、後悔はない。

 麻央の身に着けているものに興奮してくれる方向のフェチズムだったら、未来永劫矯正されることなく持ち続けてくれと思う。


(そうだ)


 だったら、と麻央が思いつく。


「あの…………要ります?」


 どういう提案だと我ながら思ったが、プロデューサーはさらに顔を赤くして目を泳がせた。

 これはもうそういうことだろうと、麻央は自分のショーツをプロデューサーに持たせてしまう。

 プロデューサーが家で自分を慰めているときに麻央の写真かつ麻央のショーツでしていると思うと、なんだか麻央は晴れやかな気持ちになる気がした。


「あの~、その代わり~……」


 *


 その晩麻央は、自分のショーツと引き換えに手に入れたプロデューサーのボクサーパンツで自家発電をした。


(明日もしちゃうだろうな……でも三月までだから……三月まで、うん……)


 言うまでもなく、四月にプロのアイドルとなった麻央は、忙しい時間の合間を縫って結局プロデューサーとハメまくるのであるが、それはまた別のお話である。






(了)

Comments

最高です。 生簀川さんの作品はどれも最高ですが、今作は特に良かったです

kasakasa


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