熊谷親子の事情
Added 2024-08-06 06:44:19 +0000 UTCセクター創設のメンバーである(運営側の重要人物である)熊谷ミヤミがセクターに対して多く貢献し、そしてまたセクター運営にも深く関わり、いわゆる『セクターの偉い人』だったため熊谷ミヤミの双子の兄弟は生まれた時からほぼほぼ科学者ルートが確定していた。(双子の子供が生まれたこともセクター側は認知しており、祝い金なども出た)
幼少期、子供二人は「父親はすごいところのすごい人である」くらいの認識で、闇の深い場所である事情を知らなかったためはじめは父親をすごいと感じ、尊敬していた。(ミヤミはセクターの内情を家庭では話さないので『なんか科学者の仕事をしている』くらいの話が出る程度)
が、父ミヤミの真実にはじめに気づいたのは兄のミフカである。(ミフカも知らない間は父親をすごいと感じ尊敬していた)
物心ついた時から弟との扱いの差にだんだん気づいてきたミフカ。自分は父親から雑に扱われている、弟と同列に接されていない。むしろ弟に愛情が注がれている。などの小さな日常の待遇の差の積み重ねを感じるなかで、11才のとき父にひとり呼ばれた。その先が父の管理するセクターの手術室だった。部屋で二人きりになるとミヤミは「もう精通はしているのか」ときく。していたのでそう答えると、ミヤミは「服を脱いで台に寝なさい」と言い、わけもわからないままミフカは台に横になった。そこではじめて自分の体にされたことは去勢だった。(ミヤミはミフカの精管を結紮した)はじめは下半身に何かをされた、ということしかわからなかったが次第に「自分は去勢された」ということに気づく。変わらず射精はできるし精液もでるのでしばらく父の意図に気づくことはなかったのだが、知識がついてくると自分の体が今どうなっているのか把握できた。精子だけが出ないよう精管結紮をされていたのである。そして11才以降からちょこちょこ父に呼ばれるようになり、体に無意味な切開と縫合をされるという虐待を受け、ミフカの精神は何も感じないよう無機質になっていった。父の指導通り兄弟は生物学を学び、生物学者になった。そして冒頭で書いた通り父親がセクターの重要人物であることから二人の人生はほぼルートが決まっており、二人ともセクターに勤務するようになる。弟ははじめセクター勤務ではなく、普通に自身のラボで好きな研究を行っていた(父が許していた)。はじめにセクターで働くようになったのはミフカで犯罪者用セクターの収容者の解剖や改造など、はじめはセクター側から「収容者の処分や実験を担当する科学者」として指示があり行っていたが、かねてから『する側』の心理に興味があったミフカはわりと意欲的にそれを行い、結果『人の尊厳破壊はする側の脳に快楽を与える行為である』ということを確信する。ミフカはどんどん収容者の体を損壊し、改造を行い、完全に「する側」としての立ち位置となった。無自覚ではあるが、お気に入りの子は愛でる、というミフカの行動はくしくも自身の父親ミヤミが弟にしていたこととよく似ている。
ミフカがセクターナインで実績を積み、セクターに貢献し立場が上になるにつれてセクター運営の中でも重宝される存在になったそのあたりでセクター運営側も「兄弟ともども使おう」ということになり、弟のミアサがセクターに呼ばれセブンの科学者として働くことになった。(父ミヤミはすでに他界しているため、ミヤミの守りがないミアサはセクターに従うしかない)
自身のラボで好きな研究をしていたミアサはセクターセブンで運営側の指示通り遺伝子改造を行ったキメラを生成することになり、もちろんそんなことはミアサの趣味ではないので「仕事」と割り切り、キメラたちには幸せになってもらいたいと日々願いながら勤務している。
◉兄ミフカと弟ミアサの仲について
別に不仲ではない。仲良し!というわけでもないがほどよい距離感の関係である。ミアサの方は、子供の頃より自分があからさまに父親から贔屓されていたことに対して気にしており、兄も何も言わないが時折見えてしまう兄の体の傷跡などからなんとなく察し、直接言葉で何か言うことはないが昔から兄に対して申し訳ない気持ちがあった。ミフカは普段通りミアサに接しているが(ニコニコしてるいつものあんな感じ)、ミアサも普通に接しつつどこか兄に申し訳なさを感じてしまっている。そして兄がセクターナインでやりたい放題やっていることも知っている。自分はただセブンで淡々と「仕事」をし、できるなら平穏に平和に、穏やかに生きていきたいと思っている。