性欲の本質 ②
Added 2022-07-30 04:00:00 +0000 UTC「さて、と。そんなわけで無事入れ替わったわけだけど……ええと、志乃?」 「うわっ、ど、どうしたのよ、急に……」 「いや、急でも何でもないけど……大丈夫?」 「だ、大丈夫よ、問題ないわ!」 「ほんとにー?」 「……ううっ」 自分に見つめられ、不思議な気持ちになってしまう。 「いや、俺の顔とは思えない動揺っぷりなんだけど……ホントに大丈夫? 朝起きてためらわなかった? ちゃんとトイレいけた?」 「い、行けるわよ! 馬鹿にして!」 志乃が涙目だったことを、健は見逃さなかった。 そもそも、それを言い出せば朝から大変だった。 「あれ、ここ、どこ……えっ、な、なによこれっ⁉」 ぼんやりと目を覚ませば、周りの景色が見たことのないものばかり。 入れ替わったのだと気づくまで数十秒かかったと思えば、今度は下半身の違和感に気が付く。 それがどういう現象かは理解していたし、志乃自身、落ち着いて行動しようとはした。 「大丈夫、見慣れたものじゃない、健の、いっつも私が触り慣れてる……あっ」 ただし、自分の体についているとなれば、余裕なんてあるはずもなく。 「は、はやく健と……私の身体と、合流しましょう……うん」 そして現在に至る。 「はあっ……はあっ……」 「いや、ほんとに、どうしたの? いきなり深呼吸なんて始めなくても……」 「う、うるさいわね!」 「息が荒いし……あ、なるほど……」 「勝手に納得するな! もう、ばかぁ……」 志乃という女は、気は強いくせにイレギュラーには弱い。 入れ替わりを決断したのは自分の意思に違いないが、これは明らかに想定外だった。 「な? 俺の、というか、男の身体ってのはこんな感じなんだよ。年中発情期。志乃、朝トイレには行けたんだろ、でも、トイレを済ませてもどこかすっきりしなかったんじゃないの?」 胸元をちらちら見せながらも、近づいてくる健。 「い、言うなぁ……見せるなぁ……」 口ではそんなことをのたまいながらも、その目ははだけた自身の胸元に、 否、中身は健が入っている女体から、目をそらすこともせず。 「……一日三回、抜かないと苦しいからなあ。俺のは。朝やってないんでしょ。苦しいはずだよ、ここ、パンパンになってるはず」 「や、やめて、さわらないでよ……んっ……」 しかし、健が近くでちょこんと待機していると、やはりもじもじと体を震わせて、 何を思ったか、恨み言をつぶやき始めた。 「ど、どうして、あんたの身体、こんなに、あ、あれなのよっ……体中のムラムラが全く消えなくて、はあっ、ハアッ……!」 健が性欲お化けだということは、前々からわかっていた。 しかし、いざ自分がその立場になってみると、とても精力をコントロールできそうにない。 「志乃」 「はあっ……あっ……あっ、健」 気が付くと、自分の身体が後ろから抱き着いていた。胸の感触が背中に当たって、余計に変な気持ちになる。香りだってそうだ。自分の香りだったはずなのに、健の体になったからだろうか、非常にフェロモンとして、男性としての欲望を掻き立ててしまう。 「……ま、このために入れ替わったんだからさ。手ほどきは任せてよ」 「な、何を勝手に……あ、胸当たって……んッ……あ、こら……」 ベルトが外され、ズボンが下ろされると、とうとう大きくなった肉棒があらわになる。 「うわぁ……我ながら大きいなあ……」 「へ、変なこと言わないでっ! あっ、ああっ!」 なにか文句を言おうとしたのか、しかし、わずかに健が速かった。 志乃の細い手で、肉棒を握ってみせたのだ。 「あっ、ああっ……」 「……いいでしょ、これ。握られただけでびくびくして、幸せな気持ちになるよね」 「や、やめなさい!……んっ、あっ……」 強引に振りほどこうとするも、後ろから感じる胸の感触や、甘ったるい香りが判断を鈍らせる。 「あ、それ、ダメ……っ、お、男の人って、こんなに……っ、んっ」 「声、我慢しなくていいから。ほら、ゆっくりしごくよ……志乃のおちんちん」 「わ、私のじゃないし……あうっ、ひゃああっ⁉ な、なにこれっ、だめええっ…‥」 「男のオナニー。こうやってしこしこして、射精するんだよ。知ってるでしょ」 「知ってる、けどっ……はあっ、んっ、ま、まさか私がされる側になるなんて、思わないわよっ…‥あっ、だめ、そこっ、はあっ、健、だめ、それ、や、やめて……っ」 女としての矜持がなくなりそうな、それほどまでに強烈な快楽だった。 彼氏の体で、肉棒をしごかれる。 目の前では自分になった健が、楽しそうに眺めていて。 「とまらないでしょ。男の子って一度ムラムラが始まったら大変だからなあ」 「はあっ……」 「……ここで手を止めてみたりしたら」 「はあっ、ハアッ……う、ううっ……」 しごいていた手を止め、両腕を腰に回した健。 当然、肉棒にはふれていない。 「……もう、げんかいなんじゃないの?」 「ば、バカ……」 じらされていることくらい、当然分かっていた。しかし志乃は人並みには女性としての矜持もあるし、プライドも高い性格なのだ。 涙目になりながらも、なにも言い出せずにもぞもぞとするばかり。 そんな様子が、たまらなく愛おしい。自分の身体ながら、そう思う健である。 「……気持ちよくなりたい? 最後まで」 助け船を出した。正面で顔を近づけると、恥ずかしそうに顔をそらされた。 だが、無駄だ。 「……あっ」 正面から抱き着いて、豊満な胸を押し付け、安心させるようにやさしく微笑んでみる。 大丈夫。これで落ちないはずはない。 彼女と付き合いだしてから、自分は何度も、志乃のこの笑顔と巨乳にやられたのだから。 「……最後まで、射精まで、しよっか」 「……うん」 もう、恥ずかしさと気持ちよさとムラムラでいっぱいで、そう答えたのちに、快楽が襲い始めた。