fantia宣伝 24年11月-24年12月
Added 2025-06-16 22:01:38 +0000 UTCR6/11①『美味しく召し上がれ』
あらすじ
ハロウィンの日の朝、いつものように登校し、一人トレーニングルームで汗だくになりながら筋トレに励む野球部員。そこにやってきた後輩の不思議な力でイタズラされ、全身を半透明なキャンディーにされてしまう。舐められれば舐められるほど感度は上がり、さらに体臭と同じ匂いの香りが男たちを虜にする淫紋まで付けられ、放置されることになってしまう。果たして彼の運命は?
R6/11②『良い石の日 2024 異世界の絶望』
無料公開分
体にねっとりと這う感触。
ゆっくりと足元から登ってきたそれは、その末端を左膝辺りに沿わせ、惨めに勃起した陰茎に絡みつき、背中を一周してから、その頭部を右肩に乗せる。それが通った跡は、その体液で濡れて湿った色になっている。
普通に締め付ければ人の骨くらい折れそうな大蛇。それが今、俺の体に巻き付いている。
触れる場所から伝わってくる蛇の熱は熱い。口から舌をちょろちょろと出すその姿を目の前で捉えると、恐怖心しか湧いてこない。
だが幸いにも、今の俺は噛まれる心配はない。
なぜなら、俺の肉体は、全て灰色の石像に変わってしまっているから。だから、ところどころひび割れてしまっているが、体に巻き付く蛇に噛まれ、その毒を喰らう心配はない。砕かれてしまうという可能性はあるが。
動けない体で蛇に纏わりつかれて何時間経ったのか。大蛇は、日が暮れる頃にはどこかに去っていった。無事石像になった俺の体が砕かれることもなく。
また夜がやってくる。これで何日目だろう。
すでに1ヶ月以上経っているのは間違いない。そして俺に残された時間があまりないというのも。
俺が今いるのはとある森の中。冒険者として働く俺は、相棒と一緒に受けた依頼を達成するためにこの森にやってきた。
R6/12 『神隠し山』
無料公開分
「ふー、疲れたー。やっと終わったー。」
「お前の高校って、2年の時点で、3年の内容までやって、結構大変なんだな。」
「まあね。進学校だからしょうがないよ。早く一通り終えて、夏ぐらいからは、大学受験向けの授業にするみたいだから。」
「へー。うちの高校は、そういうのあんまないからな。さて、サッカーやりに行こうぜ。」
「オッケー」
机の上に広げた課題を自分のカバンに片付け、俺と冬矢は立ち上がる。
冬矢はタンスから軽くサッカーするのに良い服装を取り出し、着替え始める。
俺はというと、あらかじめ運動できる格好に着替えてきているから問題ない。
冬矢が着替え終えるの待ったら出発だ。
冬矢の部屋の扉を開けて、廊下に出る。
右に進めば一階に降りるための階段。正面には、扉がある。
その扉には、冬矢の部屋の扉に飾られた部屋の主を示すルームプレートと同じ木製のものが飾られている。
彼らの両親お手製のそれは、冬矢の部屋には、デコレーションされて「TOYA」と書かれていて、左側の扉に掛けられているものには、「SYUTO」と書かれている。
そう、その部屋の主は、秋斗という。
だが、その部屋の主は今はいない。いや、5年前から行方不明と言っていい。
「そういえば、俺たち今はもう、あの時の秋兄と同い年だな。」
ふと思ったことを口にしてしまう。
その言葉を聞いて、冬矢は暗い表情になってしまう。
それもそのはず。秋兄は、5年前から行方不明なのだ。
サッカーで県代表に選ばれるほど上手だった秋兄。当然、俺にとっても冬矢にとっても、秋兄は憧れであり、誇りであった。
俺が言うあの時というのは、俺が秋兄と会った最後の日のこと。
俺が冬矢の家に来るのは、家族で親戚の家に遊びに行く時だけ。
その親戚の家の隣に立つのが冬矢の家で、俺の家から100km以上離れた家の住む冬矢と小さい頃から仲良かった理由である。
そんな冬矢と秋兄が、県庁所在地にある俺の家の近くにやってくることがあった。それが俺の秋兄にあった最後の時。
二人が来た目的は、サッカーの県大会。秋兄の通う高校、一応今は冬矢も同じ高校に通っているのだが、そこが準決勝まで勝ち進んだ。
その準決勝が行われる会場が、俺の家の近くにあるプロの試合でも使用される県内最大級のグラウンドだったのだ。
秋兄はその試合に出場するため、冬矢はその応援のやってきたのだ。
残念ながら二人の両親は平日であったため来ることができず、それもあって、冬矢の案内役を会場付近の地理に詳しい俺が仰せ付かったわけだ。
試合自体は、負けに終わってしまったが、会場でユニフォーム姿の秋兄と3人で記念撮影をした。
その写真は今の俺の部屋に飾ってあり、俺にとって、秋兄との最後の思い出なのだ。
その秋兄が行方不明になったのが、それから一週間後。
普段通りに登校し、部活をし、学校を出た。
でもその後、秋兄は、家に戻らなかった。
家族も学校も警察も、思いつくところを探したし、もしかしたら俺のところに来ているのではないかと考えて、俺のところにも問い合わせはあった。
だが、どれだけ探しても秋兄の痕跡は見つからず、今も秋兄は行方不明なのだ。
生きているかも、死んでいるかもわからない状態で。
だから、冬矢も、その家族も、その件に関しては非常にナーバスだ。
今も秋兄が生きていると希望を持っている彼らは、秋兄の部屋を、軽く掃除をするくらいで、そのままにしているくらいだ。
そんな冬矢に対する失言、俺が「ごめん」と言おうと思った時だ。
「そうだね、洸雅のいう通りだね。俺たちももうそんなに大きくなったんだ。」
少しだけ涙目になりながら、冬矢は言葉を続ける。
「俺も、秋兄みたいに、サッカー上手くなれたのかな・・・」
「なれてるさ、きっと。」
「うん、そうだよね。じゃあ、行こっか。」
無理をしているのか、受け入れているのかわからない。
それでも冬矢は、元気いっぱいに動き出し、一階のリビングにいるおばさんに、俺といつもの公園にボールを蹴りに行ってくると声を掛けていた。