XaiJu
さとる
さとる

fanbox


そっと背を押す手の巻き添えでコンドームにされた球児①

それは突然だった。

今日の練習が終わり、練習着から制服に着替えている時、誰かが蹴飛ばしたゴミ箱からコンドームの空袋が大量にこぼれ落ちた。

その空袋たちが突然宙に浮き、俺たちの額に張り付いたのだった。

手で剥がそうとしても取れず、むしろ、引っ張ると髪の毛を引っ張っているかの如く痛みが発生した。

一体どうなっているんだと周囲を見て、みんな一様に不安そうな声をあげている。

と、急に全身に電撃のようなものが走る。

そして、体に力が入らなくなった。

それでもなぜかたったままの体、でも、動かせない。

今度は足に違和感を感じる。

足が何かに触れているような感じ。

何かがぴっちりと包む感じ。でも、包み込んでくるものが人肌のような感覚。

足元を見ると、ピンク色のゴムが輪っかになって、足を巻き込んでいく。

その下にあるはずの足はもうない。

それが、俺の足を巻き付けながら上昇してくる。

巻き込まれた部分は、足と同様、ぴっちりと人肌に触れる感じがする。

そうか、人肌のような感覚って、俺の体の触れる感覚なのか。

訳のわからない納得をする。

常識離れをした事態に対して、妙に冷静になってしまっているようだ。

周囲を見ると、俺と同じように額にコンドームの空袋が張り付いた球児も同様に、足の先端から輪っかに体が巻き付けられている。

色は人それぞれ。緑色や黒色だったり、またはそれ以外の色だったりする。

両足が一つのゴムの輪っかに巻き付けられると、今度は胴体。

まずはお尻とちんこだ。

ちんこが自分の体温に撒かれる感じは、なんとも言い難い。

熱いものに巻かれて気持ちいいとも言えるが、興奮するかと言われると、そうでもない。

お腹もどんどんピンク色のゴムに巻き付けられる。

腕をぶら下げている位置に、ピンク色のゴムの輪がたどり着くと、腕も巻き込まれる。

足と違い、頭に近いからどうなっているのかがよく見える。

巻き込まれる直前、その部位が透明に、そうまるでコンドームのような色合いの姿に変わり、ゴムに合流していく感じだ。

ゴムの輪に巻き付く、それって、俺今コンドームになっていってるのか?

なんで俺がコンドームなんかに・・・

そう思い、焦りを感じ始めたが、体は動かないし、どんどんコンドームになっていくしで、どうしようもない。

首下までピンク色のゴムの輪が到達すると、鼻にコンドームのラテックスの匂いが漂ってくる。

さらに俺の体に染み込んだ汗の匂いまで凝縮してしまっている感じで、臭い。

が、そこにそんな嫌悪感を感じたのは一瞬。

口も鼻もコンドームに変わる。

より濃くコンドームと汗の匂いが充満する。

額にコンドームの空袋が張り付いていた感覚がなくなると、目も髪の毛もコンドームのように巻き付けられ、最後に頭の先端が引っ張られるような感覚がした。

きっと精液溜まりが作られたのだろう。

ピンク色の大きなコンドームになった俺は、宙に浮いているが、その視界に自分に張り付いていたであろうコンドームの空袋が入る。

その袋が大きく、いや、周りの景色から考えて、俺が小さくなり、宙に浮く俺は、空袋に相応しいサイズになると、その中に入っていった。

そして、破れていた部分が補修され、封がされる。

コンドームらしく、一つの面は何かが印字されているが、反対側はコンドームが見えるように透明だ。

だから、外の景色はわかる。

とは言っても、宙に浮いていたコンドームの袋が部室の床に落下し、その天井が見えるだけの景色ではある。

俺は一体どうなってしまう?

もしかして、誰かに使われる?

つまり、俺の中に男のちんこが入ってくる?

その未来を想像し、嫌悪感を感じる。

だが、何もできない。

ただただ、自分自身の汗と自分の肉体が変貌して生まれたラテックスの濃縮された香りを感じ続けるしかない。



More Creators