黄金ゾンビ①
Added 2023-01-15 13:00:00 +0000 UTC「なあ知ってるか?黄金ゾンビの噂?」
学校からの帰り道、幼馴染と言っていいほど小さい頃からの親友である光治がいきなり聞いてきた。
「何、突然。」
「その反応は知らないな。元々はただの都市伝説。全身が黄金の男の像が街中にいて、それを発見すると、いきなり動き出して襲ってくるんだ。それでそいつに捕まるとゾンビみたいに、そいつも黄金の像に変えられちまうっていう。で、噂ってのは、最近その黄金のゾンビが、この街に出現して、人間を、しかも男だけを黄金のゾンビに変えていってるってんだ。」
「なんだよそれ、非科学的だな。大体、黄金の像が動くわけないだろ。どうせ、どっかのアホが、全身金色に塗って、襲いかかるだけの、迷惑系youtuberが考えたネタとかだろ。」
「いやそれがさ、実際この辺で行方不明の人増えてんじゃん。2組の田中とか、1年の須藤とか。」
「あー、そういえば、うちのクラスの山中も、昨日から家に帰ってないって連絡回ってたな。でも、ただの家出じゃね?」
「そんなに一気に何人も?それに、女子が話してた噂だと、田中の下校ルートの近くの茂みに、金色に輝く人影を見た人がいるとか。」
「えー、じゃあなんでそれ見た奴無事なんだよ?」
「女子だからじゃね?いなくなってんの男だけだし、ネットでその噂流れる時も、いなくなるの男だけらしい。」
「だからってなあ。信じらんないよ。」
「お、着いた着いた。じゃ、ここで。気をつけて帰れよ。また明日な。」
「ああ、じゃあな。」
と、光治に別れを告げた場所は、剣道場の前。
俺と光治が初めて出会った場所。
小さい頃、親に連れられて剣道をやらされた俺が通っていた道場。
俺は中学に入るときにサッカーをやりたいと思ったから、そこで剣道を辞めた。
光治は今も剣道部に所属して、剣道を続けている。
今日みたいに、学校全体で部活禁止の日、光治は、この道場に通い、稽古を行っているのだ。
「さて、俺も帰るか。」
小さい頃、道場に通うためによく通った道。
今では、高校に通うための最寄り駅に向かうための通り道となっているが、光治と歩くと、当時の気持ちになる。
ワクワクな気持ちを思い出しながら、進んでいくと、右手に小さな雑木林が見える。
小さい頃は、近所の子供たちと一緒にかくれんぼをしたし、剣道の稽古の一環で、中の獣道を走らされた記憶もある。
ふと、懐かしい気持ちが強くなり、仲を歩いてみたくなる。
剣道着を着て、面を除く防具を付けて、走らされた道を辿る。
雑木林の中のルートの半分くらいを過ぎたところで、天高く登る太陽の光を異常に反射する光を見つけた。
こんなところに、そんなものあったけ?
もしかして、不法投棄とかかな?
思い出の場所がそんな風になっているのは悲しいなと思いながら、反射光の源がなんなのか確認しようと近づいていく。
光源に近づくにつれ、それが、思っていたよりも背の高い、細長いものだとわかった。
どんどん近づいていくと、人影のようなものに見えた。
誰かの鏡とかスマホの反射光かなと思えてきたが、その光は、まるで人影全体から発しているように思えた。
そして、その反射の元にたどり着くと、それが何かわかる。
黄金の像だった。
しかも、全裸の男のものだ。
それも一体じゃない。何体もいる。
ちんこもしっかりと黄金で、皆勃起していて、なぜか全ての像のちん毛がないせいで、それぞれの勃起ちんこが異様にデカく見え、また、血管の一本一本、カリの形までしっかりと黄金になっているから、まるで美術品を見ている気分になる。
それぞれの像の筋肉の筋もしっかりと黄金で、よく鍛えられた肉体の像もあるが、それほどガッシリとしていない像もある。
だが、その黄金の裸体を見ていると、男の体って、金色だとこれほど映えるんだと思えてしまった。
それぞれの像のポーズは、無造作に立っているだけのものや、歩いているところを再現したであろう黄金像もあったが、中には、真ん中の黄金像を、周囲の黄金像が凌辱し、ある黄金像のちんこが、真ん中の黄金像のケツの穴に挿入した、レイプしているかのようなホモセックスを再現したであろうものもあった。
まるで美術品みたいな光景を見ながら、ふと気がついた。
何体かの黄金像が、真ん中の黄金像をレイプしているかの黄金の作品。
その中央で、みんなに犯されている黄金像、苦痛と恐怖に歪む表情をしているが、あれは翔太じゃないか?
確か、さっき光治が行方不明になってるって言っていた須藤翔太。
それに、翔太を犯している周囲の黄金像って、田中とか山中とかじゃないか?行方不明の。
翔太に挿入しているのも、遠藤先輩に顔がそっくりじゃん。
遠藤先輩も、昨日から部活休んでいたはず。
ということは、もしかして、もしかするのか?
さっき光治が話していた都市伝説と噂は、真実?
その時、俺の右肩に何かが乗っかるのを感じた。