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良い石の日2022①

ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ


まるでサーカスの開幕のベルのような音が鳴り響き、俺は目を覚ました。

なんだここは?

感覚的に立っていることはわかる。

ガチャガチャ。無意識に両腕を動かそうとすると、それが手首が肩よりも高い位置で鎖か何かで固定されて、腕を動かすことができない。

足もどうやら足首の辺りの鎖で固定されて、俺はX字状に磔にされているようだ。

着ているものは・・・、最後に記憶にあるジャージは無いが、その下の試合用のユニフォームは着ている。

ソックスは、移動中だからずり下ろしておいたはずなのに、なぜか試合中みたいに膝下まで引き上げられている。

でも今はそんなことはどうでもいい。

この状況をどうにかしないと。

と思い、周囲を見ると、おそらく俺と同じ拘束具にX字に磔にされた若い男が複数見える。

野球、バスケ、陸上、剣道などの各スポーツのユニフォームを着ていたり、有名なファストフード店や宅配便、コンビニのユニフォームを着ているもの、制服やスーツなどを着ているものなど、何らかの集団の証であるユニフォームを着せられている。

彼らの拘束台は、自分も含めハの字に並べられ、同じ方向に向いている。

全員同じような状況でパニックになっているようだが、全員が向く方にある緞帳が開く。

その奥から、満員の観客席から発せられる熱気が届けられた。

男としか思えない野太い声の男たちが、俺たちに興奮した視線を送っていることが肌で感じられた。


『それでは、2022年の良い石の日イベントを開始します。』


俺たちが乗せられている舞台の右側の卓から、司会と思われる男の声が聞こえる。


『良い石の日に因んで、15歳から20歳までの若い男子を石像にして販売するこの企画、』

「ふざけんな、俺たちを返せ。ぎゃっ」

『進行を邪魔する元気な声が聞こえますね。静かにしてましょうね。他の方もうるさくしたら、電撃をプレゼントしますので、気をつけてください。それに、先程石像にすると言いましたが、まだチャンスはあるので、諦めないでください。石にならずに、ちゃんとお家に帰れるチャンスは残っていますので。ただ、我々の命令に逆らうのなら、そのチャンスすらなく、石にしてしまいますし、それ以外の嫌な選択肢もあるので、それを選んであげることもできます。

まあ警告はこれくらいに。えっと、どこまで説明しましたっけ、あ、思い出しました。ここにいる男子を石像にして販売する企画です。お金がない方でも十分に楽しめます。石像になった彼らは、本日午前11時14分より、ホールの外で展示し、壊さないことを条件にお好きに触って、記念撮影をして、お楽しみいただけます。また、夜11時14分からのオークションで、気に入った石像があれば、入札していただき、自宅にお好みの石像をコレクションしていただけます。

皆様、それぞれの環境に合わせて、この良い石の日をお楽しみください。また、本日のステージや展示内容は、インターネットを介して、会費を支払いいただいた全ての方に公開させていただきます。ご都合が合わなくて、会場にいらっしゃれなかった方も、画面越しにこのイベントをお楽しみいただきたいと思います。』


石像?なる?展示?オークション?ネット中継?

え?どういうこと?俺が今から?

嘘だろ?

なんとか逃げれないかと、手足を動かしてみるも、ただ鎖がガチャガチャと鳴らすだけであった。


『それでは、今回の哀れなる石像候補者たちが、どのように石化するのかの説明をさせていただきます。

そちらの候補者諸君は、鎖で遊ぶのやめて、聞いた方が良いですよ。これから話す内容には、君たちが石像にならなくて済む方法も含まれてますから。』


俺の周囲で、俺と同様鎖をなんとかできないかと抵抗していた面々含め、全員が司会の男の話に耳を傾ける。


『まず、彼らにはこのA液という毒薬がすでに投与してあります。

この薬は、投与してからきっかり12時間後に、投与された人間が死にます。

そして、彼らの残り時間が、頭上のタイマーでカウントダウンされています。』


自分の拉致された時の記憶が確かなら、奴らに変なスプレーをかけられて、動けなくなったあと、首筋に何か注射された記憶がある。

それが、俺を殺すA液ということなのか?

とすると、残り何時間生きれる。

そして説明の通り、確かに、他の磔になっている男子の頭上にタイマーがある。

残り時間が1時間の人もいれば、4時間以上の人もいる。

だが、磔になっているため、自分のタイマーが確認ができない。

あと何分なのか?


『おっと、説明し忘れていましたが、ステージの中央にあるモニター、あそこにある画像が会員にネット中継されている内容ですが、ステージ上の君たちにも確認しやすいように、観客席の奥に同じものが映されているモニターを用意してあります。

自分の残り時間が気になる人は、それを観てください。』


と言われて、自分たちに不快な視線を送る観客たちが座る席の奥、ステージとは反対側の壁にあるモニターを見る。

確かに、自分たちが映され、順番に一人ずつアップにして映し出している。

それによると、自分の残り時間は、3時間ほどである。


『では説明を再開して、これから作る石像。別に彼らの死体を石像にしようというわけではありません。当然、生きたまま石像にします。

その方法は、このB液を彼らに投与することで行います。

これは、単純にA液を中和することができる薬剤。これをA液を投与されてから12時間以内に投与すれば、中和されれ、A液で死ぬことはありません。

ただし、この薬にはある欠点がありまして、それを利用して、彼らは石になってしまうのです。

原理としては単純に、中和して生成される中和物。それが、B液を投与してから5分で全身に循環し、ちょうど5分経った時点で彼らを全身石像に変えてしまうという仕様となっています。

さて、それでは、彼らには、A液の効果で死ぬか、B液の効果で、死なずに石になるかという二つの選択肢しかないかというと、実はそうではないのです。

この石化はですね、彼らの精巣に溜まったA液の変性物質が重要とわかっています。

だから、それをB液を投与されてから、5分以内に排出することができれば、彼らは石像にならずに済むというわけです。

まあこんな説明受けても納得いかないでしょうから、このお薬の投与実験の映像をご覧ください。』


つまり俺は、後3時間以内にB液というのを打ってもらわないと死んで、そこから5分以内にこの公衆の面前でオナニーして射精しないと、石になってしまうってことじゃないか。

そんなことはあり得ない、毒薬で人が死ぬことはあるけど、石になるなんてあり得ない。

そう思えたが、説明の証拠として提示された動画が、その事実があり得ることを示していた。

まず最初に、全裸の男が、牢屋の中で薬を打たれた。

そこからタイマーが回され、動画が早送りされて時間が経過して行く。

一旦、6時間の時間経過で、早送りが止まると、なんと、首から下の毛が自然と抜け落ちていく。

ここで、司会の男の説明が入り、A液の効果の証明で、6時間投与されて経つと、必ず毛が抜けると説明された。

後で、磔から解放されたタイミングで、確認すると良いと追加で言われてしまった。

さらに6時間近く経過し、投与から12時間経ったことになる。

牢屋の格子を掴み、ここから撮影者にここから出すように求めて叫ぶ中、タイマーが12時間の経過を示すと、突然のその男のパイパンちんこが勃起し出し、勢いよく白い液体は発射する。

それは一回では終わらず、何度も何度も、途中からは、竿の痙攣と先端から白い液体がそこから這うように出てくるのみ。

止めてくれと初めは強く求めていた男も、次第に弱っていき、最後には、その動きを止めた。

呼吸などが止まっていることを証明し、A液を打たれた男が本当に死んだことを示していた。

次に、別の男が映し出される。

その男には、先程同様にA液を打たれ、6時間経ったあと、首から下の体毛が抜け落ち、パイパンちんこを晒している。

そこに、その施設の男だろう、このままでは死ぬこととB液を打つと助かることを告げると、牢屋の中の男はB液を受け入れる。

当然、毒薬での死から免れた男は再度活気付き、牢屋から出すように要求している。

しかし、B液投与から5分経過した時、格子を握り、ギリギリ手が届きそうな距離で撮影する男を掴もうと腕を伸ばす男は、その姿のまま白く色が変わる。

そこから頭のてっぺんから足の爪先まで余すことなくその白い姿の男を映し出すが、一切動くことなく、またノックするかの如く軽くその男を叩くと、硬い石を叩くようなコンコンという響きの音を反響されていた。

そう、彼は間違いなく、全身石になってしまったのだ。

最後に、また次の男が映し出される。

A液を投与され、その効果の証明に6時間経過と、脱毛の映像が流された後、B液の説明と、5分後に石になること、それを免れるには、五分以内に射精する必要があると告げられる。

その男は、B液を投与されたあと、すぐにオナニーを初め、あっという間に射精する。

そして、そこから何分時間が経とうと、彼は石像になることはなかった。

つまり、先程の男の説明には嘘がないこと。

これでサカパンとスパッツを下ろして、無毛なら、俺はそのB液を投与されないといけないし、そこからすぐに射精しないといけないということになってしまう。


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