XaiJu
さとる
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固められ行く世界③

-3-


それぞれ挨拶を終え、全裸のままだった兄は、両親が用意した服に着替え、移動した。

僕がカタメール星人に献上されるまであと2時間。せっかくだから、近くのカフェで家族の時間だ。


「それで、ユウヤ、カタメール星人様へのお勤めはしっかりできたのか?」

「はい、バッチリです。」


カタメール星人に一度でも献上された人間は、皆カタメール星人に忠誠を誓っている。だから、もう20年以上前に献上された父は、カタメール星人を様付けで呼ぶ。


「カタメール星人様に色々教えられ、仕込まれました。これからは、カタメール星人様の教えに従い、多くの子種を撒きたいと思います。父さんもそのためにユキを作ったんですよね?」

「ああ、そうだ。当然だ。カタメール星人様は、我々人間のうち若い人間に価値を見出す。だから、常に若い人間を生み出すために、子種を撒くのは大事な役割だ。」


なんか、兄がヤリチンみたいなことを言っている。当時小さかった弟の前では言わないようにしていただけなのかもしれないが、ちょっと幻滅だ。自分もこうなるのかと思うと不安だ。


「それと、それとは別に、俺、父さんの種も味わってみたいです。もちろん上と下の口で。」

「おおそうか。そう言ってもらえると嬉しい。お勤め中は、いっぱい味わったのか?」

「はい、練習で友人や先輩など多くの人間から種をいただきましたし、味わってもらいました。でも、カタメール星人様のものは別格です。あれが献上されている間だけだと思うと、これからが心配で。」

「ああ、そうだろう。俺も、当時こっちに戻ってからは物足りなさを感じたものだ。だから、数で誤魔化すようになって、今でもいっぱい盛っているよ。それと、カタメール星人様より最後に種をいただいてからの期間が短い人間の種は、比較的カタメール星人様の味に近いらしい。だから、しばらくは友人たちと楽しめば良いよ。」

「そうなんですか?じゃあ、旧友達とたっぷり盛りましょう。みんなも同じ気持ちのはずだから。」

「そうしなさい。それともしよかったら、俺にも・・・」

「ええ、もちろん。俺を産んでくれた種を持つ父さんが望むなら、たっぷりと。となると、」


兄が嫌らしい目でこちらを見る。


「タク、10年後、たっぷり盛ろうな。」

「・・・」


なんとも返せない。自分はゲイでないのだ。だから、兄にヤロうと言われても、はいとは言えない。

だが、自分の記憶が正しければ、兄も当時ゲイではなかった。つまり、兄も変わってしまったということなのだろう。

兄「も」というのは、カタメール星人に献上された人間は皆、変わってしまうと言われているからだ。

カタメール星人に献上後、その人間は、忠誠を誓うのはもちろん、皆ゲイになる。その癖、子供を作るためだけに、女性と愛のないセックスを行い、子をたくさん設けるようになる。

そのような愛のない関係でも、どの家族の父親は子作りのための結婚に賛成であり、多くの夫婦が誕生する。

むしろ、女性が独り身で居続けた場合、カタメール星人に献上された男子にレイプし、身籠させられるため、その方が良いとされている。

昔は知らないが、現代では男からのレイプは、相手を死なせたり、妊娠不能にさせない限り合法である。

なぜなら、政府の人間はほぼ全て一度はカタメール星人に献上された経験を持つため、カタメール星人に献上する男子を多く生み出すため、女性は常に妊娠しているのが理想と考えられている。つまりは、子供を産む機械という認識だ。

現代社会では、愛のあるセックスは男同士で行い、子供を作るためだけに、女性と結ばれるのだ。(だからと言って、女性が軽視されるわけではない。子供を作るためには、女性が必要と認識されているため、両方の性別が重視されているのだ。)

僕の両親も、父から母への愛は厳密にはないだろう。だが、父は母を大事にする。僕たちのために、母に危害を加えるものに敵対もするだろう。ただそれは、次世代の「献上品」や「産む機械」を産み、育てるために必要だからだ。多くの家族がそんな社会なのだ。

そして、カタメール星人の元から帰ってきた兄もそんな感じになっている。自分もきっとそうなる。

一体何をされたら、そうなるのか、恐怖を感じてしまった。

そう思ったら、にいちゃんに聞いてみた。


「にいちゃん、カタメール星人には、どんなことされたの?」


心配そうな顔をしていたのだろう。今や背は僕の方が高いが、弟をあやす様な優しい表情で答えてくれた。


「タク、心配しなくていい、そんな怖いことされない。行ってみたらわかる。気持ちいいことばかりだ。石像になるのも、初めは動けなくて怖いが、その状態で触られるのは気持ちいいぞ。さっきお前に触られたのも、興奮させてくれた。触られて、気持ちよさから反射的に逃げたいのに動けないんだ。それにちんこを愛撫されて逝きそうになっても、動けないんだ。往けないんだ。最高の感覚になる。それにカタメール星人様や動けるようになった人間に視姦される。勃起したちんこを隠したくても体は動かないんだ。次第に興奮に変わっていく。動かない体に体液をかけられたらまた最高だ。自分で拭けない。体を垂れる液体のねっとりとした感覚を味わうことしかできない。これまた気持ちいいものだ。そう聞けば、怖いことないだろう?」


十分怖いです。そう言いたくて仕方なかったが、何も心配することはないという兄を信じるしかなかった。


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