XaiJu
さとる
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固められ行く世界①

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西暦20XX年。

空から突然奴らがやってきた。

奴らは巨大な宇宙船に乗り、現代では困難な何もないところに映像を映し出し、我々人類に宣告した。


『この星の全ての雄は、我々カタメール星人の物とする。

ただし、一度に全てを奪うと、良質な美術品であるこの星の生態系を破壊し、絶滅に追いやってしまう可能性がある。

そこで、10年毎に、15歳から25歳の雄を1万体我々に献上し、その後貴星に返却することで、貴様らの生態系の維持を認めるものとする。』


このような内容、到底受け入れることができないと、このカタメール星人に対して、人類は反抗を試みたが、結果は言うまでもなく。

圧倒的な科学力の差に人類は敗北した。その結果生み出されたのが、通称『敗北者の塊』。

そこには、当時戦った、人類の壊れた戦闘機や戦車が、まるで初めからそう造られたかのように白い、石膏像のような姿で、しかし何十年も経っているのに、一切の風化を見せずに現存している。

そして、それをよく観察すると、当時戦った兵士たちもまた、白い像となり、残されている。

兵士たちの鍛えられた肉体。雄のように雄々しくそそり立った肉棒。彼らをこのような姿に変えたカタメール星人の光線は気持ちいいのか、皆恍惚の表情で勃起させている。彼らの着ていた隊服のみが風化したようで、今では完全に全裸である。

世界各地に点在する『敗北者の塊』。当初は、自衛隊をはじめとする、各国の正規兵たちが戦ったが、すぐに兵は固められ、それでも反抗の意思を持った多くの若者が固められ、今も世界各地で、その若い肉体と勃起を晒し者にされている。

この『敗北者の塊』は、今や人類のカタメール星人に対する服従心を生み出すために、学校の校外学習では必須のスポットとして、何度も足を運ぶ場所になっている。


人類の最初で最後のカタメール星人への反抗戦争は、多くの『敗北者の塊』を生み出しただけで、敗北に終わった。結果、人類は絶滅や当時の政府の完全解体は許された一方、当初の要求の1万人の男ではなく、全ての15歳から25歳の男子の献上に変更されたのである。

絶滅まで戦うことを求めるものもいたのは事実だが、対価としての技術提供を提案されたこともあり、人類はその要求を受け入れることになった。

つまり、男に生まれた以上、一度はその身をカタメール星人の所有物として扱われ、管理されることになる。

そして僕も明日、カタメール星人に服従の証として献上される。


ただ、悪いことばかりでない。にいちゃんと10年ぶりに会えるのだ。8つ年の離れた兄は15歳の時、カタメール星人の所有物になった。

カタメール星人の所有物の間は年を取らないらしいから、きっと以前の変わらない兄に会えるはず。とはいえ、当時7歳、今は17歳の僕を弟と認識してくれるのか不安だけど。



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