こんにちは、ほしです。
今回も制作過程を色々まとめていきます。
今回のテーマは「ヒント屋」です。
MOTHER2というゲームに、お金を払うことで次に何をすればいいか教えてくれるキャラが出てきて結構それが好きだったのですが、今回はそういうシステムを絵にしてみようと思いました。
1.遺失物の元へ向かうシーン
ヒントをくれる怪異の元へ向かって通路を歩くシーン。遺失物が収容されている場所なので、厳重で重苦しい雰囲気を想定しています。
2.遺失物004との対面
収容施設の最奥にいたのは、スーツを着たひょろ長い遺失物、自称「ヒョロヒョロさん」。
彼と取引をすることで、攻略のヒントが得られるという設定です。
3.選択
指定したアイテムを持ってくれば、かわりに色々情報を教えると提案してきます。
ラフでは主人公の表情が良く見える感じだったのですが、これはのちに変更します。
4.取引画面
取引画面のUI。玩具を渡すことができます。
彼にとって人間の持つアンティークや玩具が重要なようです。
まずはBlenderで、怪異を収容する施設の廊下を作っていきました。
清潔で真っ白な研究施設のような雰囲気にしようとも思ったのですが、結局それはやめて、おどろおどろしい見た目にすることにしました。
この施設の最奥にいる怪異は人間より数段上の知性を持っているという設定で、彼のいる部屋は清潔な雰囲気にしたかったのです。
なので、そこまでの通路を少し汚い雰囲気にすることで、メリハリがつくのではないかと考えました。
窓は動物園などで使われているものを参考にしています。
壁の向こうには得体のしれない怪異が収容されている感じです。あまり通りたくない雰囲気を目指します。
行き来を制限する厳重な扉。
扉をロックするセキュリティ。クリスタで丁寧にテクスチャを作りました。
ドアや配管などを追加し、ある程度雰囲気ができました。
次にキャラを描きいれていきます。
毎回のことですが、キャラの顔を可愛く描くことに全力をかけます。
数日かけてひたすら調整し続けます。可愛さとは何なのか、ゲシュタルト崩壊していきます。
いい感じになってきたと思います。
最後にBlenderでドローンを追加して、1枚目ができました。
ヒントをくれる怪異と対面するシーンです。
ぱっと見で、何かやばい奴が収容されているとわかるような絵作りを目指します。
「羊たちの沈黙」のレクター博士が収監されていた部屋などを参考にしました。
ここにいる怪異は、主人公に対してアンティーク玩具を持ってくるよう要求してきます。なので、背景にいろんな玩具が置いてあれば、文字で説明しなくてもキャラクター性が伝わるのではないかと考えました。
というわけで、ひたすら玩具をモデリングしていきます。
今回一番作っていて楽しかったのはこれ、ファービーという電子玩具です。
まつ毛を付けると一気に似ますね…。
Blenderのパーティクルシステムについて調べながら、部分ごとに違う毛質になるよう気を付けて生やしていきます。
ちなみにこれは初代ファービーのデザインですが、電池が少なくなると怪奇音出し始めるのが怖いです。
また、怪異が座る椅子も作りました。
ほとんどテクスチャに頼っているのですが、それでもかなり苦戦しました。
部屋を整えながら、作ったものを配置していきます。壁に貼ってあるのはパブリックドメイン(著作権フリー)の画像で、こちらのものを使用しています。
https://digitalcollections.nypl.org/
次にキャラを描いていきます。
ヒョロヒョロさんという名前の通り、この怪異はヒョロヒョロと細長い見た目をしています。
いろんなシルエットを探りつつ、全体を描きこんでいきました。
1枚目と同じくBlenderでドローンを足して、2枚目もこれでOKです。
このシーンは2枚目と同じ場所なので、別角度のカメラで背景をレンダリングします。
冒頭の通り、ラフ時点では主人公の表情が見える構図でした。
しかしよく考えるとこの構図、カメラがガラスの向こう側にいるということになります。
初対面の、しかも得体の知れない怪異との会話シーンなので、カメラがガラスの向こう(怪異側の視点)に立ってしまうと神秘性が薄れてしまうのではないかと思いました。
なのでこのように、カメラは主人公側にして、見上げることで怪異の迫力を感じられるような構図に変更しました。これなら主人公の表情も見ることができ、良い感じに緊張感を出せそうです。
あとはひたすら描き込んでいきます。
3枚目もこれで良しとします。
怪異と取引する画面UIを作っていきます。
主なデザインは、以前作った駄菓子屋での買い物画面を利用しています。
持っているアイテムを渡すと専用のポイントがもらえて、それを貯めることで重要な情報や道具と交換することができる、というイメージです。
レアなアイテムほど、もらえるポイントも大きくなります。
アイテムをここで取引に使うか、「どうぶつの森」シリーズのように自室に飾るか、他のキャラにプレゼントして好感度を上げるか、色々悩めたらよいな…という妄想をしながら作りました。
背景は強めにぼかします。
UIでほとんど隠れてしまうので、キャラもざっくり描くだけにします。
これで4枚目もできました。
Blenderでドット調の処理をかけます。
これにて完成です!
今回登場したこのヒョロヒョロさんですが、かなり特別枠の怪異という設定です。
本来人間の技術では閉じ込めておくことはできないのですが、彼自身が人間に対して興味や好意を持っているため、自らこの施設の中に入ってくれている、という感じです。
「羊たちの沈黙」のレクター博士のような、とても役立つ助言をくれるのに、いざ敵に回ると絶望感しかないようなキャラは良いですよね…。
この怪異もそういう絶妙な立ち位置にいるので、今後も節々で物語に絡められたら良いなと思っています。
引き続き世界観を広げられるように描いていきますので、また見ていただけるとうれしいです。
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!