【文】困った!恋愛至上主義!のはなし
Added 2019-03-24 10:32:32 +0000 UTCまずは新規の支援者様への御礼から プライム山口様、てゐぬ様、朔馬様、ラモトツ様、あさこと様、ラルク様、イサコ様、にゃん様、日本オオカミ様、ギルル様、じゅり様、saikin_dounan様、ぼ様、true様、深海二十四番街様、うぼぁー様、uesaka77様 そして匿名でご支援頂いた皆様、ありがとうございます! 今回は、「恋愛至上主義は、恋愛についての創作や実録を描く自分にとっても困る!」という話を書こうと思います。 「恋愛至上主義」とは、「人間間における数多の関係性において、“恋愛”が最も価値のある関係性だ」という思想のこと。 とド直球で説明すると、さすがに多くの人が「そんなこと思ってないよ!」と反論したくなると思います。 しかし想像している以上に、この恋愛至上主義は、私達の生活に深く根付いているものです。 たとえば、別に心から恋人を欲しがっているわけでもないのに、なんとなく恋人のいない自分を恋人が居る人よりも劣っていると感じることはありませんか? それは、周りの知り合いとかメディアとかその他諸々によって、恋人がいる=リア充=優れている、みたいな式が頭の中に植え付けられてしまっているが故の偏った考えであるといえます。 リア充爆発しろ!とかいう言葉が蔓延っているオタク界ですら(だからこそとも言えるかもしれませんが)、この“恋人がいる人は勝ち組”みたいな価値観が蔓延っているなぁと、私自身も常々肌で感じています。 もちろん、それは偏見を持った当人だけが悪いというものでもありません。社会全体にこの恋愛至上主義が染み付いてしまっており、それが日常的に圧力をかけてくるわけですから、気づかぬうちにその価値観が染み付いてしまうのも無理のないことなのです。 また、街中で男女のペアを見かけると、その人たちについて何も知らないのに、あの2人はカップルだろうな、となんとなく勝手に推測してしまうことも多いのではないでしょうか。 実際にはきょうだいであったり友達であったり、いろんな可能性が考えられるにも関わらずです。 これも恋愛至上主義、特に異性愛主義が社会に空気のように浸透してしまっているが故の偏見といえるでしょう。 これもそう感じてしまう人は悪だ!というものではありません。こういった恋愛至上主義がいけ好かねェと考えている私ですら、男女のペアを見ると反射的にカップルだと思ってしまうことはあります。 恋愛至上主義に限らず偏見というものは誰でも持っていて、時に人を誤解してしまうのは仕方のないことでもあるのですが、それに気付き自覚している、そして少しでも誤解を減らそうと努めるということが大事なのです。 そしてこの恋愛至上主義は、恋愛ものの創作や自分の恋愛にまつわる実録を描く私にとっても、なかなかに困ったものです。 夫氏というパートナーが居て、恋愛について考えたり描いたりするのが好きなんだから、お前にとっては都合の良いものなんじゃないのかよ?と思われるかもしれません。 それが!!!!全然そんなことないんですよ!!!!(逆ギレ …冷静に理由を説明しましょう。 恋人や配偶者の居る人は優れているという考えが世間に浸透してしまっていると、恋人や配偶者のいない人たちがその圧力を受けるわけですよね。 そうすると、別に恋人や配偶者が欲しいと思っていない人たちまで、不必要に恋人や配偶者がいる人に対する羨望や嫉妬や憎悪を抱くようになるでしょう。 そしてそういったマイナスの感情を抱くと、大体の人はそのいわゆるリア充に対する羨望や嫉妬や憎悪を、ツイッターランドやら何やらで吐き出しますよね?(私でもたぶん吐き出すとおもいます) すると、逆に恋人や配偶者が居るオタクにとって、なかなかに窮屈な環境が出来上がってしまうわけです。 私は気にせずこの通り惚気やら性事情やらをホイホイ呟いたり実録漫画にしたりしているわけですが、人によっては恋人や配偶者についての話や惚気を呟きたいと思っても、そういった空気が蔓延していて呟きにくい、呟けないと悩んでいる場合もあるかと思います。 別にその人自身の惚気が不快だと、誰かが言ったわけでもないにも関わらずです。 それって、すごく勿体無い環境だなーと、個人的に思います。 だって!私ももっと他の夫婦やカップルの惚気とか性事情とかの呟きや実録を見たいのに!それが潜在的に増えづらい環境ってめちゃくちゃ勿体無いじゃないですか! 推しの絵が少なかったら誰しも嘆くでしょう!それと同じですよ! いやもっと広い視野で探せばそういう実録もあるところにはいっぱいあるんですよ、自分で実録を描き始めてからそういうコンテンツの存在が身近になって気付くことができました。 でも逆に言うと、自分で描き始めるまでは、自分で描き始めないと、気付けなかった。 二次創作メインで活動しているときは、自分の周りにはほとんど無かったんです。そして自分の周りにないものに手をつけるのは、けっこうな好奇心と勇気が居るものなのです。 しかもなんだかんだで創作界隈でも、恋愛や性や夫婦関連のリアルな話を求めている人というのは少なくないと思います。 実際にこうして私の実録漫画が、創作界隈の方々にもこんなに閲覧頂き反応を頂けているわけですから…。 そう思うとやっぱり、勿体無いな〜と感じてしまうのです。 これは恨み辛みだけでなく、恋愛や性事情について赤裸々に語るのは恥ずかしいことだという風潮の影響も大きいかと思いますが…。 恋愛至上主義が蔓延る窮屈な社会に生きているわけですから、ネットでぐらいそりゃあリア充爆発しろのひとつふたつは言いたくなるでしょう。 ネットでぐらい、リアルの恋愛について考えなくても良い環境を作りたいと思うでしょう。 だから私は今、そういったリア充爆発しろ的な風潮に対してよりも、現代社会を取り巻く恋愛至上主義に対して「おこ!!」という気分なんです。 あと異性愛の創作活動を行なっている身としても、恋愛至上主義、特に異性愛主義はちょっと厄介なものです。 何故なら、どんなに複雑な男女の関係性を描いても、読み手から無意識に“典型的な男女の恋愛関係”という枠に嵌められてしまいがちだからです。 分かりやすい例を挙げるなら、「恋愛でない男女バディものを描いても読み手からは恋愛と解釈されてしまう」みたいな、そんなかんじです。 または「プラトニックな男女カップルを描いているにも関わらず、このカップルには性的関係があるに違いないと勝手に想像されてしまう」みたいな。 私の場合はこれの逆パターンで、男女間の性的関係はあるけど恋愛とは限らない関係性を描くことが多いです。 たとえばセックスフレンドとか、保護者被保護者とか。女側のガチ片想いで男側には恋愛感情は無い(でも性的関係はある)男女とか。 それでもやっぱり、男女がセックスしてるからこれは恋愛関係だろうと、誤って解釈されることが多い…ように感じます(意識過剰なだけかもしれませんが)。 なんにしろ、世間の固定概念から外れた関係性を描いてもそれが伝わりにくい、読み手に典型的な恋愛関係と解釈されてしまうということが、BLGLに比べて起こりやすいと思われるのです。 それもなんていうか、めちゃくちゃ勿体無い話だなぁとおもいます。 男女関係だってもっと多彩で複雑なものなのに、男女を描くだけでぜんぶ恋愛ものの創作として一括りにされてしまうなんて、つまんないじゃないですか! ということを先日ツイッターでいろいろと拝見して感じたので、ちょっとしたぼやきを長々と書いてしまいました。 こういった恋愛至上主義が広く深く浸透してしまっているのはもう仕方のないことです、私ごときの力でそれを変えようという気もありません。 ただこのぼやきを読んで頂いたあなたには、少しだけこのことについて考えてみて頂けると、とてもありがたいなあと思います。 ここまでお読み頂きありがとうございました!ノンタンでした!