……というわけで、前編では性癖と構想をこねくり回していた頃の話をした。
後編は、実際にどう作っていったか、どんな壁にぶつかったか、そして何を削り、何を残したか。残骸とエロの間をうろうろしていた3ヶ月間を中心に記録にしておく。
(2024/秋冬)
F1(性別判定テスト)が早々に完成し支援者様に先行公開したのがこの頃。順調かと思われたが、F2(夜間調教)で盛大に躓いて全然進まなくなった。F3・F4も進めていたが全然見えてこない。
低血糖症が悪化し始めたのもこの頃で、(糖は脳の栄養なので)頭は働かないわ、意識が遠くなるわ(ストレス由来だと思っていた)、難題が山積みだわ、でも貧困だったので早く完成させたくて自分を追い込んで苦しかった。skebも並行で受けていて、切り替えが大変な面もあったが、生活的にも依頼内容の楽しさ・面白さ的にも嬉しかったし、自分に依頼を下さるという事自体にも本当に助けられた。(ご依頼者様たちには頭が上がりません。本当にありがとうございました。)
記録を見ると、TS前の街の便役の様子や、TSシーン、スマホで政府の通報CMを見るシーンなどがあったようだ。初期案ではその結果クリニックに予約してしまうところも書く予定だった。(この前の記事のやつです。)
ユニットも完成版に無かったものがたくさんある。
手マンユニット・ちょっと気持ち悪い見た目のディルド・触手系ディルドやユニット・吸引機・乳首を挟んで電撃を与えるユニットなど。
「機械姦」らしさを出したかったので、結局マシンらしいものを優先して採用した。
触手ユニットは世界観と合わない気がしてやめた。ちょっとファンタジー色があれば合うと思う。あるいはもっと時代が進めば「宇宙的な何か」として出せるかもしれない。世界観の未来度は、悩んだ結果現代寄りになった。続きとして未来編を出すのも楽しそうだ。
スパンキングユニットをボツにせざるを得なくなったのは個人的には悲しい。またどこかで復活させたい。
背景にある4種の液体用シリンダーも、当時は股の間に注入用のものが2種類だけあった。シリンダーは作中あまり存在感が無いので見ていない人もたくさんいると思うが、今の形にしたことで量も多くできたし、実は排出された液体が地味に溜まっていっている。
この頃はUI風表示で各部位の感度なども適宜入れていくつもりだったが、後述の理由から無しになった。
(2025/上半期)
3月は帯状疱疹(追い詰められてて草)になって体中が痛く、ほとんどskebしかできなかった。
5月ごろに低血糖症であることにやっと気付いた。実はまだ医者には行けていないのだが、少なくとも血糖値コントロールを始めてからは明らかに作業スピードが向上し、ストーリーや進行・進捗の整頓が捗るようになった。急に賢く健康になった気分だった(笑)
そして、この流れを使って完成させようと思った。ここから3ヶ月で取った休日は4日くらいだと思う。集中できる環境の大切さを知った。(ご支援本当に助かりました!)
ここではまず、説明的だった導入シーンを改善したり、F1のエロさを上げる作業をしていた。
その次にストーリー全体を見直し、問題点を洗い出して、すでに実作業に入っていたF2~4のプロットも書き直した。
プロットの書き方が悪いのか、他のスタイルの方が合っているのか分からないが、この時点でも問題が山積みでどうしようかと思った。この辺は次回作では洗練させたい。研究が上手くいきますように……。
そんなこんなで、プロットで詰まってどうしようもないところや細かいところは、実際の画面上で前から順番に取り組んでいくことにした。「何が問題かよく分からない状態で悩み続ける」よりは、「とりあえず読める形にしてみて、そこから問題点を浮かび上がらせる」方が早いと判断した。
結果的にこの手法は捗ったが、デメリットもあった。
この時点での物はあまりにもゴミすぎて(試作と完成の違いも自分にしか分からないレベルだった)、支援サイトに共有することができなかった。本来、もっと一緒に進行状況を共有して、支援というより伴走に近い形でやっていきたかった。見せられない時間が続いたことには、自分としても引っかかりが残っている。
これが次回から改善されれば個人的には嬉しい。しかし、もしかしたら全体に何周も手を入れてだんだん形になっていく方かも知れない。そうだとすると支援サイト運用的にかなり不利だし、見る側も面白くないと思う。制作してはいるのに、支援者さまにお渡しできるものがあまり無い、という状態が続いてしまった。月額で支援いただいているのに、受け取れるものが少ないのは申し訳なく、何とか改善したいと考えている。
(2025/07)
販売の直前まで、また違った雰囲気のUI風のモニター表示をやろうとしていた
しかし「響の主観で進むストーリーなのに、響が知ることのできない情報が入ることで没入感が削がれる」ことに気付き全ボツとなった。
UI表示とは、ユニット名や各部位の反応・次の処置内容・SF感あふれるマシン処理ログ表示などのことで、楽しかったのだがカットしたことで結果的に良い物になったと思う。
終盤は、大量のタイピングや、イった時の激しい痙攣エフェクトとか描き文字の加工などで手首を使いすぎて、長く絵を描いて来たが初めて腱鞘炎になった。でも迫力が出てエロくなったと思う。
先述の響やモブのセリフ調整や、ルール説明・フラグ・心情などがちゃんと読者に伝わるかを調整するのが難しかった。長編かつ制作が長期になると、この辺が煩雑になって混乱することが分かった。制作がまっすぐ進まなかったのも悪影響が大きかった。度重なる変更で、変更前の残骸が散らばってしまっていたり、自分でも分からなくなったりした。要改善策。
F3(絶頂禁止オナホ)は割と最後まで課題が残っていて、同時刺激をどう表現するかと、絶頂禁止中のテンポ・展開が難しかった。また、シーンとシーンのつながりがぶつ切りになってしまったり、時間経過の表現方法に苦しんだ。
あと俺の作品では「(簡単に)メス堕ちしない」ことを意識しているので、響の態度の変化を表現するのにも苦労した。
終盤になって絶頂禁止用頭ユニットを追加した。最初斜め上に着けさせたら見た目がエヴァっぽくなってしまったのと、位置的に響に全然似合わなくて笑った。今の位置にして可愛くなったと思う。
文字情報については全編通して言えることだが、俺の作風ではセリフと擬音以外の文字情報が多いと急に面白くなくなってしまうことが分かった。絵の情報と喧嘩して過剰な情報になったり、想像の余地が無くなってしまうのかも知れない。
文字を制限した結果、文字で説明したいところでできなかったり、設定を隠しつつ伝えないといけなかったりして大変だった。
今回は試行できなかったが、もしかしたら(世界観がフェチの主軸なので)心情も減らしても良いのかも?あるいは地の文の使い方を考え直しても良いのかも知れない。要検証。
絵については、最初は「基本1枚で…」と言っていたのが笑えるくらい、最後の3ヶ月でカットが増えた。
特に仰け反りは足してよかった。仰け反り絶頂エロい。
斜めの絵もよく描けたし、最後の最後に足したオチの絵は本当にエロく描けたと思っているので良かったらじっくり見て下さい。
この辺の加工前素材・使用しなかった差分などを、(ボリュームがあるので)別記事で共有できれば良いなと思っています。せっかく描いたから見て欲しいだけなのはここだけの秘密です……
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めちゃくちゃ長くなってしまいました。本当はもっと書きたいことがあるのですが、振り返りとしては蛇足なのでこの辺にしておきます。
ここまで読んでいただきありがとうございました。