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こたつむり(旧作)

「お兄ちゃん、いつまでこたつに入っているの!」 ある雪の日、今年も兄弟の家ではこたつの取り合いが発生していた。両親が外出しているとあって、とりわけ独占を狙って戦争になる。 「うるせぇな、こういうのは先着順だっての。」 しかし中学生と小学生では力の差は歴然。大人げない兄の勝利が常であった。 「いつもそう言って、出てきたことがないもん!」 例年通り悔し涙を堪える弟。 「おーい、みかん取ってくれ。」 その姿も兄が出たがらない理由の一つである。いつも成績優秀な弟ばかり贔屓される鬱憤を、ここぞとばかりに晴らす機会なのだ。 「そんなに好きなら、お兄ちゃんがこたつになればいいんだ!」 こんなに子供っぽく拗ねる弟も珍しい。ぷんすかと背中を向けると、そそくさとリビングを出ていってしまった。 「ハハハ、「こたつになればいいんだ」ねぇ...なれるもんならなりたいよな。」 あいつも面白いことをいうもんだ。そう思いつつ、上のみかんを取るために起き上がろうとしたその時。 「...???」 兄は体が動かないことに気づく。正確に言えば、こたつの内側がコンクリートで固められたように重いのだ。 「金縛りか?」 それにしては痺れを感じない。一体これは...? モゾッ。 「えっ?」 突然、体から何かが這いずるような感触が走る。 ゾッ...! ズゾゾ!! ゾゾゾゾ!!! 感触は次第に大きくなり、やがて全身を蝕むように蠢き始めた。 「うわぁ!!!」 兄はパニック状態になり、何とか脱出しようと必死にもがくが、 「ひゃっ!?ちょっ、やめっ...」 やはり体はまるで石のように動かない。それどころかモゾモゾと触れられるむず痒さに力が抜け、変な声を出してしまう。 「やめろっ、くそっ、くそっ...」 それでも懸命に暴れていると、 ズボッ。 右手がこたつの中から飛び出した。これで何とか動ける、そう思った瞬間... 「!?」 視界に自分の右腕がチラリと映り、暖かいはずの背筋が凍り付いた。改めて見てみると、それはは慣れ親しんだ角ばった腕ではない。色は漂白されたように抜け落ち、力仕事などしたことがないであろう、人形のような腕であった。爪も赤いネイルが塗られ、ラメでキラキラと輝いている。 「う、嘘だ!俺の体、どうなって...!」 腕に負けないほど白い顔のまま、恐る恐るこたつをめくる兄。 「そ、そんな...」 その光景は、考え得る限り最悪のものであった。彼の体を拘束し蠢いていたものは、スライムのような半透明の個体だったのだ。満たされたスライムの空間で、服は侵食されビリビリになっていた。 「この服、気に入っていたのに...」 そんな嘆きを無視して侵食は進む。とうとうトレーナーは完全に溶け、上半身は完全に裸になってしまった。 「ひゃっ!?♡」 スライムが直接肌をなぞるようになると、突然電撃のような、それでいてこそばゆい感覚に襲われる。本人は暗くて気づいていなかったが、乳首はぷっくりと大きく、鮮やかなピンク色に変化していた。 「こ、これ以上は...♡」 やがて胸の疼きは広がっていき、上半身全体をマッサージされているような感触に変わっていくいく。兄は未知の改革に恐怖を覚えるが、力の限りを尽くしても体はスライムから抜けない。 「ああっ、そんな、嫌だ!!!」 それどころかスライムは質量を増し、こたつから溢れ出そうとしていた。 「神様ごめんなさい、ごめんなさい、もうしません!ちゃんと弟にも優しくします!だから許して!」 自分はスライムに溶かされてしまうのだろうか。兄は恐怖で泣きじゃくりながら助けを求めるが、その声が誰かに届くことはなかった。そして... ブワッ!!! 突然スライムが爆発を起こし、布団と共に部屋中を埋め尽くしていく。兄はスライムに口を塞がれ、最期の悲鳴を上げる間もなく沈んでいった...。 「ふわぁ、さむさむっ...。」 兄に起こった異変に気が付かないまま、外出していた弟が帰って来たのは数時間後のことだった。その口には焼き鳥の串をくわえている。 「でも神社のおみくじは大吉だったもんね!ええっと、願い事は「思いもしない所から入って来る」だっけ?できればお兄ちゃんがこたつを譲ってくれれば...。」 そんな淡い期待を膨らませ部屋に入ると...。 「あれ?お兄ちゃんも出かけているのかな?」 そこにはもぬけの殻のリビングがあった。 「まったく、テレビもこたつもつけっぱなしじゃん!ホントにこういう所ズボラなんだから...。」 それでも暖かいこたつにすぐ入れることはありがたい。弟は早速こたつに入ることにした。 「ふわぁぁ、やっぱりこたつはいいなぁ。」 こたつの中で大の字になりながら、弟は欠伸交じりにそう呟く。家族全員で入っているときは足が動かせず、一ヶ所だけ熱くなってしまうこともあるが、一人ならまんべんなく暖を受け取ることが出来る。 「なんか気持ちよくなってきちゃったよ。僕もお兄ちゃんになっちゃうなぁ。」 足から肩まで、文字通り包まれるような気持ちよさ。特にズボンはこんもりと膨らみ、なだらかな山になっていた。 ...えっ?ズボンの膨らみ?普通こたつでは感じ得ない感覚に、弟は少し我に返った。 「もしかして今の僕、こたつの中でエッチな気分になっちゃってるってこと?何か嫌だなぁ...」 それでもこの心地よさには代えられない。弟は股間の感覚を気にしないよう自分に言い聞かせながら、こたつで暖を取り続けた。 ソワッ...モゾッ、サワサワ...♡ しかし、やはり様子がおかしい。忘れようと思えば思うほど、股間は痛いほど膨らんでいく。それどころか、パンツの上から何かに触れられるような感覚が走り始めた。 「ち、ちょっとトイレに...」 そういえば、外出中もずっと行っていなかったな。原因は恐らくそれだろう。そう考えて席を立とうとすると... ズシン!!! 「えっ!?」 突然何かが上に落ちたように重さを感じ、こたつの中の体は全く動かなくなってしまった。幸い左腕だけは外に出ていたが、力いっぱい引き剥がそうとしても全く動かなかった。 「な、何が起こったの...!?」 この事態にパニックになる弟。慌ててこたつをめくると、 「何これ!?」 中を埋め尽くすスライムのような物質に愕然としてしまった。しかし、そんな彼をよそにスライムは体を舐めるように這いずる。そして... モゾモゾ、ソワッ♡ ズボンの中に入り込むと、尿意を催していた股間を執拗に攻め立て始めた。 「あっ、そこは!!!」 弟は慌てて股間を抑えてそれを止めようとするが... ズボッ。 「あっ...。」 自由だった左腕もスライムに突っ込んでしまったことで、完全に体を動かせなくなってしまった。それどころか... 「な、何してるの!?」 両腕はまるで操られたかのように、ズボンを脱ぎ始める。 「だめだって、本当にこれ以上は!」 その意志に反してズボンはパンツもろとも完全に下ろされてしまい、無防備になった股間からはスライムの柔らかさがダイレクトに感じるようになってしまった。 「嫌だ、出ちゃうって!」 パンツを下ろしたことで、体は「ここで出してもいい」と認識してしまったのだろうか。下半身からは自然と暖かいものが登ってくる。ダムは決壊寸前で、辛うじて理性という堤防がそれを防いでいる状態だ。 「出ちゃう出ちゃう出ちゃう...」 しかし、生理現象に加えてそれを促すスライムの動きもあり、ついに膀胱はその力を緩めた。 「ダメェェェェ!!!!」 放流を告げるサイレンが響いたその直後、 ジョワァァァ... こたつよりも暖かいものが股間を濡らしていく。決壊した濁流はこたつの中心から広がっていき、外のカーペットもはっきりと色が変わってしまった。 「あぅぅ、この年になって...。」 あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にする弟。 「いっぱい出したね♡いい子いい子♡」 しかし、突然聞こえてきた声が聞こえてくる。 「えっ?誰???」 明らかに女性の声だが、母親ではない。そもそも部屋には...背中まで染みた服の感覚も忘れてキョロキョロしていると... 「ひどいですね、目の前にいるじゃないですか。」 明らかに自分に対して返答がやってくる。 「で、でも目の前は...!?」 こたつしかない、そう言いかけた時...机が盛り上がり、山のように膨らみ始めた。 「なっ、なんだ!?」 山は天井にぶつかりそうな程盛り上がると、急に成長を止める。そしてその頂点はモゾモゾとサナギを破るような動きを始めた。そして... ビリィ! 「…ぷはぁ。ああ気持ちいい...♡」 布団を突き破って出てきたのは担任の先生ぐらいの年の女性だった。色白で髪は布団と同じ紺色の長髪。学校にいたら男子全員が一目ぼれするような美人だ。しかし... 「ばっ、化け物!!!」 その身長は2メートルをゆうに超え、頭にあった机の板は帽子に変わっていた。弟はその姿に恐怖する。それは色合いこそ違えど、学校で噂になっている「八尺様」に他ならなかったからだ。 「た、食べないでください!!!」 弟は泣きながら懇願する。股間からは先程の残りがなお漏れ出る。 「いやだなぁ、こんなかわいい子を殺すわけがないでしょう?」 しかし帰って来た言葉は、予想とは全く違う優しい声だった。 「あ、あなたは八尺様じゃないの?じゃあ一体…?」 震える声で尋ねると、怪物は恍惚とした表情を崩さずに語り始めた。 「私はこたつむり。こたつの気持ちよさを永遠に得て、そして与える存在...あなたも永遠にこたつに入りたくなるのよ...。」 「あ...うん??」 なにか物騒なことを言っているような気がするが、下手に刺激すると危険だ。 「ふふふ、あなたはこたつが大好きなようね...。」 そう微笑みながら、こたつむりは大きな体をこちらに倒し、じっくりと顔を確認する。 「でもまだ足りない...もっともっと、大好きになりましょうね♡」 整いつつも、どこか子どもらしさを残す顔に、弟はどこか見覚えがあった。 「あの、僕たちってどこかで...?」 「私はいつもあなたを見ていますよ...だってあなたのママですから♡」 ぶちゅり♡ そういうと、彼女は弟の唇を奪い、長い舌でねっとりとキスをする。 「ふわぁぁぁ、にゃにこれぇ♡」 その瞬間、弟の意識は一瞬で真っ白に塗りつぶされた。学校のこと、家族のこと、体の動かし方さえも忘却の彼方に消えていく。 じゅわぁぁぁ♡ 残ったのはこたつの気持ちよさと「ママ」だけ。おもらしさえも気持ちよさの1ピースになってしまった。 「今までいっぱい意地悪しちゃってごめんね...これからはずっと、守ってあげるからね♡」 こたつの素晴らしさと愛を一身に与えるママ。その二の腕に抱かれた「幼児」は 「はぁい...♡」 ただ夢見心地でそれを教授していた... 数時間後、家に帰った両親は子どもたちが消えていること、そして家の鍵が開きっぱなしであることに気づき、直ちに警察に通報した。誘拐事件と強盗事件の両面から捜査が行われたが、リビングからこたつが消えた以外の痕跡がないこと、周囲の防犯カメラにも兄弟や不審者らしき人物がいなかったことから捜査は行き詰まりを見せている。2人は今でも行方不明のままだ... 「ふふふ、今日も暖かくて気持ちいい...♡」 一方その頃、同じ町では絶世の美女が一人歩いていた。しかし、2メートルを超える長身はグラマラス極まりない。Nカップの爆乳は北半球が露出し、お尻も服の上からでも「むちむち♡」と音が聞こえそうなほど負けていない。服装は茶色いつば広帽子に紺色のワンピースだが、そのスカートは地面に着き、ウェディングドレスのように布を引きずっていた。その異様な姿は奇異と劣情の視線を集めるが、美女はどこ吹く風だ。 「あなたもそうでしょう?私の赤ちゃん♡」 美女は妊婦のように大きなお腹を愛おしく擦る。その中では赤ん坊が「こたつ」という子宮でいつまでも安らかに眠っていた...。


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