レモン・カノンを全ページに渡って解説やらエピソードを語るコーナーです。
・前回までの記事はこちら。
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そろそろあれですね。全部のページにハイパーリンクするリンク専用まとめページでも作った方がいいかもですね。
漫画はこちらからツリーで。
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それでは全ページに渡って見ていきましょう。
・6話まで全て檸檬くんの独白から入ってた物語ですが、今回初めて葡萄先生目線で開幕しています。
葡萄先生の「あの少年」とは檸檬くんのことに見せかけて、神様のことですね。
今まで全部を掛け布団で隠してましたが、医療的には点滴してる腕は出して寝るものらしいので、今回は出して寝ています。
最近つげ義春の「ねじ式」を読んだんですが、とにかく描き込みがすごいんですね。中でも1ページ目は本当に引き込まれる描き込み及び場面構成なので、それを意識して1コマ目は力作にしようと思いました。もっと写真とかを撮って描くべきかもしれないですね。今回初なのかは忘れましたが、コマの線とモノローグの線を混ぜました。結構好きですね。
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・8G病棟、末期患者病棟。ここには窓がありません。檸檬くんが外気に触れられないからです。
十字架、波紋、そして黒背景は、神様が登場する合図です。目が普段の檸檬くんと違います。
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・起き上がる檸檬くん。……ではなく、神様。あと葡萄先生はオッドアイです。檸檬くんの服の模様が変わってますね。檸檬ではなく、ハスカップという果物になっています。
「また」お逢いしましたねの言い回しから、神様と葡萄先生はよく逢ってるみたいです。
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・場所が病院ではなくなっています。神様と対話する。場所。なのか何か。葡萄先生の座ってる椅子が変わってるのには気づけたでしょうか。服とツノも変わってますね。檸檬くんの耳もとても長くなっています。
波紋は世界です。葡萄先生の背景にあるのは葡萄のマークです。神様が座ってるのは、「太陽の玉座」です。
今回は縦線を多用しています。縦線を仕入れたので。手描きではないですね。
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・「再会」と言ってるくらいですし、神様と葡萄先生は以前もどこかで逢ったことがあるみたいです。
葡萄先生は神様に訊きたいことがあったので、神様は「1日1問答える」と言いました。このあとのページからそうですが、神様と葡萄先生の対話は結構日を跨いでる長期的なものになります。葡萄先生の最初の問は「どれだけ問う時間があるのか?」でした。
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・西瓜くん登場ですね。これが何歳の時かは不明です。西瓜くんはよく檸檬くんのことを主治医の葡萄先生に相談しています。「……良かった」の背景が黒いのがなんか不穏ですね。
今回は背景がかなり頑張ってると思います。「なるたる」を参考にしました。
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・「軀」は「からだ」と読みます。意味はそのまんまです。「檸檬くんに憑依できる限り(生きている限り)は私はあなたの話すことができます」という意味ですね。
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・葡萄先生が熱心に檸檬くんに接する理由は、神様と対話がしたいので全力で見守ってる……ということが明かされた話でした。それは神様の思惑……?
背景にあるのは葡萄のマークです。また7つの目が出てきますが、エヴァモチーフですね。元ネタの元ネタはヨハネ黙示録に出てくる、「黙示録の仔羊」に由来するらしいです。同時にこの羊は7つの角もあったそうです。葡萄先生も7つ角があり、そこに7つの目があります。
画面に全く関係ない浮いた図を入れたら面白いんじゃないかと思って7つの目を大きく描いてみました。ねじ式の影響が強い。あ、今回縦線を多用してるのは「XXXHOLiC」を久しぶりに読んだからです。白黒のみで描くのに大変参考になりますねあの漫画は。
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・匿名で寄付が入りました。葡萄先生曰く「億なんてもんじゃない」額らしいです。ここのセリフはかなり悩み「ここにもうひとつ病院を建てる気か?」と迷いました。
1コマ目の背景頑張ってる!というのはさておき、病院ですね。兎波大学附属病院です。おやこの建物の上のマークどこかで見覚えないと思いますが、
ストマチ2巻の描き下ろし漫画でマヨネーズくんが着てるコートに描いてあるんですね。兎波大学のマークなのです。TとBを混ぜたマークですね。(マヨネーズくんは兎波大学職員です。)
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・億以上の額を全額檸檬くん(当時名前なし)の治療費に……との匿名の寄付。一体何者が……?スパゲッティシンドローム※の檸檬くんを僕の画力向上で描けるようになりました。(※全身が管だらけの病人のこと)大森靖子のシンガーソングライターという曲の MVにこんな感じのケースが出てきたので参考にしました。
神様はこの出どころを知っているみたいですがはぐらかしています。出どころ「も」なとこから、他にも色々知ってそうですね。
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・神様に投げかけた質問は多いようですが、ほとんどはぐらかされたりしてちゃんと答えてもらえたことは少ないようです。この質問集のとこはネームでは白紙?で、打ち込みながら考えました。どれも大切ですが、一番重要なのはひとつだけ「今まで私以外に奇跡を起こした者はいる?」ですね。葡萄先生は奇跡を起こされた人物なのです。
このページは本になる頃に結構文字変えそうな気がしてます。
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・「智」の話。「智」とは「知」るべき「日」あっての……という言葉遊びというか、文字遊びですね。(ちなみ本来の意味では智の日は曰く、らしいですよ。)
「知るべき日以外で知ってはならない」というセリフと苹果さんが重なってますが、さて……。「世界絶対の法則」とは。今後出る重要フレーズですね。「知るべき日以外で知ってはならない法則」とは言い換えれば「知るべき日に知ることができる法則」です。それこそが、世界を支配する絶対の法則なのです。私の漫画の中では。
何気なくこのコマで本来の姿になってる神様。そういや言ってませんでしたが神様は小学校高学年くらいの少年の姿をしています。生足が綺麗ですね。
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・西瓜くんは学ランの時が中学生の頃、黒のブレザーが高校生の頃です。黒なのはベタのが画面が映えるのと、醒め夢のブレザーとは違う色にしたくて……ってのが大きいですね。でも最近醒め夢のブレザーもベタで良かったかもと思ったりしてます。
ここも背景頑張ってる!檸檬くんがいつから神様の話をしてくれてるのかは不明。
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・檸檬くんが神様と話す場面は過去に何度か描きましたが、西瓜くんは神様に逢ったことがないので、正直よく解らないという。そして苹果さんが神様に憧れてる話が出ました。手が出せない彼の目的は……?少なくとも苹果さんには神様が「いる」のは分かるみたいです。
神のまなこという単語が出ました。
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・神の愛子(まなこ)。神に愛された子。神に魅入られ、ほんとうの幸せをもらえる存在……。らしいです。伝承か何かでしょうか。
このページにいるのは、藍華くんです。真ん中の物は桃華くんです。桃華くんが、神の愛子?
では今の神の愛子は、檸檬くん?
なお元ネタは昔漫画で読んだ「神の愛娘(まなむすめ)」に由来です。まなこ。まなこ。
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何かを知ってる苹果さん。苹果さんには神様と檸檬くんのことが分かってるのです。それどころか。
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・実はここ、葡萄先生の「なぜこの少年を介してる?」ではなく「檸檬くんには特殊な力があるのか?」についてのみ神様は答えてます。なぜ介してるかには、また別の理由があるのですが、神様は葡萄先生の後者の質問にのみ答えています。
檸檬くんはただの人間。本来魄(たましい)すらない人間。魄とは、肉体的なたましいです。檸檬くんは本来、肉体的なたましいを持たなかったのです。本来、肉体が欠けていた存在なのです。
理由のところで出てくる日十色藍華くんのお墓。ひまわりが献花されてますね。レモカノ1巻でも出てきました。
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・おそらく読み飛ばしてしまいがちですが、ここで簡単に言うとたまたま檸檬くんだったのは、檸檬くんが藍華くん(神様の逢いたかったヒト)の従兄弟にあたるから……というのが率直な理由です。詳しい理由は今後描かれると思います。
このページの家系図は前回のけもケット9.5で出したこちらの本より。
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変更点として、檸檬くんの父の甜瓜(めろん)さんの家系図にぐちゃぐちゃが増えたのと、桃華くんの母の名前が藍菜(あいな)から藍葉(あいは)さんに変更になったくらいでしょうか。
昔の葡萄先生には何か切迫した理由があったそうですが……昔とは?
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・あの日。レモカノには何度か登場する「あの日」とは?神様は「部外者」なのです。背景にいるのは「ほんとうのかみさま」です。背を向けてますね。
檸檬くんの両親について言及します。
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・レモカノ第2楽章では檸檬くんの両親が首を吊ってるのが描かれましたが……。
檸檬くんのお父さんは自殺ですが、お母さんは……?
今言えるのはそれだけです。それはそれは強い愛の物語があったのです。レモカノ3巻描き下ろしで檸檬くんが両親の真相を探り始る場面が出てきました。この真実は、この物語においてとても大切な話なのです。
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・奇跡でも起きて檸檬くんが助かったら……と思う西瓜くん。
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・奇跡は起きたと証言する葡萄先生。運命は変わったと証言する苹果さん。何かを知っているふたり。このふたりは、レモカノ第1楽章からずっとこの単語を使ってますね。
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・運命が変わった代償。奇跡が起きた代償。それは……?このセリフの背景に絵を入れるか迷いました。結果は黒ベタに。
さて、長きに渡る押し問答に終止符が。
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・葡萄先生が神様にほんとうに訊きたかったこととは……?というところで、第7楽章は終了。
ちゃんとネームではセリフを書いてたんですが、無い方が面白いんじゃないかと思いこうしました。ねじ式の影響がこんなとこまで。ピーオンみたいで好きです。
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ここからEXパートです。
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・レモカノ第3楽章、第5楽章でもありましたが、檸檬くんはお見舞いに来てくれたヒトの絵を描いて貼っています。
葡萄先生は待ってるみたいですけど、神様は毎晩逢えるわけではないんですね。
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・ほんとうのかみさまと書かれた絵。
実は破ったあとのがレモカノ第3楽章冒頭にありますね。
破ったのは檸檬くんが9歳になるくらいの頃のようです。
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・突然破り、びりびりに割いてしまう葡萄先生。お気に入りのコマです。
檸檬くんに正直に話してる誠実さ。いいよ。
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・「逢わせたい」ではなく「遭わせたい」なんですね。
悍ましいもの。檸檬くんの描いた絵に似てるぐるぐる。この世のものなんかじゃ……いや、
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・この世そのものだったよ。
ここに出てるのが「ほんとうのかみさま」です。なんだかんだ公で描いたのはすごく希な気がします。ずっと隠してる秘蔵キャラでした。初めてだったけどすごくしっくり来てます。衣装デザインも気に入ってます。可愛いですね。こちらも少年の姿をしています。
「ほんとうのかみさま」は「この世そのもの」だと葡萄先生は回想しています。
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・いつだって描けますよね。「この世そのもの」なんて。という話でおしまい。
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「神さま」と「ほんとうのかみさま」の関係は?
葡萄先生が神さまに訊きたかったことは?
檸檬くんの両親の心中の真相は?
「あの日」とは?
奇跡とは?運命とは?
謎ばかりが増えた物語。
よろしくお願いします。葡萄先生と神さまの「あの日」の出逢いが描かれます。第7、8楽章は葡萄先生篇の前後編ものみたいなものです。
2021年1〜2月頃に描けたらいいな。
第7、8楽章を収録した「レモン・カノン4巻」も2021年春頃に発刊したいです。描き下ろしが今まで3話分でしたが、5話くらいに増えるかもしれません。どうぞよろしく。
長文でしたが読んでくださりありがとうございました。
2020・12・22・火・18:32
青海原・Y・やちく
葵
2020-12-25 13:44:37 +0000 UTCやちく
2020-12-25 08:22:14 +0000 UTC葵
2020-12-22 18:02:13 +0000 UTC