居酒屋バイトを独り占め【前編】
Added 2020-05-27 08:18:32 +0000 UTC【あらすじ】 居酒屋で飲んでいた「私」は、バイト店員「稲田大輝(19)」と出会う。大学のサッカー部に所属する彼は、バイト中も汗を流して一生懸命。そんな彼を欲しくなった「私」は、特別な香水を使って大輝の洗脳を深めていく。 ***** 仕事帰り。今日も近所の居酒屋で一人飲み。景気は悪くなってるし、人間関係もうまくいかない。やれやれ。きっとこの先、出世なんてできないだろう。会社のグチばかり考えていると、注文した酒が運ばれてきた。 「お待たせしました!生ビールです」 店員の顔を見上げると、若くて爽やかなバイトの兄ちゃんだった。 黒髪短髪。肌はツヤツヤで、大学生という感じかな。頭には手ぬぐいを巻いているが、額の汗でびっしょりと濡れてしまっている。 「ありがとう」 「どういたしまして!」 僕の目を見て、くっきりとした一重の瞼をくしゃっとさせると人懐っこい笑顔を見せた。童顔なのに、体型はガッチリしている。胸板は厚く、V字の鱗口シャツの上からでもよく分かる程だ。胸元に掛けられた名札には「大輝(ダイキ)」と手書きで書かれていた。 早速、彼の名前と近くの大学名で検索してみると、『稲田大輝(19)サッカー部 FW』というプロフィールと写真が載っていた。なるほどね。高校サッカーの選抜メンバーだったのか。確かに、彼の脚を見ると太腿はピッチリ太く、ふくらはぎには岩のような筋肉の塊がある。 「……大輝クンか、良いターゲットかもしれないな」 私はバッグの中から、以前ネットで購入した“香水”を取り出した。説明書によると、この香水の匂いによって、ターゲットとなる人物に好意を抱かせることができる…‥媚薬のような夢のクスリだ。うまくいけば、その人を従順な僕として手懐けられるようになるんだとか。 本当に効果があるか分からないけれど、大輝クンのあのイヤらしい顔と体を自分のモノにしたい。まずは自分の手のひらに香水を伸ばし、手首や首元に匂いを擦りつけた。次に、この手で彼に触れたら……。 「お待たせしました!」 大輝クンが料理を運んできたタイミングで、私はそっと彼のケツに手を回した。さすがのプリケツ。ケツ筋の奥深くまで、日々の激しい練習で鍛えられているんだろう。 私の行為に彼は一瞬驚くような表情を浮かべたが、ただの酔っ払いだと思ったのか。笑顔を作り直し、そのまま席を離れていった。 「はい喜んで!!」 大輝クンは相変わらずせかせかと一生懸命働いているが、クスリの効果が現れ始めたのか、隙を見て私のほうをチラチラと気にしているのが分かった。ここまでは順調だな……。さて、洗脳を深めていかないとな。 「すいません、お会計で」 「ありがとうございます!」 「そうだ、LINE教えてよ」 「それは……」 彼は少し困惑したような表情で頭を掻いた。まだクスリが効き切っていないんだろう。 「あれ、ダメだった?」 僕は立ち上がって、香水の匂いが残る手のひらを彼の鼻に押し当てた。 「んん……!」 大輝クンは抵抗しようとしたが、すぐに困った表情は崩れ、一瞬だけ恍惚とした目を見せた。 「……あ、失礼しました!いいんすか!?……店長にはヒミツで!」 彼は嬉しそうにスマホを取り出した。よし、墜ちたな……。次の洗脳ステップに入ろう。