2. 永井セリカが“スレイ・ビューティー・ジム”、通称S.B.Gに通いだして、およそ1年半になる。 放送業界に憧れて無事、民放局に就職し、地道に裏方の経験を積んでいた入社二年目、純朴で明るい顔立ちを買われて、レポーターとして抜擢を受けた。 表も裏もこなせる人材として将来を期待してもらえたことを本人は喜んだが、一方で痛感したのがとにかく体力がいるということで、それもスタジオより現地での中継が多い部署に配属されたから、彼女の心配はいっそう深刻になった。 レポーターとして人前に出ることも考えると、美容や着こなし、所作についても無頓着というわけにはいかない。 とはいえ同僚に相談してみても、彼女のように若くしてマルチに仕事をこなした経験を持つ人間はいなかった。 友人や知人、先輩と色々とツテを辿って、ようやく行き着いたのがこのS.B.Gであった。 S.B.Gは利用客とインストラクターとのマンツーマンを基本として運営されている。 たいていの一般人は、この時点で敷居が高いと感じて簡単には寄り付かず、現に利用客の大半はグラビアアイドルやモデルがほとんどで、セリカもモデルの友人から勧められたのだった。 職場から歩いて15分、ほどよい距離にあるS.B.Gのビルに着いてみて、セリカは首をかしげた。 ジムにありがちな、前面がガラス張りで、多くの客がマシーンを使ってトレーニングしているといった景観はどこにもない。 まるでデザイナーズマンションのような外見で、開放的な佇まいには見えるが、それはあまりにも一般的なジムとは異なっていた。 (業界の人しか利用してないのかな………私なんかが見てもらえるの~??) 入る前からすっかり恐縮して、付近を右往左往すること数回、予約時間も迫ってきたのでとにかく覚悟を決め、セリカは自動ドアをくぐった。 受付の女性は丁寧な所作でセリカの利用者登録を済ませ、「トレーニング計画書」と書かれた冊子を渡すと、奥の一室へと案内した。 ちょうどホテルのシングルルームのように、一台のベッドとユニットバスを備えた部屋には、長テーブルと椅子が二脚。 フローラルなアロマが香っている。 (うわ~、やっぱりプロ御用達のお店だ………どうしよう…………) 椅子にも座らず、しばらく通路で立ちすくんでいると、ドアがノックされた。 「は、はいぃ!」 ひっくり返った声を上げてセリカが応じると、「失礼します」の声と共に、金髪褐色肌の女性が入ってきた。 見たところ、かなり若い。声もどこか人懐っこそうな響きがあった。 「初めまして!シャンティ・スレイと申します。」 「あっ……永井セリカです!よろしくお願いいたしますっ!」 入社式のときと同じような挨拶をして、セリカは深々と頭を下げた。 「永井…セリカさん……。セリカさん、いいお名前ですね!」 噛み締めるように反復して、金髪女性は人懐っこく笑った。 単なる営業スマイルでは表せない屈託のない笑みは、セリカをことのほか安心させた。 なにより、セリカはすでにこの金髪女性の姿に目を奪われていた。 (顔も肌もすっごくきれい……!!この服でこの見た目………絶対スタイルだってきれいってわかる………!!!) 理想の体型、もし自分がなれるならと思い描いていたそのもののスタイルがそこにあった。 「あ、あのっ!! とてもきれいですっ!!」 気づけばセリカは興奮のままに声を上げていた。 「……?? えっ??」 「………っ、すみません!! えっと………シャンティ……さん? 顔も体も、すごくきれいで…………」 「………あぁ、ありがとうございますっ……」 二人は頬を赤らめた。お互いに気の合いそうなタイプだと感じるには十分な反応だった。 そうして、トレーニング計画の打ち合わせは始まった────。 計画の大枠が決まったところで、シャンティは改まった口調になった。
「ひとまず、私がセリカさんを担当させていただくんですけど……… 実は私、今回が初めての担当のお仕事なんです。なので、もし経験のあるトレーナーをご希望の場合は………」 シャンティは言葉の終わりを濁した。 初仕事として誠実には振る舞っているものの、やはり断られる怖さを隠しきれずにいる。 そんな素直さを見て、セリカは胸が熱くなった。 「いいえ!シャンティさんでっ!! 担当はシャンティさんで固定にしてくださいっ!!」 セリカはテーブルから身を乗り出していた。 「私は、モデルの方のような具体的なスタイルの希望があるわけじゃないですし、ひょっとしたら……、そもそも私なんかが来るのは失礼なんじゃないかって思ってたんです…………。 でも、もし………もしきれいになれるなら………シャンティさんみたいなスタイルになりたいなって思いましたっ!! 初めての担当なら、ぜひ、私を使ってくださいっ!!!」 「…………っ!!! ありがとうございますっ!! なりたいスタイルになってもらうのが私たちの仕事ですっ!! 精一杯、セリカさんをサポートしますっ!!!」 それは、社会人として、まだ若い二人だったからこそ生まれた共感だったのかもしれない。 それでも二人は、この一瞬芽生えた思いに今の自分を賭けてみようと誓った。 偶然にも互いを受け入れた二人の直感は、後々のことを考えれば、まさに運命だったのだろう───────。 トレーニングが始まって、二人はさらに絆を深めていった。 シャンティのカリキュラムをこなしていくにつれ、セリカの姿は目に見えて美しいスタイルへと変わっていき、健康的な魅力は、彼女のレポーターとしての人気を着実に上げていった。 そのセリカの人気は、彼女の身体づくりを支えているシャンティへの評判にも繋がっていく。 いつしか、二人のトレーニングの取材依頼までが来るようになった───────。 トレーニングを続けて一年半。 「シャンティが社長の娘さんだって聞いたときはびっくりでしたよ。」 「娘って言っても、私は役員でもなんでもないですから………。」 セリカとシャンティは今後のカリキュラムの見直しのため、ミーティングを行っていた。 セリカ自身、身体づくりに興味を持ち始め、トレーニング前にはシャンティと細部にまで調整を図っていくようになった。 シャンティもまた、インストラクターとしての知識を深め、セリカの希望に応える努力を欠かさなかった。 今ではプライベートでも交流を深める仲になっている。 「本当に、シャンティに担当してもらえてよかったです。 ………私のなりたかった姿に………してくれてるのがとても嬉しいから………」 「こちらこそ……。 セリカはまだ教え方もちゃんとできていなかった私を信じてくれました。これからはもっと、あなたの力になりますからねっ!!」 シャンティは自信を秘めた笑顔を見せた。 そして、セリカにはそのシャンティの姿が、また新たに自分が目指す憧れのイメージになっていた。 「さて、では身体をチェックしていきましょう!」 「よろしくお願いします!」 席を立ったセリカとシャンティは、おもむろに服を脱いでいく。 3ヵ月ほど経った頃から、二人はトレーニングに先立って身体を見合わせる時間を設けるようになった。 もとよりシャンティのスタイルを理想としていたセリカにとって、それならばいっそ直接見比べたほうがよいとシャンティが提案したのだった。 この時間がセリカのイメージトレーニングとして、とても有効だったのは言うまでもない。 初めは互いに恥じらいもあったが、セリカがスタイルに磨きをかけていく度、抵抗はなくなっていった。マンツーマンという環境でトレーニングできることもあって、今では二人とも、ビキニ姿で行うまでになっている。 「そういえば今まで聞いてなかったんですけど……シャンティはどうやってそんなきれいな体に?」
「たぶん自分の姿を磨くようになったのは、母の影響だと思います。うちでは物心ついたときから、今のような日々のトレーニングが当たり前でしたし、知らず知らず身体が作られていったんでしょうね。」 「社長さん、一度しかお会いしたことないですけど、美しい方でしたね………信じられないぐらいに………」 「あはは………私が言うのもなんですけど、本当にきれいですよね………」 「それこそお母さんは、なぜあんなに??」 「セリカは、ロンドウブラン王国って知ってます?」 「はい。あっ、でも名前だけで………。 伝統的で情緒溢れる国だって聞きました。」 「私も母も、その国の生まれなんです。 王様も貴族もいて、国が出来る前からあった風習がたくさん残ってるんです。 その中で、貴族が行う“女祭り”っていうのがあるんですけど、母はその祭りに参加したのが自分を磨くきっかけだと言っていました。」 「お母さん、貴族なんですかっ!!?? ってことはシャンティも………」 「い、いえ!私たちは貴族の家系ではないんですけど、母はたまたま良い素養を持っていたそうで、幼い頃に養女のような形で、貴族の家で育てられたそうです。」 「それで、あんなに気品があるんだ…………」 「母は実家に戻ってから今もずっと、そのとき教えられた生活を続けていると言ってます。 “女祭り”は、美しさと強さの両方を磨き上げた女性が選ばれることになっていて、多くの場合は貴族出身の女性で行われるんですけど、母が17のとき、特別に選ばれることになったそうです。母がいっそう自分に磨きをかけるようになったのは、そのあとからみたいですね。」 「その“女祭り”って、何をするんです?」 まるでレポーターのときのようだ、とセリカは思った。 仕事ではないが、異国の知らない文化のことが、セリカの好奇心を強く刺激していた。 「とても古くからあるお祭りらしくって、一番強く美しい女を決めるという、とにかくシンプルなことだけ、聞き及んでます。 全てを公開しているわけではないらしく、私が見たことがあるのは、一対一で手を組み合っての力比べをやっていたところだけですね。」 「それって………、つまり女同士で戦うってこと?」 「詳しくは母も教えてくれませんでした。ただ、喧嘩とか格闘技とか、そういう戦いではないみたいです。 もともとロンドウブランの女性は、親しい仲なら力比べをし合ったり、挨拶代わりに肌をぶつけ合ったりして、気持ちを高揚させるのを好む傾向があります。やってることはお相撲とかレスリングみたいな感じですかね。 “女祭り”は、たぶんそういうものに細かいルールを設定して競い合うんじゃないかと……。」 「まあ、女性って多少のスキンシップはあるけど、それの激しくなった感じですかね。もうちょっと競技っぽいというか………」 「独特ですよね………。動物のじゃれ合いにも似てますけど、直接傷つけるようなことはしないし……。 ちょっと、やってみます?」 「えっ!? その、“女祭り”を??」 「いえいえ、ロンドウブランの女性のスキンシップですよ。」 「まぁ………シャンティとだったら、体験してみたいかも。」 「では、腕を上げてください。私と力比べをする感じで……」 二人の両手、指と指が絡まり、しっかり掴み合って固定される。 「人によっては額を合わせたりもするんですけど、今回はこっちで!」 シャンティが腕を引き寄せ、逆に身体をセリカへと押し出す。 二人の胸がおもむろにぶつかり合って、互いの顔が視界からはみ出すほどに近づく。 「んあ!? ふぅっ!!」 反射的に、セリカはシャンティと同じ動きで自らの上半身を押し出していた。 「あぅ!?」 虚をつかれた形でシャンティがわずかにのけ反る。 「セリカ………?まるで知ってるみたいな動きです………」 「えっ!? 私はびっくりして………たまたま………」 「……じゃあ………、今度は一緒に力を込め合いましょう。」 「力比べ………なんだかドキドキしますね………」 お互いの腕の力、指の絡み、重心の移動、それらをゆっくりと感じながら、二人は手四つの力比べを始める。 力が拮抗した瞬間、二人の腕がプルプルと震え出す。 「心地いいです………セリカ…………」 「私も………このまま…………」 トレーニングを続けていくなかで鍛えあげられたセリカの力に、シャンティは驚きながらも喜びの顔を見せた。 一方のセリカも、力が通用するとはいえ、押し込めないシャンティの地力に、改めて感心していた。 二人の腕はゆっくりと腰の横まで移動していった。 自然と上半身が反る形になり、互いの胸がいっそう押し潰されていく。 どちらも絡めた手を離そうとしない。 気づけば互いの臍までピタリと合わさり、太腿の肉までが接触していた。 セリカは全身にピリピリした熱を感じ始めた。
身体の中は暖炉の火のように燃え盛っているが、肌の表面はむしろキンキンに凍ったものに触れているように張りつめている。 これまで経験したこともないこの身体の感覚はもはや止めようもなく、この感覚をもたらしているはずのシャンティからも目を離すことができない。 一方のシャンティも、初めてではないはずのこの感覚を抑えられずにいた。 セリカの紅潮した顔を見るだけで、身体が自然に前へ前へと押し進む。 ふるさとの国でやっていたスキンシップより、何倍も好戦的で挑戦的な相手を捉えて離さない媚薬のようなオーラが、セリカから溢れ出ているように感じられた。 それが、シャンティの、“ロンドウブランの女”としての特性を引き出させる。 「すごい……! セリカ………こんなに離れたくないと思ったの………初めてですっ!!」 シャンティの目が爛々と輝きだした。 どんなに力を込めても制することができず、互いの肌が一歩、また一歩と接着し合うのが、たまらなく心地よい。 「シャンティ………私も…………! あなたとこうしているのが…………すごく………気持ちいいっ!!」 「「んんっ!!!」」 同時に二人は額を合わせた。 お互いの温かい吐息がかかる中で、二人はギラギラとした目でにらみ合う。 歯を食いしばりながらも、口の端はつり上がっていた。 互いの引き締まった女体の、乳房同士の張り合う姿を見て、シャンティは確信した。 (………そう………きっとこれが、お母さんのやっていた…………) シャンティは一瞬、強く力を込めてセリカの身体を弾いた。 自ら手もほどいて、少し距離をとる。 ほんのわずかな時間で、二人は肩が上下するほどに息を荒げていた。 セリカは少しきょとんとした顔をしながらも、いまだシャンティの動きを窺っているようだった。 「セリカ…………続きを………したいですか………??」 シャンティはあえて尋ねた。 もはやそれは答えの知れた誘いだとわかっていたが、もうシャンティ自身も、それを口にしなければ平生を保っていられなかった。 「はい………いますぐにでも…………」 はっきりと答えるセリカの姿は、ロンドウブランの女よりもずっとその地の女を体現したかのように、シャンティには見えた。 「………夜、22時に来てください。待ってます…………」 シャンティは自身の言葉にゾクリと身震いした。 その約束だけで、身体中が快感に包まれるようだった。 「………わかりました。必ず、22時に来ます………」 セリカもまた、自らの答えに自身が撃ち抜かれるような震えを感じていた。 クラクラするほどの快感を纏いながら、セリカは部屋を後にした。 (…………きっと、あれが“女祭り”なんだ……… シャンティと………やれる…………) セリカは自分の部屋に戻るとすぐに熱めの湯を張って浴槽に浸かった。 身体中の小さな震えが、まるで止まらない。 その痺れているような指先をみるたび、心の奥で、自分が“女祭り”が楽しみでしかたないことを確認する。 風呂から上がると、セリカは何をするでもなく、約束の時間を待った。 まるで闘技場で出番を待つ闘士のように、自分の心が感じている期待と静かに対話していた。 営業時間を終えたS.G.Bのビルは、街灯に照らされてどこか厳かに見えた。 セリカが正面から少しはずれた扉のインターホンを押すと、無言で扉が開いた。 ロビーは保安用のスポットライトが一つ点っている。 その明かりの下で、シャンティが普段と同じ所作で迎えた。 彼女が案内したのは、1F奥の何もない部屋だった。 天井のシーリングライトがぼうっと光っている。 「今日のこと、母に話してみたんです………やっぱり私の感じたとおりでした………」 話しながら、シャンティは躊躇なく服を脱いでいく。 白いビキニ姿が露になった。 ゴツゴツと筋肉の膨れ上がった強靭な体つきとは全く異なる、しなやかな筋肉の組成がほんのりと露になった、美しく生き生きとした女体がある。 「“女祭り”はロンドウブランの女の誇りを競うお祭り。 真っ向から互いの身体を合わせて、力尽きるまで擦り合って競い合うんだそうです………。」 シャンティの姿に、そして“女祭り”の内容に恍惚としながら、セリカも服を勇ましく脱ぎ捨てていく。 「あっ」 自分と同じ白いビキニ姿を目の当たりにして、シャンティはつい声を漏らした。 光り輝く白いビキニのシャンティに対して、セリカのビキニはまるで儀式の装束のような厳かな白色。 そして、セリカのこれまで鍛え上げてきた女体は、彼女の黒髪とビキニの白に映えて、静かな美を湛えていた。 しなやかで、それでいてどこか柔らかな肉付きも感じられるセリカの肢体を、シャンティも上気した顔で見つめた。 「とても………いい体になりましたね………」 「あなたのおかげです、シャンティ…………」 「………母が若い頃にどんな相手と、どんなことをしたのかまでは教えてくれませんでした。でも………あなたとこうして向かい合って………昂りが抑えられない………」 「私……知りたいです。シャンティに鍛えてもらって、さっきシャンティと力比べをしたときに芽生えたこの気持ち………あなたと一緒に過ごして、あなたと比べ合いたいと思ったこの気持ちの先………今はただ………シャンティと行き着くところまで行きたいんです………」 二人は静かに歩み寄っていた。 顔と顔がもう少しで触れ合いそうな間隔。チリチリとした興奮に包まれる距離。 「存分にやりましょうっっ!!!」 「ええ、お互いに気が済むまでっっ!!!」 「「うんんんぅぅっっ!!!!!」」 セリカとシャンティはがっぷりと抱きしめ合った。
昼の続きどころではなく、もう今となっては“女祭り”のいっそう深いところからの比べ合いとなった。 「あぁっ!! あふぁっ!! したかったっ………これがしたかった………っ!! セリカぁぁっ!!!」 「んあっ!! あぁぁっ!! 最高っ!! とことんしたいっ!! シャンティとしたいのぉぉっ!!!」 ハァッ!! ハァッ!! ハァッ!! ハァッ!! ハァッ!! ハァッ!! ハァッ!! ハァッ!! 吐息を相手に聞かせるような荒い息づかいで激しく肢体を押し付けていく。 対照的な肌の色が混じり合いそうなほど、二つの女体は密着したまま上下左右にもみくちゃに擦れ合う。 その激しい動きに、両者のビキニのブラは全く意味を成さない。早くも二人の乳房と乳首は丸出しになり、そのまま直に押し潰されて溶け合っていく。 セリカもシャンティも力強い擦り合いを保ったまま、互いの乳首を感じとると、器用に自らの乳首を調整して相手の乳首へと押し付けていく。 「「ぅんあぁっ!!!!! ぅんッ!!! ぅんッ!!! ぅんッ!!! ぅんッ!!! ぅんッ!!! ……………!!!」」 コリッと乳首同士が競り合った瞬間、その位置を固定して同時に押し込む。 二人は乳首や乳房はもちろんのこと、乳輪の小さな突起さえも比べ合った。 組み付き直すたびに両者の密着の度合いが増す。 汗が身体のあちらこちらから滴となって吹き出し始めていた。 「嬉しいっ!! セリカっ!!……… こんなに……!! 一生懸命に…………っ!!!」 「シャンティとっ!!!………いっぱいっ!! 楽しみたい………っ!! あなたも………そんなにっ!! ……汗だくになるぐらいっ!! 本気だから………っ!!!」 「あなたがっ!!………強いから………っ!! だからっ!!………私もいっぱい………味わいたい………っ!!!」 互いの言葉に反応して締め合いを強める。 「場所を………変えて………」 「ええ…………」 シャンティは導きながら、セリカは応えながら、二人は肢体を押し合ったままくるくると回転し、トレーニングルームの外へと移動していく。 優れた女体同士の密着に興奮している両者が互いの動きを急かし、回転が慌ただしく、乱暴になる。 通路に出たとたん、二人は回転の遠心力に弾かれるようにして身体が離れ、それぞれ反対側の壁にぶつかる。 必要最低限の保安灯と非常灯の点いた薄暗い通路に、互いの濡れた肢体と、それぞれの白いビキニが浮かび上がっていた。 ………ハァッ………ハァッ………ハァッ………ハァッ……… ともに相手の姿を窺うセリカとシャンティ。 互いの興奮した息づかいは何にも例えがたいほどに魅惑的で、それと同時にゆらゆらと上下する湿った肩や胸の動きは、狂おしいほどに艶かしく、二人の心臓を強く強く刺激する。 「「んあぁぁッッ!!!!」」 求め合う思いに突き動かされて、再び磁石のように密着する。 二人は交互に壁にぶつかりながら、股と股を打ち合わせ始めた。 隙間なく密着し、競い合わせる上半身の比べ合いのみでは、もう二人の女としての闘争欲は満たせなかった。 時折立ち止まり、しばらくの間、股同士をより小刻みに打ち合わせる。 ともに両手でがっちりと相手の尻を掴み、股と股を押し込んでいく。 かと思えば再びがっぷりと抱きしめ合い、腰を激しく動かして股同士を擦り回す。 なだらかなスロープを行きつ戻りつしながら、セリカとシャンティは全身をじっくり擦り合って、ゆっくりと地下へと移動していった。 通路にあえぎ声を響かせながら、二つの女体が一つの扉の前にたどり着く。 明らかにその部屋だと示唆しながら、シャンティは密着を解かない。 一方のセリカも、まるで入らせまいとするように反対側の壁へ押し込む。 二人は部屋の前でかなりの時間、全身の擦り合いを継続した。 扉を開ける時間すら惜しむように、両者は薄暗い通路に互いの肢体が競り合う音を鳴らし続けた。 互いの身体がさすがにふらつき始めた頃、両者はなだれ込むように部屋へと突っ込んでいった。 壁面に設置されている昼光色の間接照明が、二人の姿を艶かしく浮かび上がらせている。
その部屋と彼女たちの雰囲気は、松明に囲まれた決闘場に立つ、まさしく選ばれた女のようだった。 「セリカ………裸でやり合いましょう……… なにも気にせず、女と女で………」 金髪の彼女が言い終わる頃には、すでにブラは脱ぎ捨てられ、パンツに手がかかって、彼女の褐色の肌を余すところなく晒そうとしていた。 「嬉しい、シャンティ………… 私、早くやりたいです………… あなたと………全てを曝して………」 乳房をぶるんと揺らし、ビキニのブラもパンツも素早く脱ぎ捨てて、黒髪の彼女はその言葉が本心から出たことをめいっぱいアピールした。 「私も、もう限界……… さぁ、今度こそ真の決闘をっ!!!」 「ええっ!女と女で、裸の一騎討ちをっ!!!」 肢体が激突し、金髪褐色肌の女と黒髪香色肌の女は互いの肌を紅く染めて、力強く、それでいてすさまじく淫靡な叫び声を響かせた。 二人は全身くまなく密着させて、力強く擦り合い始めた。 確かめ合うように何度も抱き締め直し、その都度相手の尻を掴み合っては、極上の張りを感じながら引き寄せる。 弾力ある乳房、弾力ある陰唇、女の象徴、それも練り上げられた名器と名器であった。 擦り合わせるたびに至上の快楽と興奮をもたらして、なおさらに擦り続けずにはおれない。 「「あぁぁぁあ゛ぁぁっっ!!!!! あぁっっ!!!! あんぁぁあぁぁっっっ!!!!! はんぁああ゛ぁぁぁぁっっっ!!!!!」」 言葉を紡ごうとしても、それよりも先に肢体が摩擦を求めてもがく。 しかも擦れば擦るほど、互いのマンコは淫闘の悦びに反応してトロトロの粘液を溢れさせ、女同士ならではの摩擦音を響かせる。 その音がさらに二人の身体と脳を刺激して、押し合っては擦り回し、打ち合っては押し込み、ありとあらゆるやり方でせめぎ合っていく。 とてつもない快感を受け止めて、それでもセリカとシャンティは互いを攻め続けていた。 「シャンティぃぃぃっ!!! あっあぉぉぁあっ!!!!! シャンティぃぃぃっ!!!!!!」 「セリカぁぁぁっ!!! あひぃぁぉぉおっ!!!!! セリカぁぁぁっ!!!!!!」 かろうじて名を呼び合うたびに、さらに互いのマンコがビクンと反応して、絶好の弾力をもって密着する。 圧迫された陰唇が口を開けて、剥き出しになった陰核同士をより深く擦り合えるように押し出していく。 「「んひぅ゛ぅぅぅっ!!!! …………んぉ………あっ……… あがぁぁ──────────っ!!!!!………」」 セリカとシャンティは必死に足を踏ん張り、バランスをとりながらしばらくの間、クリトリス同士の闘いに没頭した。 両者は、女の深奥の比べ合いが互角であることを感じて、心底悦び合った。 そして、いつが節目かもわからない相討ち絶頂を何度も繰り返しながら、なおも密着して擦り合い続ける。 惜しげもなく、呻くようにあえぎ続けながら身体中を震わせる。 「「ん゛ん゛ん゛~~~~~~!!!!!!! イ゛ック゛ッッ!!!!! イ゛ク゛イ゛ク゛イ゛ク゛ッッッッ!!!!! あ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛あ゛ぁぁッッ!!!!!! ん゛ぐんぉぉぉぉぉぉぉ~~~ッッ!!!!!!!」」 (もっと擦り続けたいっ!!!!!シャンティとずっとこのまま闘っていたいっっ!!!!!) (まだまだ擦り合いたいっ!!!!!セリカの一番奥で、とことん私とセリカを闘わせたいのっっ!!!!!) 腰を限界が来るまで押し合わせ、両者ともに膝立ちになる。 荒い息を整えもせず、抱き締め合った腕を解いて、忙しく次の態勢に移っていく。 胡座と胡座を絡め合わせるようにして、股間をぴったりと押し付けると、待ちきれないとばかりに身体を畳んで全身を密着させた。 プルプルした陰唇同士が愛液をまとって、荒々しいディープキスを始める。 中までしっかりと口を開けた互いのマンコは、陰核同士をめいっぱい押し付け合い、淫闘のもっとも深い快楽で両者を満たしていく。 乳房を圧着せずにはおれず、上半身までがきれいに合わさったセリカとシャンティ、女と女で互いの唇にむしゃぶりつく。 じゅぱっ!! じゅぼっ!! ずじゅるるるるる…………ぞぼぉぉっ!!!!!! セリカとシャンティの、全身の至るところから、ありとあらゆる水気を含んだ音が溢れ出す。 特に、互いの上下の口からは淫らな液が引っ切り無しに分泌されて、胸と脚をコーティングしていく。 「「ア゛ン゛ン゛ッッッ!!!!」」 じゅぼぉっ!!!! ぐっちゅぅぅぅっっ!!!!! 特大の痙攣が二人から意識を刈り取ろうとする。 その衝撃に抗うように抱きつき、四つの口がなおも貪り合う。 「「むん゛ん゛ん゛っっ!!!!!! んぉお゛ぉぉぉっっっ!!!!!!」」 喉の奥から漏れ出る獣のような呻き声。 二人は泣いていた。 それは、激闘の苦悶からではなく、淫闘の快楽からでもなく、思いに体が応えられなくなっている切なさからだった。 「「─────っっっ!!!!! ────────っっっ!!!!! …………………────────っっっっ!!!!!!」」 ((いや…………!!!!! いやいやいやっっ!!!!! 終わりたくないっっ!!!!! まだダメッッ!!!!! ダメなのにぃぃッッ!!!!!!)) 思いと裏腹に、二人の身体は激震のただ中にいるような、とてつもない動きで擦れ合う。 いかに鍛えようとも、その動きは長くは続かない。 二人は脳内でドロリとなにかが溶け出てくるのを感じた。 それがなにか判別する暇もなく、それは激しくスパークして二人の視界を真っ白に遮った。 「「─────────────────────!!!!!!!!!!!!!!!!」」 無音だった。 もはや甲高すぎて声としても発することのできない二人の悲鳴、絶叫。 仰向けに上半身が落下して、空間にダンッと衝撃音がこだました。 文字通りのダブル・ノックアウト。 そこには、ただもうビクビクと震え続けるセリカとシャンティの肢体があるだけである───────。 時間にしてそれほど長くはかからなかった。
一人の女が、ブルブルと身体を震わせながら、なんとか四つん這いの態勢まで身を起こした。 もう一方の女は肩を起こすのがやっとという有り様のようだった。 「「んっ………………ぅ…………ぅん……………」」 二人は相手をしっかり視界に捉えて離さない。 四つん這いの女は、その黒髪を揺らしながら、じわりじわりと金髪の女の隣に添うように移動した。 「………お見事…………です…………」 金髪褐色肌の女は時折虚ろな視線になるのをこらえながら、言葉を紡ぎ始めた。 「私は………これが……限界………………もう………身体がうごかない……………… 悔しいですが…………私の……負け…………です……………」 黒髪香色肌の女はその言葉を聞き取ると、激しく震えるように首を振った。それは否定だった。 「いいえ…………見て…………ください…………」 四つん這いの彼女の下半身は頻繁に痙攣を起こして、股間からは少量とはいえ、幾度も潮を噴いていた。 「私の膣内………とまらない………です………まるで………決壊したみたいに…………… 女として…………悔しいですが…………私の…………負けです……………」 女としての“外”と“内”──── 一方は勝ち、一方は負け。 正々堂々と闘い抜き、互いの負けを認めた両者。それはむしろこれから決着がつくまで続く、セリカとシャンティの女闘の幕が開いたことを意味していた。 「セリカ…………」 「シャンティ…………」 「「……………次は負けません」」 辛うじて上半身を起こした二つの女の裸体が、次の闘いへ向けて、じっくりとにらみ合っている──────。
rondo
2023-04-06 22:38:24 +0000 UTCrin
2023-04-06 04:38:18 +0000 UTC