※権利上の理由で透かしを入れています。転載禁止です。(商品バージョンと若干細部が異なります)
先日、韓国のクリエイターM2U氏を作曲担当に迎え、新たな機軸でリリースされたEGOIST 【最後の花弁 (The meaning of love)】。3月に行われた無観客ライブで先行して発表された曲でしたが、4/13より、Apple Musicなどのダウンロードで聞くことができるようになりました。
http://www.egoist-inori.jp/
twitter post: 1249351598469308417
今回はイラスト制作にまつわるちょっとした話です。
ライブでもちらっとお見せしたラフです。最近の絵としては珍しく、あまり悩まず描けました。(2~3時間ぐらい?)
歌詞にある「となりで眠らせて」がキーワードになっています。まあ棺桶なんですけどね。物騒ね。
棺桶に花、という構成は、実は経緯がありまして。これは今まで誰にも話してない事だったりします。
2月はじめ、ちょうどこの絵を描く前の頃ですが、身内の葬儀がありました。(Twitterで高知の写真をあげてたのはそれに関連)葬送の折、棺桶に散りばめられた花がとても印象的でした。実体験を織り込むのは生々しいかとは思いましたが、曲のテーマ、EGOISTの「葬儀社」というコンセプトにも一致するので、親しかった故人を偲ぶ思いも込めて、この構成に決めました。
選んだ花については、牡丹、百合、薔薇とあと小さな花とか葉っぱとか。twitterでは、この花の咲く時期などから色々と考察されてる方がいらっしゃいましたが、予言、暗示といった意味合いはありません。
百合は、棺に入れる花としては最もポピュラーな花ですが、これは先述の故人の名にちなみます。そのため、百合をメインに多く挿しています。
薔薇は単に構図上で紅一点が欲しかったので。他の花も検討しましたが無難に…という感じで、特に意味は込めていません。牡丹も構図上、バリエーションとして加えたものです。
その他の候補はラフの右端にメモっていますが、特に選定の基準はありません。
紫の花に至っては、空想上の花です。レイヤー名が「Strange Flower」となっていました。
布ですが、まあ難儀しましたね…このレベルのものは普段あんまり描かないので。
上図のように、3DCGソフトによるクロスシミュレーションも試しましたが、さすがにドレスのドレープを思い通りに落ち着かせるのは至難の技で(例えばこのサンプルでも、直立状態から重力で安定させて、ボディーをアニメーションさせて動かして数点摘まんで、風を吹かせて、硬さや摩擦、衝突などのパラメーターを調整して…と色々な手続きを200~300フレームほどシミュレーションした結果で一度の試行に数分かかる)、結局手で描いてます。ちょっと固い感じになってしまったので、もう少し薄くてふんわりした質感にしたかったんですけど、そこまで詰める時間が無かったのが無念。
背景のアールデコは、ごちゃごちゃしてますが、そんなに時間かかってません。
上図右下のようなブラシパターンを作り、ブラシに登録してクリスタの同心円定規を使って輪っかを作るだけ。あとは、オーバーレイや乗算で影や照明を当てればそれっぽくなります。後方のごちゃっとしたオブジェは、有料の写真素材をコラージュしたものです。
https://www.photobash.org/art-deco-ii
アクセサリとして、いのりのイヤリング、気づいた方もいらっしゃったようですが、葬儀社エンブレムがモチーフになっています。(小さいので適当ですが)
棺桶のレリーフは特にリファレンスは無く、新規デザインのものです。
棺桶のアタリに3Dを使った以外は、今回はほぼ2Dですね。
もうちょっとデコレーションしたい部分もあったんですが、かなり納期がヤバかったので引き算で落ち着かせた形です。
コロナウイルス流行で皆さん大変不安な日々をお過ごしかと思いますが、この曲やイラストを、少しでも心の糧にしていただければ幸いです。
でわでわ。