XaiJu
AMAKUCHI
AMAKUCHI

patreon


[Go, Occult Research Club!]イケ!オカケン第四話:Stage.9「勝手に賭けられる魂」

夜の街。ネオンが滲む湿ったアスファルトの上を、ふたりは肩を並べて歩いていた。

フェンリルの襟はわずかに乱れ、トレードマークの眼鏡も外されている。

フミカのヒールが夜気に響くリズムを刻む中、ふたりはやがて裏通りの奥、「HOTEL FOXY」と光る看板の前で足を止めた。

「 ……こんなとこ、よく知ってたわね」

フミカが微笑を浮かべて言うと、フェンリルは少し照れくさそうに視線をそらした。

「情報収集は、生徒会長の嗜みですから」

部屋に入ると、やわらかな間接照明がふたりの影を壁に落とした。

フミカは静かに振り向き、フェンリルの目をまっすぐ見つめる。

「それで、生徒会長さまは――あたしに、どんな罰を与えてくださるのかしら?」

彼はそのままフミカを抱きかかえた。そしてキングサイズのベッドへと運ぶ。

「……フェンくん」

フミカはベッドに横たえられながら、彼の名を呼んだ。その声には、どこか切なさが滲んでいるようにも聞こえる。

フェンリルはフミカに覆い被さり、その唇を奪う。

互いの舌が絡み合い、唾液が混ざり合う音が部屋に響く。やがてフェンリルの唇が離れると、二人の舌先から銀糸が伸びていった。

「フミちゃん、愛している」

「……あたしもよ」

フェンリルはフミカの服を脱がせ始める。彼女は抵抗しない。

やがてふたりはひとつになる。そしてフェンリルは欲望のままに彼女を求めた。

彼女の脚を引き寄せ、より深く繋がろうとする。

フミカはフェンリルの首に手を回し、彼の動きに身を委ねていた。

「あっ……あぁんっ……」

フミカの口から甘い声が漏れる。フェンリルはそれに呼応するように、さらに激しく動いた。

「フェン君…私の事本当に愛してる?」

フミカが訊ねると、彼は彼女の耳元で囁いた。

「愛してるよ」

その言葉に、フミカの胸が高鳴る。

「本当?」

「本当だよ」

「じゃあ……証明して、私の為に……魂を賭けるって」

フミカは微笑んだまま、彼の背中に手を回した。フェンリルは腰の動きを速めると、彼女の髪を優しく撫でた。

「フミちゃん……君の為に魂を賭ける…」

その言葉に、彼は再び抽挿を始める。そしてフミカの中に欲望を解き放つ。

二人は抱き合ったまま、その余韻に浸っていた。

お 玉「……ふふん、これで良し…じゃが小僧には少々刺激が強い内容じゃのう…面白い」

──そして数日後。
この間、島田と蓮華は、「お玉様が憑依した蓮華」との適切な距離感――いわゆる“射程距離”について、地道な研究を重ねていた。
島田が蓮華の愛車に同乗することについては、やはり「パワーウェイトレシオが悪くなる」という蓮華の冷静な判断により却下された。
結果として、峠全体をカバーする程度の距離は離れても影響はないという結論に至ったのだった。

一方、アイヴィーとの対決に必要な「代償」については、白銀先輩からいまだ具体的な策は示されておらず、どこか張りつめた静けさが漂い始めていた。

いつもの教室。
島田はぼんやりとした表情で席に座っていた。まだ多少の疲れは残るものの、肌の調子――いや、顔の毛並みが妙に整っている。
「……倍にした洗顔フォーム、意外とアリかもな……」
小さくつぶやいたその声に、すかさず樹里が振り返る。

「じゃあ今度は化粧水も倍にしなよ!」

「うるせぇよ!」

そんな何気ないやり取りが、教室に漂っていた緊張感をわずかにほぐしてくれる。

そこへ、白銀先輩が静かに教室へと姿を現した。
その鋭い眼差しは、すでに“次の戦い”を見据えている。

「みんな、作戦の準備はできたわ。悪魔との契約――最後までやりきるわよ」


More Creators