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【全ら競泳】男し選手の水着禁止令~大会編②牧田くんの場合

①室井くんの場合 → https://teopi.fanbox.cc/posts/5965807 ~*~ レース最後の折り返し、必死にバタフライ泳ぎを続ける。周りを窺う余裕などほとんど残っていないが、タイムがかなりいいことだけは感覚的に分かる。このままのペースを維持できれば、もしかしたら……――! 悲鳴を上げる筋肉を無理やり動かし、大きく腕を振り上げる。後もう少し、もう少しでゴール――水面下の電子版に強く手をついた。すぐに振り向き、順位を表示する大画面を仰ぐ。興奮と疲労で息切れをする中、自分の名前を探す。 「2位 牧田翔太朗 〇×大学 2:05:15」 全身から力が抜けた。そうか、一歩及ばなかったか……一位の選手とはタイムが一秒も違わなかった。正直めちゃくちゃ悔しいが、これが今の俺の実力ということ。真に受け止めるしかないな。 「ナイスレース!」 優勝した男子が笑顔で手を出してきた。 「おめでとう!ナイス!」 手を強く握り合い、お互いを褒め合った。絶対に次は負けない!そんな思いを胸に、俺はプールから上がった。やけに腰辺りが寂しい――そうか、そういえば俺も他の選手もみんなすっぽんぽんだった。体の熱が冷めると同時に、大勢に裸を見られている事実が徐々に意識によみがえってきた。 「よくやったぞ、牧田!」 「コーチ!」 プールサイドまで降りてきていたコーチは俺の首にタオルをかけ、嬉しそうに背中をバシバシと叩いてきた。つつましい俺のチンコはその衝撃によりピョコピョコと上下に揺れた。前なら絶対に水着に収納されていたイチモツだが、今はパイパンにされたドリチンが大っぴらにさらけ出されている。 「一位には届きませんでしたけど……」 「まぁ、相手もかなり強いからな、仕方ない。だが関東大会進出の基準タイムはクリアした!次に向けてまたトレーニングだ!」 「はいっ!頑張ります!」 コーチに褒められて嬉しい反面、早く更衣室に戻って陰部を隠したいという気持ちがこみ上げてきた。コーチについてそそくさとプールを後にしようとすると、急に若い女性に呼び止められた。 「牧田選手!ちょっといいですか?」 「へっ!?……あっ、はい……」 「私たち、ローカル局のニュース番組の取材をしていまして、少しだけでいいので、お話を聞かせていただけないでしょうか?」 横から本格的な撮影用カメラを持ったおっさんが現れた。 「あっ、えっ、でも、裸のままだし……」 「あっ、もちろん下半身は映しませんので、ご安心ください!」 「そういうことじゃ――」 「なにもじもじしてんだ牧田、ちゃんと対応してさしあげろ。どうぞどうぞ、好きなだけ取材してやってください!」 「どうもありがとうございます!では早速、そちらの壁をバックにお願いします!」 コーチの勝手な一言により、俺は突発的な取材を裸のまま受けることになってしまった。カメラの前で、しかも歳の近そうな女性に取材されるということで、試合中とは違う緊張と気まずさがこみ上げてきた。今さらチンコを隠すのも余計に不自然に思えて、俺は手持無沙汰に女性記者と向き合った。 「気になさらないで大丈夫ですよ。大会では水着非着用がルールですもんね」 「あっ、はい、平気です……」 おそらく気まずさが顔に出ているのだろう。女性の気遣いの言葉はむしろ俺の羞恥心を掻き立て、頬を火照らせた。 「では、始めますね」 「はい、お願いします……」 コーチはカメラマンの後ろで満足そうに腕を組んでいる。 「はい、では牧田選手、男子200mバタフライ準優勝、おめでとうございます!」 「ありがとうございます……」 「先ほどチームメイトの室井選手が200m平泳ぎで優勝を果たしたばかりですが、自身の泳ぎに影響などはありましたか?」 「あー、はい……やはりチームメイトが好成績を残すというのは嬉しいですし、自分も強い気持ちで試合に挑めたかな、と思います……」 「そしてタイムの方ですが――」 幾つかありきたりな質問を聞かれ、ありきたりな答えを返した。まさか、こんな決まりきった問答のために俺はわざわざ素っ裸で居残りをさせられたのだろうか……。 「では、次は半年前に学生競泳連盟によって制定された所謂『水着禁止ルール』についてお聞きします。世間でも物議を醸したこのルールですが、牧田選手は最初にこのことを聞かされた時、どういったお気持ちでしたか?」 そうか、男子の水着が禁止されてから開かれた大会はまだ数少ない。ルールのことをリアルタイムで素っ裸の選手に聞きたくて試合直後を狙ったということか。 「えー、と……そう、ですね……もちろん初めは信じられませんでした。だって、水泳に限らず、裸で人前に出るなんて普通ではありえないですし。でも、んー……ウチの部では練習も水着無しで行うんですが、そのおかげで気持ち的には大分慣れたかな、と。もちろん、未だに恥ずかしさはありますけど、連盟が決めたことなので……」 「へぇ、練習でも水着非着用なんですね。それは女子選手もいる前で、ということですか?」 「……はい、そうですね…」 「女子のチームメイトからの反応はどうでしたか?」 「あー、反応、ですか……――」 女子部員が俺たちの裸に恥ずかしさを見せたのは最初の一週間程度だった。半月も経つと、女たちは遠慮なく俺たちのチンコをガン見するようになり、内心恥ずかしさが拭えない男子とは対照的だった。それでも、俺たちにも男らしく振舞いたいという意地があり、平気な振りをして女子にチンコを見られるしかなかった。前を隠そうとすればコーチの怒号が飛ぶのは目に見えたし、どちらにせよ俺たちに選択権はなかった。 一度直接女子に訊いたことがあった――フルチン男子に囲まれることに抵抗はないのか、と。 『うーん、そりゃ最初はビックリしたけどさぁ、毎日見せられたらさすがに慣れるよね』 『まぁ、ウチは弟もいるし、昔からおちんちん自体は見てたしなぁ』 『私も彼氏のぐらいなら見たことあるけど、まさか君たちのまで見ることになるとは、っていうのはあるよね』 『でも、あれじゃない?毛は剃ってるしほとんど皆包茎?だし、そんなにエッチな感じはしないかも』 『それはそう!一度見慣れちゃえばエロいっていうより筋肉の一部みたいな?』 『ゾウさんみたいにぶら下がってて、ちょっとかわいいぐらいかも』 女子たちの無邪気な言葉を思い出しているとなんだか変な気持ちが胸をざわつかせた。試合が終わって気が緩んだせいもあるのだろうか、股間にツーンとした覚えのある感覚が蓄積しつつあった。 これは、ヤバい。 一体俺はどうしちまったんだ……こんな状況で勃起なんかしたら、紛れもない変態だ。幸い俺はチンコが小さい――さりげなく手を股間に運び、膨らみ始めているイチモツを隠した。何事もないかのように俺は質問に淡々と答え続けた。 「――……という感じで、女子はかなり早い段階で男子の裸に慣れていましたね。むしろ、僕たちの方が気持ちを割り切るのに時間がかかったかと……」 「なるほど、女子選手の皆さんは順応性に長けているんですね。ではもう一つ、世間ではこの『水着禁止ルール』が身体的特徴の比較、更にはいじめの原因になるという懸念がされています。男性の尊厳を軽視しているという専門家の主張もありますが、牧田選手の経験上、そういった影響は見られますか?」 男性の尊厳?そんなものは初めからなかった気がする。「男なんだから」とか「連盟が決めたことだから」と言いくるめられ、女子たちとは違って俺たち男子の体は元々世間的に守られるべき対象ではなかった。かといって不平を訴えるのはあまりに女々しすぎると、心奥底にある男としてのプライドが許さなかった。 確かに女子たち、更にはコーチすらも、素っ裸にされた俺たちを面白がっている節はあった。最近では女子が俺たちの前でチンコの比較をすることもしばしば…… 『おちんちんって大きさも形も違ってて、本当に面白いよねぇ』 『ほんそれ!皮が剥けてるか剥けてないかだけでも全然印象が違うし』 『牧田くんはさぁ、なんで剥けてないの。そいうのって生まれつき?』 『やめなよー、牧田くん照れてンじゃん』 『でもやっぱり牧田くんみたいに小さめだとカワイイって感じだけど、服部くんとか室井くんみたいに大きいと結構ヤラしい感じするよね』 『オスっぽい感じは確かにあるある』 好き放題に言う女子たちにコーチが混ざることもお馴染みの光景となりつつあった…… 『おいおいお前たち、チンコがデカいからって服部と室井を贔屓しすぎじゃないか?最近態度があからさまだぞー、他の男子がかわいそうだろ』 『だって、コーチー』 『贔屓なんてしてないですってー』 『でも、おちんちんが大きいって男子として優れてるってことじゃないですか?仕方ないですよー』 『確かに、最近は服部と室井の二人が泳ぎの成績でもウチの部のダブルエースだからな。まぁ牧田、お前もタイムは悪くないんだから、頑張って成績を残せば女子たちも男として見てくれるさ』 『コーチー、それどういう意味ですかぁ?セクハラですよー、もぅ』 『男はチンコのデカさだけじゃないからな、牧田!ちょっと小っこいからって卑屈になるなよ!』 『コーチ、それフォローになってませんからー』 身体に響くコーチの豪快な笑い声が容易に思い出された。ことあるごとにチンコの大きさをネタにされ、劣等感が芽生えないわけがなかった。だが、俺はむしろその悔しさをバネにして練習に打ち込んできた。 男子の間ではそんなあからさまなチンコの褒め合いや貶し合いは起こらなかったが、他よりズバ抜けてチンコが立派な服部と室井はやはり一目置かれる存在になっていた。服部に関しては元々泳ぎの成績が優秀だったため、「水着禁止ルール」制定前から特別視されていたが、室井はチンコを晒してからあからさまに扱いが変わった。男同士でも暗黙の序列というものがあり、無意識にもイチモツのサイズはそれに大きく影響していた。 ヤバイ、チンコのことばかり考えていると昂りつつある俺の肉棒は鎮まるどころか更にやる気を出していた。大丈夫、隠してさえいれば見られることはない……はず……。 「いじめとか、僕はありませんね、ちょっとからかったりとかはありますけど。好きでこんな格好をしているわけじゃないと皆さん分かっているので、オトナな対応をしてくれています……」 まぁ、こう答えておくのが無難だろう。それより、早くこの場を立ち去りたい……! 「質問は以上です、どうもありがとうございました。関東大会でもがんばってください!」 「はい、ありがとうございます。じゃあ、俺はこれで――」 撮影が終わり、コーチは待ってましたと言わんばかりに女性記者に声をかけた。 「これっていつ放送されるんでしょうか?」 「あっ、えっとですね、確か明日の特集で……――」 早く逃げて股間を落ち着かせたいのに、コーチはベラベラと談笑を始めた。 「いやぁ、ホントにこいつら頑張っててね、こうやって取材をしてもらえれば少しでもスポンサーや事業団に顔が売れますから。取り上げてもらって本当にありがとうございました」 「いえいえ、こちらこそ、貴重なお話を聞かせていただいてありがとうございました」 若い女性記者が気に入ったのか、コーチは無駄話を続けた。 「……あの、コーチ、俺もう戻るんで」 「んん?なにをそんな急いでるんだ、牧田?おねーさんにカワイイチンチン見られて照れてンのか?」 「そんなんじゃ……」 「なぁに今さら隠してるんだ、プールではさらけ出せっていつも言ってるだろ。おらっ、その手をどけろどけろー!」 「ちょっ!コーチ!今はダメっ――」 コーチは力ずくで俺の腕を引き寄せ、小さくも力強く勃起した俺のチンコは勢いよく跳ね上がった。咄嗟に再び両手で股間を隠したが、時すでに遅し――。 「キャっ!」 「――おまっ、なぁにデカくしてンだ?!」 瞬時に全身の血の気が引いた。 「おお、若いと元気でいいねぇ、へへへっ」 これまで一言も発さなかったカメラマンのおっさんがニチャりとこぼした。俺はパニックになってしまい、弁解することも逃げることもできずにただその場で立ち尽くした。 「牧田お前、人様の前で勃起する奴があるか!本当にすいませんネ、こいつら大会に向けて禁欲してて、気が緩んだだけだと思うンで」 「いっ!いえいえ!男の子ですもんね!仕方ないですっ!私たちが引き止めてしまったばかりに……」 「えー、なに、オナ禁までさせられてンの?そりゃあ仕方ないねぇ、いっぱい溜まってるでしょ、かわいそうにな…グフフっ……」 「まったく……お前は小っこいからまだよかったが、室井みたいなデカチンだったら通報案件だぞ」 なんでここまで好き放題言われなきゃいけないんだ……どいつもこいつも「小さい小さい」言いやがって……。強烈な悔しさと恥ずかしさがようやく俺の体を動かした。結局言い訳もできずに俺は走ってその場から逃げ出した。両手で依然勃起したチンコを隠しているためメチャクチャ走りにくい。 「こらっ!プールサイドを走るんじゃない!」 俺は心に誓った――試合直後の全裸取材なんて二度と受けねぇ……特にオナ禁中は!! 水着禁止令なんてクソ食らえだぁーーー!!! 〆 「【全裸競泳】男子選手の水着禁止令~大会編③服部くんの場合」へ続く……→ https://teopi.fanbox.cc/posts/5965811

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