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爆盛りラーメンを制覇する話(無料公開分)

某地下鉄にて、妊婦並みの大きなお腹を抱え、不幸にも満員電車に乗り込んだ私。どうぞと優先席を譲られる始末で、ずっしりと座席に腰を下ろした時、口からケプっと小さいゲップのようなものが漏れ出てしまった。 ああしまった。これだから人混みは避けたいのだと思いながらも、電車に揺られ、隣席から声をかけられる。 「あ…あの…すっっっごいニンニク臭いんですけど…」 「ごめんなさい。そういう職業のもので。」 「そ、そうなんですか?……お姉さん綺麗なのに、口からこんな匂いするから、ビックリしたよ…」 電車の揺れで、再びげっぷが漏れた。 「…う!?……ううう……」 「…ほんとすいません…次からは電車乗りません…」 口元を抑えながら、私は目的地に着いたので電車を降りた。 駅から徒歩10分。少々歩くが街並みから外れて人の少ない場所に、その店はあった。 「えーっと?次はここか…」 既に妊婦並みに膨らんだお腹をさすりながらも、店前のメニュー看板を見るとぐうぐうと腹が鳴ってきたのであった。 少し時は遡り、早朝。ネットカフェで夜を越した私は、手元のメモを元に、眠い目を擦りながらラーメン屋に向かった。 向かったラーメン屋は二郎系の中でも特段ヘビーとしてその手の界隈では有名なメガ盛り店だった。 その中でも大食いタレント等の大食い自慢がこぞって挑戦する看板メニューがあるのだった…それがこの、 ウルトラニンニクというメニューである。 私の肩幅をゆうに超える巨大な器に、そこから山のように盛られた野菜達は、座っている私の頭の頂上と同じくらいに盛られ、その下には器から溢れんばかりのチャーシューが何十枚と並べられ、器の飲み口だけで私の口元まである超巨大なラーメンだ。見ただけでたじろいでしまう程、威圧感のあるラーメンだった。 このチャレンジメニューは1時間30分の時間制限があり、失敗の場合2万円の罰金。見事完食の場合無料というものなのだが、名だたる大食い自慢達の中でも、ほんの数人しか現在に至るまで成功できていないという、正真正銘の難関なのだ。店主曰く、正式な重量は把握していないが、恐らく15キロだとのこと。 私はこんな凄いラーメンを写真に収め、いただきますの声でタイマースタート。まずは山のような野菜を吸い込むように食べ進めながら、チャーシューを掻き分けて表面から麺を啜るための物理的なスペースを開けなくてはならない。 麺だけで9キロもあるようで、箸を突っ込んで持ち上げる度に重量感がその手には篭り、殆ど掃除機のように口一杯に麺を頬張り、咀嚼と同時に次の麺を口元に運び、嚥下が済んだらまた頬張るという作業を、開幕30分は続けた。咀嚼もほんの数回だろうか?それくらいで飲み込んでいる。 30分後、ようやく麺が半分程無くなり、邪魔な野菜達やチャーシューもついでに頬張るようにした。 滝のように麺が胃に傾れ込み、胃袋がグゴゴゴゴ!!!と急速に拡張されていた。みるみるうちにお腹は膨らんでいき、胃が身体の鼠蹊部や体全体に膨らみわたるまでにそう時間はかからなかった。 1時間後。何も気にしていなかったが、履いていたスカートのホックが吹っ飛んだ。というか、今までずっとお腹が膨らむにあたって邪魔になっていたのだが、時間制限がある都合上、ホックを緩めるだとか、そんな作業に付き合っていられないのである。腹部の締め付けが苦しかったのは事実ではあるが、そんなものを脳が気にする余地もなくラーメンを啜る事に意識を注いでいた。一気に行き場を広げられたお腹はズドンと前に突っ張った。変わらず胃は滝のようなラーメンを受け入れながら、皮膚と一緒にグギグギと膨らんでいった。お腹が膨らむのが目で分かってしまう程、驚異的な速度で私は食事を進めていた。 スープはニンニクが凝縮されており、マグマのようにドロッドロなのだが、野菜や麺、チャーシューと同時に飲み込んでいった。半分程食べ進め、器で10キロ程の重さになったこのラーメンを持ち上げ、口元からグビグビと経口接種摂取をした。 時々息継ぎを挟みながら、スープ込みでラーメンの残りを飲み込んでいた。スープは想像を絶するニンニクの濃度であり、これは人の飲むものなのかと思いたくもあったが、完食という意地の前にそんな考えはすぐ脳裏から消えた。 経口接種から10分後、挑戦開始から1時間10分後。スープを完飲。残るは数枚のチャーシューと少しの野菜のみ。箸でなんなくかきこみ、タイマーを15分残してチャレンジ達成した。厨房からは拍手が。 「ご馳走様…ふう…」 「ふう…で済ませられちまうとはすげえお客さんが来たもんだなあ。」 「お腹の写真、撮ってもらってもいいですか?そういう仕事なんです」 お腹の上の方が歪に膨らんだ食後のお腹を、店主に撮ってもらった。スープ込みで20キロ近く、妊婦も顔負けのお腹の膨らみであった。冬物のダボダボのロングセーターを内側から捲り上げ、へそ下の方の素肌が露出してしまっている。 お腹を両腕で鳩尾から鼠蹊部までさする。この歪な胃袋の内側はゴロゴロギュルギュルと蠢いていた。 あはは…やっぱり時間制限って体に悪いね…お腹があんまりにも急速に大量のご飯を詰め込んできたから怒ってるわ…ごめーん。……でも、こんな無茶して15分残しって事は…他の成功者もこれくらいはしないとだし…やっぱり店が悪い気がするわ。 一呼吸置くために普通の並ラーメンを注文。お腹をさすりながら普通のお客さんと同じ速度で食べ進める。 腹休めと称して結局ラーメンは追加で5杯完食し、その頃には大食いチャレンジで膨らんだお腹は鼠蹊部の方に落ち込み、お腹の上の方は食べたラーメンで新たに膨らんできて、お腹全体が満遍なく膨らんできた。膨らんできたお腹のために、セーターは脱いで、お腹によって捲られたインナーのヒートテックをブラジャーが見えるギリギリまでたくし上げ、お腹を晒しながら店を出た。 「ふう…20…4キロくらいかな…お腹重たいわ。」 満遍なく膨らんでいるお腹をポンポン叩きながら駅へと向かった。


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