強さの秘訣(無料公開分)
Added 2024-06-15 06:06:35 +0000 UTC僕達は王城に支える騎士団。日夜鍛錬に励んでいた。 僕は騎士団の入隊試験もギリギリで合格した。親や友人にはそれそれは大層にお祝いされたが、実態はなんとか騎士団でやっていけるかいけないかのギリギリのラインを彷徨っている始末。このままでは…クビだろう。 走り込み一つでも周りと差をつけられる日々だったが、それでも仲良くしてくれる友人が騎士団にはいてくれた。今日も走り込み終わりに声をかけてくれた。 「お疲れ。…大丈夫か?凄い息上がってるけど」 「お疲れ…はあ…はあ。みんな凄いなって」 まあ、王城に支える騎士なのだから、この国でも指折りの精鋭が集まるのは必然の事だ。それは覚悟の上で入隊したはずだ。 次の訓練は組み手。二人一組になって稽古を行う。今日は人数が奇数のため一人ペアが出来ず僕が運悪く?余ってしまった。余った僕には騎士団長さんがペアになってくれた。団長さんは女性ながらこの騎士団のトップに立っている方だ。剣技と美貌もあって皆の注目の的だ。 「よ、よろしくお願いします!!」 団長さんは表情に乏しいのか、挨拶をしても顔色ひとつ変えない。表情がいつもの仏面顔から変わっているところを僕は見たことがない。 組み手が終わる頃には僕はボコボコにされていた。 「お疲れ。運悪かったなあ…団長相手は俺もそうなるわ。強いもんなあの人」 「あーお疲れ。…いたた…人を相手してるとは思えないくらい怖いんだよな…あの人。」 「なんであんな強いんだろうなー。あの人。」 「…あ、知らないんだ?」 「え?」 「そっか…まあ、そのうち分かるよ」 「???」 その時はまだこの言葉の意味が分からなかった。が、今目にしている光景を見ると、これのことなんだとすぐに理解できた。 事の始まりは月に一度の宴。僕は新入りのため宴は初めて居合わせるのだが、大広間の至る所に山のように積まれた料理…これは炒飯だろうか。全部炒飯だ。凄まじい量の。だがいくらなんでも数が多すぎないかと思っていたところに、団長が部屋に入って来たかと思えば端から端へと炒飯を頬張り始めたのである。 いつも仏面顔の団長なのだがこの時は稽古中にすら見せないような熱中ぶりを見せたため僕は大変驚いた。部屋の中央にある比較的一般的な量の料理達を囲いながら酒を酌み交わし、団長の食事の様子を眺めるというなんとも異様な光景だった。だがここではこれはそこまで珍しい状況ではないようで、ほぼ寝巻き同然の服装の団長は、あれだけあった山のような料理を少し目を離しただけですぐ平らげてしまい、団長のお腹も山のような炒飯が入っているのも納得してしまうくらい、どんどん膨らんでいっていった。 部屋の半分程、折り返し地点に到達した団長。お腹は既に両腕いっぱいに広げて本人がなんとか抱えられるかといったサイズにまで膨らんでいた。皿を持って飯をかきこんで平らげた直後、 「ゴゲェェェェェェェェェッッッッッップ!!!」 廊下にまで響き渡る大きなげっぷが鳴り響いた。 それから団長らノンストップで部屋の隅まであった炒飯の山を食い尽くした。部屋中の全ての炒飯を平らげた団長のお腹は鍛え上げられているはずの足腰でも支えきれずにその場で膝をつき、凄まじい大きさにまで膨らんだお腹を開け放つように開脚した。 前から疑問だったのだ。あれ程の足腰のトレーニングを何でおこなっているのかと。 座り込んだ団長はしばらく自分のお腹を撫でたり叩いたりして自分のお腹の具合を伺ってから大声をあげた 「おかわりいいいいい!!!」 シチュエーション等お気に召しましたら、支援していただければ全文を読めます。よろしくお願いします。