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水精の玩具 1/2


『くふふ……ああ、美しい。いつまでも保たれる戦うための肉体、どんな状況でも輝きを失わない瞳、気高い心を裏切って淫らに揺れるいやらしい肢体……貴女は最高のオモチャです、わたくしのルミア様……♥』



堕ちたウンディーネに敗れてからずっと、ルミアは穢れた結界の中で囚われていた。

湖の中央、繭のように膨れ上がった半透明の牢の中、ゼリー質のカーテンで遮られた空間。両腕をスライムに取り込まれる形で拘束されたまま、水精が求めるがままに肌を重ねられ、敏感な肢体を淫らに弄ばれ、水精に与えられる快楽がどれほど気持ちいいかを教え込まれ続けていた。

初めの頃は全身に教え込むような優しい愛撫。やがて体に屈服を覚えさせる凌辱、心を蕩けさせる搾精と段階を踏み、そして現在――



---


「んぷ、むぅっ!?」


頭上から大量に注がれた粘液が弾け、天使の顔を包んで広がった。

柔らかに形を変え、弾力を伴って体を覆う薄膜。幾度となく味わわされた感触で包まれ、その中に閉じ込められて圧迫される恍惚じみた感覚。

心身に刻まれた凌辱の記憶が、ルミアの心をやわらかくほぐしていく。



『今日の勝負はこれです。この薄膜を体によく塗り込んで、その状態でわたくしを倒してごらんなさい』


――堕ちた水精に囚われたルミアは、日々『勝負』と称した勝ち目のない戦いを強いられ、幾度となくその身を嬲られては敗北の苦渋を味わわされていた。

あえて魔力が回復するまで放置し、万全の状態のルミアへと自由という名の希望をちらつかせて戦いを強要する――気に入ったおもちゃが壊れるまで遊ぶかのごとく、天使の扱いとしては冒涜的が過ぎる悪趣味な嗜好。

突き付けられるのはいつも勝ち目のない条件。事実上の蹂躙とはいえ、囚われの身の天使はわずかな希望にすがるほかにない。


今日もまた、幾度となく浴びせられたスライム質でのコーティングが施される。



『ほら、きちんと浸透するまで塗り込んでくださいな? 大好きなスライム膜を、貴女の手でしっかりとね。くふふ……♥』


ウンディーネの嘲笑する声が耳をくすぐる。要求されるままに薄膜を受け入れ、淫魔に堕ちた水精の出す”条件”に従う。

促されるまま手の動きを速め、合わせた両手で顔を激しく擦り上げる。ぐちゅりと音を立ててスライム質が跳ね、両手からこぼれて滴り落ちていく。

顔を、乳房を冷たく柔らかな薄膜が包み、妖しい光沢を伴って艶やかに彩る。



『もっと激しく、いつもわたくしが貴女にしているように……そう、もっとよく、この感触を味わえるように……♥』


肌を滴る感触すらはっきりと感じられるほどに密着したスライム質を、泡立つほどに擦り上げていく。

肌に、衣装越しに感じるスライム質。獲物を逃さぬようぴったりと張り付きながら弾力たっぷりにぷるりと震える。獲物を取り込み弱らせていくための性質が、ルミアを堕とそうと牙をむく。これまで幾度も教え込まれたその感触を、スライム質に嬲られる屈辱を、敵の体に包まれながら喫する敗北を、捕らえた獲物に思い起こさせるために。

耳元で響く水精の笑い声。甘美な敗北の記憶を自らの手で呼び覚まさせられる屈辱。スライム質で顔を擦り上げるたび、ゾクゾクとした感覚が駆け抜けていく……。


---


「ふっ、――く、ぅ……っ!」

空を裂く風の唸り。水のようなものが弾ける音。ずにゅりとぬめりを帯びた響き。艶色を噛み殺した声。

頭部を覆うスライム薄膜に苛まれながら、ずるりと湖面から這い出ては迫り来る水精の分身を退け続ける。一様に妖しい薄ら笑みを浮かべて、攻撃してくるでもなくただただ舞い踊る天使の肢体をめがけて近付いてくる。いくら潰しても、何度吹き飛ばしても、常に何体もの分身が周囲を囲って逃げ場を塞いでくる。

長い間ルミアの豊潤な魔力を存分に貪ってきたウンディーネは、今やルミア一人では手がつけられないほどに強大な淫魔と化していた。他ならぬルミアの力を糧に、強大な天使でさえ不意打ちや絡め手など使わずとも正面からぶつかって捻り潰せるほどの存在に成長してしまっていた。そして恐らく、早く逃げ出さなければこれからもその力を増していくだろう。



『ほぉら、捕まえた♥』

『天使様の片腕、おっぱいで閉じ込めて差し上げます』

「くっ、ぁ……!!」


ルミアの腕が二体の分身の乳房に挟み込まれた。ぬめりを帯びた弾力に包まれ、まるで奉仕するようにスライム質を擦り付けられる。たったそれだけ、とても拘束とは呼べないそれに調教されきった体は敏感に反応し、背筋にかけてゾクリとした感覚が走る。クスクスと意地悪な嘲笑とともに豊満なスライムおっぱいを押し付けられ、力を吸い取られるように弛緩した右手からは集めていた魔力が霧散してしまう。左手を振るう気力も集中力も、ほんの一撃の愛撫でごっそりと持っていかれてしまっていた。

スライム質の体でただ触れられただけ、体を押し付けられただけ――それだけで戦闘力を奪われるほどに調教されきった心と体。歯噛みしたくなるほどの悔しさも、覆いかぶさってくる分身たちに塗り潰されていく……。


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『くふふ……ざぁんねん。天使様、今日も天使様の”負け”ですわ』

「……! この程度、で……ぇっ」


ぬるり、ぬるりと極上の肢体へと手を這わす水精が、スライムの卵ともいえるぬめりと弾力を帯びた不気味な湖面へと横たえられたルミアの耳元で囁く。ぴったりと唇をくっつけて、リップノイズと唾液の音をことさらに弾けさせながら、ルミアの秘めたるマゾヒズムへと言い聞かせるようにして。

言い返す天使の声には余裕がない。教え込まれた快楽のせいで力は入らず、魔力を集中することもできない。背後から回された手が妖しく蠢きゆるやかに秘芯をこね回し続けており、劣情のさざ波の中で心身を落ち着けることも許されずにいた。



『ええ、そうですわ。天使様はその魔力が尽き果てるまで負けてはいない。けれど――』


押し付けられていたウンディーネの手指が変質し、ルミアのスーツの上から窮屈に密着しはじめる。紐状のスライムが腰を通って一周し、股間を覆うゼリー質を繋いだ。

陰埠へとぴっちりと張り付き食い込むそのひやりとした感触は、さながら愛液を過分に含んだ下着のようで――


「んっ、く、ぅ……っ!」

『――貴女の大好きなわたくしの体で、抵抗なんてできなくして差し上げます。逃げられるならどうぞ、お好きになさってくださいな?』


鼠径部から尻までを覆うスライムショーツはスーツの内側へと入り込みながら自ら意思を持つがごとく天使の性感帯を愛撫し、下着を身に着けているのに恥ずかしい、という錯覚とともに倒錯的な羞恥と快美感をもたらしていた。

尻の谷間をかき分け押し広げ、尻たぶを揉み上げて弄ぶ。陰唇へと入り込んで膣襞を舐め上げ、陰核へと絡みついてこね回す。劣情を促すよう執拗に陰湿に、決して昇り詰められない丁寧で優しいタッチで愛撫され続け、天使の精神が追い詰められていく……。



「っ……はぁ、はっ、ぅ……ぁ……っ」

『……くふふ♥ こうなってしまってはもう、ろくに抗う術もないでしょう? 魔力の循環は乱れ、呪印の制御もできずに……せっかくあつらえて差し上げたショーツも突き破って、こんなにも漲らせてしまっているのですから』


心臓が早鐘を打っている。脳が、全身の神経が、いやらしい欲望と昂奮で灼かれている。敏感すぎる陰茎へ中途半端にこびりつくスライム質で、ズキズキと痛むほどの怒張がさらに硬く反り返らされる。

アモラスに植え付けられた刻印、天使を淫らな性玩へと貶める双性の淫紋が下腹部で輝く。スライムショーツによる徹底した焦らし責めを受け、発散できないままの獣欲がルミアの股間に姿を現してしまっていた。



『けれど……くふふ♥ せっかく包んで差し上げましたのに、そのように露出させてしまってははしたないでしょう?』

「っ……な、にを……っ!」


湿った吐息を漏らし悶える天使の、火傷するほどに熱を帯びて物欲しげに震えるモノの切っ先へ、水精の手のひらが押し当てられた。鈴口を、亀頭をわずかに刺激するようぐりぐりと円を描かれ、神経へと染みるゾクゾクとした快感に首を強張らせて悶えてしまう。


『聞き分けのないルミア様のおちんぽを、わたくしが躾けて差し上げます。くふふ……大丈夫ですわ、スライム狂いの変態マゾ天使ルミア様であればきっと悦んでいただける方法ですから――』


亀頭へかざすように触れる手のひらがぐいと押し付けられ、そして――



「ひ――あ、ああぁっ……!!」


――ずにゅるううぅっっ♥♥ と淫猥な音を立て、肉竿全体が突如としてスライム質の締め付けに襲われた。

先端を撫でていたウンディーネの手のひらはそのまま根本へと押し下げられ、突き抜け穴が開くことなく薄い膜となってルミアのペニスを包み込んだ。硬く反り返るシルエットをそのままに光を受けててらてらと妖しく輝き、血色と相まり艶めいた色で劣情を誘う。


『コンドーム……くふふ、いわゆる避妊具ですわ。最初の時も着けて差し上げましたけれど、これであれば情けない”お漏らし”をせずに済みますでしょう?』

「ぅ、ぁ、あぁ……っ! や、めなさ、っ……これっ――♥」


スライムコンドームの締め付けとウンディーネの手による愛撫とが、同時にルミアの急所を苛んだ。コンドームと一体化した手首をひねられるたび、さざ波のような優しい感触で官能が波立たされる。手指が握り込まれるたび、水精の手のわずかな緊張に引っ張られて薄膜コンドームの締め付けがペニスを弄ぶ。

あまりにも複雑で、変態的で、変幻自在の予測不可能なスライム責め。長きに渡る調教でスライムフェチとマゾヒズムを徹底的に植え付けられ開発されたルミアにとって、それらはあまりにも致命的なほど効果的だった。心に、体に創られた最上の泣き所を責め立てられ、ルミアは全身を強張らせて悶絶する。


『本当に負けていないのであれば、この程度の責めなど簡単に跳ね返せるはずですわ。くふふ……さあ、凛々しく抗ってくださいませ、ルミア様……♥』


新たな分身が湧き出で、スライム薄膜を塗り広げながら覆いかぶさってくる。耳元での囁きが、押し付けられるスライム乳房の感触が、心を官能という穢れで満たしてくる。

下腹部の淫紋が、マゾ心の期待に呼応するように瞬いた……。

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