4.
ぐちゅり、くちり。粘液質な響きを帯びた水音、時折混じる喘ぎ声。瘴気で満ちた湖上に牝の匂いが立ち込める。
「……ぅ、あぁ……っ……♥♥」
ぐりぐりと口内を指で嬲られ、蠢く舌に耳穴を塞がれる。胸元からはスライム薄膜で覆われ、水面に捕らわれた天使は力なくもがくことしかできない。背中へ押し付けられるスライム乳房からにゅりにゅりと粘液ローションを塗り広げられ、得も言われぬ心地よさが背筋を支配する。
指を口へとねじ込まれたまま必死に声を押し殺して、それでも喉の奥から溢れてくる嬌声が抑えられない。スライム質のオナホールに包まれたペニスがぎゅちぎゅちと音を立てながらの吸着刺激を受け、圧迫と擦過で絶頂へと追い立てられていく。
『――くふふ♥ ほぉら、天使様? 濃厚な魔力ザーメン、わたくしのぷるぷるオナホに、たっぷりと気持ちよぉく吐き出してくださいませ♥』
「ぅ、ぁ……~~~っっ!!♥」
とどめにぐちりと耳奥を舐め上げられ、意識が真っ白に染め上げられた。理性という最後の堤防が決壊し、快楽が濁流となってルミアのすべてを押し流していく。
どぷどぷと白濁のお漏らしが止まらない。スーツ越しに放たれる魔力精液がスライムコンドームへと注ぎ込まれていく。腰の奥までゾクンと恍惚で満たされ、エナジードレインの放出感と脱力で塗り潰されていく……。
5.
『くふふ……たっぷり出されましたねぇ、天使様♥ 精子も魔力も濃厚で、とても美味でございます……♥』
その女はルミアのペニスからスライムでできたコンドームを剥ぎ取り、半透明の袋の中でぷるぷると震えるそれを見せつけてきた。ルミアから搾り取られた白濁はコンドームの上からでもその濃さがよくわかるほどで、巻き付けた腕からずしりと重量感を伴って垂れ下がる。
肉感的で卑猥なプロポーション。腹部に浮かんだ淫紋。その口からぼたぼたと瘴気に満ちた液体を垂らすスライム触手。特徴こそ魔族そのものだったが、長い耳、スライム質の体、その特徴は――
「は、ぁ……く、っ♥ 貴女、っ、まさか」
『ええ、ご明察の通りです。天使様がいらっしゃる頃にはとうに穢されていました』
絶頂の余韻で息を乱しながらのルミアの問いに、妖しい優雅さすら漂わせて”ウンディーネ”が答える。愉しげに目を細めるその表情は淫魔のそれで、淫猥な匂いすら漂ってきそうなほどだった。
『調査に来た木っ端の天使たちを喰らっていたのもわたくしです。どの天使の味も素晴らしいものでしたが――』
ごきゅり、と飲み下すような音が響いた。コンドームの中の白濁が薄れ、堕ちた精霊から感じる魔力が増大する。精液ごと搾り取った魔力を喰らい、ウンディーネが恍惚に表情を蕩かせる。
『ああ……♥ やはりルミア様とは比べようもありません。魔力の質、量、濃度……すべてが別次元の精……♥』
念入りに備えたかいがありました――うっとりと身を震わせ、舌なめずりをして。極上の獲物を手中に収め、昂りが抑えられないという声。ぎらりと瞳が欲望の光を灯す。
6.
「っ、く……!」
ルミアの四肢へスライム触手が絡みつき、その上から全身を薄膜が覆い閉じ込める。魔力を遮断し抵抗を封じ、漏出する魔力も余さず吸収できるように。ルミアという獲物を確実に捕らえ喰らうため、堕精霊の用意した拘束具。天使を湖面に繋ぎ無力化する、薄膜の牢獄。
息苦しい――魔力で体を構成する天使が外部との魔力の循環を絶たれることは、人間が呼吸を絶たれることに等しい。ルミアほどの高位ともなればそのまま何年でも活動自体は可能だが、それでも閉ざされた環境の窮屈さは覚えてしまう。
加えてこの薄膜も足を取る泥濘のごとき水面も、スライム質のすべてがウンディーネのもの――つまり瘴気の塊、穢れの源泉。”痺れ”から回復しつつある魔力はそのまま瘴気に対する防護・浄化へと回され、脱出を試みることすらままならない。
『中の心地はいかがですか天使様ぁ? ルミア様のために特別にご用意させていただいた、専用の特製薄膜のお味は♥』
ずるりとスライム体を波打たせ、薄膜と同化しながら堕ちた精霊が身を寄せてくる。耳元で囁く声とともに唇がぷるぷると震え、ぴちゃりと唾液が跳ねるような音とともに鼓膜を弄んで。
ぬめりを帯びた流体乳房が押し付けられ、先ほど背中で感じた心地よさを思い出させられてしまう。気を抜けば今にも湿った吐息が漏れてしまいそうだった。
「っ……! ……もう少しばかり、まともな待遇を期待していたのですが」
『あらぁ、つれないお返事ですこと。――それでしたら、きちんともてなして差し上げねばなりませんね……♥』
『今からこちらで、ルミア様を蕩かせてさしあげます。お射精大好きな貴女様でしたら、きっと気に入っていただけることでしょう……♥』
「誰が、何を……――っ!?」
ぐぱあとスライム触手の口が開かれ、勃起したペニスへと突き付けられる。搾精に特化しているような細長い形状、卑猥にうねる舌がごとき口にコリコリとした無数のイボ。妖しく期待を煽るその姿にズクンと股間が疼く。
拒むように目を閉じるが、一度焼き付いた姿、燻ってしまった期待は消すことができない。アモラスの手で快楽を知ってしまったルミアは、その存在を否定することができなくなってしまっていた。
『ルミア様の欲望、暴いてさしあげます。もっとも、証明するまでもなさそうですが……ちゅっ♥』
「っ――は、あ、あぁぁ……っ……♥」
不意に耳へ口付けられ反射的に身をすくませてしまう。煩悶する天使を見、くす、と淫魔の嘲笑う声。キスの感触がいつまでも消えてくれない。
そのまま――くちり。水音と共に、肉棒を快感が襲う。適度な弾力と硬度をした粒々の感触がひとつひとつ克明に感じられ、亀頭部を包み込むスライム圧迫に思わず熱い吐息が漏れてしまう。
『くふふ……♥ 素敵なお声です。もっともっと蕩けさせて、気持ちよくお声をあげられるようにしてさしあげます……れろ、んっ♥』
「あ、っは、ぅ、んんっ……~~~~っっ♥♥」
突き入れられた舌にぐりぐりと耳奥を舐られ、ウンディーネの宣言通りに理性が蕩けさせられていく。看破された弱点を重点的に責められ、必死に噛み殺そうとしていた声はあっさりと引きずり出される。
乳房を押し付け、耳たぶを甘噛みし、唾液じみた粘液を擦り付けて。吐息で、舌で、囁く声で。耳の奥深くまで凌辱され、脳が快楽で過熱し沸騰していく。
「……っ、は、っ、ぅ、ぁっ、はぁ……っ♥」
『さすがは高潔な天使様、よく耐えますのね? 必死に我慢なさる凛々しいお姿も素敵ですが――』
ギリギリで理性を握りしめていたルミアへの、スライム触手による愛撫が始まった。先端への吸着、イボによる蹂躙、ぬらぬらと舌が這い回るような複雑な愛撫。先走り汁を潤滑油にぐちゅぐちゅとペニスを咀嚼される音。思わず腰が浮き、そして。
「ひ、っ――ぁ、あああぁぁっ……♥♥」
『――生憎、わたくしはそのような方を情けなく喘がせるのが好みですので♥』
どぷ、と精液が迸った。吐き出された白濁はスライム管を通り、魔力ごとウンディーネへと吸収されていく。放出の快感、吸精の喪失感、屈服の敗北感。
その間も絶えず続けられる触手愛撫。ぬろりと亀頭を舐め上げられ、痛切な痺れで下半身がガクガクと震える。下品な音を立てて竿を吸い上げられ続け、押し寄せる射精感が途切れない。
ゾクリとした快感を伴う吐精のたび、抗う力と共に甘い声が漏れ出てしまう。なすがままの搾精に、植え付けられたマゾヒスティックな心が暴かれていく……。
『ぇろ……ぐちゅ、じゅるる……ん、くぷ……くちくち……♥ はーっ、ふー……っ♥ くすくす……♥』
「ひ、っぐ、ぅぁ、っ♥ あ、あぁ……っ♥ イ、っく、また……、……~~~~~っ♥」
幾度目かの大きな絶頂の波。途切れぬ絶頂の中でも”イった”と理解させられてしまう射精。スライム触手の内部はルミアの精液で真っ白に染まり、堕精霊に吸われた魔力が妖しい色に輝く。
なじる言葉すらなく、ただ敏感な耳を虐められ続けている。それだけで十分だと理解したウンディーネは、途中からその舌を、口を、吐息を用いてルミアの耳を快楽の泥沼へ沈め続けていた。
天使よりもはるかに位の低い精霊に弄ばれる屈辱。悔しさに歯噛みする間もなく触手の精液吸引責めに悶えさせられる。繰り返す搾精の中で体がスライム快楽を覚えていく……。