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story"淫らなる初夢"


「――はっ、あ、っ……く、ぅ」

『いい声。体はすべて”キモチイイ”に支配されていて、それでもこれを抑えようと必死に抗っている声。――ふふ、やっぱり貴女は最高のオモチャね』


くちゅり、と粘液がかき混ぜられる音。この壁も天井もないような抽象的な空間で、その淫らな音はいやにはっきりと響く。

時間の感覚すらわからなくなるほどに長い間――否、最初から時間の概念などないこの世界で、永遠とも思える間ただただ股間部を弄ばれ続けていた。

肌の表面を撫でられ続けているだけ。たったそれだけで、天使は官能に乱れ、発情し、忌むべき淫魔の脚の上で尻を振らされている。


『すっかりぐずぐずに蕩けきったこの体では、ろくな抵抗もできない。貴女の敗北は決定的……そうでしょう、ルミア?』

「ぅ、くっ……♥ その余裕、後悔、させてみせっ、……ひ、ぁっ――♥」


ぐちゅり。すっかり濡れそぼったスーツ越しに、しこり固まった陰核を掘り返される。秘貝の奥で隠れていたそれは淫魔の指に暴かれ、とろりと透明な蜜にまみれた姿をさらけ出された。

包皮越しに触れられただけで、法悦を極めてしまいそうになるほどの快感、甘美な衝撃が背筋を駆け抜ける。必死に絞り出そうとした強がりすら、脳まで揺さぶる恍惚に呑まれてしまう。

は、ぁ――。甘い吐息が溢れる。




『――ふふ。その無駄なあがきが愛おしい。貴女ほどの女、簡単に思い通りになってしまってはつまらないもの』

「っ、ぅぁ、……!!♥」


アモラスの指が蠢く。鼠径部を、秘芯を、尻穴を、くすぐるように撫でるだけ。これまでずっと続けられていた、官能の火で炙る程度のもどかしい愛撫。焦らされ続けた体が快感を求め、淫らに濡れ光る膣口がひくひくと淫猥にわななく。

淫蕩の権化の手によって、既に官能のパスを全身くまなく通されていた。屈辱に震える尻を撫で上げられただけで、ぶるりと媚びるように腰が踊ってしまう。魔を滅する天使にあるまじき、あまりにも浅ましい発情姿。弄ばれている――わかっていても抗いようがなかった。快楽を刻み込まれた魂は淫魔の指戯に魅惑され、従わされる。

しなやかな指が恥蜜を絡めとる。くっきりと浮き上がった牝穴の形がなぞられる。こぷ、と透明な粘液が滲み、スーツの外に溢れる。


『ああ、それにしてもひどい匂い。発情したメスの匂いだわ。私は天使を捕まえたつもりだったのだけど』

「ひっ♥」

『天使も皮を剥げば浅ましい獣だということかしら? ねえルミア、教えてくださらない?』


震える秘貝を爪先で軽く弾かれた。息が詰まり、酸素のかわりに快感が流し込まれる。脳がじぃんと痺れで満たされ、強制的にオーバーヒートを引き起こされる。天使の体が淫魔の上でのたうつ。

細い指先に呼吸が乱される。魔力が不要な循環を起こす。天使にとって、魔力の循環は代謝に等しい。発汗を強制されたルミアの肌には全身どこにも汗の玉が浮き、濡れたスーツは半ば透けて肌を淫らに彩っていた。

アモラスの放つ甘い濃厚なフェロモンに、愛撫をねだるメスの匂い――ルミアの汗の匂いが混ざり、ひどく淫猥な香りがあたりを包んでいる。淫魔の体液で作られた泥濘が放つような、嗅ぐ者すべての淫らな感情を引き出す背徳の香り。


「は、ぁぁ……っ♥ ……っ、獣は、貴女、でしょう……んあぁっ♥」

『天使も冗談を言うのね? そんなかわいらしいものではないって、わかっているくせに』

「ひ、あぁ――っっ♥♥」


アモラスの指が、ルミアの背筋を撫で降ろした。突き抜けた快感に全身がびくびくと跳ねる。悦びに咽ぶ声が溢れてしまう。愛撫とも呼べるかすら怪しいそれだけの刺激で、ルミアは神経すべてを快感で満たされてしまっていた。

ぞくん、と腰が冷たい恍惚の震えで支配される。わななく尻を見下ろす淫魔の嘲笑が耳をくすぐる。かつて開発された部位とは異なる場所ですら、全く歯が立たないというほどに追い詰められてしまっている。ほんの指一本で。

冒涜への期待に震える体。涎のごとき蜜が溢れて止まらない。


『天使の体は精神に引きずられる。貴女の心はもう、淫らな願望を否定できない』

「っ……だから、どうした、と……!」

『ああ、本当に素敵だわ、私のルミア。それでも抗うと、私を滅ぼすと、そう決めている。だからこそ、貴女は美しくて、穢しがいがある』


興奮に濡れた声。大淫魔が愉しげに目を細め、指に纏った天使の蜜を舐め味わう。

ぴちゃり、と舌が舐る音。


『こうして夢の中で遊びに来たかいがあったわ。直に触れてしまっては壊してしまいそうだけれど、貴女ほど心が強ければ――』

「あ、はぁ、っ、ぅ……――っっ♥♥」

『――つまみ食いくらい、どうということはないでしょう?』


かり、とアモラスの爪先がスーツの表面をこそぐ。”つまみ食い”を受け続けたルミアの肌は、布地と爪が擦れあう微細な振動すら敏感に察知し、幾倍にも増幅された快感として受け入れてしまう。

ぴりりとかすかな痛み混じりに背筋を駆け抜ける、耐えがたいほどの甘い痺れ。汗で張り付いたグローブ越しに地面を掴もうともがき、荒い呼吸を繰り返して耐えようとする。




『貴女の支配する夢の中。そこでこうして触れるからこそ、貴女のかたちがよくわかる』


ゆるやかに尻を撫で上げられる。ぞくぞくと下半身を侵食するような恍惚で、びくん、と腰が反応してしまう。

ルミアの尻ひとつ鷲掴みにできてしまいそうな大きな手に、蕩け崩れてしまいそうな心が満たされるような錯覚。


『貴女の穢されてなお高潔な精神が。貴女の不徳を拒む気高い心が』


ゆっくりと円を描き撫で回される。吸い寄せられるように腰が浮き、いやらしく続きをおねだりしてしまう。

淫魔の手は嘲笑うように逃げ回っては天使の尻を躍らせ、少しずつ股間へと円の中心を動かしていく。


『そこに巣食う、貴女の淫らな願望が』


渇ききった心が、快楽を求め焦がれる。




「ぁ――う、あ、ぁ……~~~~~~っっ!!!♥♥」

『あら、失礼♥ 貴女の魔力が美味しすぎて、つい加減を忘れてしまうわ』


それまで性感帯を避けていたはずのアモラスの爪が、ルミアの官能の集中点をとらえていた。大淫魔の手で焦らされ続け、限界まで充血し膨らみきった小豆から快感が迸る。燻っていた劣情が爆ぜ、暴力的なまでの絶頂感で全身のコントロールが失われていった。

ギリギリのところで保っていた防壁が崩れる。官能の炎で理性が焼き尽くされていく。意識が恍惚に支配されていく。


『けれど――ふふ、ちょうどよかったかしら? こうして素直になってくれたもの』

「――はっ、はっ……♥ ぅ、あぁ……っ♥」




ルミアの股間に、硬く反り返るモノが生えていた。スーツに逆らうほどの雄々しさで、快感を撒き散らしながらびくびくと痙攣し、先走りをびちびちと振りまいている。

魔力のコントロールを手放してしまった証。快楽に理性が押し切られてしまった結果。あとは餌食になるだけの、哀れな供物と化した姿。

吹き荒れる官能の嵐に、言葉を放つ余裕すらない。


『せっかくその身を差し出してくれたんだもの、喰らってやらねば失礼よね?』

「っ……! や、やめ……くぅんっ♥」

『私が仕上げてあげたこのいやらしい体、どこまで熟成されたかしら? 久しぶりの貴女の精、とても楽しみだわ……♥』


指先だけで裏筋を撫でられる。ぴゅる、と僅かに濁った汁が細く噴き出してしまう。ガクガクと足腰が震えるのを止められない。

興奮した淫魔の声。熱っぽい吐息。舌なめずりの音。


『夜が明けるまで。短い間だけど、存分に愉しませてもらうわ』


ルミアの嬌声が響いた。

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