この方のおかげでSkebの依頼が繁盛したといって全く差し支えない救世主、
なりゅーさんからのリピート依頼でウマ娘×FGOのイラストを描かせて頂きました。
コパノリッキーがセミラミスの最終再臨衣装を着たものです。
(全ての画像は、納品物よりも解像度を大きく下げたものにしております)
作品ページ
https://skeb.jp/@sasakamakue/works/10
制作過程が楽しかったのと出来に満足しているので、
自分用メモとして、また暇つぶしの読み物として、制作時のメモを残そうと思い、依頼者様に許可を得て記事にさせて頂いた次第です。
自分の現在のカラーイラストの描き方の保存として書いていきますので、よろしければお付き合いください。
①キャラを知る
ご依頼を頂いた最初期の段階はまず描くべきキャラを知るところです。
親切に出展元の画像や作品を載せて下さっている方が今のところ100%ですので、そのURLや公式サイトからキャラに対する理解を深めていきます。
集英社みらい文庫の女の子キャラ依頼だった時(※注1)はさすがに全く存じなかったので、よく公式サイトを漁ったうえで試し読みも拝読させて頂き、DMMの遊んだことないゲームだった時(※注2)にはせっかくなのでダウンロードして遊ばせて頂きました。依頼のキャラが最上レアのキャラじゃなかったことも幸いしてすぐお迎え出来てよかったです。
上記の有様なので、私にコンテンツの布教をしたい場合はSkebの依頼を通すとほぼ布教に成功することが実証されました。
(そのために依頼するのはもったいないですけど!)他の絵師さんにも通用する手かもしれませんので、同志を増やしたい場合にはご一考下さい。
※注1 集英社みらい文庫「霧島くんは普通じゃない」如月ユノ
https://skeb.jp/@sasakamakue/works/6
※注2 DMM「フラワーナイトガール」ブルーロータス
https://skeb.jp/@sasakamakue/works/7
そういう意味で言えば、今回のリクエストはこの①の過程がほぼ必要ありません。
ウマ娘コパノリッキーはよく描かせて頂いている好きなキャラですし、FGOもしっかり遊んでいるゲームかつ、セミラミス様の登場したバレンタインイベントも「Fate/Apocrypha」もしっかり楽しんでおります。セミ様自体もどこかの福袋召喚で来てくれたのを覚えています。
最初のハードルを下げて貰えると、そのキャラに理解が進んでいる分良い仕上がりになりやすいかな?と感じているので、今回のご依頼はとても心躍りました。
(のちにセミラミス様の衣装の複雑さでもだえ苦しむことになる)
②構図を決めてラフを描く
あとは描くだけです。
なりゅーさんの依頼文にあったG1勝利ポーズダンスのイメージが可愛いなあと思い、Youtubeでリッキーの勝利ポーズを無限リピートしながらラフを切っていきます。
今見ると結構いいな、このラフ……。
とはいえこれだと頭より上に手が来るため全体のスケールが小さくなること、構図が縦長になり過ぎるかなと考え描いたり消したりしながらラフスケッチを重ねていきます。
完成図の形のラフになりましたね。
リッキーの元気な顔も、衣装の広がりも出せそうなのでこれにしました。
ラフだと本番の線画の参考にならないので、上からちょっと丁寧に体のラインを決めていきます。しっぽの位置や足の長さ、角度が本番と違いますが都度直していきました。
衣装ラフを乗せていきます。
オアアアアーッ!!!な、なんだこの……なんだこの作画コスト!?
そういえばセミラミス様ってこんな衣装だった。参考で頂いたフィギュアの画像があったことが非常に役に立ちつつも、異常な書き込みの量になることを覚悟するほかありませんでした。
震えながら本番に行きます。
③線画を描く
上のラフの段階で一回力尽きたのですが、なんとかリッキーの部分から本番用の線画を描きこんでいきます。
こんな感じです。ごりごり。
下のラフは薄めてみたり、適宜非表示にしてみたりしながら進めていきます。
さっき言ってた尻尾の位置と足の角度が赤い線で別レイヤーを追加することで修正されていますね。
尻尾は左側に出そうとしてもスカートですっぽり隠れてしまうので、全体バランスを見ながらこうやって直していきます。
足も、せっかくなのでスカートからいい具合にポイントポイントが見えるように修正しました。ウマ娘は足が綺麗に描けるかどうか、重要だと思ってます。
線画が大体終わりましたね。
途中、神羅万象チョコの絵柄に見えたのでそれっぽく背景で遊んでいます。
できました。
腰のヒラヒラパーツや足のフリルを見ながら、これを塗るの……?と絶望に駆られます。
また、線画はかなりレイヤーを分けて作っています。
顔に関しても、髪の毛と目鼻口、ほっぺの線はそれぞれ別レイヤ―になっています。
表情差分用ですね。
④色を塗る
塗ります。
これも現実逃避のためにリッキーの部分から塗っていきます。
可愛い!
胸のところの塗りが綺麗に出来たので、実質勝ちと思いながら作業していました。
ここからは消化試合……になるはずもなく。日数をかけながら塗り込んでいきます。
パーツ毎に後から色味を変えたいと思ったので、細かくレイヤーを分けながら塗っていきます。
上の画像でいうと黒い部分で3レイヤーに分けています。胸部分、腕と外スカート部分、内スカート部分ですね。
この時点で塗りながらいじったりはしていますが、基本的には全体のバランスを見ながら色を調整した方が綺麗になると思います。
黒色をほぼ載せました。
続いて金色パーツ部分を塗り込みます。
ました。
グラデーションも影も無いので全体がのっぺりしていますね。
黒部分の色味を調整して、画一的にならないようにします。
分かりやすいのは外スカートの薄さとヴェールのがっつりグラデーションですね。
体中のベルトにもグラデが入っています。
でもまだ足りません!
乗算レイヤーと除算レイヤーを用意します!
衣装に影を入れていきます。
思い切り違和感が出なければ基本的には統一した乗算レイヤーで薄い紫色を使いながら、衣装の各部分に影を塗り込んでいきます。
また、除算レイヤーで逆に光が当たっている部分を入れていきます。
これで金色部分も金色に見えてきました。
どちらかといえシンプルな絵柄なので、塗り込み過ぎずこのくらいを完成にします。
このへんで線画レイヤーと一緒に表情差分を作ります。
ご依頼頂いたイラストはつい楽しくなって作ってしまいます。
全部の差分は作品ページで確認してみてください。
上の焦り照れ顔と、その次のスキ顔(通称)がお気に入りです。
⑤背景を描く
毎回シンプル目ではあるものの、キャラが引き立つ背景を入れると楽しいです。
今回は西洋の協会の内装写真をずらっと検索して並べて、フリーハンドで描ける「ゆるふわ聖堂」をテーマにしました。
ラフで描きこみました。
ゆるふわ聖堂です。ゆるすぎる。
ちなみに特定の協会そのまんまのデザインにしないために、複数のイメージからそれっぽいものを複合的に空想して描いていきます。
清書しました。
さっきのラフをうすーく表示させながら描きます。
完全な左右対称よりもフリーハンドの左右非対称感を出したかったので、左右対称に描けるツールなどは使いません。
本当は調べてないので使えません。
グラデーションを入れ込んで綺麗にしたら完成です。
というわけで完成しました。
途中腕を休めながら描き続けたため、所要日数は大体一週間強くらいです。
FGOのボックスイベはそれなりにしか周回していませんが、むしろ夢中で描けたので満足だったり。
改めて作品ページです。
https://skeb.jp/@sasakamakue/works/10
毎度滅茶苦茶丁寧な感想を書いて貰えるので本当に創作的健康にいいです。
機会があれば今後も描いていきたいです!
というわけで、制作メモでした。