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【試し読み】傘を忘れた放課後クラスの女子と教室で過ごす話

6月の天気は変わりやすい。

予報では今日一日曇りの筈だったのに、ちょうど帰りのホームルームが始まる頃にはポツポツと雨が降りだしていた。


「は~い、連絡は以上かな♪じゃあ日直、号令お願いね」


「きり~つ、礼。ありがとうございました~」


授業が全て終わり、ほとんどの生徒は部活動へ向かったり帰宅するため教室を離れていく。


そんな中、教室の窓辺一番後ろの席に座って頬杖を付きながらぼんやりと雨の光景を眺める。理由は、傘を忘れたからだ。雨宿りも兼ねて教室で時間を潰そうとしていると…


「ねぇ、君はまだ帰らないの~?」


「傘忘れたから止むまで待ってる」


「ふ~ん奇遇だねぇ私も傘忘れた♪じゃあ私とお喋りしよっか。どうせ暇でしょ?」


空いている前の席に腰をかけて話しかけてきたのは、幼馴染みの杏奈だった。幼稚園から小学校までずっと同じクラス。地元の中学校に入って2年生になっても同じクラスという腐れ縁だ。


最近夏に向けてイメチェンしたらしく、明るい茶色に髪を染めているギャルだった。


「暇じゃない、雨を見るのに忙しいから」


「何それ?楽しいの?てかめっちゃ暇人じゃん♪せっかく可愛い女子と教室で二人きりなんだよ?ほらほら、エッチなことするチャンスだよ?」


チラリと杏奈の方を見ると、制服のシャツのボタンを開けて胸の谷間を見せつけいた。


「ふふっ♪やっと私のこと見てくれたね~?私のおっぱいばっか見ちゃって変態だね~♡」


「う、うるさい!ばーかばーかっ!!」


「あ~!女の子に向かってそんなこと言っていいと思ってる?また小学生の頃みたいにお仕置きしてあげましょうか?」


ニヤニヤと妖しい笑みを浮かべて指をワキワキ動かしている杏奈。昔から杏奈は人をくすぐるのが好きで、幼馴染みである自分は学校でもよく標的にされていた。


馬乗りされて死ぬほどこちょこちょされて情けなく笑い狂ってごめんなさいしてしまい、その声を聞いて他の女子達までくすぐりに参加してぐったりするまでくすぐられる日々。


ちょっと目の前で指をこちょこちょと動かされるだけで、思わず身体がくすぐったく感じてゾクゾクと身震いしてしまう。


「そ、それやめろって…!ごめんなさい謝るから…」


「許してください素敵で可愛い杏奈様、って言って?」


「ゆ、許してください素敵で可愛い杏奈様~」


「…何か最後棒読みじゃない?まぁいいや。特別に許してくあげる♪じゃあ話変えて、あんた好きな人とかいるの?」


本当に急に話を変えたな…。

杏奈は顔を下から覗き込みながらニヤニヤと返事を待っている。


「好きな人…?別にいないけど…」


「ふぅ~ん?そっか~?まぁそういうことにしておいてあげるとして、どんな子がタイプなの?」


「黒髪清楚で急にくすぐって来ないおしとやかな女の子」


「…何か私のこと馬鹿にしてる??」


「してませ~ん」


適当に返事をしていると、杏奈は椅子から立ち上がって背後にまわってくる。


「もうっ!お仕置きしてあげる!ほら、こちょこちょこちょこちょこちょこちょ~♪ごめんなさいは?」


続きのお話

傘を忘れた放課後クラスの女子と教室で過ごす話




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