XaiJu
栞

fanbox


ビターショコラ

chocolat

街角にある小さな洋菓子店。

2月のバレンタイン前になると、女性客で賑わいを見せる。


まだ冬の肌寒い風が吹き抜ける通りを歩き、外から店を眺めてみる。外観はお洒落なレンガ造りの建物で、窓から店内を覗いてみるとこの日はお客さんがまばらであった。


今日は平日の11時…。土日になるときっと混むのだろうな。


特に買いたいものは無いが、好奇心からお店に入ってみたい。15秒程迷った挙げ句、「よし、また今度にしよう」とお店に背を向けて立ち去ろうとした時、チリンと扉が開けられる音がした。


「あの~…何かお探しでしょうか?」


振り返ると、エプロンを付けた若い女性の店員さんがいた。少しいぶかしげな表情をしている。


「あっ、いや、たまたま散歩して通りかかったら素敵な建物があって、何のお店なのか気になってただけです」


怪しまれるだろうか…そんな予想とは裏腹に、顔がパーっと明るくなる彼女。


「なーんだ♪そうだったんですね!てっきり怪しい人かと思いましたよ~!どうぞ、中に入ってください♪」


ストレートに言われてしまうと少し傷つく…

しかし誘われてしまった為帰りずらく、店の中に入ることにした。


「いらっしゃいませ~♪」


木目調のインテリアを基調としたお洒落な店内。

ショーケースには色とりどりのケーキや、チョコレートが陳列されていた。


奥には数席、机と椅子があって、イートインもできるようだ。せっかくだから何か食べていこうかな。


「えっと…何かおすすめとかありますか?」


さっきの店員さんに聞いてみる。

明るい茶髪でショートヘアがよく似合う。


「そうですね~…この時期だとチョコレートケーキがオススメですよ~♪」


ショーケースを指差す店員さん。

光沢のある綺麗な黒色のケーキ。

確かに美味しそうだ…これにしよう!


「じゃあこのケーキ一つください。中で食べれますか?」


「イートインですか?大丈夫ですよ~♪お席ご案内しますね」


店の奥の席に案内される。

座り心地の良い茶色のソファー席に腰をかけると、店員さんがお水を運んできてくれた。


「すみませんホットコーヒーお願いします」


「は~い♪少々お待ちください♪」


気さくな接客の店員さんで、普通の洋菓子店に来ているのにまるでメイド喫茶にでもいるかのような感覚だった。


店内にいた他のお客さんが帰ってしまい、自分だけになってしまった。


程なくして、テーブルにチョコレートケーキとホットコーヒーが運ばれてきた。


「どうぞ~、お待たせしました~♪うちのチョコケーキ、甘さ控えめなので男性にも人気なんですよ~♪ごゆっくり」


「ありがとうございます!いただきます!」


白いシンプルなお皿の上に黒々と輝くチョコケーキ。その隣にはブラックコーヒーが湯気を立てている。


フォークで一口ケーキを切り食べてみる。

上品なチョコレートのビターな味わいの中に、ほのかな甘味を感じる。確かに、これなら甘いものが苦手な人でもいける。コーヒーも挽きたてでケーキを引き立ててくれる。


無我夢中で食べ進め、ふと視線を上げると先程の店員さんが近くでこちらを見ていた。


「どうですかお味の方は?美味しいですか♪」


「美味しいです!甘さ控えめで食べやすいですね」


ニコニコした雰囲気の店員さん。

常連になっちゃいそう…


「それはよかったです♪あっ、珈琲お代わりいりますか?」


「じゃあお願いします!」


その後ゆっくりとコーヒーを飲み店を出た。


「ありがとうございました~♪また来てくださいね?」


「はい、また伺いますね!」


最初お店に入るかどうか迷ったけど、

入ってよかったと思う。


近いうちにまた来よう。そう心に決めて、帰り道を歩いていた。


**

2月14日、世間ではバレンタインの日だ。

またあのお店に行きたくなり、気づいたら店の前まで来ていた。今日はお客さんで混雑しているだろうなと予想していたが、店内は思ったよりも人が少なかった。


「いらっしゃいませ~♪あっ、また来てくれたんですね!」


「こんにちは~!またチョコケーキ食べに来ました」


「ありがとうございます♪お席ご案内しますね」


この前と同じ席に通される。混んでいたら持ち帰りにする予定だったが、空いているため中で食べることにした。


チョコケーキと珈琲を注文。

ほろ苦さの中にある優しい甘さが癖になる。


お昼過ぎになると少し混んできたので、早々に食べ終えて帰ることにした。せっかくだからお土産も買っていこうかな。


「ご馳走さまです!美味しかったです!あと…持ち帰りでこのチョコレートのセットください。」


「お持ち帰りですね~♪プレゼント用ですか?」


「いや、自宅用で…」


星や丸形の小さなチョコレート詰め合わせ。

自宅用だけど、何やら丁寧に梱包してくれているようだ。


「お待たせいたしました~♪よいバレンタインを!」


「ありがとうございます!では」


家に帰り早速チョコレートの入った箱を紙袋から取り出す。


あれ…何か手紙のようなものが入っている…


封を切って中を開けてみると、メッセージが書かれていた。


(いつもご来店ありがとうございます♪

今日はバレンタインデーなので、一つチョコをオマケしておきます♪よかったら味の感想聞かせてくださいね♪

陽咲(ひなた)より)


手紙にはあの店員さんからのメッセージと、連絡先も書いてある。紙袋の中を見ると、もう1つ小さな箱が入っていた。


中にはハート型のチョコレート。

これはもしかして、プレゼントなのだろうか…。


ありがたく一口頂いてみる。

優しい味がする。甘くてほろ苦い。


早速お礼の連絡を送ることにした。

チョコレートの味について直接感想を言いたいので、近々カフェでお話しませんか?という内容の旨。


夕方過ぎ、陽咲さんから連絡が返ってきた。

順調に話が進み、今度の日曜日駅前のカフェでお茶することになった。


**

日曜日当日。準備をして早めに家を出る。

11時に待ち合わせで、10時30頃に到着すると、陽咲さんの姿が見えた。


「こんにちは~、お早いですね」


「少し早めに着いちゃいました!どうします?カフェ行きますか?」


「行きましょう!」


駅前にあるお洒落なカフェ。

朝ごはんを兼ねて、コーヒーとサンドイッチを注文した。


「この前はチョコレートありがとうございました。…めちゃくちゃ美味しかったです!」


「わぁ嬉しいです♪手作りした甲斐がありました」


話を聞いてみると、昔からお菓子作りが好きでパティシエを目指しているらしい。洋菓子店でバイトをしながら日々勉強していて、得意なお菓子はチョコレートとのこと。


通りで美味しいわけだ…。


率直に味の感想や美味しかったところを伝えると、熱心にメモを取っていた。


カフェを出てお昼ごはんを食べて、その日は解散になった。

後日、陽咲さんから連絡が来て家に誘われた。

作ったお菓子の味見をして欲しいとの内容で、率直に味の感想を伝えて欲しいとのこと。


断る理由も無く、勿論お伺いすることにした。

来週の土曜日が楽しみだ。


amer

よく晴れた土曜日。今日は陽咲さんの家に行く日だ。


送られてきた住所はあの洋菓子店から歩いて10分ぐらいの場所だった。


地図を頼りに道を歩いていく。

え~と…この辺りにある…多分ここかな


到着したのはクリーム色のコンクリート造りの小さなアパート。2階への階段を上がり、インターホンを押す。


ピンポーン♪


ガチャリとドアの鍵が開いて陽咲さんが出迎えてくれた。


「は~い♪あっ、いらっしゃい♪どうぞ狭いですけど」


「お邪魔します~!」


居間に行くと、机の上にはチョコレートやケーキが並べられていた。


「お待ちしてましたよ~♪飲み物は紅茶か珈琲か、何がいいですか?」


「じゃあ、珈琲で!どれも美味しそうですね」


エプロン姿の陽咲さん。キッチンを見ると、別のお菓子を作ってる途中な様子であった。


「はい、どうぞ~珈琲です♪ケーキとか好きに召し上がってください♪」


「ありがとう、いただきます!じゃあケーキから…」


まずはチョコレートケーキから。

パリッとしたチョコの下に柔らかいスポンジ。

中には濃厚なビターソースが隠れている。

…いつもより少し苦いかもしれない。


「どうです?お味の方は?」


「お、美味しいよ!」


少し怒ったような表情になる陽咲さん。


「本当に?本当にほんとうですか?…少し焼きすぎちゃったんですけど…」


変に気を遣ってしまったことが仇になる。

今から正直に謝った方がいいかな…。

だけど、何を思ったのか別の言葉が口から出てしまった。


「ほ、ほんとに美味しかったから…ね…?怒らないで?」


「……嘘つき。素直じゃない人には、お仕置きが必要ですよね?」


椅子から立ち上がり、手をワキワキしながら近づいてくる陽咲ちゃん。そして、ぎゅーっと抱き締められて床に仰向けに押し倒される形になった。


「ちょっ、なっ、なに、落ち着いて…?」


ゆっくりと腋の下に指を入れられて…


「こちょこちょこちょこちょ~♪」


「なっ!?ぎゃぁぁっはははははは!!ひゃめっ、だめぇぇぇっははは!!」


腋の下に手を入れたまま指をこちょこちょと動かしくすぐられる。予想もしていなかった攻撃に、抵抗できず笑うしかできない。


服の中にまで手を入れられて、器用に動く指で腋の下やお腹、脇腹を素早く撫で回される。


いい大人なのにこんな子供の遊びのくすぐりなんかで…


「ふふっ♪どうですか~?くすぐったいです?少しは反省しましたか~?」


「ひゃぁぁきゃぁっははははは!!は、反省したからぁぁぁや、やめろぉぉきゃぁっははははは!!」


「ふ~ん…何か反抗的ですね~?もっとこちょこちょして欲しいんですか~?」


今までのくすぐりがお遊びだったかのように、さらに素早く全身をこちょこちょされる。


耳、首、腋の下、お腹、脇腹、太ももなど、弱いところをねちねちとくすぐられ、段々抵抗する体力も無くなってきた。


「ひぃぃひゃめっぁぁっはははご、ごめんなさぃぃもうゆるしてくださぃぃぃぁっはははは!!!」


あまりのくすぐったさに限界を迎え、ごめんなさいしてしまった。さすがにもう止めてもらえるだろうと考えていたが、この日の陽咲ちゃんはドSだった。


「少しは反省しましたか~?ごめんなさいできて偉いですね~♪年下の女の子にこちょこちょされて泣きながら涎垂らしちゃって、まるで子供みたいではずかちいですね~♪」


ぽんぽんと頭を撫でられながらまるで猫をあやすように首筋をこちょこちょとくすぐられる。


その気恥ずかしさと悔しさで、もう気力も体力もとっくに限界を迎えているはずなのに、思わず反抗的な言葉が口から出てしまう。


「ひゃぅぅ…くっ、くすぐりなんかよゆうだし…ぁぁっはははは…い、いい加減にしないと…っっくふっ…怒るからぁぁっははははははは!!!ひぃぃひゃぁぁそこだめぇぇ!!」


「くすくす♪そんな顔で言われても説得力無いですよ~?そろそろ許してあげようと思ってたのに、まだそんな態度取るんですか?もしかして、もっとくすぐって欲しいとか?ドMさんですね~♪」


「きゃぁっははちがっ、違うってばぁぁっははもっ、もうひゃめてぇぇくしゅぐったいのひゃだぁぁっはははは!!しぬぅぅおかしくなっちゃぅぅぁっはははは!!!」


情けなく笑い狂いながら手足をジタバタしてくすぐったさから逃れようと必死にもがく。しかし、腰のあたりにしっかりと体重をかけて馬乗りされており、逃げられる筈も無くされるがままにくすぐられて益々体力を削られるだけだった。


「段々暴れる体力も無くなってきましたか~?

可愛いですね♪えいっ!こうしたらもう逃げられないですね~?」


両手を頭の上に押さえつけられて万歳させられる。


今度は腕の上に座り込むような形で固定され、顔も太ももで挟まれて動けなくされてしまった。


「ひっ!?ひぃぃ…も、もう本当に許してぇ…」


目の前で見せつけるように指をワキワキと動かされ、懇願してしまう。


「ん~…じゃあゲームしましょう♪今から5分間笑わずに我慢できたら解放してあげます。でも、もし笑っちゃったら…罰ゲームですからね?」


「わ、わかった!やるから…!やらせてください」


拒否権など感じられず、大人しくゲームを受けることに。


「素直になってきましたね~♪じゃあ今から始めますね?」


ゆっくりと片手で首筋を撫で回され、もう片方の手で服の上から乳首をさわさわとくすぐられる。


「ひゃぅっ!?…くっ…ひっ…そこひゃめっ//……」


「どうですか~?気持ちいい?くすぐったい?」


陽咲ちゃんに上から顔を覗き込まれながら性感帯を優しくこちょこちょされる。あまりのくすぐったさと気持ちよさに、段々身も心も素直にさせられていく。


「ぁぁひゃぁっ…気持ちいい…くしゅぐったいぃ…も、もっとしてくださぃぃ♡」


「あらら、私のくすぐり気に入っちゃいました?まぁ、可愛いのでそれはそれでいいです♪素直になれたご褒美に思いっきりくすぐってあげます♪」


むにゅっと顔の上に柔らかいおっぱいを押し当てられ、口や鼻での呼吸を制限される。


「むぶっ!?んんっー!!んんっふふ!!」


「特別サービスですよ?こちょこちょこちょこちょ~♪」


無防備な腋の下や脇腹を思いっきりこちょこちょとくすぐられる。肺の中の空気を全部全部吐き出させられ、酸欠で頭がクラクラしてくる…


生理反応の為か、こんな状況でもあそこが反応してしまう。


「こちょこちょ~♪あれ?もしかして、くすぐられて気持ちよくなっちゃいました?見かけによらずえっちですね~♪もっと気持ちよくしてあげますね?」


両腕を押さえつけたままズボンのベルトを外し、パンツ一丁にされてしまう。そして、片手であそこをさわさわと指で弄ばれ、裏筋をこちょこちょされる。


もう片方の手は太ももや脇腹を容赦なくこちょこちょ…


「んんっー!!ぷはぁっ!だっ、だめぇイッちゃうからぁぁ!んんっ!むぐっ!」


「こらっ、うるさいですよ?ほらほら、いーけ?イッちゃえ?」


急にあそこを握られ、容赦なくシゴかれる

も、もう我慢できない…!!


ピュルル…!ピュル…!


「んんっぁぁっ…んんー!!」


「イッちゃいましたね~♪でもまだこれからですよ?」


射精の快感に浸る暇もなく、イッたばかりのあそこをねちねちとくすぐられ、シゴかれる。また、敏感になった身体を器用な指先で思いっきりこちょこちょされていく。


あまりのくすぐったさに頭が真っ白になっていき、

気がつけば意識を失っていた……



遠くで誰かの声が聞こえる…

「……し……も…し…もしもーし、大丈夫ですか!?」


「ん……あれ……ここは………」


段々とぼやけていた視界がクリアになる。

目の前には、涙目になっている陽咲ちゃんの姿が見える。


「良かった…!あの、ごめんなさい!!やり過ぎちゃいましたね…本当にすみませんでした」


「いやっ、そんな…全然大丈夫だから…泣かないで…?こちらこそ、ちゃんと感想伝えられなくてごめんね…」


そうだ…ここは陽咲ちゃんの家で、試食会に呼ばれていたんだっけ…。まさか、くすぐられて気絶させられるなんて思ってもみなかったけど、内心ではほんの少し、陽咲ちゃんにくすぐられるなら悪くないと感じていた。


結局この日はシャワーを借りて、服を着替えて帰ることにした。帰り際、お詫びにとケーキやお菓子を貰った。


また後日、改めてお菓子を作るのでよかったら来てくださいとのこと。


家に帰って貰ったケーキを食べてみる。

とろけるように甘くて、少しほろ苦くて、

一口食べる度にくすぐったい気持ちになる、そんなケーキの味がした。


doux

陽咲ちゃんの家に行った1週間後に、またケーキを作るから来て欲しいと連絡が来た。予定も空いていた為、二つ返事でokをした。


当日の朝は少し雪がちらついているような寒い日だった。


陽咲ちゃんに出会って、くすぐられてから、自分の気持ちに素直に生きられるようになった気がする。


優しくて、明るくて真っ直ぐな彼女の姿に魅了されてしまったのかもしれない。


陽咲ちゃんのアパートに到着し、呼び鈴を鳴らす。


「お待ちしてました~!どうぞどうぞ~!」


「お邪魔します~!」


暖房の効いた暖かな室内。机の上には、チョコレートケーキ…ではなく、苺の乗ったショートケーキがあった。


「あれ、珍しいね、ショートケーキだ」


「そんなんです~♪甘いイチゴが手に入ったので、ショートケーキにしてみました!あっ、今お茶入れますね~♪」


ホイップクリームと大きなイチゴが乗ったケーキは確かに美味しそうだ。


「どうぞどうぞ♪召し上がってください♪」


「じゃあ、いただきます!美味しそう」


お言葉に甘えてさっそく一口頂いてみる。


「あっ…美味しい!苺の甘さとクリームの優しい甘さが組み合わさって本当に美味しいよ!」


「わぁっ!嬉しいです♪素直な感想ありがとうございます♪頑張って作った甲斐がありました!」


ニコニコ嬉しそうな陽咲ちゃん。

可愛い……。


「あっ、そうだ!ところで、聞いてみたいことがあったんですけど~、甘いくすぐりとハードなくすぐり、どっちが好きですか?」


「ぶふっ!?げほっ、ごほっ……」


唐突な質問に吃驚して思わず飲みかけていた紅茶をこぼしかけてしまう。


「すみません、大丈夫ですか?」


「だ、大丈夫だけど…えっ?くすぐりって…?」


「ふふっ♪本当はくすぐられるの、嫌いじゃないんですよね?分かりますよ?素直に答えてくれたらしてあげますよ?くすぐり♪」


前々から思っていたけど、陽咲ちゃんは変に勘が鋭いところがある。ここは下手に誤魔化したりしない方がいいかもしれない。


「…嫌いじゃない。」


「うん?何が嫌いじゃないんですか~?」


「その…くすぐりが…」


改めて自分の口で言わされるのはめちゃくちゃ恥ずかしい。


「それでそれで?どんな風にくすぐられるのが好きですか?」


「う~ん…どちらかと言えば、甘いくすぐりが好きかな」


「なるほどなるほどぉ♪素直に答えてくれてありがとうございます♪してあげますよ?甘いくすぐり♪」


陽咲ちゃんにソファーに座るよう促される。

これから何されるんだろう…少し恥ずかしいような、楽しみなような期待に胸が膨らむ。


「じゃあ、ちょっと目を瞑ってください♪」


「えっ!?なっ、なにするの?」


「痛いことはしませんから安心してください?さっ、ほら?」


多少の恐怖感はあったが、目を瞑ることに。

暫くすると、頭に何かを巻き付けられる感覚がした。


「えいっ♪目隠ししちゃいますね~♪」


「ひゃっ!?なっ、何も見えないって!」


驚いている間に両手を持たれ、ガチャリと冷たい感覚がした。


「えへへ~♪逮捕しちゃいましたよ~♪これでもう逃げられないです。覚悟してくださいね?」


耳元で陽咲ちゃんに囁かれ、吐息がくすぐったい。


「ひっ!?お、お手柔らかに…ひゃんっ!?」


ふ~っ♪と耳に息がかかり、変な声が出てしまう。


「目が見えないと感度が高まって敏感になるんですよ~♪もっとしてあげますね?ふ~♪あむっ♪チュパッ♪れろれろ」


「ひっひゃぁぁぁっぁっ!!ぁぁぁっひゃめぇぇっぁぁぁぁぁっんんぁぁっ!!!」


がっちりと頭を両手で固定されて、左耳をくすぐり犯される。ふ~っ♪と息を吹きかけられたり、耳たぶを甘噛みされたり、耳の穴に舌を入れてジュルジュると犯される。


全身がゾクゾクして、あまりのくすぐったさと気持ちよさでおかしくなっちゃう…


「ん~?もう勃ってきたんですか♪下もくすぐってあげますね~♪」


「ひゃんっ!?もっ、もうひゃめっ!おっ、おかひくなるぅぅぁぁぁ」


陽咲ちゃんは器用に耳を責めながら、ズボンのベルトを外していく。力が抜けて抵抗することすら許されない。


「ふふっ♪ちょっとお耳責めただけなのに、パンツに染みができてますよ~?もしかして、ドMなんですか?」


「はぁ…はぁ…ちっ、違うし…」


「も~♪素直じゃないですね~?これはお仕置きですね」


「まっ、待って!!ごめん、ひゃぁぁぁっははははははは!!!ひぃぃんっははんっ!?んっ!?んんっ!?」


服の中に手を入れられて直接素肌の上から腋の下や脇腹をカリカリとくすぐられる。


唇に柔らかい感触を感じ、口の中に舌が入ってくる。

いきなりのキスに脳が追い付かず、くすぐったさと興奮でドキドキしてしまう。


「んっ♪ちゅぱちゅぱ♪どうですか~?女の子に押し倒されて、くすぐられて無理やりキスされて?今どんな気持ち?」


「ひゃぁっははは!!おっ、おかひくなるぅぅ気持ちぃからぁぁ!!ぁぁっくしゅぐったいよぉ!!」


「うんうん♪少し素直になれたご褒美に気持ちよくしてあげますね♪」


「ひぃぃっ!?ぁぁぁっ///ひゃぅん!だっ、だめぇぇ」


再び耳を責められながらあそこをシコシコといじられる。


すっかり陽咲ちゃんのテクニックに骨抜きにされ、女の子みたいな声が漏れてしまう。


「ぁぁぁぁもっ、もうだめぇぇいっ、イクぅぅ!!……えっ…あ……」


絶頂に達する寸前、ピタッとあそこをシゴく手が止まる。


「えへへ~♪ちょっと意地悪してみました♪イカせて欲しいですか?」


「…ぅぅ…いっ、イカせてください…」


「いいですね~♪じゃあイカせてあげ…ると見せかけてこちょこちょこちょ~♪」


「きゃぁぁっぁっははははそんなぁぁっはははは!!やっ、そんなぁぁぁっはははは!!」


甘いとろけるような快感責めから一転して、容赦の無いくすぐり。ご褒美を目の前に差し出されて取り上げられるような悔しい感覚だが、されるがままにくすぐられることしか許されない。


「こちょこちょこちょ~♪イキたいのにイケなくて悔しいね~?でも可哀想だから、そろそろイカせてあげますね♪」


両手で首筋や腋の下をこちょこちょされ、再度キスされて口を塞がれる。そして、器用にあそこを膝で電気あんまされるような形で刺激を与えられ…


「んんっー!!ひゃぅぅぅいひゅぅぅ!!!!」


「んっ♪」


ピュルル…ドピュ♪…ピュル…♪


散々焦らされた分、身体がビクビクと痙攣し二度、三度と射精してしまう。


「ひゃぁぁ…はぁ…はぁ…はひっ…//」


「すご~い♪いっぱい出ましたね~♪気持ちよかったですか?」


「きっ、きもひぃです……」


ようやく目隠しと手錠を外される。

顔は涙や涎でぐしゃぐしゃになって、全身汗だくで暫く動けなかった。陽咲ちゃんにタオルで顔や身体を拭かれる。


「ひっ、ひなたちゃん……」


「ん~?何ですか?」


じっと目を見つめられる。

意を決して思いを伝えてみる。


「その……付き合ってください!」


「はぁ~…ムードが無いですね~…。でも、いいですよ。付き合ってあげます。こちらこそ、よろしくお願いしますね?」



こうして、あの日初めて洋菓子店で出会ってから1ヶ月も経たず、陽咲ちゃんと付き合うことになった。



それからというもの、陽咲ちゃんとカフェ巡りをしたり、

お家でまったりと過ごすようなデートを重ねた。


最近はことある毎にくすぐられる回数が増えてきた気がする。一度仕返ししてやろうと、ソファーでくつろいでいる陽咲ちゃんの脇腹をくすぐったことがあったが、


「ひゃぁっ!?……ねぇ、そんなことしていいのかな?」


と詰め寄られ、ベッドに全裸で大の字に拘束されて嫌と言う程くすぐられてしまった。


「ひゃぁぁぁっはははひゃめでぇぇごめんなざぃぃぃもうしませんからぁぁぁぁっはははははは!!!!」


「だ~め。許可も無くいきなりくすぐってくるような悪い子はくすぐり地獄の刑です!こちょこちょこちょ~!!」


自分だっていつも勝手にくすぐってるじゃん…という心の声が漏れそうだったが、結局頭の先から爪先まで全身のくすぐったいところを徹底的にくすぐり犯された。


陽咲ちゃんにくすぐられる度、身体が益々敏感になっていくような気がした。


怒ると鬼のように怖いが、でも、普段は明るく優しい姿は初めて見た時から変わらず魅力的で、素敵なままだった。


3月のホワイトデーには、とびっきりのお返しをしよう。

街の花屋に飾られたバラを見ながら、次に会う日のことを考えていた。


~fin.



ビターショコラ

More Creators