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この投稿では、先日pixivリクエストでご依頼いただいた宇宙人が登場するイラスト、その元となる設定と、人間の姿に変身するという宇宙人の元の姿、変身する前の元々の姿のキャラデザ案など、あとはアイデア出しに利用したメモなどをアップしていきたいと思います。
人間の美女の姿になるエイリアンといえば、映画などでもたまに見かけた記憶があります。パッと思いついたのが、『スピーシーズ 種の起源』(1995年)のナターシャ・ヘンストリッジ。あとは何と言っても『スペースバンパイア』(1985年)のマチルダ・メイ! 完全な美女です。あんな美人を描いてみたいものですが、絵にもかけない美しさとはまさにあのことで。あ〜、でも思い出したら描きたくなってきたな。でも無理なんだろうな〜。
ちなみに、コピペなんですが、 『SF映画に現れる地球外生命体は、「グレイ型」と呼ばれる小型宇宙人か、美女エイリアンであることが多いようです。「エイリアン=美女」というイメージは、おそらくUFO研究家ジョージ・アダムスキー氏が「私は金星人と会った」と主張したことに由来するようです。アダムスキー氏が見せた金星人の絵が、かなりの美女でした。』ということらしいです。へぇ〜〜。「うつろ舟」の女性なんかは、あれはどうなるんですかね?
今回投稿する宇宙人のキャラデザ案は、あくまでも宇宙人としての姿、変身する前の元の姿なので、リクエストいただいてるイラストとは直接の関係はないのですが、設定から作り込みたい系の絵師なので、どうせなら元の姿も考えようと思って作ってみました。イラストの中で登場するときの人間に変身した姿は、マチルダ・メイみたいな、万人が美女と認めるような美人タイプに寄せていきたいと考えてます。描けるかどうかが問題ですが。ただ、間違っても今回のイラストみたいなクリーチャーは描きませんので、どうかご安心ください。
でで〜ん!(笑)最初に描いたのがこれでした。食べることに特化した、大型の人型生物ですね。ラプトルのようなカギ爪を備えた長い手足と、噛みつきしか考えてませんと言わんばかりの牙! かのパックマンサイボーグ、ジャック・ハンマーと原人ピクルを足して2で割ったかのような風体。ただ、こっちは身長3mにも達する宇宙人で、容貌も不気味そのもの。一見女性的な風貌にも見えますが、無性あるいはメスのみの種であり(幼生体を哺育する様子が哺乳類の母親のそれに近い)、単為生殖を行います。そのせいか、地球人類のオスに、その生殖能力に異常な興味を持ち、惹きつけられ、のめり込んでいきます。
わきに書いてある字は、宇宙人の種族の名前の案、ですね。ネフィリム(聖書の大食いの巨人ですな)、ネフィシュ(「口」に関係する言葉だそう)、ネフィリマ、ネフィリア、ネフィリー(ネフィリムからの派生、あるいは女性形?)。「デボレア」は暴食?を意味する言葉だったかな。最初は言葉の響きで気に入った「ネフィリア」にしようかと思ってましたが、最終的に「ロアー」あるいは「ロア」に決めました。というのも、彼女たちに「お前たちは何者なんだ?」と地球人類が何度尋ねても、「私たちはあなた方の言語でいう「人類」であると答えるしかない」という返答が返ってきます。「ただ、あなた方が歩んだ進化の歴史と私たちのそれとの違いを強調して、あえて気取った言い方をするなら、我々は「ロアー」である、と名乗ろう。」「あなた方の言語で「伝承(者)」「知識」というような意味の言葉だが、あなた方から私たちを見たときに、その言葉が最も意味が近いだろうから。」っていう。没にしたネーミング候補は、彼女たちに名づける個体名の候補にまわすつもりです。
コンセプトからいろいろ考えましたよ。炭素系生物なのかケイ素系生物なのか、ガス状なのかアメーバ状なのかとか、何を起源にしていて、どんな進化を経て、歴史を経て、また、どんな目的があるのかとか。まあ〜僕はこういった設定を考えるのが大好き系絵師でして、ちゃんと必然性があるキャラ設定にもしたいので、いろいろ考えて書いてみましたよ。
いろんな可能性の取捨選択をする中で、やはり自分がイメージしやすいものは好きなもので、どうしても自分の好きなものしか残りませんでした。金子一馬先生の信者なので、アバタールチューナーの喰奴のキャラデザ、今でも最高峰のキャラデザと思ってるんですが、できないけど僕もそんなんやりたいってなって(笑)。なので、足が喰奴っぽくて、捕食することに特化した口腔と手足です。ただ、鼻から上は端正な西洋彫刻風で、そのギャップがキャラデザの重要なポイントです。白ヴェノムみたいな口の上はちゃんと人間っぽい顔ってのが気持ち悪くていいかなって。目はずっと閉じてるイメージです。狩りと捕食を幾千幾万と繰り返すうちに、目は閉じてる方がよい、ということになったのだと思います。視覚は退化してるかもしれません。心眼みたいな感覚もあり、おもに空気の揺れや磁場の変化で世界を視ていると思います。ラプトル風のカギ爪も、僕が特に興味を持ってる武器「カランビットナイフ」っぽくて、捕まえそうだし、切り裂きそうでしょ? でも、イカ人間をデザインするときも確か同じようなことしてたよな。好きな感じを追求していくと、どうしても同じような感じになっちゃう。
今回は、リク主さまからいただいた設定を元にイメージを広げていったメモも一緒に公開します。思いつくままに字を書き殴っただけの、アイデア出しの履歴みたいなものですが、リク主さまが海外の方だったので、こんなことならテキストデータとして打ち込んどけばよかったな。でもイラスト完成までにリク主さまには隠しておきたい言葉もあるから、キーワードになる部分だけ、ここでご紹介します。
↑で書いてる文字の一部を抜粋して、あるいはリライトして以下に記します。
無感情に殺しに来る怖さ
理解不能の格差
人間の習慣・行為の滑稽さを指摘して皮肉る(環境問題・性交など)
カジュアルに切ろうとしてくる、ライト感覚で解剖してくる
科学技術・知能レベルともに現生人類を上回ると考えられる。
「強い世界」「恐竜の世界」からの訪問者
仏教の地獄であえて言うとするなら「恐竜道」の住人、その「最上流階級」
文字通りの「頂点捕食者(トップ・プレデター)」
人類世界を「弱い世界」と表現する。多くの矛盾と欺瞞に満ちた不完全なものと断じ、理解に苦しむと表現する。
私たちの世界には「食べること」しかないが、人間の世界には「ウソ」と「暴力」しかない。それは卑怯というより、いびつで醜悪だと評価する。
理性としては、減りすぎてしまった自分たちの種を存続させるために、とにかく増えたい・殖えたい。
ゆっくりとした単為生殖を行い、性別はなく(あるいはすべてがメス)有性生殖に異常な興味を示す。
減りすぎた自分たちの個体数激減の問題を、一気に解決できるかもしれない有性生殖の世界に異常な関心を示す。特に男性の生殖能力、こう丸、精子に異常に執着する。この力を自分たちが取り込めば、種の存続の危機を回避できる、救世主のようなイメージも持っている。
ただし! 強い本能として、とにかく食べたい! 喰いたい! という抗いがたい衝動があり、自分たちの危機を救ってくれるかも知れない金玉・精子を「食べてしまいたい!!」という強い衝動に駆られる。好きすぎて、興味がありすぎて食べてしまいたいのである。
好きすぎて、尊すぎて、狂って。痛めつけたり、食べたりしたいのである。
判断基準が異なるため、まるで話が通じない。
多種多様な地球上の生物を奇妙で美しいと感じる。自分たちは画一的だから。一方で、人類だけは有害であり、地球上から排除したい。
彼女らは捕食行為を神聖視している。
彼女たちにとって、狩って食べることは祈りであり、生きることそのもの。英語で「捕食する」は「PREY」であり、「祈る」を意味する「PRAY」と同じような発音である。これはそういう言葉遊びでもある。
ある未開の少数部族の間では、獲って食べた相手の能力が自分に宿るということが信じられているが、この宇宙人の種にもまさにそれが当てはまる。というより、科学技術の力でそれを現実にしてしまう。食べた相手のすべての筋力その他もろもろを、そのまま自分に吸収・継承できる。彼女らの科学はむしろそれの実現のために発達した。
彼女たちの世界に、戦争はない。争い・戦いという概念がない。あるのはただ相手を喰って取り込むのみ。感謝と尊敬をもって相手を食べ、その力の全てを自分の力として吸収する、簡単に言えば、これが彼女たちの全てである。
喰うことしかない世界からの、嫌すぎる「食事客」それが彼女たちだ。
食べることで生きていくという共通点において、彼女らは地球上の生物(人間以外)に強く共感し、仲間意識のようなものを感じる。そのうえ、自分が好きなオス・メスを互いに奪い合うという競争圧力で代替わりしながら強くなっていくという発想は、彼女たちの中からは最初からポッカリと抜け落ちており、非常に強い興味を示す。地球上の全ての生物(人間以外)に尊敬の念を示し、感謝の心とともに「全部食べてしまいたい」と考えている。
人間については、そんな社会の仕組みでは崩壊・破綻することが目に見えているのに、破滅への運命を変えることができない愚かで有害な種族であり、幸運にも偶然見つけた地球というこの神聖な「フィールド」から排除したい。軽蔑に値する彼らをもし食べてしまったら、彼らの愚かさや邪悪さが自分たちに伝染してしまうと考えており、彼らのことは食べたくない。ただし、今までオスというものを知らなかったので、価値観の近い男性、好みのタイプの男性であれば、時々どうしようもなく食べたい。特にその生殖機能、こう丸・前立腺・精のう・ちんちんについては、「すごく食べたぁ〜〜い!!」
裏設定として、全く別の世界の、恐竜が絶滅しなかった世界からの侵略者、というのがある。人間型ではあるが、どっちかというと鳥類やは虫類に近く、ただ、哺乳類と同じように二足歩行になり、収斂進化を経て今の姿に。地球人類を上回る科学技術をもつ。ただ、「食べる」「狩って食べる」ということが全ての、それが最高の価値観である世界なので、互いを尊敬をもって食べ合う共食い、捕食の圧力だけでここまで進化した。
彼女らが人類を毛嫌いする理由の一つに「戦争」がある。食べないのに殺すとは言語道断!という感覚なのだ。なんと冒涜的なことをする!と。もう絶対許さん!と。
カニバリズム系の事件の犯人については、人類の中にもまともなやつがたまにはいるのか、という感覚。こんな狂った世界の中にありながら、いかにして真実にたどり着けたのか、できるなら話をしてみたい、と語る。
ある人間が宇宙人の一人にこう聞いた。「そんなに相手を狩って喰うのが好きなら、強敵が密集している施設・基地や学校のようなものを、ミサイルなどで攻撃して、片っ端から全員たいらげれば良いではないか」と。すると、宇宙人はこう返してくる。「君たちは、自分が好きなタイプのメスが集合してる学校を爆破して、彼女らの死体と交尾をしたいと思うのか?」と。「そんなもったいない、馬鹿げた狂人じみたことをやってのけるのは、私が知る限り人類だけだ。」と、さらに付け加えた。
リクエストいただいたイラストの制作とは直接の関係はないのですが、元となる設定をまとめてみました。急造で作ったもので、変なところや矛盾してるぞ!って部分があるかもしれません。よろしければコメ欄にて教えてやってください。また、ここをこうしたほうがいいんじゃね?ってご意見も大歓迎です。
反省としては、ピクル編のまんまバキだなぁ〜って。ピクルも強敵を食べて祈ってたけど、あのまんま過ぎたので。ただ、思考実験として、あの純粋な価値観がずっと続いて、さらに性別がない単位生殖だけの世界で、お互いに食い合うだけの淘汰圧の世界、パックマン・ワールドがもしSF並みの科学技術レベルに到達したら、っていう、そんな話でした。
あと、今思ったんですけど、キメラアントって食べた相手の力を吸収するんでしたっけ?? 全部読んでないんでよく知らんのですが。まあ今の時代、何をやろうが何かにはカブりますって!(笑) そのまんまのまるパクリだと流石にだめでしょうけども。
ただ、一つだけ良かったのは、宇宙人が人間の男性の金玉や精子に対して異常な興味を示すこと、衝動的な加虐嗜好に取りつかれてしまうことなどについて、一応一貫性を持った、正当性のある必然性を肉付けできた(つもりでいる)のは、自分的には良かったかなと。
↓お約束で、メスのピクルにしてみたよ(笑)。でもこれをやると、ホントに女ピクルのそのまんまになっちゃうから。こっちのほうが好きなんだけどな〜。スキンヘッドの方が宇宙人ぽいし。。
ある程度は設定がまとまってきた気がします。まあリクエストいただいてるイラストには直接の関係はないし、都合が悪くなったらまたガラッと変えるかもですけど。
ここまで長文にお付き合いくださり、ありがとうございました!
【2022.04.20 追記】
砂浜に打ち上げられたダイオウイカみたいなキャラデザですね、我ながら。
宇宙人の世界観、食ったものが勝者というのは、真メガテン3の千晶ちゃんのコトワリ、ヨスガの世界観にちょっと似てますね。バアルアバターも少し宇宙人っぽいキャラデザだし。あーバアルアバターみたいなキャラデザがしたくなってきました。
喰ったほうが勝ちという世界は、深海魚の世界にも似てるかも知れないと思いました。口がデカくて、牙が発達してて。ただ、光が少ないので目が異常にデカいですよね深海魚は。この宇宙人は、目は捕食を行う上では弱点となることのほうが多く、閉じている方が有利というケースが積もりに積もって閉じてる、という感じです。視力は退化してるかもしれません。開いたら深海魚並みにデカかったらちょっとホラーですよね(笑)。
この宇宙人は、互いに食べ合って、相手の力をそのまま自分のものにして、相手の力を受け継ぎつつ強くなっていくことが素晴らしい、という価値観ですが、彼らの語るセリフに真実味を持たせるために、地球上の生物の「共食い」と人類の「カニバリズム」を少し取材してみしたよ。
共食いモルフっていうのが面白かったです。サンショウウオの幼生の密度が異常に高いとき、頭部と口が異常にデカい個体が現れて、周囲の幼生を猛烈に共食いするんですって。
あとカニバリズムって、僕みたいな普通の日本人にはとても理解できないんだけど、ちょっと調べただけでもゴロゴロ出てきますね。特にラテンアメリカの大昔に栄えてた文明とかでも上流階級だけ食べれるとかもあったらしく、システム化もされてるんですよね〜。
あとは犯罪者が行うパターンとか。多すぎて引くんですよ。カニバリズムとは違うんだけど、遭難して至る場合とか、飢饉や深刻な食糧不足で起こるケースも多くて。
種のテーマは、自分の遺伝子を次世代に継承することと、増殖だと思ってるんですが、そのためにオス・メスの取り合い、餌の奪い合い、縄張りの取り合いとかの戦いがあって、その先に何があるんだろうってちょっと考えちゃったんです。争いは無限に続いて、より強い、より適していた者たちが残り続けて、その先には結局なにも無いじゃないかって。争いだけがあるっていうか、続いていくという。
一方、この宇宙人の世界では、狩って食べることが最上の価値で、最後には優勝者が一人だけ残る。でも狩って食べることができないから、それは破滅と同じはず。彼たちの価値観については、まったく理解できない世界なので、深く考えを巡らして、面白いセリフを引き出してみたいですね。
オマンガール
2022-04-17 01:35:57 +0000 UTC