役立たない特技。
Added 2023-10-25 09:21:39 +0000 UTC私のような人間にも、いくつか特技と言えるものがあったりします。
その数少ない特技が、【文章を書く】というものです。
思えば文章を書くのは、幼少期から得意だったような気がします。
小学生の一年のときには見た劇の感想文を原稿用紙5枚ほどを苦も無く書けましたし、多くの人が苦手とするであろう読書感想文や小論文の課題などを、嫌だなぁと思ったことは一度もありませんでした。
弟が高校生になったばかりの時のことですが、彼の夏休みが終わる3日くらい前に『どうしてもできなかったから、読書感想文をお願いできないか』と、一冊の本と原稿用紙を持ってきたことがありました。
完全に文系脳の私と違って、弟には特に苦手な教科というものはなかったようにおもいます。
しかしどちらかと言うと理数の人で、しかもアウトドア系の男子でしたから、一冊の小説を通して読む、なんてことはしたこともなかったことでしょう。
今思い返してみても、彼がなにか本を読みふけっている、という姿を見たことがありません。
マンガもほとんど読んでなかったのではないでしょうか。
本は読んだほうがよい、とはよく言われますが、20代の半ばで結婚してすぐ自分の家を建てて、立派に三人の男の子の父親になってる弟を見ると、まぁ本なんて読んでも読まなくても、人生において大差ないんだろうな、と思ってしまいますね……。
閑話休題。
一冊の本を読んで読書感想文を書くなんてことは私にとって朝飯前……とまではいいませんが、当時はフリーターをしていたこともあり、一日で本を読んで、次の半日で感想文を書き上げてしまいました。
まぁなんとか兄貴としてのメンツも立ち、原稿用紙を渡した時はあとにも先にもあれほど弟に感謝されたことはない、というぐらい喜んでもらえたのですが……。
どうやら感想文の出来が高校1年生にしては【良すぎた】らしく、弟が『国語の先生に「君の感想文を読んで感動した」とまで褒められてちょっと困った』と報告してくれた時は嬉しく思いながらも、私も苦笑いを浮かべているしかなかったものです。
それに懲りたのか、弟の通っていた高校が理系だったからなのかは定かではありませんが、それ以来弟が感想文の代筆を頼んでくることはありませんでした。
まぁこれだとタダの自慢話なので、タイトルとオチを回収すると、この文章を書く能力というのは、社会に出てからはまったく役に立ちませんでした。
特技が例えば重いものを上げられる力や長い距離を走れる体力があるとか、計算が速いとかなら様々な仕事への応用もあるのでしょうが、文章力というのは本当に応用が利かせるシーンがないのです。
せいぜい日報を書くのが苦にならないとか、始末書をうまく書けるとか(幸い今の所、そのような機会はありませんが……)、その程度の利点です。
もちろん若い頃は小説家やライターなどの文筆業に憧れたこともありましたが、ああいう職業はちょっと文章がうまいとか、長文を書けるくらいでなれるものでもないですからねぇ。
昔からネットに駄文を書き散らしたりはしていましたが、20代の半ばにははっきりと自分にはクリエイティブな才能はないな、と自覚していました。
それに私にはそういうものを目指すだけの根性も、人生に対してリスクを取る勇気もありませんでしたしね。
こんな箸にも棒にもかからない特技なのですが、こうして皆様に駄文を提供できていると思えば、まぁまったく役にたってないこともないのかな、と思っておくことにします(笑)。