ペン入れとプラモデル。
Added 2023-09-13 09:24:11 +0000 UTCイラストを描きあげるまでにはいくつかの工程があるのですが、私が一番好きな作業がラフ画から綺麗な線を拾い上げて清書するペン入れです。
描き手によっては線を拾うだけの単調な作業なのであまりやりたくない、という人も多いペン入れなのですが、私はわりと【単調でやり方もルールも決まっている作業】というのが好きなんですね。
もし私が20世紀のアメリカに生まれていたら、フォードに勤めてまぁまぁよい給料を取っていたかもしれません(フォードの自動車工場は給料はよかったそうですが、1日中タイヤをはめ込むだけなどの超単純作業の繰り返しで、それに耐えられず高給にも関わらず辞める人が多かったそうです)。
実は私、本格的にイラストを描き始めるまでは、それなりの頻度でプラモデルを購入して結構熱心に作り込んでおりました。
プラモデルにも色々な楽しみ方があると思いますが、私は説明書の通りに作業して、それが少しずつ完成に近づいていくという過程を楽しむタイプでした(その過程がペン入れに似ていると個人的には思っています)。
作っていたプラモデルはもっぱらミリタリー、それも第二次大戦の同盟国側の兵器が専門で、戦艦・戦闘機・戦車などをよく作っていましたね。
確か今も押入れの中に作るつもりで購入した戦艦武蔵とドイツのティガー戦車が新品のまま眠っているはずです。
プラモデルを作ったことのある方なら共感していただけると思うのですが……プラモデルを作っていると、どうしても大きな2つの問題にぶち当たります。
それは【作り終えるまで場所を作業スペースに占有されてしまう問題】と、【作り終わったあとどうするか問題】です。
まぁ、作業スペースのほうは工夫と言いますか、無理をすればなんとかならないでもありません。
布団を敷く時はどうにか小さくひとつの場所にまとめて、部屋のすみにでも置いておけばよいのです。
ただ、それでも寝返りが作りかけの戦艦に直撃して大破、なんてこともありましたが……。
作業スペース以上に困るのが、完成したあとの置き場所です。
そんなに広い家に住んでいるわけでもないのでそもそも置き場所が限られますし、モノがモノなだけに玄関やリビングに飾るのもなんだかなぁという感じですよね。
それなら自分の部屋に置けばいいのですが、狭い家の自室がそんなに広いわけもなく、しかも本やらパソコンやらを置いているので、3つも置くともう容量オーバーです。
そんなわけで作り終わってデキの良いものを自室に飾って、そうでないものは押し入れにしまう、みたいなことをやっていたのですが、そろそろ押し入れにもスペースがなくなってきたな……と思っていた矢先にイラストを描き始めたので、それからはあまりプラモデルを作ることもなくなりました。
ちなみにそのプラモデルたちも結局、数年前に部屋を片付けた時にすべて処分することになってしまいました。
もし私が広い家の広い部屋に住んでいたらプラモデルを作り続けていたかもしれず、そうしたらイラストは描いていなかったかもしれないので、狭い部屋にいたのもまぁ悪くなかったのかな、と思ったりしています。