XaiJu
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ぼざろと将棋の駒とベース。

ぼざろを読んでいると、ベーシストの子がお高いベースを見て感心しながら語りだす、というシーンがありました。


その子はベースに使われている木の模様に深く感動していたのですが、同じバンドのギタリストにはどうも理解して貰えなかったみたいで、その理解されない不満をギターの子に思わずぶつけてしまうんですね。


それを読んで、『知らない人にその良さをわかってもらうのは難しいよな』と苦笑いしてしまいました。


ジャンルは違いますが、私にも似たような経験があったからです。


私が将棋を指すのは何度かお話させていただいていますが、本当に熱中していたときは、ちょっと高い駒を買ったりもしていました。


楽器の値段も上を見るとキリがありませんが、将棋の駒もまぁまぁ魔境で、プロのタイトル戦などで使われている本当に良い駒は数十万、モノによっては楽に7ケタを超えるようなものもあったりします。


そういう最高級の駒は柘植の木でできており、虎斑といわれる独特の木の目がついているんですね。


将棋の駒に興味のある人間なら誰しも、2つと同じ模様のない一枚一枚の駒たちの美しさに、思わずため息をついてしまいます。


私もその美しさに惹かれた一人で、虎斑の駒のフラグシップ級のものはとても買えないけど、有段者になったら10万円くらいの【並品】の虎斑をローンで買おうかなぁ……なんて夢想したりしていました。


で、ある時遊びに来た友人にそのことを話し、俺もいずれはそういう駒を手にしてみたいと思ってるんだ、などと言いながらパソコンでその駒を見せると、友人が一言。


『なんかシミみたいな模様がついてるなぁ……。今お前が使ってる駒の方が絶対いいよ』


私の使っている駒は3万円ほどのもので、これはこれで自慢の駒なので褒めてもらえたのは嬉しかったのですが……やっぱり苦笑いを抑えることができませんでした。


楽器や駒に限った話ではないのですが、濃い目の趣味は話す相手を選んだ方が、気まずい思いをしないで済むのかもしれませんね。



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