XaiJu
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責め立てるもう一人の私。

仕事をしていると、もう一人の私が脳内でささやきます。


俺、この仕事続けていって大丈夫かな……と。


ゲームをして遊んでいると、もう一人の私が脳内でささやきます。


仕事しろとは言わんが、せめてイラスト描けよ。締め切りに余裕があるからといって、早く仕上げるに越したことないだろ。


だいたいお前、少しでも描く時間増やしてうまくなろうという気はないのか。


イラストを描いていると、脳内でもう一人の私がささやきます。


お前いつまでもスケベイラストなんか描いてないで、投資とかもっと為になる勉強しろよ。


皆様にもこうした自責の念というか、今していることってなにか意味あるかな?現状に満足して大丈夫かな?という不安や焦りをもう一人の自分がささやいてくる、という経験がきっとあると思います。


しかもそれは、決して愉快な経験ではないでしょう。


今日はそんなとき、私が取っている思考方法をお話したいと思います。


さて、『もう一人の私』もさすがにいつもこんな特定のドラマに出てきそうな、イヤミな姑みたいなことをささやいているわけではありませんが、ふとした瞬間に脳内に登場しては小うるさいことを言ってこちらをうんざりさせてきます。


まあリアル姑なら死んだ時大きな財産を残すとかでもない限り、うざかったら疎遠にすればいいだけの話なんですが、お小言を発するのが自分である以上そういう訳にもいきません(笑)。


ただまぁ、これはこれで仕方ないんですね。


人間は基本的に、現状に満足できないようにできています。


で、ここがこの話のキモなんですが……この不満足の根本、実は【他者との比較】だったりします。


現状に満足しようとすると、もう一人の自分が『あの人と比べてあれも足りてないぞ、これもできてないぞ。現状に満足するんじゃないぞ』と檄を飛ばすよう、プログラミングされているんですね。


まだ人類が文明を持っていなかった長い長い原始時代、身近にいる他の人と比べて足りないところを補おうとしない人は生き残れなかったからです。


そうして悠久の時を他人と比較しながら、なんとか生き抜いてきた人々の子孫が我々な訳ですね。


信じられないかもしれませんが、総資産数十億円という超お金持ちでも、『まだまだ自分は頑張って働いて、資産を増やさなければいけない』と考えている人が結構な割合でいるそうです。 


かと言って私たちはソフトウェアではなく人間なので、気に入らないプログラムだからといってデバッグするわけにもいきませんし(それができたら相当生きやすいだろうな、と夢想したりはしますが)、プログラミングされている機能である以上、うまく付き合っていくほかありません。


私の取っている方法はもう一人の自分がなにかささやいているのに気づいたら、『オッケーオッケー、もう一人の俺よ。色々心配してくれてるんやな、ありがとう』と声をかけます。


その自動思考に気づいてこんな感じのチェックを入れた時点でもう一人の自分はだいたい去っていき、作業中であればまたある程度の集中力を取り戻せますが、まだごちゃごちゃ言うときは、その思考を観察して実況し始めます。


あーなんか俺も色々不安になって大変やなあ……まぁこいつが湧いてくるのは生きてる以上仕方ないしなぁ……。


そうすると彼も飽きてくるのかあきれるのか、あきらめて脳内から出ていってくれたりします。


もう一人の自分は感情の一種(不安や焦り)ですので、また舞い戻ってきたりするのですが、その都度この作業を繰り返すんですね。


そうすると自責の念からモチベーションを下げる、妙な焦燥感にとらわれるという不愉快な状態になる確率を下げることができます。


ちなみにこれは脳内作業なので、現実では仕事をしたりイラストを描いたりしながらやっているわけです。


多少集中力は下がりますが、延々と自分を責め立てて煽り立ててくるもう一人の自分の小言を聞き続けるよりかは、なんぼかマシです。


人間にはこのような、【原始時代には必要だったけど現在社会においてあまり必要ない、むしろメンタルの負担になっている】という本能が結構残っています。


人間の遺伝子はここ100万年でわずか0.5%しか変化していないという研究もありますから、それも仕方ないのかもしれません。


世知辛い世の中ではありますが……こういう知識を仕入れながら本能をうまくセルフコントロールして、少しでも気楽に生きていきたいものですね。


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