努力に期待しすぎる。
Added 2021-02-24 10:07:23 +0000 UTC私はイラストの他に月に一度、将棋のオンライン講座を受けています。
この先生は将棋のプロ(棋士)というわけではないのですが、日本将棋連盟から普及指導員の資格を授与されている、いわばレッスンプロのような存在です。
棋力的(五段)にも人格的にも素晴らしい先生で、イラストでお世話になっているダテナオト先生にも師事させていただいていて思うのは、一つの道に真剣になっている方というのは、やはり人間的にも素晴らしい方が多い、ということです。
ある日の午後、Skypeを繋いで先日ネットで指した将棋を見ていただいている時のことです。
普通自分より強い人に棋譜をみてもらうときは、負けたものを見ていただきます。
まあ、アマチュアの級位者(私は2級ですね。早く初段になりたい!)の将棋なんて勝ってるものでもあちこちミスだらけなのですが、明らかな敗因が探せる分、負けた将棋の方がよい教材になります。
将棋に限った話ではないでしょうが、やっぱり負けを振り返るのは必要なことで上達に寄与すると分かっていても、結構しんどいものです。
このときも思わず『いやー、毎日実戦とは別に1時間ぐらい色々と勉強してるんですけどねー。あまり強くなってる気がしませんねー』と、弱音めいたものを言ったんですよ。
これは私のようなヘボ将棋プレイヤーの常套句なようなもので、1時間という勉強時間も別に長くないですし(すごい人だと仕事と寝てる時間以外はずっと将棋の勉強をしています。休日は本当に一日中)、強くならない自分への愚痴みたいなものです。
実は何回か先生に漏らしていますし、いつもはなかなかそんなすぐには成果はでませんよ、みたいな感じで終わるのですが、この日は違ったんですね。
そこでおっしゃられたのは、タイトルでもある『ソースケさんは努力に期待しすぎるのかも知れませんね』でした。
言葉だけ聞くと結構きつく聞こえるかも知れませんが、もちろん威圧的に言われたわけもなく、いつもの感じでおっしゃられたんですね。
でもそれを聞いたとき、ハッとしたんです。
なるほど、確かにそういう気持ちがなかったわけではなかったな、って。
努力をすれば、頑張ればその分成果が欲しい、と思うのは、人間であれば当然の感情です。
ただ、それを過剰に求めすぎてしまえば、思ったような成果がでていない時期に、バーンアウトしてしまうでしょう。
これは私の勝手な解釈ですが、先生は勝ち負けばかりを気にせず、気長に気楽に将棋を楽しんでください、というニュアンスを私に伝えたかったのではないでしょうか。
そんなことがあってから、私は仕事でも絵でもなかなか成果に現れなくて焦っているときは、自分に『努力に期待しすぎてないかい?』と問いかけます。
そうすると、確かにな、もう少し長い目でみてみるかな、と長期的な視点を取り返すことができるのです。