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バニシングレーサーの思い出

バニシングレーサー。ジャレコ発売のゲームボーイソフトである。今回もまた記憶を頼りに思い出を綴っていこうと思う。


出会いは幼少期、知人が有していたのを何度かプレイさせてもらったもの。物語の主人公はスクラップ工場の廃車であり、そのスクラップがなんかしらの妖精のなんかしらの力で命を吹き返し何かしらの目的でアメリカ大陸をステージごとに横断していく。しかしそのストーリーが一切思い出せない。アメリカ資本主義社会に対するアイロニーを描いているのだろうか?とかそういうことしか想像できない、記憶に残っている情報では。


そして残念ながらゲームが難しすぎて必ず途中のステージで詰んでしまっていた。

工場内部のようなステージで強制横スクロールで進行させられる。主人公の車には羽が生えて宙を舞い、その工場には初見殺しの即死レーザーが(というよりライフがなくワンミス制)多数しかけられていて、もうなにがなんだかの世界観であった。ステージ1からして、主人公の車がジャンプして敵のトラックやワゴン車などを踏みつけて倒して進んでいくというだいぶマリオな仕上がりのものである。


年をとってから調べた時に知ったのだが、主人公の車のモデルがスバル360というものらしく、主人公の名前はサブロっくんというらしい。恐らく演歌の北島三郎のパロディもかかっていると思われる。ゲーム中サブロっくんのヘッドライト部分が黒穴みたいになって鼻息をフンフンとする描写があった記憶がある。今思えばなのだが、しかしいかんせ子供時代にはろくに北島三郎も知らないし、ましてや北島三郎の鼻の穴が大きいというノリは一切知らなかった(というか今でも本当にそういうノリがあるのか確証がもてない)。自分の幼少時代でももう子供には北島三郎はなんか演歌というジャンルのレジェンドらしいみたいな認識しかされてない人であったと思う。そんななじみ深い存在ではなかった。そもそも自分はあまり芸能界に詳しくないので北島三郎の情報をこのバニシングレーサーと、ラッキーマンの中のパロディとかでしかほとんど知らない。幼少期にはそういう子供にはよくわからないパロディとかから、知っただけの朧気な情報も結構多いかも知れない。



話を戻してバニシングレーサー。

今プレイ動画をYou Tubeで見直してみたのだが、自分が思い描いていた前述した毎回詰まっていたステージが見当たらなかった。相変わらず記憶は曖昧だが、しかし動画で観たラストステージの記憶自体はやはり無かったのでゲームクリアはしてないはずで、どこかで詰まっていたのは恐らく確かだ。動画で観るにラストステージはかなりいかつい難易度だったので、どちらにしろここをクリアできることはなかっただろうと思う。ステージ1(サンフランシスコ)のボスは怪獣みたいな生物感あふれるモンスターぽいのだが中盤のボスはいかにもなクレーン車という感じで、ラスボスは恐らくパッケージにいる半分メカっぽい鳥人間で、敵の世界観がよくわからないのと、彼らの目的もよく読めない。


wikipediaからストーリーを引用。

自動車のサブロッくんは持ち主のおじいさんにとても大切にされてきたが、おじいさんが亡くなると廃車とされてしまい、街外れのゴミ捨て場でスクラップとしてゴミに埋もれてしまっていた。ある夜、そんなサブロッ君のもとに流星が落ち、女神が現れる。女神は魔法でサブロッ君に新たな命を与えると、アメリカ各地で暴れ回る悪の暴走車たちを退治するよう頼むのだった。アメリカの平和を守るため、サブロッくんの旅が始まる。


だそうだ。


おじいさんという存在がいたのは知らなかった。

しかしおじいさんが亡くなったとはいえ、街外れのゴミ捨て場に所有車が不法投棄されている事実から察するにおじいさんは遺族に恵まれなかったのだろうか。しかし不法投棄で元の形を保っていた結果女神に命を与えられることになる。どうやら敵たちは暴走している悪の車らしい。ゲームをプレイした感覚だとサブロっくん一台でどうにか出来るレベルを大きく逸脱しアメリカ中でめちゃくちゃ暴走車に溢れていたけど大丈夫だったのだろうか?あとステージ1のボスの怪獣などたまに生命的な敵も散見されるし、宇宙船が登場するステージもあるのでアメリカ舞台らしく黒幕は異星人なのかもしれない。動画で初めて観たエンディングではその女神(自分は妖精と思い込んでいた)の正体はラストステージでもあるニューヨークの自由の女神だったらしい。この時代はゲームのモチーフによくされていた。バニシングレーサーには、持ち主不在の廃車、不法投棄、アメリカ全土での暴走車、自由の女神などやはりメッセージ的には90年代アメリカ社会へのアイロニーがあったのかもしれない。



ちなみに羽が生えて強制スクロールのステージもあったし、工場のステージもあったがそれは別々のステージだった。工場ステージにはレーザーもあったのだが非常に小さなものであった(記憶ではロックマン2のクイックマンステージのようなものだった)、それがごちゃごちゃになって記憶が再形成されたようで、やはり自分の記憶は不安定である。


また動画でゲームを振り返えり今になって気づいたこともあって、BGMがすごく良い。GB(ゲームボーイ)らしいどこか切なく美しい曲ばかりで素晴らしい。ゼルダの伝説夢を見る島やロックマンワールド2などGBのBGMは音質の関係もあってか印象的な曲が多い。プレイをちゃんとしたことはないのだが、聖剣やSaGaなどもすごく良い。


バニシングレーサーのBGMはこの動画で振り返らなくてもステージ1の元気なイントロとボス曲などは今でも時折、頭の中を巡っていた。そして発売時期は知らないが自分がプレイした当時はGB自体がそんなに人気の強いハードではなく(もう少し後にポケモンが発売されて革命が起きる。)その上こういったマリオを因習した古典的なジャンプアクションは古くてあまり楽しめなかったのだけど、今見ると作りはかなり丁寧だなと思う。バニシングレーサーのソフトは今結構プレミアがついてるらしい。新作ゲームが一万円以下で買えるこの時代に、わざわざ新作ゲーム以上の値段を払ってまでやるほどではないと思うけど、もしかしたら実家にまだあるかもしれないのでまたいずれかプレイしてみたいものだ。


余談


ツイッターが凍結させられたときにサブアカウントを作ったのだが、サブアカという名前で放置するのもあれなので、何か名前をこのアカント用につけようと思ったけど自分はこういったHNを決めるのが苦手だ。どうやっても恣意性を帯びてくる様な気がして、出来るだけ意味を感じない無機質なものにしたいなと思っている。(ここでアップしている漫画のタイトルが決められないのもその理由。)だからゲームや漫画の何かから拝借しようと思ってこのバニシングレーサーから拝借させてもらった。しかしバニシングレーサーの存在を知らない方からするとめちゃくちゃ中二病みたいな名前を名乗りだしたでこいつって感じなのではないかと気になってしまう。








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