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赤キギリ
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《グリム・ロック》小さくなる身体と立場:魔女編

今一度思い返すと…

バランスが取れていないパーティーだった気がする。

───種族的に。


冒険者酒場にて、

《魔力の魔女》《筋力のドワーフ》《癒しの妖精》と、

なんの《仕事》ができるかまでは考えて採用したのだが…。

なんというか万能型、いや、器用貧乏でもいいから…。


もうひとりくらいは人間が必要だった───。

その見落としの罰を、今受けている。


───────────────────────────


ダンジョンの深層にて──の、出来事だった。

サキュバスに《グリム・ロック》という呪いをかけられ、

呪いの正体が分かる前に、急に自爆されたのがついさっき。


「あらあら…」

「うわ~…ドンマイ」

「あ~あ~もう、見せて!」

──自爆により、盾役の自分は

サキュバスのエーテル結晶まみれに。

頭がくらくらとなって、解放されている最中だ。

呪いも加わって、周囲がぼやけて見えている。


今はその呪いの正体を突き止めるために、

《癒し手の妖精》に診てもらったのだが…。


「ん~~~~、ダメ!

 呪いはきちんと教会で治さなきゃ!」


「え~…ここまで来て?」


診察の結果、呪いの特定に至らなかった。

《グリム・ロック》という呪文だけが手がかりで、

こればかりは呪いの情報が集まる教会に

直接出向いた方が間違いはないのだろう。


だが……。

結構ダンジョンの深層まで潜ったわけだし、

もうちょっと探索して採取をしておきたい。

《ドライアドの蔦》で帰還してもいいけれど、

《転送門》を見付ければ、消費も無くて済む!


───けれど、

やはり《リーダー》として、

正体不明の呪いはリスクと考えるべきか。


自分のことだから、苦痛の負債は自分で背負って、

ちょっとやせ我慢するくらいならいいかとは思うのだが…

『アンタが倒れたら盾役が居なくなるでしょ!』と、

自己犠牲精神を咎められているので、ここは安定を取って…。



「よし、それじゃあ…

 ドライアドの蔦で帰ろう!」と、提案した───。



したのだが……。

こちらの提案に対して、

仲間は何故かみんなキョトン顔。


呪いでおかしくなったのかな…?みたいな表情もし始め、

なんかバツが悪い、やはりもうちょっと潜ってもよかったか…?


けれど、違った。

こちらを見る仲間の視線が──、

リーダーに向けるものではない!


「ドライアドの蔦で帰ろうって…?

 え…?いや、このまま進むけど?

 呪いは気になるけど、痛そうじゃないんだし」


「で、でも……。

 いつ呪いが爆発して戦闘にお荷物になるか分からないし」


「ん……?

 いや、お荷物っていうか…

 アンタってただの荷物持ちじゃん」


「え……………?」


なんか歯車が嚙み合わない。

こちらに対しての認識が食い違っている。

《リーダー》というより、《荷物持ち》として見られている…?


「いや、自分はリーダーで、盾役で…」


「アハハッ…!盾役…!?

 そんな小さな身体でなに言ってんの!」


「あ、あれ…?」


今まで目の前の妖精と会話していて気付かなかった…。

なんかダンジョンの空間が先ほどよりも大きい気がする。

呪いを喰らってくらくらと座っていたから…ぼやけていた。


だけど、酔いも去って、

グッと立ち上がれば…見えてくる!

自分が今、どういう立場に立たされているかを…!


「で、でか…!」

《魔力の魔女》《筋力のドワーフ》《癒しの妖精》、

背の順番はこのくらいで、それぞれ…

《165cm》《90cm》《30cm》ほどだったはずだ。

自分はその中で《175cm》と男性冒険者の平均だったはずだが…!


《魔女》の身長と背比べすると分かる、

おっぱいが……こちらの頭の上にある!

おそらくきっと《100cm》あるかどうかだろう!


「呪いで頭おかしくなっちゃった~?

 アタシ達、仲良し3人パーティーの中に

 荷物持ちとして入ってきたのがアンタなんだよ?」


「そんな───!」


なんとなく…これが呪いによるものだと分かりつつあった。

おそらく『常識改変』の呪いによるモノだと。

どうやら自分はあのサキュバスに、

【荷物持ちしかできない身長の人間】に改変されてしまったらしい!


───非常に、面倒臭い。

ただの呪いであれば、苦痛があるとしても異常が分かるというのに。

仲間の意識にも作用するってなると、

呪いをかけられた事すら忘れてしまう可能性がある。


「ま、魔女…!」

こうなったらもう、

パーティーの賢人たる魔女に頼るしかない!


いつだってパーティーの問題を魔法で解決してきてくれた…!

今回もいい感じに解決してくれると助かる…!

………と、思っていたのだが。


やはり、呪いが呪い。

魔女はこちらのことをリーダーと認識しておらず、

100㎝のこの身体の男性を、英雄志望の男子と見ている…!

あらあら~と向けるその視線は、ごっこ遊びに向ける視線だ…!


「ん~…どうしましょう。

 呪いが解ければ全部解決するのでしょうけど…

 どうしても~ボクくんがリーダーと思えません…」


「そ、そんな…」


「あと《転送門》を見付ければ帰れますので…

 それまで待ってもらってもいいでしょうか?」


「うぐっ…」

それを言われたら、ちょっと心が揺れ動く。

要は《転送門》を開通させれば、なんとかなる。

身長だったり、認識問題だったり、全部全部。

《ドライアドの蔦》を節約したい気持ちもあって…。

──盾役の自分が居ないまま冒険するリスクはあるが。


「ここら辺ってサキュバスばかりでしょう?

 女性相手に何ができる相手でもないですし、

 とりあえずここはお姉さんたちに任せて貰えないかしら?」


「わ、分かった…」

「分かりました、ね?」


「わ、分かりました…」

「はい、よくできました~♡」


なんか……。

魔女がここぞとばかりに子供扱いしてくる。

………そういうのが好きなのだろうか?

おそらく魔女的には仮に《リーダー》だったとしても、

認識改変のせいにして、今は遊んでやろうという魂胆かも。

───なんか魔女の新たな一面を見てしまったような気がする。


ただ……やっぱり……。

現実問題《盾役》という防御役が居ない不安は残る。

サキュバスの魅了が効かない仲間だとしても、

《受け役》は必要なのではないだろうか…?


そして、魔女なりにも思うところがあったのだろう。

突然真剣な表情になり──《魔法使い》の顔になった。


「んー…不安だったら…

 安心のための保険の魔法かけてみる?」


「え……そんなのが?

 それじゃあお願いします!」


なんだかんだいって魔法使いだ。

問題に対して解決法を提示してくれる。

パーティーのお姉さんという立ち位置も納得できる。



───のだが、


グッと100cmの身体を抱き込まれて──担がれる!

165cmという巨体に抱かれて……目の前には!

魔女の赤いくちびるが待ち受けていたのだった。


────────────────────────

【165cm魔女の、100cm荷物持ちへの抱擁】


いきなりのことで、ビックリした。

魔女の…今では大きくなった身体に抱かれて、

顔面スレスレの近距離まで持たれるだなんて。


しかも、身長的には60cmほどの違いなのだが…。

体型をそのまま100cmまで縮めたようなものなので、

きっと子供よりも体積が小さく、体重も軽い………!


だから非力な魔女といえども簡単に持てて……。

なんならおっぱいで支えるだけでも、持てる…!


「うわわっ…!」

身体の正面が、むにゅっと柔肉に沈む…!


魔女のおっぱいは…とにかく長いし、デカい。

魔力を溜め込んでいるからとか聞いたことはあるのだが…。

なんにせよ…男の自分はちょっと横目で見ていた所がある。

───そんなおっぱいが、目の前に広がっていた!


黒いローブ一張羅、胸元がくっきり開いている煽情的な服!

タイツが球体を覆っている。

一回でも身体を這わせてしまうと、

抜けられない漆黒の泥淵があった…!


その上に、乗せられる───!


「うっ…うぐっ……!」


「はい、高い高ーい♡」


もう、ほとんど子供というより赤子扱い。

『ばんざーい♡』と腕を開かされたと思えば、

両手を掴まれ、引っ張り上げられ、おっぱいの上を引きずられる。

───そして、引っ張り上げられる先には、赤いくちびるが!


「な、なんですか…!

 保険として魔法をかけてくれるって…!」


「そうですよ~?この魔法は、

 私のキス跡で《刻印》をつけないといけなくて…」


「い、いや…!それにしては…!」

キス跡が魔法の刻印になるって眉唾すぎる…!

適当な理由をつけて、キスしたいだけなんじゃないか…?

魔女の性癖が垣間見えて分かった、これは私情を挟んでいると!


「本当におまじないですよ~♡

 服従のキス跡をつけることで、

 私達のモノだって証明するんです♡」


「服従のキス跡って…魅了系魔法…!?

 いや、そんなの別に必要は…!?」


「このまま認識阻害を受けたままだと、

 いつボクくんが他の人たちのモノに

 なってしまうか分かりませんから♡」


「うっ………ぐぐぐぐぐっ」


一理あった。

認識阻害を受けているということは、

仲間のみならず町の人間からも、

《荷物持ち》として見られるということ。

もしはぐれてしまったら…誰かのパーティーの雑用係に!


それだけは避けねばならなかった──。

だからといって、キス跡の刻印をされるのは…。

ど、どうなんだ…?淫魔の魅了みたいな効果を受けるんじゃ…!?


しかし、そんな懸念点も無視して魔女は引きズリ込んでゆく…!

そのおっぱいに小人をぬるぬる浸しながら…!

ベルトコンベアのように、くちびるに運んでゆく…!


「まっ…待って…!

 わかった…!保険はいいから…!」


「あらあら~

 ボクくんはリーダーなんでしょう?

 もしかして、情けないリーダーだったのかしら…?」


「そ、そんなことは……!」


情けなく、なかった──。

みんなから頼られる盾役で、

多少傷ついても根性で乗り切ってきた。


しかし──、今回みたいな絡め手は……。

苦手とする部類だ、そこだけは分かってほしい!


ただ、そんな訴えも魔女にとってはスパイスみたいなもの。


「ほらほら…リーダーくん♡

 腹をくくって保険をかけないと…

 このまま情けな~い姿を見られただけで終わってしまいますよ?

 パーティーの利益を考えるなら…キスされた方がよくないですか?」


むにゅっとしたおっぱいの谷間からふと、浮上した。

魔女がドワーフと妖精にわざわざ見せつけてきて……!

『こいつ本当にリーダーだったのか?』という顔をさせる…!


………覚悟を決めねばならなかった。

このままイヤイヤ嫌がっても、なにも始まらない。

脱出口である《転送門》に行けば、終わるんだ。

リーダーと名乗るなら…パーティーの保険を最優先に…!


「わ、分かりました…」

「はい♡リーダーくんかもしれないポイントゲットです♡」


なんかいいように誘導されている。

──がしかし、そんなことを問い詰める暇なく、

──正面に、大きなくちびるが迫ってきた!!!



ぶにゅっ…、

くちびるがスタンプのように

こちらの身体に口紅を刻み込んでゆく!

鎖骨、胸元辺りにぷちゅんと突いて…!


スタンプとは違い、しっとりというより、むっちりと。

中心部から生温かい息を感じながら、ちゅうちゅうと…!


───ッ!!!!!

「ひっ……ううぅっ!!」

しかし、キス跡がつけばそれで終わりではなかった。

こちらの鎖骨、胸元辺りにぷちゅんと突いた唇は…!


乳首まで滑り落ち、舐め始めたのである。

別に面白くもない普通の男の乳首なのに、

165cmという巨体からキスを繰り出してきた…!


ちゅ~~~~~っ!!!

普通のくちびるから吸われる、吸引ではなかった。

さながら大きな触手に食いつかれたかのような感覚。

しかも、その触手が人以上の知性を持って、いじくる…!


あっああああああ………。

気持ち良さを、どこかに逃がしたかった。

むにゅむにゅと柔らかい空間の中、気持ち良さを逃がしたい…!


けれど魔女のおっぱいの上、

うかつに動けばその柔らかさを一身に受けて、

足をジタバタ動かしたら、むにゅ♡むにゅ♡と、10倍で返ってくる…!


「ふふっ♡リーダーくん♡

 おっぱいの上でそんなに暴れて…!

 その振る舞いで、本当にリーダーなんですか♡?」


唇を離されれば、そういう煽りが飛んでくる。

張本人なのに、身体をいじめてくる張本人なのに…!

しかし、こんなことされているのに気持ち良くなってしまう…!



魔女の谷間はまさに沼だった──。

身体をピトリと乗せた途端、そこからずぶずぶと沈み、

タイツ越しにしっとりと湧き立つ汗が蒸せてくる……!


そんなフェロモン空間に挟まれれば…

身体が興奮しても仕方がなかった──。


「ん………んふふっ♡」

それに気付いたのだろう、

魔女はドワーフや妖精に見せつけていた姿勢から一転、

こちらのことを胸元に隠すように《傾斜》をつけてきた…!


ずるり……くぷん、と呑まれる身体!

頭は谷間に突っ伏し、足は無様に両胸を支えにしている!

その体勢になれば自然と……向いてしまうのだ、

自分の陰茎が、タイツ越しの胸の谷間に!


そこをすかさず──捕らえられた!

「んふふっ…♡」魔女の全身パイズリによって!


絶対に勝てない勝負だった──。

すぐに射精して、誇りが負ける勝負だった──。


「ほらほら…ここで意地を見せなきゃ、

 リーダーかもしれないポイントを失って、

 荷物持ちになっちゃいますよ~♡」


にも関わらず、

魔女は煽って勝負させようとしてきた!

リーダーかどうかなんてどうでもいいのだろう、

小人の性感を煽って、反応を楽しむのが全部──。


だが、切羽詰まった小人は──。

『射精したら、荷物持ちとなる』意識を植え付けられ…!

我慢をしようとした、しようとはしたのである。


けれど魔女の大きなおっぱいの中、

頭のてっぺんから、胴体まで

『むにゅり』とおっぱいとタイツの生地に包まれ、

『ゆさっ♡ゆさっ♡』揺り動かされでもしたら…!


限界が来る──!

射精欲がピンとタイツにつんのめり──!!



くちゅっ………。


──────ッ!!!!!


唯一外気に出ていた足がツンとつままれた…!

両足をまとめられ、足枷のように片手にすっぽり収まり…!


ふぅ~~~………


おっぱい越しから聞こえる前に、感じた──。

それは、魔女の吐息だった。


マズイ…マズイ…!

捕食される…!足が…!


グッと手を突き逃げようとしても、

おっぱいに抱きしめられ、埋まっている…!


その間にも──、

くちびるのあのむにゅッとした感触が足に突き──!


「いただきま~す♡」


むちゅ…………。

は、入ってしまった、足が、口内に…!

途端にぬめりっと舐められ、性感を刺激してくる…!


──────ッ!!!

頭がどうにかなりそうだった。

おっぱいに埋まる中、足を食まれ、揺らされる。


そうなれば、快感に満ちた体は耐えきれず──ッ!


『無様な姿を見せたら、リーダーとは認められない』

そのことが頭に残っていながらも………!



~~~~~~~~~~~ッ!!!!


射精………してしまった………。

あっ……ああっ……。


プライドが崩れた屈辱よりも、絶望感よりも先に……。

頭の中からじ~~~~~んっと、気持ち良さが湧いてくる。


射精先のタイツを見れば……。

ぽたっ…ぽたっ…と、

白い精液が黒いタイツ越しに、谷間に向かって糸を垂れており……。


その──、

おっぱいの雄大さに、また興奮してしまったのだった……。


───────────────────────────────


「はい♡荷物持ちさん、

 これを持っておいてくださいね♡」


魔女の谷間にあっけなく射精してしまったことで、

《リーダー》から《荷物持ち》に降格してしまった。


それ自体は……まぁいい。

結局、この冒険中は……。

呪いは解けず、荷物持ちしかできないのだから。


だけれど──、渡されたものが問題だった。


「これはボクくんの責任ですよ~♡」

むわぁっ………、じわぁっ………と、

手渡されたのは魔女のタイツ─────。

一張羅そのままを渡され、埋もれそうにもなる!


「や、やっぱり…

 そのまま着たまま冒険は…」


「ん~?射精したのは……ボクくんだよね?」


「うぅっ………」


なにも言えなかった。

たとえタイツからじわりじわりと感じるものが、

ほぼほぼ99%、魔女の汗や香水の香りだとしても…。

射精した手前、こっちが悪い。魔女の思惑通りだとしても…。


しかし……。

(これを抱き上げたまま、冒険をするのか…)


息を吸うたび、良い匂いがする。

魔女だからか薬品やハーブの不思議な香りと、

汗やフェロモンを纏った興奮する香りがする。

───仲間に見せられる顔をしていなかった。


「それじゃあ行きましょう~!

 本当にリーダーかだったかは、

 また後のお楽しみってことで♡」


魔女はどっちでもいいような顔をしてるが…

ドワーフと妖精は

『こんなのがリーダーだったの…?』顔で、

ちょっとなんか悲しくなってきた。


うっ…ぐぐぐっ…。

しかし…しかし…どっちにしても…

このまま全部解決すれば、全部ハッキリするのだ。

それだけを心に留めて、今は荷物持ちに徹するのみ。


大きなキス跡が、胸元に刻まれた身体で、

タイツを抱きかかえながら…

ダンジョンのタイルを踏みしめてゆく。


100cmの身体で…

さらに小さくなりつつあると、気付かないながら。


(続く)


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