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赤キギリ
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【縮小アプリシリーズ】ギャル「縮小アプリが与える精神的な影響について…?」

放課後にて──。

忘れ物をしたので、教室へと戻ってみると……先客が居た。


「おっ…セル君じゃ~ん、なに~?

 もしかして……襲いに来ちゃった?」


「ははっ…いや~…

 なんかのセリフですかそれ?」


「うん?ま~?

 違うけど、非日常を味わいたい的な?」


彼女の名前は彩千(アヤチ)さん。

クラスの中に一人は居るような陽気なギャル。

『金髪のグラデーション』『シュシュ』『キーホルダー』

といった三種の神器を身に纏う、コッテコテなギャル。

おっぱいもデカいから、男子人気が非常に高かった───。


そして……。

放課後にクレープを買いに行くんだろうなぁ……。

なんて偏見を持ってしまうくらいには、

カラフルな学校生活を過ごす感じがする相手だった。


ちなみに『セル』というのはアヤチさんが思いついたあだ名だ。

情報教育の際、表計算ソフトのマスの仕様について

アヤチさんの手伝いをしたところ、こんなあだ名になってしまった。


「で、セル君はなにしにきたの?」


「ん、あぁ…忘れ物をして……

 しばらく休みだし、データ持ち帰らないとな…って」


引き出しを覗き込めば、データカードが隅にあった。

それをピッと取り出せば目的完了──。

今なら暗くならないうちに寮まで帰れる!


のだが──。

アヤチさんの方からオーラを感じる。

《話せ~話せ~》《構え~構え~》と、

作業中にやってくる猫のような雰囲気が伸びてきた──。


仕方ない。

青春の1ページになるようなムードに飛び込もう。


「お~やっぱセル君って真面目?なんだね」


「そりゃあ…独り身だし。

 税金で養われている以上、公的な見本にならないと…」


「お~…立派。

 っと、そんな立派なセル君に

 ちょっと質問があるんだけど…」


言うなり、アヤチさんはスマホを取り出した。

いつものヤツだ、アプリを教えてほしいというヤツ。

パソコンを教えてからというもの、たまに頼まれるのだ。


「あぁ、いいよ。

 変なページとかあったら今のうちに消しといてね」


「えぇ~それって~

 アタシのことを

 エッチなものを見る子だって思ってるってコト~?」


「どっちかというと、ネットリテラシー的な?」


「まぁいいよ、別に変なモン開いてないから」


ポンッとスマホが手渡された。

ギャルらしくゴテゴテとした装飾ばかりのスマホだ。

とはいえ握ればそれなりにグリップとして機能して、

個人的にはそのゴツゴツ感は好きだった──のだが。


手渡されたスマホの画面を見てギョッとする…!

《見て欲しい》《設定して欲しい》と頼まれたのは…!


「縮小アプリ…!?」


「そうだけど~?」


「いや~…これは~…

 なんというか自分で設定しなきゃいけないやつで~…」


《縮小アプリ》───。

それは巷で話題になっている身長管理アプリのことだ。

従業員の小型化、介護の労力削減などなど…。

社会的に良好なアプリなのだが、他人に操作させるものではない。


今ここで自分がアヤチさんを登録するにしても、

動作確認のために……。

小さくしたり大きくしたりしなければいけないわけで…。

そんな決定権を男子に渡してもいいのだろうか───?


「え、いいケド──?

 最初言ったとおり、襲ったりしないでしょ?」


「まぁ、そうだけど……」


なんという信頼感だ、

これが善性ギャルのなせる技だというのだろうか。

億劫になっていた自分が恥ずかしい。もうパパっと済ませてしまおう。


《利用規約》の部分をパパーッと流し、

一通りの生年月日、住所などを記入──。

国民IDをアヤチさんに打ってもらい……登録完了。


後はもう、生体リングと繋げて、

ナノ技術で縮むだけだったのだが……。

なにかアヤチさんの様子がおかしい……。

スマホを手にして、こちらの様子を窺っている…?



その瞬間だった───。

グンッと視界が揺らいで、足元がおぼつかなくなる!

『ふらふら…ふらふら…』と、距離感が掴めずカッとツマづき…!


四つん這いに倒れ込み…

横を見た瞬間、違和感に気付いた。


アヤチさんの足が……。

自分の手よりも大きいのだ。

太ももが太いとかそういったレベルではない。

自分の手の平を目いっぱい開いても、

アヤチさんの女性の上履きを掴めないほど、足が大きい…!


間違いない、小さくなっている!


原因は分かっていた───!


「あ、アヤチさん~?

 こっちの生体リングとリンクしましたね…!?」


思えばアヤチさんのスマホを設定する過程で、

過去に何回か生体リングで操作していたことが結構ある。

毎度設定を消していたのだが……そうだ、直近の設定は消してない!


今回の事態は……

その隙を突かれたということか───。


「うん、まぁ…そんなとこ!

 ダメだよ~、面倒でも設定は消しとかないと」


「は、はは…っ。肝に銘じておきます」


アヤチさんの為に設定したのにこの仕打ち。

裏切られたのはちょっとショックだったけれど──。

《キラキラ》とした視線を向けられれば、どうも悪く言えない。


しかも、その上───。

ゴソゴソとお菓子も出して……。

ペット扱いするつもりらしかったから───!


「セルく~ん♡

 君の好きな鈴カステラだよ~♡」


「す、好きなんだけどさぁ…!」


なんともまぁ、むず痒い距離感だった。

つまみ上げられた鈴カステラを

『あ~ん♡』と食べさせられれば、ペットのような心境に。


大きさとしては30㎝くらいか。

アヤチさんの黒タイツが目線の高さにあって、

その点だけでいえば…ちょっとドキドキはした。


がしかし、いつまでもこんなことをしていられない。

他人への勝手な《身長操作》は違法な上に、

暗くなる前に帰らなくてはいけないのだから…!


───けれども、事態を起こした当の張本人はというと。


「んま~…ちょっと付き合ってくれない?」と、

事の重大さを理解してないのか、のほほんとした顔だ。


「付き合うって……縮小状態でなんかすることあるの?」


「いや……まぁ……ほら、ウチに来て貰いたいな~って」


「え───、マジか」

なんともまぁ遠回りなお誘いだ。

確かに明日からちょっとした休みだし、

自分は独り身だから別に待っている人もいない。


だからまぁ…

お誘いは嬉しいのだけれど。

それと、《縮小》することに何の関係が───?


あ………!

もしかして…ひとつ屋根の下、

男子と一緒に居るのはちょっと怖いからとか…?

それなら納得できるのだけれど……。


「いや、しないしない、信頼してるっし」との一点張り、

信頼してくれているのはいいが…

であればさらに疑問が湧く、じゃあなぜ小さくしたのかと。


するとだ……。

アヤチさんはその165cmという巨体のままに、

30cmのこちらを抱き上げ、腕に乗せ始めた…!


さながらそれは赤子を抱き上げるかのよう。

しかし赤子に比べたら細っこく、容易に寄せられた…!


「うわわっ…!」

「へへっ~、ちっちゃ~い!可愛いな~♡」


同級生、クラスメイトのギャルの腕の中に納まってしまった…。

女子とはいえ、もう立派な女性。

二の腕は『むにゅり』と柔らかく、極上の枕のよう。

そんな中、腕に固定されてしまえば、もう逃げられない…!


「アタシ、小人さん好きなんだよね~

 ほらほら、見て見て~お気にのヤツ!」


まるで液晶テレビのような

スマホの画面が目の前に掲げられた。


しかし───、

そこに描かれていたのは

公共放送に乗るようなものではない!

一部の好事家の特殊性癖が刻まれていた…!


「な、なんだこれ…!?」

最初こそはギャルが装備しているような、

いつものよくある《ぬいぐるみポーチ》に見えた。

しかしその透明なポーチの中に入っていたものは…!


人間──だった、

自分と同じく縮小したような人々。

そんな彼等がSNSにのっかり、イイネを浴びている…!


「え………えぇ~……」

特殊性癖の民に一瞬見えた。

しかしイイネの数を見れば、一万はゆうに越えていて…。

いつの間にこんなモノが流行ったのかと思うほど………!


「すっごい可愛いでしょ~!

 最近カレシを閉じ込めちゃお!って感じで流行ってんだよ」


「お、おぉ…すごい世界だね」


すごい世界だ、すごい世界ではあるが…。

SNSにアップするとかそういうものはちょっと回避したい。

──そんな気配を察したか、アヤチさんはニッコリと笑い。


「大丈夫…!

 アタシはSNSに上げたりしないから…!

 ただちょ~っと、ペット欲求っていうか~…

 ミニチュア欲が刺激されてしまいまして~…」


「う、うん………」


「だからセル君で

 試させてくれないかな~って…

 ペット体験…じゃなくて、小人体験を…!」


なかなか熱量が籠った話し方をしてくれる。

腕の中では顔を背けたりもできず、

熱い吐息を受けるばかり。


これはもう……断るのは難しそう。

観念して小人待遇を受けなければならないだろう。


ただ──、悪くは無さそうな気がする。

独り身だし、データカードも持ってるし、

休みは適当に勉強か、寝るか、ゲームくらいだったし。

スマホさえあれば何でもできる時代だ、

アヤチさんの家で小人生活するのもアリだろう。


「ホント!?やった…!

 やっぱ言ってみるもんだ~…!」


「ま、まぁ…お手柔らかにね」


さぁ言った──、言ってしまったぞ。

若干後悔しつつも、ドキドキしている自分が居る。

スマホで見せてもらった縮小人間のように扱われるのか。

───恥ずかしいやら嬉しいやら、複雑な気持ちになる。


………ただ、そんな時だった。

『帰ろうか』という雰囲気になったのだが…。

アヤチさんは今さらになって、

もじもじ恥ずかしがり始めたのである。


「あっ……。

 えーとさ、小人さん手に入れたら…

 やりたいことがあったんだけど…」


「う、うん…?」


なんだろう改まって──、

これ以上の性癖開示などあるのだろうか?

────────────あったのである。



「家に帰るついでに…

 アタシのぉ…

 口の中に入って、味わわせてくれないかな~って」


「は…!?」


「雑誌でね?

 彼氏を口に入れてディープキスすると、

 お互い幸せになれるって書いてあってね…!?」


「えぇ…!?

 え、えーと……。

 か、彼氏じゃないんだけど…」


「でもぉ…小人さんならできるでしょ…?」



好奇心───、

という言葉が彼女を言い表していた。

おそらく《そういう》性癖なのだろう。


パッと見た瞬間脳に、性癖に合致して、

無意識的に好奇心が湧き出し、欲を解消しようとする!

ギャルという属性を盾に、性欲を満たそうとしていた…!


ま、マズイ…!

女の子のお人形遊びくらいの感覚だったが…!

これはもう確実に自分のことをオナペットにする気だ…!


「ちょ、ちょ~っとだけだから…!

 気持ちよくもしてあげるから…!」


カタカタカタ…ッ!

目盛りのSEが鳴り響けば、

それと同時に視界がガクンと下がる…!


30㎝から圧倒的に減らされ──!

赤子のように腕に寄せられていた身体も、

いつの間にか手の平の上にコロンと転がされ…!

巨大なスマホを覗けば、3cmと書かれている…!


「ごめんね、今日だけだから!

 明日には絶対ぬいポーチ買って、

 移動中はそこに入れてあげるから…!」


「そ、そういうわけじゃなくって…!」


否定はした───、

抵抗の意思も見せた───、

けれども止まらなかったら、もう成す術がない!


「い、いただきまーす!」

「(ディープキスなんだよな…!?)」


手の平から飴玉のように回され、

アヤチさんの口内へとコロンと転がり込んだ。


ただ…入るだけでもひと苦労。

シャツもズボンも、だ液にまみれてベットベト。

脱ぎ散らかしたかったけれど…巨人とはいえクラスメイトの女子。


そんな破廉恥な姿になるわけにもいかず……。

もう、どうにでもしてくれという体勢だ。


ただ、そんな無防備な体勢が…

アヤチさん的には難しかったらしい。

生来の優しさゆえか『だ、大丈夫~?』などと、

端からやらなければよかったのに、余計な心配をし。

──被害者にも関わらず、口内の中で…

──舌を触ってなだめることになろうとは思わなかった。


ただ、舌とのスキンシップをいくらかやっていると…

慣れてきたのか、こちらの味を確かめるターンとなる。


チロ…チロ…と、

おっかなびっくりに転がしていたのも今は昔、

だ液を『じゃぷんっじゃぷんっ』と溜めて波にさらわせる…!

小人の出汁を撮るため…!味を啜るために…!


「んっ…んん~♡」

別に甘いとかないのに、アヤチさんは満足そうだ。

汗くらいしか味の源は無いが…

小人になると汗の成分が変わったりするのだろうか?


ただ……。

そんな《味見》の段階も終われば、ついに本番がやってくる。

だ液がさらに粘っこく糸を引き、口内が熱く熱く…!

ディープキスをしようとしていたのだ、アヤチさんは…!


「んふっ♡ふふ~っ♡」

嬉しそうな声が聞こえるけれど、中はもう阿鼻叫喚。

舌ベロが3cmの身体を舐め回し、飴玉というよりガムのよう…!

ぺっちゃ…ぺっちゃ…くちゅ…くちゅ…と、舐め回され───!


───当然ながら自分は、翻弄されていた。

ギャルの口内の中は…熱いやら…甘ったるいやら…

フェロモンにも似た、

《女子のだ液》という媚薬をぶっかけられれば…!!!

たちまち蕩けてしまう───気持ちいいと───!


苦しくとも、それが気持ちいい──。

サウナに入ったようなアドレナリンが絶えず湧き出し、

喉の奥という深淵が傍にあるという事実がそれを加速させた。


今なら分かる──。

『彼氏を口内に入れてディープキス』をすると、

彼氏彼女お互い幸せになるという記事を───。


ちょっと甘マゾ気味な感想になるけれど、

彼女に舐め回されるという非日常感、逆転性が…

新鮮に生活に染みて、コミュニケーションになるのだろう。

頭がぽかぽかに蕩ける中、そんな事ばかりが思いついた。


くっちゃくっちゃ…ぺっちぺっち…

舌とは思わなければマッサージのような抱擁を受け、

ディープキスには過ぎるほどのだ液が口内に紛れ込み…。


いまさらながらちょっと意識してしまう。

体格差が大いにあるが…

アヤチさんとディープキスをしているのだと。

青春の1ページに刻まれる出来事になるに違いなかった。


ただ……。

そんな気持ちいい時間も、家に着けばそこで終わり。


「着いたよ~」

ティッシュの上、ガムのようにペッ…と吐き出され…。

風呂上がりのような、もっと味わいたかった感触があったのだった。


───────────────────────────────


アヤチさんの家は…

予想通り女子女子していた。


パステルカラーの絨毯、パステルカラーの机、

可愛いモノが好きなのかぬいぐるみが整列され…。

自分も、そのひとつになるのかもと、ちょっと心配した。


だが、そうはならなかった。

だって、彼女にとって自分はぬいぐるみというより、

《オナペット》のような存在だったのだから………!


「ね、ねぇ…!

 もうちょっと縮めてもいいかな…!?」

帰宅して早々、答えを待つ暇もなく縮小される!

人権を感じさせぬほど『ガクンっ』と致命的なまで縮められ…!


小人視点でアヤチさんを見上げれば……。

もう、山かなにかのような大きさだ…!

おそらく1㎝、いや、それ以下…!


にたにたと嬉しそうなアヤチさんから、

スマホを天の啓示のように掲げられれば…!

そこに記された文字が見えてきた……1cmの半分《5mm》だ!


5mm……。

とうとうここまで縮んでしまったか。

縮小アプリの底知れなさを感じつつ、ドキドキしていた自分が居た。


ただここまでくると…

アヤチさんとのコミュニケーションも

スマホを使わなければならないのが不便ではあった。


「う、うわぁ………!」

「すごいね!ここまで小さくなれるんだ…!」


「つ、潰さないでね…?」

「そこんとこはだいじょーぶ!

 小さくなった分、頑丈になるって書いてあるし!」


本当だろうか…?

個人的には、非力になった感触しか感じない。

確かにスマホには『ゾウに踏まれても安心!』という、

うたい文句があるけれど…正直、眉唾モノではないだろうか?


しかしそんな5mmの表情でも、察されてしまったのだろう。

アヤチさんはこちらの不安を払拭するためにか………。

持ち上げて───!?


「え───?」

真下に広がるのは、アヤチさんがいつも履いている黒タイツ…!

そのパンツ部分の隙間がツイッと開かれ───入り口のように!


………。

ま、まさか…!


「ア、アヤチさん…!あの……!

 大丈夫なのは分かったので、解放してくれると…!」


「ん?解放って…落ちたいってこと?」


「そういう意味じゃなくって……!」


けれどもあちらとしては《そういう意図》だったのだろう。

パッ…!と小人をつまんだ指を離し…!

タイツの中へと、滑落させた…!


──────────────────────────────


股部から、太もも部への直行便──!

瑞々しい肌をつつーっと垂れ落ち…

《太ももに作られた居場所》まで止まることを知らなかった…!


「うわっ…わっ…わわわっ!!!」

ぺにょっとしたアヤチさんの肌に感銘を受けたのも最初だけ。

滑落すればするほど、こんなに掴み所が無い肌があるか……!

と、的外れな肌の文句を言うまでになってしまっていた。


そして───……、つつーっと垂れ落ち、

《特等席》のような収まりの良さを背中側の太ももから感じるが…

その実、この太ももは拘束具のような役割を果たしている…!


それに、《太ももの特等席》まで辿り着けば、いやでも分かる。

これから自分に何が起こるのかというものを───。



タイツで薄く見えた先───。

透け透けとした向こう側には…

当然、ここと同じような太ももが聳えている…!


「や…やめてくれ!」

声を大いに出したところで、

タイツと太もものサンドイッチに挟まれ吸収された。


横たわれば柔らかく、温かい、

むちむちとした太ももなれど…!

その双璧が目の前に聳え立ってみれば…!

───死を覚悟するほどだった。


「どう?アタシの太もも!

 小人さん包み込めるくらいムチムチしてない!?」


「───ッ」


何を言ったらやめてくれるか分からず声が詰まった。

だがしかし今になって思うと…

答えないというのが正解だったのかもしれない。

だって───いずれにしても潰されてしまうのだから。


《太ももの特等席》で、

デスゲームの気分を味わうことになろうとは思わなかった。


5mmの身体に二重のタイツが重なって、

『ずりぃっ…ずりぃっ…』と擦られるのだ。

デスゲームの罰ゲーム以外の何物でもなかった。

たとえそれがムチムチの太ももに受け止められてても…!

中に居た自分はというと──!


───もう、人と呼べる造形をしていなかった。


ぎゅぎゅぎゅ~~~~~~~~~~~~!!


むっちむっちと、プレスされる太ももの中──。

太ももに押しに押されて、身体が大の字に。

タイツの繊維シワに合わせ、伸びに伸ばされ、

《肉に埋まる感触》を初めてそこで味わったのである。


「ほら…!ほら…!潰れない…!

 ね、これで安全だって分かったよね?」


「わ、わかったから…」


まるで肌の一部になってしまったかのような密着具合で、

身体を引き剥がそうにも、ぺちりぺちりとくっついていた。


───だが、それだけならよかった。

問題はその次、巨人が昂ってしまったのである、

太ももプレスのせいで───!!


─────

──────────。


「んむぅ…気持ちよさそう。

 ねぇこっち来て…アタシの武器は他にもあるんだから」


太ももにプレスされ、

興奮鳴りやまぬまま次の場所へと行かされた───!


太ももという下半身から、上半身へ───!

いつの間にかアヤチさんはブラジャー姿となっていた…!


「うわっ…ぁぁぁぁ!」

5mmという小さな身体でおっぱいの上までつまみ上げられたのだ。

男であればだれもが夢見るであろう巨大おっぱいが、真下に見えた!


頭が──、一気に都合よくなる!

今までの苦痛も快楽へと転じ、

おっぱいに抱かれれば…全て許してしまえるくらいに!

単純であるが、これを真理としなければ、何が真理といえるか。


「ふふっ…。

 やっぱり男子ってこういうのが気になっちゃう系?」


「ま、まぁ…正直に言えば、そう。

 っていうか、恥ずかしくないの?男子に見られて」


「え~、ん~…恥ずかしくないよ?

 だってセル君、今って小人じゃん~」


「そ、そうなんだ…」


なんかさっきから

人間扱いされてないような雰囲気に若干ドギマギしながらも…。

そのおかげでおっぱいという大地をまじまじと見ててもお咎めないので、

まぁ……元は取れてると思っていいだろう。


アヤチさんもこちらの喜ぶ感情を読み取ったのか、楽しそうだ。

ここでようやくコミュニケーションが取れたような気がした。


───がしかし、会話の言葉を繋ぐ前に事態は動く!


「ぽ~ん♪」と無邪気なギャルの声が、部屋に響き…。

投げられた対象の存在が、乳の海に沈むなんて…一瞬だったのだ。


「うわああああっ!!」

突然投げられたもんだから、当然驚く。

頑丈だと先ほど教え込まれたのだが…高所は高所。

5mmの小人にとっては何気ない人間のトスも……。


ビルの上、タワーの上に飛び上がってから、

急降下するほどのヒュンッとした感じが全身を包んだ…!

たとえこの先で、乳の沼が受け止めてくれるとしても…!

恐怖は本物で、叫び声がひとしきり鳴ったのである──。


ただ、そんなスッ頓狂な悲鳴も、1秒もかからず埋まって消える。

アヤチさんのデカパイに『つっぷん』と沈み、肌に張り付き…!

もうそれこそおっぱいの一部になってしまったかのような状況に…!



落ちた場所は──、ちょうどおっぱいの谷間だった。

丸くて形が整っているデカパイを支える交易地点。

そんな位置に転がり込んでしまえば、圧力を受けるに決まっている!


「んっ…んぐぐぐぐぐ!」

5mmの身体で必死に耐えた。

気持ちよくも、生命の危機を感じる、おっぱい。

両腕をおっぱいに突き立てて、潰されぬようにと支え…!


だがしかし、アヤチさんのおっぱいは…

5mmの小人なんて存在しないかのようにその柔らかで呑み込み…!


「男子って…小人さんって…

 みんなこれが好きなんだよね?」と、聞こえた瞬間全てが始まった。

おっぱい同士をたぷんたぷんっ…!と打ち寄せ合う、全身パイズリ…!

それが5mmの小人を中心に圧力が注ぎ込まれ…!


当の本人である自分は──、火花が散った。

人の身で到底受けてはいけないような、気持ち良さ…!

全ての男子の理想である

《柔らかさ》が一身に注がれ、罪悪感を覚えるほどだった。


股間も全身パイズリにより、主張をはじめ…

意思とは反して動き出した。

腰を巨大なおっぱいに擦り付け、気持ち良い。

そんな感情ばかりが湧いてきて──狂うかと思ったのだ。


だが…巨人からしたら、

小人の擦り付けなんてお遊びみたいなもの。


「んっ…滑りやすくするから…」


だらだらと垂らしたカウパーよりも、

人を包め込めるくらいのだ液が…

一気におっぱいの表面を覆って、小人を待つ!

全身パイズリするために、気持ち良くするために…!


5mmの小人なんてもう見失っているはずなのに、

ぶにゅりぶにゅりと、巻き込まれている姿を想像しながら…!


巨人は──。

ズッ…!ズッ…!と、擦って…!

───的中したのは言うまでもなかった。



「うっ…ううぅっ…!」

全身がおっぱいに包まれ、気持ちいい。

だ液でぬらぬらと絡まれ、気持ちいい。

そんな気持ちばかりの空間で興奮しないワケがない!

勃起した股間が右へ左へと、暴れて止まらず………!


「それっ♡それ~っ♡」

ワザとらしい声が天啓のように

空から降ってきたのが、決め手だった。


双璧のおっぱいがこちらに向かって、

狙い定めたかのように一極へと集中し…!

5mmの身体を乳肉に沈める…!押し潰す…!


「く~~~~~~~~~♡」

手応えを感じたのだろう、

アヤチさんはおっぱいをたんったんっと整え……。

獲物の御開帳と相成れば……

異様に白い液体にまみれた個所がひとつ。

小人が果ててしまった地帯がありありとおっぱいに刻印され…。

それを『ふふっ…』と慈愛の満ちた目で見守るギャルだった──。


──────────────────────────────


気が付くと…自分は丸裸になっていた。

元々口内のよだれでべしゃべしゃになっていたものだ。

洗濯に反対意見は無かったのだが…いつのまに脱がされたのだろう。

そして───自分はなぜ、乳首の先端に立たされているのだろう。


「なんでって……

 おっぱいに入ってほしいからだけど?」

そんな疑問に答えたアヤチさんの返答がこれだった。

最初はワケが分からなかったが…さらに続けて聞いてみた。


「ここまで来たら…

 もう乳腺に入ってみない?

 きっとおっぱいミルクの温泉は気持ちいいよ~!」


「おっ…おぉっ…」


やっぱりぶれないな、アヤチさんは。

サイズフェチの可能性を大いに開発し、

自分の身体で試すことを厭わない──。


気付けばもう、

キッチリと乳首に入るほどまで縮められ…。

机の上に『でろんっ』と乗った乳首はまるで洞窟のよう。

若干、冒険心が湧くような気がした───。


……

…………

………………。

「え───、マジで本当に入らなきゃいけないの?」


「そうだけど…?

 あ、出たくなったらちゃんと搾ってあげるから!」


「そういうことじゃないんだけど……」


といえども、

目の前に乳首が出されれば

近付きたくなるのが人間のサガ。


ピンクの部分を足蹴に、火口にも似た乳首の穴を覗き込めば───。

身体が『ガクン』と、降下した───。


この感触、なにが起こったかなんて、イヤでも分かる…!

『乳首に入るくらい』の大きさなんてまだまだ序の口、

アヤチさんは縮小アプリの目盛りをさらにジャキジャキとタップし…!

こちらが覗き込んだその瞬間、

小人にとって大穴になるまで縮めたのである───。


「えへへっ!大冒険に行ってらっしゃい…!」


「はっ………はははっ」

流石にここまで縮めようとするとは、思わなかった。

ここまでやり切ったらもう、称賛するしかないだろう。


埃よりも小さい、乳首よりもさらに小さい身体で、

《乳首の穴》という延々と続く穴の世界へと身を委ね……。

『ミルク溜まりに落ちたりしないよな…?』

なんて思いながら落ち続ける小人の自分であった───。


───────────────────────────


いったいどれほどの時間が経ったのだろう、

乳腺の中に閉じ込められ、ミルクの温泉に漬かる生活。

一日だけだったかもしれないし、一週間経過した気もする。


自分の心臓の鼓動は、

アヤチさんの鼓動を聞くうちに同じ感覚になっていて…。

それが原因で時間間隔がおかしくなったのかもしれない。


───そんなおかしな時間間隔で…

『ぶにゅっ』と母乳と共に出されたのだった。



「うああっ…」

久々に見る外の光は…まぶしかった。

それこそ産まれて初めて見るような光に近く…。

もう、心も身体も、アヤチさんのモノになっていた。


「お、おぉ~い、大丈夫…?」

「だ、大丈夫…じゃない気がする。

 やっぱり体内は…結構変わるよ、人格」


「そ、そ~お?

 まぁまぁ…お詫びにこれ、用意したからさ」


といって、小人の前に差し出されたのは…

いつかのぬいぐるみを、小人をしまうためのポーチ。


小、中、大、とサイズごとに分かれていて…。

バッグ以外にも、太ももに巻いたりもするヤツがあった。


「ね、今日はこれで一緒に遊びに行こうよ…!」


『一緒に…?』という言葉に、一瞬戸惑った。

だってもう自分は…すでに彼女の一部と化したのだから。

『一緒に』なんてもう、当然のことであったから………!


───うっすらと、その異常な考えに気が付きつつも…。

───乳腺内で蕩けるような気持ち良さ、

───彼女と共に過ごした毎日のリズムは、

───『一朝一夕』で治るようなものではなく…。


しばらくは……。

就寝時は『乳腺内でなければ眠れない』という、

後日思い返せば顔が赤くなるほどの、

恥ずかしい日々を過ごすことになったのだった。



ただ───、

救いがあるとすれば、アヤチさんの態度か。

こちらが乳腺内で寝たいとワガママ言っても、

決して嫌がらず、むしろ好意的に受け止め…。

その顔は聖母のように穏やかだったというのだから。


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