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赤キギリ
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巨大魔王が夢の中で人類をオモチャにしているなんて…!?(前編)

魔王討伐の旅の途中…。

勇者の自分はキャンプを作り、寝ようとしていた。


鬱蒼と木々がひしめき、

ときおり野犬や人狼なんかのモンスターの声が

四方八方から聞こえてくる中での《野宿》だ。


魔除けの陣も張って緊張の糸が緩んだか、

焚き火の心地良さに…誘われて…うとうと…して…

目も開けられなくなり…『あ、これで眠れるな』と思った瞬間──。


──

────!


ふと、意識が、明瞭に、ハッキリと!

身体に充足感が漲り、体感的にはパリッとした朝の目覚めのよう!

「あ…あれ…?」

脳が完全に休んだから、時間がふっ飛んだと思ったのだろうか。

確かに全身疲労状態でぶっ倒れるように眠ったら、

時間を忘れてすぐに朝を迎えた経験がある。


だが………。

今回はなんか違う感覚がある。

朝焼けの光も届かないほどの鬱蒼とした森の中だったはずなのに。

まぶたの向こう側には太陽が輝いている気がする……。


そんな時だった──。

コンコンコンとドアが叩かれる音を直感的に感じ……!

目を開ければ、どこかのベッド……どこかの家……!

そしてまどろんでいる最中だというのに、ドアが開け放たれ…!


「ちょっと〜!まだベッドの上でだらだらしてるの!」と、

どこかの誰かが、さも顔見知りのように入ってきて………。


その様子を…

大きな影がゆらりと家を遮り…

見降ろし、観察するその姿は、巨大な魔王のように見えた。


──────────────────────────────


「な〜に、ボ〜っとしちゃって!

 ほら、今日は街でお祭りなんだから、ちゃんとする!」


「あ、あぁ………」


まるで同年代のように語りかけてきた。

姿形は紛れもなくどこかの村娘、

どこかの村で会った気はすれども…親しい仲になった者は居ない。


それに…気になるにはやはり巨大な魔王だ。

こちらの家を跨ぐように見おろしているのに、

村娘はまるで見えていないのか全く気付いていない。


そんな中での出来事だった。

『ずずぅ〜っん』と、魔王が横たわり、家の中を覗き込んできたのである。

その巨体を村の広場へと投げ出し、教会を足置きにしながら、横ばいに…!


(うっ………!)

幻向石から投影された姿を見たことはあるが、本物を見ると本当に凄かった。

青い肌に、金の瞳、目の白い部分が黒へと逆転した、ひと目で悪魔と分かる姿。

防御力など無いはずの扇情的なボンテージ衣装がただ者ではないと感じさせる。


そんな魔王に、巨大な姿、巨大な胸、巨大な瞳で、

覗き込まれれば、もちろん委縮しないはずがない。

理解不能な状況なだけに、一歩間違えたら死ぬ可能性もあるわけだし。


戦うにしても……。

大きさとしては家を軽く跨げる程、10倍くらいか?

確か210cmあると聞いているから、21mはありそうだ。

対して自分は170cm、1.7mだから軽く蹴飛ばされてしまうだろう。


だから……。

魔王に『ジロォ…』と見られてても、ここは静観──。

《幻術》かもしれない。《ただの夢》かもしれない。

けれども肌に感じるこのプレッシャーは本物であり、

巨大魔王がこちらに敵意を見せていないのなら、

自分もまた気付いていないフリをして敵意を見せない方がいいだろう。


世界を闇へと堕とす元凶が目と鼻の先に居るが───。

ここは、雌伏の時だ──。


「ちょっと~!なにボ~っとしちゃって!

 まだ寝ぼけてるなら、ホラ、顔洗ってくる!」


「お、おう…!」


村娘は背中をバンバンと叩き、手を引き、まるで母親。

どういう関係性を魔王に植え付けられているかは知らないが……。

なかなか乱暴な印象を受ける…魔王に操作されているのだろうか?


ただ……そういうやり取りを見られるたびに、魔王はこうつぶやくのである。

「ふふふ……よいではないか……」と独り言を発し、覗き顔。

大きな胸を『むにゅり』と村の広場に押し付け凹ませながら。


さながらそれは観察…というよりは、観賞。

人々の営みを朗らかに見守る女神様のようだ。

ただし、若干の邪心が入っていて──世界の真理さえも漏らし始めた。


「くくっ…いいぞ、この勇者の造形。

 部下の夢魔に作らせてはみたが…

 夢の世界とはいえよく出来ているではないか」


(………!)

若干予想していたとはいえ、ビックリした。

この世界が魔王の夢の中だったなんて。

しかも食い入るように見つめてくる、相当この世界にお熱らしい。


──なぜ、そんなプライベートな魔王の世界に侵入してしまったか。

考えられるのはやはりこの夢魔が作った《勇者の身体》か、

本人の自分にでさえ違和感無く動かせるほどだから……。

きっと《器》として最適だったから、気付かぬうちに惹かれて、

意識が飛び込んでしまったのかもしれない。なんともまぁ、迷惑な話である。


で、ここからどうするか。

確か夢魔対策で、夢の中で傷付いても別に影響は無いと聞いたことがある。

それこそ夢魔に囚われたら夢から出られないらしいけれど……。

魔王は悪魔系魔族だったハズだ、

『気付かれて、夢魔を呼ばれて、夢の中に幽閉』されなければ大丈夫だろう。


幸い巨大魔王はこの世界に存在するのは自分自身だけだと思っているらしい。

注意して行動していればきっと大丈夫だろう。

逆に、このまま気付かれなければ魔王の弱点も発見できたりとか…。


にわかに希望が湧いてきた。

誰もが諦め屈服していった魔王討伐の一助になるかも。

ピンチはチャンスとは、よくいったもんだ…!

よし、このまま気付かれずに有益な情報を持ち帰るぞ──!



──

────。


ただ、見た感じ……。

弱点に繋がる情報があるかと言われれば、疑問が残る。


今だって村娘をつまみ上げ、

糸が切れた人形のように…ぶらんとなった身体を……。

「ふ~む…幼馴染は本当にこのクオリティーでよかったかのう…」

などといって出来栄えを気にするばかり。

はたして有益なものはみつかるのだろうか?


「う~む、主人公の幼馴染じゃし、もっと印象的にするか?」


………。

おそらく《趣味》の部類なのだろう、この夢の世界とやらは。

人間では考えられないが……

魔族はこのように夢の世界で遊んでいるのだ、魔王でさえも。


ただ……

それにしてはちょっと女々というか……

お人形遊びのような無邪気さが見える……

全世界に宣戦布告した魔王なのに穏やかな趣味過ぎないだろうか?


もっとこう、おどろおどろしい魔物が徘徊するような、

地獄めいた夢の中だったら納得できたのだけれど、

夢の世界で作られたのは、木々の緑が光る…のどかな村。


荒々しい魔王というイメージからは正反対。

噂や伝聞で聞く邪悪さなんて一片たりとも無い。

そのくらい…にこやかに村の人々を見ているのだ。

もしかしたら…魔王は人々の安寧を願っているんじゃないかと思うほど。


「やはり、勇者は照れ隠しで殴ってくる幼馴染モノが鉄板じゃのう…」


(悪いヤツじゃないのか…?)

確かに『世界を手中に収める』と、

幻向石を用い全世界に宣戦布告はしていたが…

ここまで覇気を感じない姿を見てしまうと、

嘘だったんじゃないかと思ってしまう。


とはいえ──!

ここで気付かれたらマズイのは確かだ!

今だって身体を握りしめられ、観察されているのだから…!


「ふふっ…いいぞ、勇者の身体。

 まるで本当に生きているみたいじゃないか、なぁ?」


ふ~っと青いくちびるで吐息を吹きかけられた。

生温かい突風が顔に当たってくすぐったい。

その上、魔族特有の人を惑わすフェロモンが香ってきて──!


くらっとなる……!

気持ち良さが湧いてくる……!

こっちは気付かれちゃいけないってのに……!


蕩けそうな身体をガチガチに固めて、表情に出ないようにした。

あくまで人形のように、あくまで夢の世界の住民であるように、

扇情的にぬらつく魔王のくちびると舌を、ただ見るだけ……!


耐えろ……!

耐えるんだ、自分……!


「ふふ~…ちょっと、味見してみるか」


しかしこちらは耐えているというのに、くちびるが迫ってくる……!

気付かれたか!?いや違う、これは人形に対する愛のような……!

ぬいぐるみに頭を突っ込み、その柔らかさを確かめるような……!

ほんの軽い気持ちで行われるキスみたいなもの……!


むにゅっ、と頭がキスで食まれ、くちびるの中に…!

断頭台を思わせるような白い歯の向こう側まで持っていかれ…!

────口内の景色を見てしまう!!


「うあっ……!」

身体がビクッと反応してしまう…!

それほど淫靡な空間だった、そこは…!


青い舌に、青い肉壁に、青い喉。

どう見ても人間とは違う口内に畏怖すら出た。

魔族だけあって媚薬のような魅力的な唾液が湧き出て、

その気になれば呑み込めてしまうだろう事が予想できた。


(うぅっ…!)

身体が反応してしまう、欲に負けそうになる……!

分かっているのだ、これは幻想なのだと、虚像なのだと。

現実の魔王は210cm、自分は170cm、

どう考えてもひとくちで丸呑みできるような体格差ではない。


ただ───……。

だからこそ、望んでしまうのである。

今しか丸呑みされるチャンスはないぞ、と……!


背徳的なことだとは分かっている…!

しかし、魔王の口内を見て、湿度も浴びれば欲が湧き…!

しかも、夢の中ならば肉体的損傷は無いから丸呑みされても問題無い…!

一時的な感情なれど、耐え難いものが湧き上がっている…!


こうしている間にも、

はむっ…はむっ…と食ままれ、肩、胴体と口内に入ってしまった。


手が絡まれ、舌に乗れば……!

奥へ奥へと身体を持ち上げようとする……!

当然、魔王の舌も受け止め、食物を奥へと運び……!

緊張が真骨頂に達する……!気付かれぬまま胃の中へと……!


────と、思っていたのも束の間。


「んふ~…満足、満足じゃ」

魔王の舌は受け止めはしたが、それまで。

こちらの感触をひとしきり味わった後、

猫吸いが終わった後の人間のように、満足そうにまどろんだ顔をしていた。

……

…………急に湿っぽい空間から放り出され、

清浄なる世界に直立させられれば、冷や水をぶっかけられた気分となった。

身体が蕩けて弛緩しかけているのに、また人形のフリをしなければならないなんて。


いっそのこと、バレて食べられてしまおうか?

いやしかし、一時的な感情だと抑え込めば……。

勇者としての使命がここぞとばかりに湧いてくる。


『気付かれずに、弱点を調べろ』と──。

そんなこと放り出したいのに、捨てきれないものがそこにあったのだった。


──

────


丸呑みされるタイミングを逃し、

バレて弄ばれるタイミングも逃し、

《幼馴染の村娘》や《他の村人》と同様に、魔王の命令を待っていた。

………興奮で熱くなりつつある身体のまま。


ただ、汗もぽつりぽつりと…垂れて、

熱が過ぎればだんだんと冷静になってくる………!

今ここで魔王の弱点につながる情報を得られなければ、世界はもうジリ貧だと。

魔王討伐を諦め、希望を捨て散り散りとなった各国に希望を与えるなら今しかない!

『丸呑みされたかった』と、後ろ髪を引かれるけれども、

『魔王に気付かれずに偵察する』と、使命感が舞い戻り…。



「よし………!」

弛緩しかけた身体がシャキッとし、

(弱点を見つけるぞ…!)と、息巻いた──。

──つもりだったのだ、眼前に迫るものを見るまでは。


たっぷん、たっぷんと、震える双丘。

まず、人生で見た事も無いような……

巨大魔王のおっぱいが目の前に『でん』と立ち塞がっていたのである。


「どうしたの?家に忘れ物でもした…?」


村娘は目の前に巨大な乳房が横たわっていても、やはり気付かない。

それどころか『ずぶりずぶり』と胸の谷間へと入り込み……!

こちらの手を引いて巻き込もうとしているではないか……!


(うっ……!)

勇者である以前に、ひとりの男。

巨大な胸が出てくれば当然触れてみたくなってしまう。

けれども入ってしまったが最期、正気でいられる保証はない……!


魔王はどう思っているのだろうか……?

21mの大きさとはいえ、くすぐったいんじゃないだろうか……?


チラリ見上げてみる────。

すると見えるのは、想像通りのムズ痒そうな顔……だが、

痒さこそが気持ちいいとばかりに、表情が蕩けきっている……!

顔をだらしなく弛緩させ、よだれがぽつりとおっぱいに垂れ、


『いまか…いまか…』と、

小人の勇者がおっぱいに入るという、

倒錯的な快楽、愉悦を堪能しようとしていた…!


なんて恥ずかしいひとり遊びだ、

こんな魔王に数多の国が滅ぼされ、

収集されたのかと思うと、さすがに同情を禁じ得ない。


「くくっ~…勇者よ~

 よもや女の間を通り抜けるなどと言わないだろうな?」


しかもごっこ遊びのように、語りかけてくる!

こっちがどんなに我慢しているか知らずに…!

なんなんだこいつは…!気付かれないようにしてるのに…!


(うぅっ…)

たぷんたぷんと揺れる胸の谷間、

入ったら絶対気持ち良くて反応してしまう…!

だがしかし、逃げれば今まで我慢してきたものが水の泡…!


(ああもう、やけっぱちだ……!)

どうにでもなれ──!と

まるで魔王に気付かない村娘のように、

情欲で火照った表情をおっぱいで隠すように、

全身まるごとムニュムニュとした乳肉へ突っ込む……!



────────火傷するかと感じた。


傍目から見たら寒色の青いおっぱい。

触ればきっと、ひやっ…とするかと思えた。

けれども近付けば近付くほど、むんむんと蒸し、

体温が感じられるほどまで近付けば、人と同じ。

いや、それ以上の温度と湿度を谷間に持っているように感じる!


「うっ…うぅっ…」

おっぱいが見えていると気付かれないよう、

谷間の中、暖簾のように頭で分け入れば…

おのずと顔からダイレクトに乳に突っ伏し、柔らかさに負けそう──!


「くくくっ………はぁ~………

 勇者が我のおっぱいに降参するなんてなぁ…

 応援してくれた人類に悪いと思わないのか…?なぁ…?」


魔王はごっこ遊びに夢中だ……耳に入れる価値も無い。

だが『勇者を降参させるであろう』と、

自信を持っている魔王のおっぱいは……まさしく本物で……


言われたとおりに、負けそうだった───。

今、ここで──。



そして───!

魔王はおっぱいをもにゅもにゅと揉んで、

上擦ったような声で、勇者ごっこをし始める…!


「あぁん…魔王サマぁ…やめてぇ…

 おっぱいに負けちゃうよ~…負けたくないのに~…

 故郷のみんなのこと、幼馴染を捨てたくないのに~…


 世界を救うのなんてやめて、

 巨大なおっぱいに負けちゃいたいよ~…」



(なんだよそれ…!)

自分が言うはずのないことを、ガキっぽく言う魔王。

心情代弁されているようで流石にムカつきはした…。

だが、しかし、

全身パイズリされている今、負けたいという思いは言い当てられて…!


恥ずかしさから身体が火照り、昂る……!

股間がギンギンに勃ち、そんな中でも…

おっぱいの間を通り抜けなければならず、拷問のよう…!


「おぉ~…よしよし、可哀想になぁ…

 いいぞ…おっぱいに負けたとしても我が守ってやる…

 お主を裏切った王や国からも守ってやるぞ…」


別に自分は国家に裏切られてはいない。

教会の試験で勇者適性があったから、

『ひと山当てるため』冒険に出た背景無しの一般人。


魔王が言ってることは──。

事実無根の勝手に作った『場を盛り上げるため』の設定だ──。

そう、なのだが…。


こうも自分宛てに設定が盛られていると…なんかむず痒い。

好意が向けられているように感じてしまい、

『魔王に守って貰えている』気持ちよさに繋がってしまう…!

安心感には、誰も抗えない………!


(ある意味、世界で一番安全な場所だ…)

触れればその中に蜜が入っているように感じる、

たぷんたぷんと液体のように流動するおっぱいの中…

村の静寂とは違った、静寂が支配し、世界には自分と魔王のみ──。


───と、違った。

村娘のこちらを引く手があった。

青い肌の中だからか、人間の肌の色が綺麗に輝き、

顔は見えずとも、この手が人間の道へと自分を導いてくれる……。


ハズだった────。


がしかし、そんなもの魔王の一存ですぐに剥がれる……!


「んっ…ふぅ…♡そろそろするか…♡」


魔王の全身パイズリの手が止まり────。

村娘がこちらを引く手も止まった────。

いったいなにをしようとしているんだ────。


言動的には……きっとロクでもないことをする。

さっきみたく、勝手に作った設定で盛り上がろうというのか?


ただ、もう、魔王のテンションはMAXに近く…

『盛り上がる』というより、

『盛り上がりを解消する』方向へ舵を切ったらしい!!!



ぬるぅっ…と、水温が聞こえてきた。

おっぱいの洞窟の先の先、肉壁越しに振動が伝わり、

断続的に震えるそれは──、性別は違うが、知っている!!!


「うっ…くっ…はぁっ…♡」


自慰をし始めた、こいつ───!

夢の中の世界だからと、村の中で!!

勇者である自分をオカズにおっぱじめた!!!


「ふふっ…勇者よ、なかなかやるではないか…

 伝説の剣で我と退治しようとは…」


勝手な設定で、勝手に妄想し、勝手に自慰をして…!

しかも手慣れている感じがある…!

いつもオカズにしていたのか、こいつは…!


急なオナペット扱いに、ちょっと複雑な気分になった。

魔王討伐を心に誓って旅をしているが……

こうも好意的に、性的に見られていると、

はたして倒す相手なのかと疑問が湧いてしまう。

────ただ、こんなことを思っている場合ではない!


自慰が激しさを増せば増すほど、おっぱいの動きも激しくなり…!

村娘が導いていた手もブレ始め、乳の波に翻弄される…!

しかも村娘はまたもや無反応状態となり、手には力が籠もっていない…!


そんな状態の手繋ぎに、青い肌から汗が垂れてきた…!

触れればぬるりと滑りやすくなる、人肌程度のぬるい体液。

そんなものが指と指の隙間に流れ込み…!

村娘の手をガシッと掴んでも、つるりと滑る……!


そうなれば当然──!

「あっ…!」手が、離れてしまった。

だぷんっと乳の波が押し寄せた途端に、これ。

なんともまぁ、非力な存在なのだろうと思い知らされる!


ただ……。

勇者視点では、村娘が乳に呑まれてしまったようにも見えたものの、

だが……。

その実、助からなかったのは自分の方…!

村娘は乳内から弾き出され、自分は取り残され…!


魔王は対象がひとりになったから、それはもう、存分に挟み出す…!


「ふふっ…勇者よ〜…その身を犠牲に幼馴染を守ったか〜

 その行動は称賛するが…見ておれ、幼馴染よ。勇者の行く末を…!」


恥ずかしそうな寝取られ妄想を勝手にし、

器用にこちらをおっぱいに挟み、乗っけて、体重をかけ…!

片手で自慰をしながら、もう片手で全身パイズリを続行する…!

メスの香りが四方八方を埋め尽くし……むせそうになる。

また、身体がビクビクと反応し、身体が蕩けバレそうにも…!


だけど、相手はこちらに自我があると思っていない…!

全身パイズリしようにも、どうにも雑で…!


「ほれほれ〜…どうじゃ〜?」

こちらをいたぶろうという乳寄せではなく、

『小さい身体』を『おっぱいで味わおう』という、

魔王本位のものをぶつけられて結構雑に扱われる…!



「あ……!」

片乳が背中に触れて、《捉え》られた──!

こちらの輪郭を完全に把握しきっており、

そんな小人に対し、前方から、もう片方の乳が迫り──!


「やばっ……!」

身体前面、もっちりと柔らかいおっぱいに張り付いた…!

いや、それどころか斜めに持ち上げられて…!

傾く身体は背中のおっぱいに《乗り上げて》しまい…!


「足が…!」

ふわっと、地から離れてしまう…!

身体の重心が…安定していた大地から、

不安定なおっぱいというクッションに持っていかれて…!


自分の体重はもう、

自分が支えるものではなく、魔王が支えるものに…!


ただしそれは、母親が子供を支えるという高尚なものではなく、

おもちゃ扱いのような荒々しい支え方、いや、固定の仕方だ…!


「んふふっ…

 お主ら勇者は好きなのであろう?

 おっぱいの鏡餅とやらが…!青い餅でよければ味わうがよい…!」

魔王は相変わらず変なことを言っているが…鏡餅全身パイズリは驚異的だった。


片手で今もなお『ぐちゅぐちゅ』と自慰をしているが…片手だけでも逃げられない。

片手で器用にぐるりとおっぱいに巻いて、寄せるだけでむっちり締まり…!

柔軟性のある乳肉が小人に押し寄せ、快楽へと導きつつある…!


(うぅっ………!)

魔王が気持ち良くなるための演出のパイズリ、

雑なピストン運動のリズムで気持ちよくさせようという意思は全く無い…!


(それなのに………!)

頭の上から、後方から、やってくる…

青肌の柔らかいおっぱいに『むちっ』と挟まれれば、

気持ちよさが全身に浸り、腰がカクンと動き出す……!


片手の全身パイズリは…

雑だったけれど、小さな身体には十分だった。

なんせ自分の身長以上の柔らかいおっぱいが挟んでくるのだ、

気持ちよくないわけがない…!

性的刺激が受け止められないほどやってくる…!


(このままじゃ…マズイ!)

人形のように、意思が無いように見せないと、バレてしまう…!

というのに、身体はどうにも止まらなくて…!

今じゃもう『これぐらいならバレないだろう』と、

おっぱいの降下時というインパクトの瞬間、

タイミング良く腰を突き出し、快楽を貪ろうとする始末…!



「くくく…そうだ、勇者よ。

 我にくみしたあかつきには世界の半分と、

 我のおっぱいへの永住権を与えようか…?

 そこが随分と気に入ったようだからなぁ…?」


相変わらず魔王はアホっぽいことを言うが、状況が状況。

与えられた言葉は心の奥底にすんなりと沁み渡り、

絆(ほだ)される余地を産んでしまう──!


(いつも、おっぱいの中に…!?)

世界を鑑みなければ、あまりにも魅力的な申し出。

断ろうとする意思がおっぱいのたぷんっと容易く打ち砕かれ、

自分にとって都合のいい理屈をこね始めた……。


そう、つまり、この魔王は……


『良い魔王』なのだと───。


思えば良い魔王でなければ、

夢の中でこんな人間の村を作って遊んだりしない。

人間に興味があるという証拠だ。

今はちょっとエッチな目に遭っているが…

誰にでもこんな性的指向の一面は持っているだろう。


だから…だから…

『負けてもいいよな…?』

という気持ちが固まってきた…!


そんなハズはないのに、抵抗しなかった国の末路なんて想像できるのに…!

ぐるぐるぐるぐると、魔王の誘惑に負けてしまって、

自らバレるような行動をし始めていた…!


全身パイズリに合わせて腰を突き出し、膨らんだ股間を押し付ける…!

もうズボンもパンツも捨て去ってしまい、丸裸な状態となり…!

青い肌の上へ、肌色がぺちんと乗っかり、肌と肌がくっつく…!


(うぅっ…!)

どう見ても人間の肌ではない、人外の肌。

こんなのに興奮するなんて普通ではない、

嗜好自体が人類への裏切りといえよう──。


だが………切って捨てるには、気持ちよすぎるのだ。


寒色で固そうに見えるが、人肌と同様にもちっと柔らかく、温かい。

悪魔種はサキュバスの血も入っているからか、

触れればフェロモンで蕩けそうになる。青肌フェチになりそうだ…!


「も、もぅっ…!」

ダメだ、腰を振るのが止まらない…出てしまう…!

青肌の上だと絶対に目立つ白い精液を垂れ流し、バレてしまう…!



「くくっ…どうしたどうした?もう降参か?


 うむ……ふむふむ……なんだと?

 ごめんなさい、魔王様~♡

 ボクが悪かったので、世界を半分どころか全部上げるので…

 一生、いや、永遠におっぱい牢獄に捕らえてくださ~い♡

 だと……!?


 くくっ…言えたじゃないか、勇者よ。

 よしよし、お主はもう戦わなくてもよいからな~♡」


痛恨の一撃たるパイズリを喰らわせる前、

やはり魔王は最後まで、お人形遊びに夢中だった。


勝手に心情代弁して…!勝手に世界を裏切る選択肢を決めさせて…!

だがその勝手なシチュに、いつしか自分は思いを寄せてしまっていて…!

『世界を裏切る』というロールプレイをしたくなり…!


心の内で唱えた──。

「もう、世界はどうなってもいいから、気持ちよくなりたい」と…!



その気持ちが、伝わった──。

「おっ、おぉ~~~…やはり、これじゃ~~ッ!」

誰かに聞かれたら絶対その日は落ち込むくらいの、

少し声が低く、野暮ったく、下品な声が響いてくる!!


足をピンと伸ばしたのが想像できるほどの、

下半身の方からビビビッと、絶頂した振動が伝わり、

それがおっぱいまで揺らせば、自分も続けて快楽の頂が見えた…!


魔王が快楽を噛みしめるように、体重をおっぱいにかけ続け、

『ぎゅむ~っ!』と、全身がおっぱいに埋まれば…!



「~~~~~~~ッッ!!!」

決してやってはいけないことをやってしまった。

人類の宿敵たる魔王に欲情し、射精してしまった………。


背徳的な感情があり、快楽へと転じ、

『とろん』と……頭が霞がかったように、鈍くなる。


(き、気持ちよかった………)

それは──。

青肌おっぱいが『くちゃぁっ…』と開かれ、

汗やフェロモンなどの体液でべとつく中、

魔王に『ジト~っ』と、見降ろされても…とろとろと続き…


思考はもう自暴自棄、

バレたけれどもそれがどうしたと、身体を放り投げて…

夢の中で惨殺しない『良い魔王』であることをただ祈った…



………のだが、

魔王の瞳はキラキラと輝き、

まるで宝物を見つけたような表情をしている…!

良い魔王と見ていいのか…?いや違う、この雰囲気は…!


「おぉっ…!

 できるだけ本物に近付けたが、まさか射精するとは…!

 すごいクオリティーじゃのう…いやぁ良い物を作った」



………まだ、気付かれてはいなかった。

それどころか『魔王のお気に入り』になってしまいそうな雰囲気が漂い始め…



「くくっ…どんな味がするかな…?」

大きな口を開ければ見えてくるのは、青紫の洞窟。

人の赤い口、赤い舌とは違う、青紫といった寒色まみれの口内だが…

ふ~っと息を吹きつけられれば、熱が籠っているのが分かる………!


入ってしまえば、また絶頂してしまいそう…!


「あ~~~ん♡」

くちびるに食まれながら…

バレたほうが楽だったんじゃないかとも思いながら…


──また、人形になる勇者の自分であった。


───────────────────────────────────


魔王の体液でヒタヒタになった後、

魔王は満足したのか別の場所へ行き、

村娘兼幼馴染の役に連れてこられたのは井戸だった。


(そういえば朝起きた直後の設定だったっけ)

ちょうどいい、ここで魔王の体液を洗い流すとするか。


「ほら、ちゃんと寝汗を流す…!」


「お……おう……!」


唾液まみれ、魔王のフェロモンまみれの身体だが…

村娘からはただの寝汗に思われているらしい…

都合が良過ぎる…まぁ、魔王の夢の世界だから仕方ないか。


(しかしまぁ…こんな趣味を魔王は持っていたなんてなぁ…)

顔に『ばしゃり』と水を叩きつけ、頭を切り替えると、

勇者の自覚がだんだんと戻ってきた。


そして、自問自答、今回の総評を問うのだ。

あの魔王は果たして『良い魔王』か『悪い魔王』か。


伝聞で聞いた限りでは、

この世界を手中に収めんとする魔王。

だが夢の世界の魔王はエッチながらもどこか無邪気だ。

────そんなに悪いヤツには思えなかった。


う~ん…

もしかしたらだけど…

話し合いに応じてくれたりするのかもしれない…

なんとなくそんな気がする。

魔王と現実で会ったら、まずは戦わず言葉を交わすか──。


そう、決心していた中で、

ふと視界に煌めく何かが見えた──。


(あれ…?)


煌めいているそれは、

『ここから冒険が始まる…!』

と感じさせる丁度良い丘に、設置されており…


クリスタルか何かに見えた。

いや、これは『幻向石』だ……!


周囲の景色を写し取り、撮影も再生もできる、魔法で作られたクリスタル…!

夢魔が作り出したものなので、現実のみならず、夢の記憶も録画できる…!

そんな『幻向石』が、丘から下って見える王城へと向けられていて…!


その先には、先程よりも大きくなった巨大な魔王の姿が…!

《円形の城壁》を軽々跨いで侵攻できるほどの大きさ…!

城と城下町を蹴飛ばし蹂躙できそう…100mくらいか…!


先ほどまでの21mの5倍ほど、

夢の中とはいえ巨大過ぎる…!

そんな身体でなにをするかといえば──!


「くくっ…よ~し…

 撮影準備もできた、興ものってきたし、

 今から侵略してやるぞ、人間ども…!」


街を見降ろし、ショートパンツから愛液をとろりと垂れ流していた。

時たま城下町にぽたりと水滴が零れ落ち、

その水滴の中に入ってしまった小人がもがくさまを楽しんでいるかのよう。


加虐心を抑えきれていないものの…

キラキラと輝いている無邪気な表情…



「本当に良い魔王なのか…?」


勇者としては、そのひとこと。

これがただの性癖であればいいのだが…

本当に街を侵略しようとしているのだろうか?


魔王が敵か味方か分からないながらも…

「それじゃあ行こっか…!お城のお祭りに…!」

魔王が作ったシチュエーション通りに、

巨大魔王が見降ろす場所へと、村娘に引きずられてゆく勇者なのだった。


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