XaiJu
赤キギリ
赤キギリ

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TS縮小スライム娘化し、小悪魔サキュバスの母乳を溜め込まれる

【紫煙の谷:第二層】

瘴気が渦巻くダンジョンなれど──。

強力な『魔物』が住むには『薄く』、

強力な『生物』が住むには『濃い』、

いわゆる『瘴気を好まないが耐性がある』魔物が住まう、

中途半端なダンジョンなので…戦闘するだけなら非常に楽。


瘴気も対策すれば冒険者にとっては大したものではなく、

自生している《耐瘴気の草》をつまんで冒険すれば、

いくらかストックとして余るくらいには周回できる場所だった。


だったのだが…


油断していた…

まさか《ミミックが宝石箱に擬態》していたとは。

普通の宝箱にしかミミックはいないだろうという先入観。

───それが、今回の敗因。

小箱を開け、ミミックに呑まれ、小箱に幽閉。

いわゆる『詰み』の状態になってしまった………!



だが、


今回に限り、なんと、仲魔を連れてきている…!

このダンジョン特効ともいえるサキュバス種を…!


「あーあー、なに油断してんの〜?

 前衛のあなたが居なきゃもう帰還するしかないじゃん〜」


コツ…コツ…底が分厚いブーツを鳴らしながら、

気怠げな高い声──小悪魔サキュの声が聞こえてきた。


別行動していたわけだが………

どうやら何が起こったのか察しているらしく、

降り掛かってくる声が《小箱》の上まで移り変わり…


フッ…と、持ち上げられた。

『どぅるんっ』と胃が揺れ、異様な感覚がかなり湧く。

いつもの重力感とは違う…いったい、じぶん、どうなって…


確認したい気持ちと、現実を直視したくない気持ちが半々。

だったけれど──そんなこと知ったことかとばかりに、

小悪魔サキュはパカリと小箱を開けて…!


哀れにも愚かにもミミックに油断し襲われた、

成れの果ての人間の姿を、その瞳に映した──!


サァッ──と、


隙間から光が直射し眩しく感じた。

だから…目をつぶろうかと思ったのだけれど…

──今になって気付く、まぶたが無かったのだと。


紫色の瞳に、でんと映った『小箱』の『なにか』。

頭もなければ腹も、手も、足も無い球体型で、

バランスを崩さないようにしているのか時たまプルプル震えている。

小さな赤い核があるだけの、周りが青いゼリーに包まれた姿で………。


有り体にいえば、『スライム』だった。

状態変化を引き起こし、魔物となってしまったのだった。


「あははっ…!バッカで〜!

 ミミックに襲われてスライムになってやんの〜!」


これには小悪魔サキュも大笑い。

それもそうだ、スライムといえば雑魚中の雑魚。

対処法さえ分かっていれば、指先からの魔法だけで

核が破砕され、身体が崩れてしまう敵にもならない生物。

そんなのになった人間を、サキュバス種が舐めないわけがなかった。



「う、うるさい…!」との抗議をしようにも、スライムだから口が無い。

ガボゴボと泡が湧くだけで人並みの意思疎通すらできない…!

できることといったらプルプル震えるくらいだ…!


「ふふっ…なーに?

 もしかして甘えてたり?それとも怖かったとか?

 そうだよね〜アタシじゃなかったら…

 その辺のスライムみたいにスルーして置き去りにしちゃったし〜」


不意に小悪魔サキュが通路の隅を見た。

その方向を見れば、いつものように野生のスライムが草を食んでおり、

じわじわと………恐怖心が湧いてくる。

もしかしたらアレと同様の運命を辿る事になろうとしてたのかと。

低俗な粘液となって誰にも人間だと気付かれず、破砕されていたのではと。

今になってジワジワ湧き出して、汗が出る身体でもないのに冷や汗が湧く。

仲魔が居るしと軽い気持ちでいたけれど、一歩間違えばああなって………。



雇った相手とはいえ、小悪魔サキュに感謝せざるを得なかった。

得なかったのだが───………。


なんだか様子がおかしい。

まるで獲物を狙うかのようにペロリと舌なめずりし、

吐息をはっはっとあげて顔や頬が紅潮し始めてきた…!


「ね〜…今回の報酬もう貰っちゃってもいいかな〜…」


嫌な予感が的中する。

サキュバス種らしく精をねだり始めてきたのだ。

契約では仕事終了後に精液や魔力を譲渡する約束だったのだが…


「もう、ダンジョン探索できないし〜いいでしょ?」

小悪魔サキュ自身で仕事の区切りをつけて、フケようとしている!

帰るまで、帰還するまでが仕事だというのに…!



「それじゃあ魔力もらっちゃうね~!」

ずいっと小箱に、スライムの身体に、指が伸びてきて、身構えた。



巨大な指先だ………。

つんとスライム部分に触れ、中を掻き回されると…

内臓を掻き回された、あるいは食べ過ぎたような、

重っっっぽさが『ゴロゴロ』感触として伝わってきた。

ただ慣れてきたというのか………。

スライムとして身体を構造する液体を混ぜられ、

緊張がほぐれるくらいトロトロに柔くなって

『これがスライムの身体なんだ』と自覚すればするほど…。


小悪魔サキュに触れられる気持ちよさが湧いてくる…!


じんわりと人肌体温が指を通して流れてきて温かい…

指を突っ込まれたところからじわりじわりと温められ…

トロトロと柔らかくなってしまうほどの気持ちよさ…


「へ~…ここが本体なんだよね?」


「────ッ!!!」


そんな中で、コリコリと赤い『核』に触れられる。

スライムの身体だ、当然避けるべき箇所である。

戦っている時もスライムは命がけで回避し、

この核だけは──守ろうとしていた。

だから自分も当然そうなると思っていたのだが…。



差し出してしまうのだ、核を、自分自身を。

気持ちよくなりたいから、抵抗などせず………。

手の平の上で、コロコロと転がる玉に成り果てた──。


「うわぁ…甘えてる~♪」

(おそらくこれはきっと………)

魔族側であるサキュバスに弄られたからだろう。

人間と協定を結んでいるとはいえ、淫魔は淫魔。


『スライムの身体』が彼女を上位存在として認識してしまい、

淫魔の眷属、いや、ペットたる本能が表面に出てきて…!

忠誠心が湧き出してくる────!

犬が腹を見せるように、尾を巻いて下位を示すように、

スライムの命である核を無防備にまろび出している…!


粘液も中心に留まらず、びたりと広く伸び切って、

『球体』から『不定形』なスライムと成り果てた。



うぅっ──!

まさかここまで精神が身体に引っ張られるとは思わなかった。

人間としての誇りをなくし、スライムとして隷属を望むとは。

恥ずかしいったらありゃしない。だけど望んでしまっている。


────油断をすればするほど、安心感を得てしまう…!

────この上位存在に従っていれば安心なんだって…!


だから、そう………。

とろけた身体が小悪魔サキュに切り離されても…

痛くもないし、喪失感もなかったから…

対して気にはならなかったのである。


『ぷつん』と身体が切り離された瞬間、

スライムの破片が何に使われるかを言われるまでは。


「そういえば雑誌で見たけどスライムって~

 おっぱいを大きくする効果があるんだって~」


は───!?

一瞬にして、人間としての自我がぎゅんっと湧いた。


ちぎられた身体が…

食べるくらいまではまぁ覚悟していたのだが、

《育乳》のために使われるとは思ってもみなかった。


しかもだ、塗り薬のように使うのではないらしい。


「乳腺のミルクの塊を掃除してくれるんだって~♪」


つまり────。

『人からちぎった身体を乳首の中に入れる』らしい…!

言葉にすると看過できる内容に聞こえないが、

グロくなく、ねとねとしているだけのスライム状の身体は、

罪悪感を一切生じさせず、すぐに凶行に至らせる────!


小悪魔サキュは………。

胸元はだけた露出ばかりの衣装をズラし、

男の自分がいるにも関わらず、羞恥心無く、乳首を出した。


『右』の方の乳だ──。

どうやら利き手の方から試してみるらしい。


サキュバス種の小悪魔に分類される彼女だからか、

乳房は小ぶり。乳首も小さくあって綺麗なピンク色。

寄せてもせいぜいふにゅんと丘を感じさせるくらいで、

パイズリしたくてもできないと本人は嘆いていた──。


そんな乳に入れられるのである、自分の身体は。


……

………。


(ちょっと無理があるんじゃないか……?)


本人が悩んでいるのは……知っている、

力になれればなりたいとは……思っている。

それに自分の身体が使われるのならば……受け止めよう。


なんて思ったが………。

言っちゃ悪いが、あんな壁のような胸に入るのだろうか?

乳首に塗り薬を盛りに盛ったくらいにスライムをつけたが…

はたして、ここから乳腺に入るのだろうか…?


と────。

そんな考えが湧くのも、

サキュバスの生態を知らなかったが故だった。



ちゅぷんっ………。


乳首がスライムを食んで、吸い込んでゆく。

小さいはずの切っ先ながらも器用に動かし、

口のようにちゅっちゅっとスライムをついばんだ。


しかも、小悪魔サキュだけが動いているだけでない。

自分のスライムの身体が率先してうねうね動き、

まるで乳首が安住の地とばかりに潜り込むのだ。


「あははっ…くすぐったいよ~!」


────絶句した。

自分の身体が、スライムになっているとはいえ、

自らの意志で、小悪魔サキュの乳首に呑まれるとは。


きっと、本能ゆえだったのだろう。

きっと、安心できるからだったのだろう。

きっと、気持ちいいから入ったのだろう。

────それが予想できて、ドキドキした。

嫉妬すら起こすほどの、潜り込みだったのである。


そして………。

あれだけ乳首に盛りに盛られたスライムだったが、

『ちゅるんっ』と最後の一滴を吸い込み終わった。



(ぜ、全部はいった………)

壁ともいえる乳だったが、全て飲み込んでしまった。

あんなに無理だと思っていたのに、全部たいらげて…

ほんのりと湧く、サキュバスという種の性の恐ろしさを。


ただ、畏怖が湧いたけれども……。

ぷくっと膨らんだ乳首を見ると、別の感情が湧いてくる。


入ってみたい────。

スライムの本能か、人間の欲望かが湧き出し、

自分の身体が入った乳の中を羨んでいた────。


「んふっ…♡うわぁ…っ、

 あなたのスライム、アタシの中で甘えてるよ~?

 おっぱいくれくれ~って♡いやらし~い♡」


右の乳はスライムが入ったおかげか、

左の乳と比べると多少なりともふっくらしてて、

液体が溜まるようにたっぷんたっぷんと柔らかそうだ。


乳首の入り口から、溜まっている先端から、

乳腺の通路をミチミチと渡り右の乳内を埋めてゆく。

小悪魔サキュはその様子を、

乳房をもにゅもにゅと触りながら…

「おっぱいマッサージ~♪」と楽しんでいる。


(羨ましい…)

そんな気持ちでいっぱいになる。

今、自分のスライムはどんな気分で乳首の中に居るんだろう。

あったかい…やわらかい…きもちいい…そんなとこだろうか。

───自分の身体だというのに、嫉妬心が芽生えつつあった。


そこを見逃すサキュバスではなかった。


指先の間の限界まで液体をだらだらと傾かせ、

覗いていたスライムを目ざとくとらえて………。

煽るように話しかけてきた。


「あっ…もしかして~

 ズル~い!って思っちゃってる?

 んふふ~…じゃあもっとヒイキしちゃおっかな~」


こちらの欲望を見通したうえで、

わざと煽るように見せつけてきたのだ、小悪魔サキュは。

おそらく性欲を湧かせるために、

エッチなことに積極的になってもらうために…!


『もにゅもにゅ』と、

遊び半分だった手の動きも本気になり、

『たっぷたっぷ』と、

乳の中のスライムを混ぜるように動かした…!


さらにサキュバス種らしく

自らの意志で《母乳》を作り始め、

ふわんとミルクの香りが漂ってきた…!


「あはっ…♡んんっ…♡きちゃう…♡」

わざと感じているような真似をして誘惑し、

たまにこちらを手の平にギッシリ握り込み、

《お預け》をしてさらに欲を煽った………!



もう限界だ、早く自分も乳首に飛び込みたい。

そんな思いがいっぱいになる中………。


ついに、キた──!


小悪魔サキュがビクンッと痙攣し、

乳首をきゅっとつねり、搾り出す──!

乳腺に詰まっていたものを《母乳》とともに…!


───出す、ハズだったのだ。


だが、乳首から漏れるものは…

『でろん』としたスライムばかり。

液体というより、粘液に近く、白いために…

溶けたアイスを出しているかのように思えた───。


「うわぁ~…

 全部飲み切っちゃったんだ~…

 あなたの身体、食いしん坊の赤ちゃんみたいだね~…」


どうやら母乳を吸いきってしまったらしい。

自分の意識外のことなので、実感はないのだが…

自分の分身が飲み干すほどの美味しさだと思うと…


ちょっと恐ろしい気がした、

飲んだらどうなってしまうんだろう──。


もしかしたらこの世のものとは思えないほど美味しく、

もしかしたら今後の食生活に影響を与えるかも。


白く、とぷんとぷんと揺れるスライムは嬉しそう。

けれども…ふと思う、もうアレは…

《自分とは別の存在》なのではないかと。


もう自分の制御とは別に自律し動いていて、

今も小悪魔サキュに甘えるようにして乳首をねぶっている。

傍から見れば完全にただのスライムだ、母乳まみれの。


だから、自分とは別の存在に思えたのだが…。


「それじゃあこれ、返すね♡」

そんな状態となった身体を返すというのだ…!

こちらの身体を、核を、つんとつまんでその上に…!


手の平から、指先から、

こぼれた青い粘液が白い粘液と混じり、混濁した色に。

白いスライムは最初こそ乳首に夢中だったのだが、

青いスライムが同一存在と気付くと仲間にするように伸びてきた…!



───ッ!

そして今になってようやく気付く、

自分があの中に入ってしまったらどうなってしまうのかと…!


母乳によって量が増えたせいか、分身にしてはあっちの方が大きい。

だから…本体たる《核》はこちらが持っているけれど…

制御を無くした身体に混じればどうなってしまうか…

───しかも、サキュバスの体液が混じった粘液だ!!!

性的快楽を受ける可能性なんていくらでもある!

避けねばならない代物だった──!


だったハズなのに───!


身体が動かない………!

喉が無いのにコプリと生唾を飲むように泡が湧き、

『取り込みたい』というスライムの欲求が湧いてくる。


小悪魔サキュのミルクでトロトロになった身体は、

例えるなら食べれば絶対に美味しいアイスとして見えて、

──スライムの本能が、人間の本能を上回ってしまった!



「はいっ、つぷ〜〜!」

そんな感情渦巻く中で──

青いスライムと、白いスライムが接着される…!

自分の容量より遥かに巨大になった白いスライムに…!


喪失していた身体だ、接合面に引っ付けば当然すぐに馴染んだ。

馴染まないと箇所があるとすれば、それは本体の自分自身……!!!


白いスライムが《核》までとろんと混ざれば、

すぐさま予想していたとおりになる…!!


混ざる………!

混ざってしまう………!

青いスライムと白いスライムが混ざり、

意識がぐるぐると乱され、苦しいやら、気持ちいいやら…!


(あっ…あああああぁぁぁ…!!)

淫魔の甘い母乳が栄養として身体に染みだして、

性器も無いのに性欲が湧き、発散しようとしても出来ない…!

核というボールがスライムの球体の中でゴロゴロと回転するだけ…!

どうしたら気持ち良くなれるのか、ジタバタと混乱していた──!!



だが、そんな時である。

《欲望》が《変容》を促した──。


実験であるような、

粘菌が迷路に置かれたエサまで身体を伸ばすように、

スライムの身体は欲しい部位を望むままに変容させる…!

気持ち良さを発散させたい身体は、

気持ち良さを発散させるための部位を作りだした…!


人間だった頃の感覚を参考にして、

頭から身体までぷるぷると形作られ、

海から這い上がるようにして、もがけば──!


手があった──、身体があった──!

不定形の球体から、複雑な人間の身体に──!

スライムから《進化》した、《人間態》となったことを実感する!


びくびく…ぶるぶる…と、

波紋を立てるくらいに振動し、

変化の際に生じた快楽もだんだん鈍くなってきた。

──すると、身体機能がだんだんと把握できるようになり…


「あっ…あぁっ…!」


「おっ!声出せるようになったじゃん~

 ど~ぅ?息苦しいとかない?」


「んぐっ…まぁまぁ…大丈夫」


声を出せはするが、喉の奥に常に痰が絡まっているようでなんか違和感。

声帯が作られ声が出るようになったかと思ったけれど、

喉の部分をさすっても液体ばかりで…

なんとなく《スライム独自の声帯》が作られたような…気がする。


しかも──違和感はそれだけではない。

下半身がスライム状で、足が無いのもそうではあるが…

その下半身を見降ろそうとすると…目に映るのだ、障害物が。


甘いミルクが渦巻く身体に、ピッタリと似合うような──!

《母乳の出どころ》ともいえるような器官が、

『ぷるん』とふたつ聳(そび)えている──!


女性らしさが溜まりに溜まった、おっぱいが出来上がっていた…!



「うわっああああっ…!」

しかも叫べば分かった、その声色──!

スライムだから柔い声になったのかと思ったら、そういう話ではない!

女の声が出ている────!柔らかな、高い女の声が自分の口から…!


「あ~…やっと気付いた~?

 あなたスライム娘になってるんだよ?」


「な、なんっで…!?」


「知らないけど~…

 まぁ私達魔族ってメスしか居ないし?」


「そ、そうなのかな…」


確かにそう考えれば……まぁ理解ができた。

男のモンスターなんて居ないし、

魔物化した冒険者が女体化したという報告も珍しくない。


「で、ど~ぅ?

 スライム娘になった感想は?」


「どうって言われても…」


………別の性別になれば当然、慣れないというもの。

しかもその上、スライムの身体だから…

ぷるぷると震えれば、おっぱいもぷるぷる震え…


……

…………

………………。


ここ最近でいちばんの恥ずかしさが湧いてきた。

しかもスライムの身体に気を取られていて、

服とか着ていないことに今更気付く──!


「あははっ恥ずかしがってる、可愛い〜♪

 そういえば人間って

 裸を見られると恥ずかしいんだっけ〜」


「うぅっ…」


サキュバスの価値観め…

こっちがどういう気持ちでいるか気にもせず、

可愛がるだけ可愛がって………。


しかも白いスライムを取り込んだとしても身長は大して変わらず…

おおよそ5cmくらいの大きさで手の平の上に居るから、

ペットみたいに可愛がられる感覚で、むず痒い。


(早く元に戻りたいなぁ…)

変化後の姿に慣れてはいないが、落ち着いてはきた。

周囲の様子を確認できるくらいにはドキドキも終わり…。

──見つけてしまった。小悪魔サキュが次に何をするのかを。


先ほどの乳首とは逆の方向、

つまりはスライムで弄られていない方の乳首がぷっくり開き、

あからさまにこちらを食べようとしていた──!!!


「あっ、気付いちゃった?

 まぁ気付かれちゃったならいっか。

 ね〜さっきみたいにおっぱいの中、掃除してほしいんだけど〜」

──言うなり、小悪魔サキュはずいっと乳首を出してきた…!


「わ、わかったから…!

 ほら、いいぞ、さっきみたいに身体の一部をちぎっても…!」


「ん〜〜……それもいいんだけど〜〜……」


なにか考えがあるというふうに、小悪魔サキュは含み笑い。

嫌な予感がする…致命的なことが起きそうな予感が…!!

偏見になるがサキュバスのアイディアにロクなものなんてあるわけない!

────その、予想通りのことが起きた。


こちらの身体をそのまま乳首に近付けたのだ。


今にも食もうと『ぱっくぱっく』口を開いている乳首に向けて、

スライムの身体を流し込む──!核ごと、本体ごと──!



「うわっ──!」

先程は本体と分離していたから何も感じなかった…が、

今回は本体とくっついており、感触があった…!

ちゅーっと吸われる感触が…!



足元の先から呑まれてゆく──!

上半身は人間態であるけれど、

下半身はスライムだから飛びのいて逃げることもできず、

不慣れな身体は愚鈍を極め、乳首の吸引から逃れられない!


「うっああぁぁぁ…」

乳首に呑まれた部分から、体温が伝わってくる…!

温泉のような熱さながらも、ぷにぷにとした中は生物を感じさせ、

一度入ってしまうとさらなる熱を求めて突っ込みたくなってくる!


下半身がちゅぷんと呑まれてしまえば、続いて上半身。

腹も呑まれようとしていた───。


「うく──っ」

なんとか、耐えようとする。

腕を乳首に、乳輪につんのめさせて身体を持ち上げ、

これ以上の吸い込みから抵抗しようとしていた。


入ってしまえば楽になるのに、

負けてしまえば楽になるのに、

分かっていてもプライドが許さない───!


それにサキュバスに呑まれて快感を覚えてしまえば、

次からまたそのネタで報酬をねだってくるのだ。

また、スライム化され、また、女体化され、

また、スライム娘となって、乳首に呑まれるなど…!


魔力を楽に手に入れるためにはサキュバスは労を厭わない。

これで味をしめてしまえば、今週には魔法都市へと出向き、

『スライム娘化』魔法を習得して帰ってくるだろう。


だが──、

そんな危機感を覚えても、

差し迫った現実からは逃げられない!



腹がちゅぷちゅぷと呑まれ始めた……

男の頃から様変わりした女の腹だ、

あれだけあった腹筋もむにゅんとした腹肉に代わり、

スライムの身体だから自由自在かと思えたけれど、

そこは本人の資質によるものらしく、筋肉は容易に増量できない!


だから、抵抗するものの──。

力が足りずに、乳首の吸い込みに負けてしまう──!


人間の名残だった臍(へそ)を呑み込み、

くすぐったさがか細く走り、未知なる快感が湧いてきた。

今までが今まで、スライム状の部分が呑まれただけだったから、


腹という人の形を成した部分が呑まれ、

乳腺の枝分かれに崩されて呑まれると変な心地になる。

──重力に抵抗することなく、ふにゃんとなる感覚だ。


そんな心地………だからこそ全身入った後は、

それこそ全身温泉に浸かったような感触と想像でき、

これ以上の呑み込みに対抗しなければならなかった。


「うぅっ…」

「ふふふ~、ほらほら~、

 そんなに頑張ってもいいことないぞ~

 おとなしく負けちゃって魔力出しちゃいなよ~」


小人と巨人。

抵抗はすれども、力の差は歴然。

腕の力を全力で使い、ヒジまで立てて抵抗するが…

『くぷくぷっ』と呑まれ続けていて────もうダメだ!


そんな時だった──っ、

なにかに詰まったのか乳首の吸い込みは一旦留まり、

必死に抵抗していた身体にもある程度の余裕が湧く。


死に物狂いで抵抗していたから、

何が起こったかすぐには断定できなかったのだが…

自分の、スライムの身体が敏感になるにつれ、分かってくる。



おっぱいだ………

自分の腹、胸部にぶら下がる大きな胸がつかえて、

乳首の吸い込みが止まったのである───。


「えぇ~、そんなのあり~?

 あなたちょっとデカ過ぎるよ~」


そういえばあまり気にしないようにしていたが…

スライム娘となった自分のおっぱいを見ると結構デカい。

ザッと見て、牛娘が標準で持つ巨乳くらい。


なぜデカいかといえば、

スライムゆえの可変可能な点にあるかと思うが………

まじまじと見ればなんとなくそうだという予想が立つ。

────おそらく、淫魔の母乳が関係しているのだと。


淫魔の母乳がここまで自分の乳を肥大化させ、

おっぱいに集結することで弾力や粘度を増加させている…!


ただ、それが分かったところで

自分にとって有利になる情報は無く、

逆に小悪魔サキュに問題解決のヒントを与えてしまったのだった。


「あっ、な~んだ、出せばいいんだ」

小悪魔サキュは目ざとくおっぱいに狙いをつけ、

なんと顔を近付けて、吸い付いて、きた──!!


「やっ…やめっ…!」


「んふふ~♪」


おっぱいの形成によって詰まり、九死に一生を得たが、

逆におっぱいという弱点が出来たことにより、突破されようとしていた。


「返してね~♪」

なんとなく目的が分かった。

母乳を吸い出し、貧乳にさせることで、

取っ掛かりを無くし、吸い込もうとしている、小悪魔サキュは──!


それが分かった途端、

身体をこわばらせ、快感に耐えようとするが………!

当然、サキュバス相手なので、当然、勝てるわけがない…!


『チロッ…』と、こちらの乳首の先に、

淫魔の舌先が触れられればすぐに分かる。

『詰み』なのだと、相手をした時点で負けだったのだと…!



降参の声を上げようとした…!

もう逆らいません、もう言いなりになりますと…!

だが負けを理解した瞬間には、身体に快楽がひた走り…!


「~~~~~~~~~~ッ!!!」

ぶるぶると打ち震え、声が出せなかった。

女の黄色い声がか細く湧いて、喘ぎ声のよう。

降参の意志もあったが、それ以上に全身を覆う快楽の解消が先で…!


つんと立った乳首からジワリと母乳が溢れ出した…!

こぼしてはいけないと頭で理解はしていても、

とどめなく流れる気持ちよさに、乳首のダムは決壊し…!


限界だ、もう耐えられない…!


「でっ…出る……ううぅっ…!」


『とぷっ…!とぷっ…!』と、

水筒を逆さまにしたくらいの太い母乳が流れ出す…!

ここまで溜め込んでいたのかと思うほどにどんどん湧いて…!


それこそ今まで白かった自分のスライムの部分が、

全身青色になるくらいまで、濁っていたものが母乳として吸われ…!


どんどん…どんどん…

自分のおっぱいが縮んで、貧乳に…!

するともう、つっかえが無くなったからか、


小悪魔サキュの乳首に埋まって…!

乳首が乳首に呑まれようとしている…!


乳首同士が接触し、どちらの方が強いかの衝突が発生した。

敏感な部分が『ぷにっぷにっ』と当たってどちらが勝つか。

けれども結果は分かっていた────!


「んっ…!」

音を上げたのは自分が先──、いや、それどころか、

小悪魔サキュはこんな事勝負だと思っていないようで、

負けないようにと悶えるこちらをカワイイとほほ笑んでいる!



そして、トドメを言うのだ。

「また白いスライムを飲ませてね~」と。

さっきと同じ、搾乳をするという宣言を。


それを言われて、快感を思い出してしまったら…

もう抵抗できずへなへなと溶けて、柔くなってしまった。


────完全に、自分の負けだった。




「ふふ~っ、人間の抵抗する姿、好きだな~」

抵抗する姿は好きといっても、吸い込みは緩めない。

ちゅぷっちゅぷっと、

青く薄くなった小さなスライムを乳首で呑み込み…

もぞもぞと乳腺の中で悶える哀れな姿を想像する、小悪魔サキュだった。


────────────────────────────────


………あれ?

ダンジョンから帰還し、

スライム化をアイテムで解いたのだが………。


胸を触るとふにゅんと柔らかい。

身体つきもなんか女っぽく、髪もさらさらしている。


パンツを引っ張り股間を見ると──無い!


「あ~、もしかしたら…

 母乳が残ったまま元に戻ったのが悪かったかもね~」


とは、専門家であるサキュバスの意見。

どうやらスライム化解除時点で母乳を残したままだと、

性別がメスのほうに寄ってしまい、正常には戻れないようだ。


「ど、どうしたら…」


「またスライム化したら

 身体に母乳残ってると思うから…

 それを吸い出せばいいんじゃない~?」


「そ、そうだとしても…」


スライム化の魔法は魔法都市くらいでしか習得できず、

小悪魔サキュが帰ってくるとしても、週末まではかかる…!


その考えを見抜いたのか、

小悪魔サキュはペロッと舌を出してはにかみ…

「んふふっ…

 それ計算して母乳残しちゃった。

 帰ったらまた母乳飲ませてね」などと、

こちらの週末までの苦労を考えず、小悪魔サキュは自白し──。


自分は………。

夜な夜な、あの快楽を思い出して慰める生活が始まったのだった。

Comments

ありがとうございます…!

赤キギリ

最高です…

ぎりっぎり


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