支配されたい牛娘のための首輪
Added 2025-05-31 09:30:12 +0000 UTC目の前に居た相手を、見ようとはした。
椅子に座ったものの、テーブルの上まで視線が届かなくて、
だからとテーブルに乗って向かい合ったわけだが…
この大きさから《牛のお姉さん》を見上げると…
牛娘らしくおっぱいをテーブルに乗せ、のしっとしている。
テーブルに重力を任せた乳肉は真横に垂れて、
白い布地の服だからかクッションのようだ。
「………?なぁに、なにかあったかな~?」
「あ、いえ、ちょっとこの小ささに慣れなくって…」
色々と、デカくて、目に毒で───。
こんな目を向けてはいけないと、目を逸らした。
だからと逆に目線を下げれば、そこには───
ハンカチのブラジャーで包まれた、
《たっぷりと肥えた自分のおっぱい》が目に映って、
『これが自分のモノなのか』と今一度思い知らされ、
恥ずかしく──どこに目線を向ければいいか右往左往。
「ええっと…じゃあ、ミルク…飲まない?
ウチの牧場で採れたものだから美味しいわよ~?」
「う、う~ん…話の後でで…」
そんなドギマギとした空間だったが…
牛のお姉さんの目を見ると、
真剣ながらも優しい目をしていて、
流石にこちらも『本題』に入らなければならぬと感じ、
がんばって視線を合わせて───目が合った。
「えぇっと…
それじゃあ、教えてくれる?
牛娘化した時の状況とか…?」
「やっぱり…全部話さないといけませんか?」
「う~ん…ちょっと…
変化過程も興味があるカンジかも~?」
テーブルに座っていたこちらに手を回し、
クイッとおっぱいクッションに寄せてきた…!
まるで『もう女の子同士だから大丈夫だよ』という風に、
その上『もう同種族なんだし』と仲間意識も感じられて、
お互いの乳同士を合わせれば…共感せずにはいられない!
若干ズルい感じだ。
牧場主というのはみんなこうなのだろうか?
こんなことをされたら、
柔らかいクッションも相まって、心を許してしまう。
そして、身体の緊張がほぐれれば、
次第に心も整いつつあり…
「だ、誰にも言わないで…くださいね?」
今までに、なにがあったかを話した───…。
──────────────────────
─────────────────
───────────
見ただけで───
狂ってしまったようだった、自分は──。
古城のダンジョンから帰ってきた宿の中。
さぁ戦利品でも物色しようかとバッグの中を漁っている中…。
《なんの変哲も無い首輪》がポロッと零れ落ちて、
『おや?こんな物拾ったかな…?』
というくらいの認識で、どこで拾ったか忘れるほどのもの。
記憶を辿れば~……確か、馬小屋の辺りで拾ったハズだ。
『牧羊犬でも居たのか?』と獣のアニマを感じるだけで、
特に価値を見出さなかったのだが…
なぜだか無性に無視できなくて、拾った事を今さら思い出した。
───今思えば、その頃から受けていた気がする、『精神汚染』を。
「これ、古代文字か…?」
改めて首輪を見ると名札のようなものではなく、
なにやら番号らしき縦線が引かれ、ペットというより家畜のモノ。
「うわっ…!」
なぞってみると……青白い魔力が灯り、刻印される!
チキチキと繊維同士が交互に縫われ、数字が見るからに増大し…!
──────着けたくなった、それを。
「あっ…………あぁっ…これは…」
あからさまにヤバイものだ、そう分かっていても…
これを着けなければ収まりが悪い気がする…!
首を締められた窮屈感に支配され、
首に革を当てれば火照った部分に氷を当てたような気持ちよさ。
首へと自動で首輪が巻き付くのにも気付かず、うっとりとして…
首輪がちょっと小さくて少し苦しかったが………
苦しくならないように、まるで自ら望んだかのように、
────────────────身体が変化する…!
じわじわと纏わりつく…
キュッと締まりつつある首輪から、
頭にかけて魔力の膜がスポッと被されて…
そこが侵食されれば、たちまち周囲に影響が…!
髪が…スラリと伸びてきた…!
冒険者らしく普通に整えていた髪が、
今まで『溜め込んでいた分』だというのか、
堰を切ったようにうねりながら腰まで流れる…!
しかも奇妙にも、その髪は『髪自体』が変化しているのか、
冒険の砂風で荒れた髪質だったにも関わらず、
キュッと芯が通って締まり整うのだ、先端部分までも…!
「ぅわっ…なんだ…!?」
前髪がボサボサになって前が見えにくい、
植物に絡まったかのように感じるけれど、
触ってみれば、これは自分の髪の毛だ…!
しかも髪が伸びただけではない。
頭の思考にぼや~っと、もやがかかり…
陶酔感から…ふつふつと身体が熱くなって、
免疫力…いや、魔力抵抗値が減少する予感が…!
じんわり温かくなるにつれて、身体の異変が目立ってきた。
ヘソの下、アニマ(生魔)が生成されるという丹田から、
今まで味わったことのないような別種のアニマが溢れ出す。
自分とは違う、他の人、しかも別種が持つアニマが身を染めて…!
…
……
………。
だんだん…分かってきた。
自分の『本当の身体』は『これ』ではないと、
「ち、ちがう…!」頭で否定はすれども、
肉体は染め上げるアニマに従い、機能的に作り変える…!
別種のアニマが《正当でない身体》を否定する…!
最初に告げられた大いなる違いは、まず《性別》だった。
へその下、丹田に近い部分、つまりは股から変わるのだ。
男のシンボルが水風呂に入った時のようにシュッと縮まる、
ここまではいつもと同じ感覚だったのだが…それがいつまでも続く。
今まで袋のように形を保っていた部分が溶けるように柔らかくなり、
柔軟性が高まれば、身体の中へと、ニュルンと入る…!
「うひっ───!」
思わず甲高い声が出てしまった。
当然だ、外部に出していた臓器が体内に沈み込んだのだから。
だが、ゴロゴロと体内に埋め込まれるものの、
『異物感』を感じるわけでもなく、なぜか安心感を感じてしまう!
あるべき場所へ戻ったかのような──!
また、陰茎も小さく成り果て、
もう股間にできた亀裂の中に身を隠すように。
そうなってしまったら…股間はスッキリと綺麗なものだった…。
次に───。
男の象徴が消えれば、全体的な性の変化が始まった。
自分のアニマが培ってきた身体が、
別種のアニマが住みやすいように身体を作り変える。
全体的に柔らかく、ふんわりと。
冒険に挑む精悍さ溢れる身体付きよりも、
牧場で怠惰に飼育される身体へと堕ちてゆく…!
剣を振るう腕や、バッグに耐えうる足腰が、
バッグも持ち上げられない腕、昼寝を貪るもちっとした足腰に。
「せ、性転換だ、これっ………」
《女の子》っぽい声を出し、確信したときにはもう遅かった。
解呪も何も間に合わず、アニマに侵されるまま受け入れる。
そうなればもう、へなへなとベッドに転んでしまい………。
熱にうなされたような格好のまま、熱が引くのを待つしか無かった。
だが、その格好こそが───。
自分の『一番の変化』を受けやすい体勢となったのだ。
下のシャツが…パツパツと張り、
『ああっ…性転換してるから、胸、出さなきゃ…』
なんて冒険者然として《状態異常》に対処するように…
冷静に………
シャツをめくった、ハズだった………
『ちょっと…胸が大きくなっていても、状態異常。
腫れた患部のようなものだ』と、自分に言い聞かせて。
けれど…シャツをめくった瞬間に見てしまった。
《自分のモノ》がどうなっているかを…!
最初見た印象は、肌が綺麗になっているなというくらい。
白い餅のように、硬さよりも柔らかさを優先した肌みたいな。
けれども…そのおっぱいの白さを構成しているものが、
奥に潜むものが、体液だと分かった時に…
得体の知らなさが思考を貫いた───!
おっぱい…ミルクが…!充填されつつある…!
乳首の先から、
初乳のように透明な体液がにゅっと、
表面張力で張り付きつつあるものの…
《透明な液体》に煙のように白い体液が混ざり、
その容量が先っぽの雫を満たした時、
『自分が母乳を出した』のだと、理解した。
「えっ………♡なんだよこれ………♡」
乳首の先がジンジンする。熱を持って、こそばゆい。
なけなしのプライドで、胸に力を込めて抑えているものの…
『乳首をキュッと締めて、おっぱいを出さない』などという、
男の頃では絶対に知り得なかった快感に、酔いそうだ…!
母乳の噴出を───
我慢をする方法なんて知らない、
『力の入れ所』なんて知らないはずなのに、
《別種のアニマ》によって作り変えられた身体は、
とうに知っていたかのように、本能のまま乳首の栓を締め…
男の身体から、女の身体に変化したことを、思い知らされた。
ただ…そんな溢れる母乳が堰き止められたら…
どうなるか───なんて、一目瞭然だった。
「あっ…あぁっ…♡」
乳が…肥大化してゆく。
ベッドに寝転んだ自分の身体に、
『ずしり』と重しが乗っかり、左右にまろび出て、
シャツが乳の巨大さにどぷんっと負けてまくられ、
腰まで到達しようかというところで…止まったものの…
「ど、どうすんだよこれぇ………♡」
もはや両腕で下乳から抱えて、
やっと安定して歩けるくらいの《大きさ》、
とても人目にさらすわけにもいかないほど…
街中の魔物娘は多分、気にしないだろうが…
男の自分は…一生モノの思い出となってしまうだろう。
………………………………。
だが───。
どこか、誇らしかった。
そんな感情がじわじわと湧く、
おっぱいが大きくなって嬉しいことなんてあるはずないのに。
《別種のアニマ》が女の身体になった変化を祝福している…!
ま、マズイ…!
このままでは考えも塗り替えられてしまう…!
そう思って、急いで起き上がろうとしたのだが………!
………二度目の《波》が始まった。
今度は《別種のアニマ》と同じ姿になるように…!
むずむずと…くすぐったい…
『耳』に該当する部分に、こそばゆさを感じ、
いつもの場所を触ってみると…そこには耳は存在しない!!!
ヒヤッ──とした……が、
「あっ……あーー…」
確かに顔の横には無いが…『斜め上』にはある!
髪を分け、くるりと筒のように反り立っていた…!
触ってみると、柔らかな耳というよりは、
《毛皮》に包まれた感触に近く──
だんだんと理解しつつあった《別種のアニマ》の正体を。
その予想通りに、次の変化が始まる。
尻の上、尾てい骨の部分から、
皮が伸びるようにしてニュッと突起が出てくる。
触ってみたら、もう毛が生えたのかフサフサとしてて、
『ビクッ』とこそばゆく感じれば、その突起もピョコンと反応する!
尻尾が生えてしまった───…。
間違いない、これは《獣人のアニマ》…
しかも、今までの変化からして───…!
メス化した、身体。腰ほどもある超乳。
くるりとした耳、フサフサの尻尾とくれば───!
最後にその象徴とばかりの変化が起きる…!
頭の横から、グググッとどこから集まってきたか骨が生え、
少し湾曲しながら、真上にグイーッと伸びてゆく。
しかしそれは戦闘用の角というよりは、名残のようなもの。
安寧な生活を受容したがために、短く、可愛らしい。
触ればそれは───
間違いなく《牛娘》のモノ。
《別種のアニマ》の正体は牛娘だったのである。
…
……
………。
本当なら、恥ずかしさで頭がおかしくなりそうだった。
男の自分に巨大なおっぱいが生えて、牛娘になるなんて。
母乳もたぷたぷと蓄えており、こんな姿他の人には見せられない。
───だが、不思議とおっぱいが巨大になって悪い気はしなかった。
先程と同様誇らしく、これが自分の姿だと認知している…!
これはいわゆる《牛娘という種族の一種の性質》だ。
おっぱいが大きければ大きいほど、
おっぱいが出せれば出せるほど種族として偉く、
その影響を自分が受けているのだと、ほんのりと感じた。
「───教会に行って、解呪しないと」
牛娘のアニマは祝福すれど、
自分のアニマは染め上げられるのを良しとしない。
恥ずかしさが無いのなら、逆に好都合だ。
ローブでも着て、冷静に立ち回れば…
人間に戻った時も恥ずかしさなど一瞬で済むであろう。
「………よし、大丈夫」
変化し終えたからか、
思ったよりも思考が透き通っている。
未だ変化の快感にビクついてはいるが…
タオルで汗水を拭いて、サッパリすれば…
───冷静なまま、人間に戻れると思っていた。
だが、来てしまったのだ。《第三波》が。
《女体化》《牛娘化》を経て、次に来たのは───!
首輪がギシギシと締まる。
それに合わせて身体が《首輪に合う》ように変化する───!
最後の最後、この身を掌握するための術は《家畜化》だった!
「うっ───くっ───!」
首輪によって首が絞まり、息が細くなる。
だがそれで絞まりきってしまうことなんてなく──…
身体が首輪に合うように『縮み』だした。
世界が巨大になり、自分は縮む。
寝転んで見える天井が…宮殿の丸天井のよう。
興奮しないようにと、安静に眺めていたのだけれど…
視界が、服に阻まれるほど縮んでしまえば、流石に焦った。
服がこんもりと自分に乗っかり、布団のよう。
だがそれも布団レベルでは済まなくなって…!
するすると両手両足、胴体が縮み、
服がこちらの凹凸ではなく、
服の皺の『うねり』によって形作られる段階になれば、
じわじわと自分がどれだけ縮んだか…分かるようになってきた。
おそらく…子猫ほどの小ささ。
子猫が甘える時みたく、
シャツの首元から服に入るくらいまで
小さくなったのだと、首元の穴を見て、分かった。
………………。
服という洞窟の中、自分の香りとは別に、甘い香りが包んでくる。
おっぱいがデカくなり母乳が湧き出し、漏れたミルクの香り。
それがシャツにシトシトと吸い付き、垂れている…
さながら布でミルクをこし取った乳白色で、
チーズを作る時のようにポタポタと雫が溢れ落ち…
自分が《チーズを生産できる存在》へと、
《家畜化》したのだとを今一度実感したのだった。
──────────────────────────────
「それで、ハンカチを纏ってやってきたんですけど…」
そこでようやく…
話し終えた疲れからか喉が渇いて
《牛のお姉さん》から出されたミルクを飲んだ。
『ぐいっ…』と、飲み込めば甘さから心が軽くなる。
ただそれは糖分補給からというより…
自分よりも《上の存在》、
《母》を感じたからだというのは…別に、言わなくてもいっか。
《牛のお姉さん》はうんうんと話を咀嚼して…
おそらく思い当たることがあったのか、こちらの首輪を指差した。
「多分それね~、人間を牛娘にしてペットにする道具。
昔のサキュバスの貴族は気に入った人間を牛娘にして、
水筒みたいに鷲掴みにして飲んでたらしいんだよ~?」
「そ、そうなんですか…?」
なんて──迷惑な奴らだ。
確かにサキュバスはアニマを吸いやすいように、
人間を変化させると聞いたことはあるが…牛娘にするとは。
しかもペット扱い兼、水筒代わりとは…
ダンジョンの向こう側に行った人間に同情する…
「あぁ…あと、それはきっと未使用品じゃないかな~?
馬小屋にあったって言ってたでしょ?
他にも人間を家畜化するために、予備を作ってたのかも~」
「へ、へ~…」
「これ結構いい感じのアーティファクトだよ?
冒険者ギルドに持っていけばいいお金になるかも」
確かに…アニマを変換できるとなれば、結構な値段で売れるだろう。
今はまだ呪われているらしく外れないが…
………………。
ただ、それより気がかりなのは
《サキュバスが人間を家畜化》していたということ。
もうサキュバスは現世には残っておらず、
ダンジョンか《向こう側》くらいにしか居ないが…
早いとこ…この首輪を取り除いて、隷属の証から脱したい。
「で、あの…元に戻る方法なんですけど…」
そして、本題に。
牛娘のことなら、牛娘に。
『なにか方法を知っているなら…』と、
《牛のお姉さん》に目線を向けていたら
ゴソゴソと牧場道具を取り出し…。
ゴロンと、テーブルに乗せた。
………一瞬、それがなにか分からなかった。
なにかのチューブがくっ付いている吸盤のような。
だが、チューブの先の方向を見ればミルクタンクが見え、
なにが行われようとしているのか───すぐに分かった!
《搾乳器》で搾乳しようとしている───!
「おっぱい搾り取ればすぐに元に戻りますからね~?」
「う、嘘………ですよね?」
「牛娘のアニマでそうなっているのなら…
母乳にして出せば、その間だけ首輪も外れるハズですよ~?」
「い、いや…そういう話じゃなくて…!」
男の自分が、おっぱいを出すハメになるなんて…!
『悪くはないんじゃないの?』と、牛娘のアニマが囁くが、
まだ自分のアニマは残っており、抵抗することが出来る…!
「す、すみません…この話は無かったことに…」
「えぇ~?大丈夫!優しくしてあげるから~」
「い、いえ…」
ダメだ………。
ここに居てはおかしくなってしまう…。
やっぱり教会で解呪を施してもらうしか…!
ただ、その瞬間───。
『チリン、チリーン』という鈴の音が聞こえ、
逃げ出そうとしていたこの身体が──硬直する。
石のように固まる…という感じではなく、
家から外出する準備が出来ていない、という風に。
『チリン、チリーン』
音を響かせていたのは《牛のお姉さん》だった。
カウベルを得意気に揺らし、誘うかのように…
その姿を見た瞬間、ボッと顔が紅潮し、火が出る…!
カウベルの音色を聞いただけで…
自分はまるで手持ち無沙汰、
いや、それ以上の『衣服を着ていない』感覚に…!
所持していない事自体に《恥ずかしさ》が湧いてくる…!
「な、なんだこれ…!」
「ふふっ…これが欲しいんでしょ~」
「そ、それは…」
欲しかった。
あの重さのチリチリを首に垂らし、
自分のモノだと胸を張って言いたかった…!
《家畜化》による精神汚染の結果だと分かっていても…!
カウベルの音色だけで、欲求ばかりが湧いてきてしまい…!
「はい、どーぞ♡」
「うっ………欲しいことは欲しい…!」
黄色い声を出しながら、享受してしまった、家畜化を。
『どこに居るか』というプライベートな情報を、
なんの交換材料も提示せず、明け渡した…!
これが家畜化の呪い───!
言いなりになるのが気持ち良い───!
た、ただ…!
まだ、自分にはプライドがある…!
人間として、そこだけは譲れない…!
底意地だけはある方だぞ、自分は…!
「や、やめてください…!
試してますよね、家畜化の効果を…!」
「ふふっ…
そうは言っても嬉しそう~
そうだよね~カウベルの音、気持ちいいよね~」
「ち、ちが………!」
「ううん、違ってないよ?
じゃあ、なんでここに来たのかな?
最初から教会に行けばよかったよね?」
「──────ッ!」
「キミはね、搾られるためにここに来たの。
搾られれば良いことあるって身体が分かってるんだよ?」
………………………確かにその通りだった。
最初は確かに《教会》へと行く予定だった。
ただなぜか分からないが《牧場》へと来てしまい…
いや、そうじゃない…!
テーブルに転がった搾乳機をチラリと見れば、
自分の欲していたものが何かと分かって、ゴクリを息を呑む。
そして、痛感させられた。
───自分は、ここに搾られにきたのだと。
──────────────────────────────
ちょうど、この身に合うカウベルだった。
バッグに付けるストラップほどの…
おもちゃみたいなカウベルだったが…
これを自分のモノと提示されると嬉しくてたまらない!
首輪に近付ければ──
自動でシュルシュルと革が絡まり、
これが本来の姿とばかりに首輪がより一層輝いた。
「うくっ───」
隷属の証だというのに、それが誇らしく、
もう、どうにでもなれと頭を垂れてうなだれるだけ。
ただ、目線を下に落とすと───
大きな胸とカウベルが見えれば、笑顔になって…自己嫌悪。
「も、もう…どうにでもしてください…」
ニヤニヤとしながら、イヤイヤとして、
よくもまぁここまで感情を混ぜれたなと感心する。
だが…そんな二面性も…
『搾乳の時間』が始まれば、一色になる───♡!
「はい♡搾りますよ~♡」
手慣れた様子で、搾乳機を見せつけてきた。
吸盤みたいな円形状、伸縮性に富んでおり、柔らかそう。
その瞬間だった───。
搾乳機の挿乳部のギュポッとした部分を見れば、
頭の中に電撃が走り『ここが自分の居るべき場所』だと…!
『本当は小さい娘のモノなんだけど~…』と、
言葉は聞こえてはいたが、自分の思考は搾乳機に吸われ…
腰ほどもあるおっぱいをよたよたと抱えながら、くっつける…!
「うぁ───っ!」
ハンカチを取り払い、乳首を丸出しにして、
搾乳機にぶつければ、家に帰ってきたような気分…!
じ~んと、心安らかになって気持ち良い…
おっぱいをクッションにうつ伏せになれば…もう起き上がれない。
「良い表情になりましたね~♡
それでは搾っていきますよ~♡」
そんな…だらけている乳を《牛のお姉さん》は搾り出した。
左右の乳を、左右の手で、
それぞれ手の平にすっぽりと収めて…
ボールでも握るかのように…揉みほぐす!
「う"っ───!」
内臓ごと揉まれている感触、
最初こそは異物感があったが───!
これは自分の求めている感触だった───!
もにゅんもにゅんと、
『目の前』で『大きな手』により乳が揉みほぐされ、
ジワリジワリ…と、その手の温かさが伝わってくる。
手の平に乳ごと持ち上げられれば…
もう、自分が『物』になったように思えて、
家畜化された精神はそれすら嬉しく思ってしまう。
もはや我慢しているどころではない、
乳首はぷにゅっと口を開けて、
貯蔵されていた母乳を思うがままに吐き出した───!
「~~~~~ッ!」
喉から漏れ出たのは、快感に染まった女の声。
自分のではないと知りながらも、今を楽しんでしまっていた。
「まだまだ行きますよ~♡
全部のアニマを吐いちゃってくださいね~」
言うなり、背中の筋に合わせて…
《牛のお姉さん》の舌が這い出した…!
さながらそれは仔牛に母親が舐めてスキンシップでも取るような…!
安心感と、性的快感が板挟みし、
『この人になら預けて大丈夫』と身体が反応し…!
丹田や子宮から頭に込み上げてくる命令が…!
『母乳を作れ』との命令が、全身に伝え広がった…!
………………………。
そこで、貴族のサキュバスの残酷さを思い知った。
元々が人間のアニマを変換し、凝縮させるための首輪。
小さな身にはあり過ぎるほどのアニマが詰まっており…
ペットという小ささでは足りなかったのだ…
───乳房の大きさが。
母乳を放出するために、身体が作り変えられてゆく…!
アニマを放出するための、《効率的》な身体へと…!
「あら………♡」
むくむくと、おっぱいが…
巨大な手を相手にしても収まらんばかりに大きくなる…!
今までクッションとしていたおっぱいが、もう床のよう。
自分を置き去りにして巨大化し…!
『たっぷたっぷ』と、満ち満ちて波打っていた…!
「うひっ───!」
それを見た自分の顔は───
もう、色々な感情がぐちゃぐちゃに混ざり合っていた。
男なのに、女みたいな大きなおっぱいに…
それどころか、生き物として逸脱している大きさまで…
しかしそれと同時に、牛娘の本能はどこか満足げに微笑み…
───それを、搾り取ったのだ、牛のお姉さんは。
テーブルに乗った、お餅よりも巨大な…
一斤の食パンより、ちょっと大きい乳を鷲掴みにし…
乳首をこねながら…搾乳機へと向かって噴出させる!
一気に白い液体がチューブの中を通っていって───!
「───ッン"オ"」
喉から、牛の本能が飛び出して来るようだった。
空気を鳴らしながら、鼻を通るような響かせる音。
流石にそこまで堕ちたくはないからと、声を押し潰したが…!
「~~~~~~~ッ!!!」逆に、女の声が鳴りだした。
快感でイッたかのような、喘ぎ声。
聞いただけでも顔が真っ赤になるほどの、エッチな声で…
そこで初めて、本当に自分は『メスになった』のだと、刻まれた。
だが、その初々しい声も、その時だけ。
《牛のお姉さん》はたっぷたっぷと満ちるその乳を…
パンでもこねるかのように、縦横無尽に搾りきり…
手の平に汗をかくほどまで白熱すれば、
「モ"ッ…!」と搾乳にも関わらずそんな声が出るほどの、
格闘技でもしているかのような息遣いになっていったのだった。
─────────────────────────────────
条件反射というのは、難儀なものだ。
犬がベルの音を聞いて『食事の時間』だと刷り込まれ、
聞くだけでよだれが出てしまうようになったように───。
自分は───。
カウベルの音を聞けば『搾乳の時間』だと刷り込まれてしまった。
ただやはり男の状態では、よだれなんて出るわけもなく…
脳裏の奥底で、よだれの代わりに母乳を滴らせたいと叫ばれて…
牧場の近くでカウベルを聞いてしまえば、
変身欲が湧いてくる───。
「あら~?明日、休みなの~」
「………………………はい」
もう、《牛のお姉さん》とは
誰にも言えないような仲になってしまっている。
あの《首輪》は危ないので、預けているのだが…
それを受け取った瞬間、じわりと湧いてくる。
いつの間にか首輪に刻印された自分の名前を見るたび、
《これが、自分のモノなのだ》と、誇らしく感じたのだった。